黒坂真に突っ込む(2019年10月26日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
 中野顕さん。日本共産党天皇陛下、皇室という制度をできる限り早く廃止したいと考えている事はわかりました。

 やれやれですね。中野氏ほか共産党の主張は「戦後は国民の総意さえあれば天皇制は廃止できるようになった。天皇は戦前と違って現人神ではない。廃止を主張しても不敬罪で処罰もされない」「にもかかわらず、マスコミが即位礼賛報道しかせず、『天皇制の是非』『即位式の是非(政教分離に反しないか)』『即位時の恩赦の是非(天皇制の悪しき政治利用ではないのか)』などを論じないのはおかしい。もっと天皇制について自由な議論がされるべきだ*1」という話です。黒坂ツイートはそれに対する反論には全くなっていません。

黒坂真
 吉岡正史さん。日本共産党員がお墓参りをして祈るとき、亡くなった方の魂は残っていると考えているのですか。そうなら唯物論者ではない。魂など存在しない、と共産主義者なら主張すべきですよ。日本共産党も本音では宗教行事を重視し、安らかに眠って、と祈るなら閣僚の靖国神社参拝に賛成すべきです。
新たに189人を合葬/日本共産党常任活動家追悼式

 おいおいですね。
1)日本共産党が宗教行事一般を否定している事実はない
2)閣僚の靖国参拝が否定されるのは「A級戦犯合祀など、靖国が戦前美化の立場に立つから」「憲法政教分離原則に反するから」であって、黒坂のいうような話(宗教否定論?)ではない
3)日本共産党以外(欧米政府や中韓政府、国内のキリスト教団体、仏教団体など)からも靖国参拝については国内外から「A級戦犯合祀」「政教分離原則違反」を理由に批判がある
4)皇室も「昭和天皇の時代から」、戦犯合祀以降は靖国参拝していない
と言う意味で黒坂の物言いは全くのデマです。まあ黒坂も自分の主張がデマだと分かって上で主張しているのでしょうが呆れたバカです。

黒坂真リツイート
‏■PK-Dick
 共産党の人は、小林多喜二の追悼式典に行って よく気勢を上げてます。その唯物論者たち曰く「多喜二の魂は今も生きている」のだそうです

 「霊魂の存在を否定するのが唯物主義(マルクス主義)ではないのか」と言うくだらない言いがかりです。
 この場合「魂が生きている」とはそういう意味ではない*2し、何も小林多喜二に限らず「キング牧師(あるいはマンデラ大統領)の魂は今も生きている(黒人差別撲滅)」など普通に使われる表現でしょう。
 つうか今時、マジで霊魂の存在を認めてる人間なんか、ほとんどどこにもいないでしょうよ。「霊魂なんか存在しない」と思う小生だって「霊魂の実在を前提」とした「葬儀等」には一応出席しますが、それはあくまでも「昔からの慣例だ」と思っています。
 まあ、どんな形で弔ってもいいのですが、そういう慣例で今までやってるし、その慣例を否定するほどの思い入れもない*3のでまあ何というか惰性でやっている。

*1:まあ「天皇制の是非」『即位式や即位時の恩赦の是非』どころか女帝導入論(一応世論調査ではそれなりに国民の支持がある)すらまともに議論されてるとはとても言えないでしょうが。

*2:もちろん「彼の業績(あるいは主張)は今も高く評価されてる」とかそういう意味です。

*3:まあ「霊魂なんかないからおかしい」といっても周囲とトラブルになるだけですのでね。