黒坂真に突っ込む(2019年10月27日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
‏ アイヌ新法の見直しに大賛成です。

 
 と黒坂ら「日本会議系右翼」がほざいたところで安倍自民ですら「日本会議アイヌ新法に否定的だから(日本会議の希望する『アイヌ先住民族性否定』の方向で)見直しするわ」なんてことにはおそらくならないでしょう。

黒坂真
 (ボーガス注:二階*1幹事長、岸田*2政調会長など)自民党の著名な政治家が被災地に来て、被災者に金品を配布したら野党は「買収だ」と叫びそうに思えます。その被災地が著名政治家の選挙区でない場合でも、買収行為だと国会で追及されうるでしょう

 「そういう事実が起こってから言え」ですね。
 勘のいい方はすぐに気づいたでしょうが菅原前経産相公選法違反疑惑(選挙区民へのメロンやカニなど高級贈答品の贈呈、香典や供花の提供)を「共産党モー(共産党の被災地での「食事無償提供」などの活動も買収行為ではないのかという言いがかり)」でごまかそうとしてるわけです。そもそも被災地の支援は買収に当たらないでしょうが。
 右派である週刊文春が報じ、「共産党以外の野党(立民、国民民主、社民)」も追及し、逃げ切れなくなった菅原が安倍総理ら政府、与党幹部に引導を渡されて大臣を辞任した話で何でこんな無理矢理な詭弁を黒坂もしますかね。自民党公明党どころか、菅原本人ですら、ありがた迷惑でしょう。

参考

東京新聞:関電問題「言語道断」 自らに跳ね返る 菅原経産相更迭:政治(TOKYO Web)
 菅原一秀氏は、関西電力の役員が福井県高浜町の元助役から巨額の金品を受領した問題に対し、「言語道断」と厳しく非難していた。また「徹底した調査を行い、原因究明を」とも求めていた。金品受領をめぐる関電幹部に重ねた叱責は、今後ブーメランのように自身へ跳ね返ることになる。
 現時点では関電に求めたような説明責任を果たしたとは言い難い。 

菅原経産相辞任 閣僚の資格があったのか|【西日本新聞ニュース】
 そもそも閣僚にふさわしい政治家だったのか。数々の疑惑を巡る本人の説明責任はもとより、初入閣ながら経済産業相の要職に起用した安倍晋三首相の任命責任を厳しく問いたい。

菅原経産相 辞任/公選法違反 事実上認める/穀田氏「首相は無責任」
 日本共産党と、立憲民主党や国民民主党などの共同会派は、辞任を受けて野党国対委員長連絡会(野国連)を開催。菅原氏が公選法違反を事実上、認めたもので「議員辞職に相当する」として、同氏に説明責任を果たすよう要求することで一致。自民党森山裕国対委員長に対し、衆院経済産業委員会理事会に菅原氏が出席して事実関係を説明するよう申し入れました。
 同日午後の衆院経産委員会の理事会で、与党側は「大臣は大変な決断をした。(委員会に)本人を呼ぶのは難しい」などと難色を示し、幕引きを図りました。
 共産党穀田恵二国対委員長は会見で「菅原氏は昨夜の時点では、『明日の衆院経産委員会で説明する』と言っていた。説明責任を果たすべきだ」と指摘。「辞任すればよいという問題ではない。疑惑の解明が必要であり、事実であれば議員辞職に相当する」と強調しました。

主張/菅原経産相の辞任/首相の任命責任こそ問われる
 地元選挙区でメロンやカニなどを配ったことや公設秘書が香典を届けたことが週刊誌で報じられ、公職選挙法違反疑惑が批判されてきた菅原一秀経済産業相が辞任しました。9月の安倍晋三政権の内閣改造で就任してからわずか1カ月余りです。2012年12月に発足した第2次安倍政権以降、9人目の閣僚辞任です。
 菅原氏は「私の問題で国会が停滞し、法案審議ができないことは本意ではない」と言いましたが、公選法違反疑惑については否定しています。引き続き菅原氏の疑惑をただすとともに、首相の任命責任を追及することが重要です。
 菅原氏の大臣就任後、同氏の公選法違反疑惑を取り上げたのは、『週刊文春』10月17日号です。それによれば、菅原氏は07年ごろから盆暮れが近づくと、選挙区(衆院東京9区=練馬区の一部)内の支援者や自民党内の有力者に、高級メロンやカニ、いくらなどを秘書に配らせていました。それ以外にも年の初めには町内の新年会に、年末には消防団分団の夜回りなどに、秘書が届け物をしていたといいます。
 さらに24日発売の同誌31日号では、菅原氏の公設秘書が17日、選挙区内の支援者の通夜で、「衆議院議員 菅原一秀」と表書きした2万円入りの香典袋を手渡したことを写真付きで掲載しました。公選法違反が国会で大問題になっているさなかの露骨な行為は、もはや釈明の余地はありません。
 公選法を守らない菅原氏には、国会議員としての資格もありません。速やかに説明責任を果たし、議員も辞職すべきです。菅原氏の辞任について安倍首相は、「任命責任は私にある」と言いましたが、菅原氏に真相をただすとは言いません。いくら「任命責任」を口にしても説得力はありません。

有権者に香典や供花 菅原一秀経産相の新たな公選法違反疑惑をスクープ撮 | 文春オンライン
 菅原一秀経産相(57)が、選挙区の住民に対しメロンやカニなどを贈っていた「有権者買収疑惑」。「週刊文春」がこの疑惑を報じ、国会で追及を受ける最中、有権者に対し、公職選挙法で禁じられた香典や供花・枕花を贈っていたことがわかった。
 斎場関係者が明かす。
「この日、斎場で行われたのは菅原氏の支援者である地元町会の元会長の通夜でした。菅原氏の代理として参列したのが、公設第一秘書のA氏だったのです。香典袋の中には2万円が入っていました」
 菅原氏と関係が深い後援会関係者は、「秘書たちは後援会関係者が亡くなると、必ず菅原氏に報告をあげ、金額のお伺いを立てています」と説明する。
 神戸学院大学法学部の上脇博之*3教授が解説する。
「議員の名前が書かれた香典袋を秘書が代理で持参した場合、公職選挙法で定められた『寄附の禁止』に抵触する可能性がある。冠婚葬祭について議員本人が出席することは認められていますが、秘書が議員の代わりに香典を配ることができれば、法律が骨抜きになってしまうからです。罰則規定は50万円以下の罰金。最長5年間の公民権停止となり、当選も無効となります」
 この公職選挙法違反の時効は成立していない。
 菅原大臣が、メロンやカニにとどまらず、有権者に対して、金品を常習的かつ組織的に贈っていたことになり、説明を求める声が高まりそうだ。
 10月24日(木)発売の「週刊文春」では、菅原氏が選挙区内の有権者に対し、香典、供花・枕花にとどまらず、胡蝶蘭や「令和りんご」などを贈ってきた新たな「有権者買収」疑惑を証言や文書に基づいて詳報している。

「秘書が香典を持っていくのは当たり前」 菅原前経産相の元秘書が明かすパワハラ疑惑 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
 就任からわずか1か月あまりで辞任に追い込まれた菅原一秀経済産業相(57)。辞任の引き金になったのは、公設秘書が選挙区内で香典や供花を渡したとする週刊文春の報道だが、菅原氏を巡っては以前から疑惑はあった。
「菅原氏が選挙区の有権者自民党有力政治家にメロン、カニなどを贈っていたことを最初に報道したのは週刊朝日。2009年8月に06年~07年に菅原事務所が有権者自民党の政治家らに贈ったリストを報じている。野党だけではなく自民党内でも、『菅原さんはヤバいぞ』という声があったのに、菅さん(官房長官)が押し込んだ。懲りずに香典を渡すなんて…。辞任というより、”更迭”だよ」(自民党幹部)
 公職選挙法では、議員本人に限って葬儀などに出席した際には香典の持参が認められている。
 「秘書が有権者に香典というのは、菅原氏の事務所では当たり前でしたよ」
 こう話すのは、約10年前に秘書だった40歳代の男性だ。
 先輩秘書からこう口止めされたという。
「秘書が有権者に香典を渡すのはダメなんだよね。他に言っちゃぁダメだよ。議員本人が香典を持って行くのはいいんだけど…」(同前)
 そこで男性ははじめて、香典を持っていくことが公職選挙法に反することを知り、衝撃を受けたという。
 「その時、違反なら持って行かない方がいいのではないかと言ったのですが、『うちの秘書は代議士の召使いのようなもんだ。言うことは絶対で逆らえない。違反だろうが、捕まろうが、言うこと聞くしかない』と言われました。確かにその通りの事務所でした」
 他の自民党議員事務所で男性がインターンをしていた時の雰囲気は違ったという。
「議員に秘書がいろいろ相談、アドバイスしたりしていた。それが普通だと思っていた。けど、菅原氏は地元事務所や議員会館で秘書に『おい、どうなっているんだ』と一方的に怒鳴るばかり*4。秘書は一方的に指示されたことをやるのが仕事でした。まさに召使いでしたね」(同前)
「機嫌が悪いと、菅原氏は秘書を叩いたり、小突いたりしていたのを何度も見ました。私も街頭演説の場所取りで、段取りが悪いと激怒され、車の中で雑誌や新聞で頭をはたかれました。とても国会議員とは思えないですよ。だから、秘書の入れ替わりも激しい。私は嫌気がさして1年もしないうちにやめました」(同前)

*1:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*2:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*3:神戸学院大学教授。「政治資金オンブズマン」共同代表。著書『政党助成法の憲法問題』(1999年、日本評論社)、『政党国家論と国民代表論の憲法問題』(2005年、日本評論社)、『なぜ4割の得票で8割の議席なのか』(2013年、日本機関誌出版センター)、『財界主権国家・ニッポン:買収政治の構図に迫る』、『誰も言わない政党助成金の闇』(以上、2014年、日本機関誌出版センター)、『告発!政治とカネ』(2015年、かもがわ出版)、『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』(2016年、日本機関誌出版センター)、『日本国憲法の真価と改憲論の正体』(2017年、日本機関誌出版センター)、『内閣官房長官の裏金:機密費の扉をこじ開けた4183日の闘い』(2018年、日本機関誌出版センター)、『ここまできた小選挙区制の弊害:アベ「独裁」政権誕生の元凶を廃止しよう!』(2018年、あけび書房)など。個人ブログ上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場

*4:事実ならば完全にパワハラ(場合によっては暴行・傷害など刑事犯罪すら成立)であり、この件を考えても菅原に議員の資格はないでしょう。