「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年11月6日分:高英起の巻)

「日韓の関係改善など容認できない」ついに出た金正恩のホンネ(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース
 アンチ北朝鮮の高らしくて、呆れると共に吹き出しました。北朝鮮は公式声明において「何があろうと日韓友好には反対だ」としているのではなく
1)日韓友好が北朝鮮敵視(北朝鮮にとっては例えばジーソミア延長がそれに当たる)につながるなら反対だ
2)日韓友好が「徴用工、慰安婦問題で安倍の言い分を丸呑み」など、「徴用工や慰安婦の人権」「朝鮮民族の誇り」を踏みにじる形でされるなら反対だ
と言っているに過ぎません。
 日本をたとえにするなら「日露友好は大事だが北方領土返還を諦めることは出来ない」というのと同じです。北朝鮮の主張は少なくとも建前では「イエスバット(友好関係は大事だが、しかしホニャララでは譲歩すべきでない)」の主張でしかない。
 そして2)なんか北朝鮮シンパでない「徴用工、慰安婦支援者」も言ってることです。
 そして1)も2)も「ついに出た金正恩のホンネ」などでは全くない。以前から北朝鮮が主張してることの「改めての主張」にすぎません。
 こうした主張を「金正恩政権が今回初めて行った」と高がマジで考えてるなら「北朝鮮ウオッチャーを名乗る資格などない無知」だし、「以前から行っている主張だと知ってる」のにこんな記事を書いてるのならデマ屋でしかありません。まあどっちにしろ高はろくな人間じゃありませんが。

 米国に対し、日本の韓国への「経済報復」に対しては見て見ぬふりをしながら、韓国の(ボーガス注:ジーソミア延長停止の)決定に激怒するのは「二重的な態度」であると断罪するものだ。

 北朝鮮の思惑が「米韓同盟の亀裂を深めること」であれ何でアレ、ここでの米国批判は全く正論です。そもそも北朝鮮が米国批判しなくても米国のふざけた態度には多くの韓国民が怒り心頭でしょう。米国が「何らかの形」で「日韓の仲介役」を務めるか、務めないならせめて「ホワイト国除外に関係なく、とにかくジーソミアを続けろ」と言う横暴な態度はとらないか、どちらの態度をとることが適切な態度でしょう。

 日本の輸出規制措置の緩和を撤回の交換条件として掲げているものの、安倍政権は気にする風もなく高みの見物を決め込んでいる*1

 もちろんトランプ政権の無法な態度(とにかくジーソミアを続けろ)が安倍のこうしたふざけた態度を助長しているわけです。
 こうなるとそれこそ、文政権はジーソミア延長など出来る話ではないし、こうなってしまったのは、「安倍の無法な態度」「それを容認するトランプ」のせいであって、高のように文政権に責任転嫁などとんでもない話です。
 少なくとも「河野談話を内心では否定したがってる極右」安倍政権以前ではこんな事態はありませんでした。非はもっぱら安倍にあるのによく高も安倍擁護など出来るもんです。

*1:「韓国内での一部日本製品不買」「韓国人訪日旅行客の減少」を考えれば日本にもかなりのダメージがあり正直「高みの見物」が出来るほど日本は優位な立場にありません。