高世仁に突っ込む(2019年11月8日分)

社会の分断進む香港 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 デモの前に遺書を遺してくる人もいた。

 ばかばかしい。遺書を残したって何がどうなるわけでもない。そもそもこんなことを「赤の他人」高世相手に言うこと自体明らかな同情狙いですね。「遺書を書いたと人に宣伝する」なんて俺的にはまったく「唾棄すべき売名行為」です。そもそも本当に「遺書を書いたのかどうか」も怪しいし、仮に書いたとしてどこまで本気かも疑問です。今のところ死者など出ていませんし。警察を擁護する気はないですが、その当たりは警察もある程度配慮しているわけです。

 一人の若い女性に「これから香港はどうなると思いますか」と尋ねた。私には今後の展望が見えないなか、若者たちが今の状況をどう捉えているのか知りたかったのだ。
 その質問に、女性は言葉に詰まったように数秒沈黙した。
 「香港がどうなるか私はわかりません。考えたくもありません。でも、私たちは諦めません」。
 涙がぽろっとこぼれるのを見て、私ももらい泣きしそうになった。

 高世の質問も「何だかなあ」ですね。高世は「どうなると思いますか」ではなく「あなた方は今後どう動くつもりですか。既に当初目的『条例案の撤回』は達成したのにいつまでも実現可能性が低いと思われる行政長官公選にこだわってデモを続ける気ですか?。それで勝算が、意味があるんですか?。ひとまず撤退して再起を期してはどうですか?」とでも聞くべきでしょうね。
 しかし女性の答えも「何だかなあ」ですね。「考えたくもない」「でも諦めない」つう精神論で済む話じゃないでしょうに。
 俺だったらもらい泣き所か「予想の範囲内の回答」とはいえ「あまりにも将来のことを考えてない無責任さ」に呆れて「口あんぐり」ですね。

 敵はあまりにも強大な中国共産党。若者たちの要求を実現するのはきわめて困難だろう。しかし、展望があろうがなかろうが、命がけで闘い続けるしかない。

 「戦う」イコール「今のデモを続行する」じゃないでしょうよ。展望がないならいったん撤退すべきでしょうよ。デモをやめたからと言って一気に中国中央政府が攻勢に出ることもないでしょうに。

 聞けば、二人は10年生、日本でいうと高1で15歳と16歳だった。家族との関係はどうなのか。15歳の子は、「うちは親も黄色(デモ隊支持)で助かっているけど、この人(16歳の子)は両親が青(体制支持)なのでかわいそうです」という。

 まあこれだけでは「この人(16歳の子)は両親はデモ参加に否定的」とはいえても本当に「青(体制支持)」かどうかはわかりませんね(「積極的黄色(デモ隊支持)」でないことだけは確かですが)。
 「そんなことより勉強しろ」「怪我したらどうするんだ」「退学処分にでもなったらどうするんだ」程度かもしれない。まあそれでもこの子らにとっては「青(体制支持)と同じ」なのかもしれませんが。

 いま香港のレストランはじめ様々な店が、黄色か青色かに色分けされているという。デモに参加するような若者たちは青とレッテルを貼られた店には絶対に行かないという。
 そういえば知り合いの香港人ジャーナリストとお茶を飲もうと店を探していたら、「この店は黄色だから」と色で選んでいた。
 市民の間の分断が進んでいるようだった。

 「ようだった」と高世も書いていて断言してないとは言えこの程度で「市民の分断」とかいえるんですかね?
 単にデモ隊の一部がそういう店の分類をしてるってだけじゃないですか。その分類が正しいかどうかも分からないし。