黒坂真に突っ込む(2019年11月11日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真リツイート
‏ 吉岡正史さん。日本共産党員は、インターネットで自分たちを批判する人を皆、ネトウヨと呼ぶのですね。

 勿論吉岡氏はそんなことを言ってはいません。
 そもそも吉岡氏は

青木理氏、安倍首相の国会でのヤジに「あえて言えばネトウヨ的。非常に低劣」 : スポーツ報知
 10日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)で安倍晋三首相が8日の参院予算委員会立憲民主党の杉尾秀哉参院議員の質問時に「共産党」とヤジを飛ばしたことを報じた。
 こうした発言にジャーナリストの青木理*1は、行政府の長である首相が「最低限の礼節を尽くして真摯に説明するのは、政治思想の右とか左とかではなくて、近代民主主義の基本的な所作なわけです」とした上で「共産党」とのヤジに「(ボーガス注:共産党という言葉を)批判の言葉と捉える(ボーガス注:安倍首相の)発想は、あえて言えばネトウヨ的。非常に低劣っていうか。そういう言葉を批判の言葉だと思っている首相が国会で(ボーガス注:言葉を)発している、(中略)(ボーガス注:日本の政治や社会が)壊れていく気配じゃないかと僕ら敏感に感じなくちゃいけないと思います」とコメントしていた。

という青木氏の安倍批判発言を紹介した上で「青木氏の安倍首相批判に同感だ」とツイートしたのですがそれをどう理解すれば「日本共産党員は、インターネットで自分たちを批判する人を皆、ネトウヨと呼ぶのですね」になるのか。青木氏は党員ではない。安倍のヤジも「インターネットでの批判」ではない。
 そもそも「サンデーモーニングを信じれば」安倍が「共産党」という野次を飛ばしたという「立民の杉尾氏」の何が「共産党」なのか。
 いやそれ以前に杉尾氏が共産党議員だとしても「共産党」というのは何らまともなヤジではない。「野次を飛ばすことの是非」はひとまず置くとしても「ヤジだが、批判自体はそれなりに道理がある」といえるようなヤジでは全くない。
 安倍が低レベルな反共主義者、青木氏風に言えば「安倍首相はネトウヨと同レベルで、非常に低劣」、黒坂のツイートをパロれば「安倍首相は、自分たちを批判する人を皆、共産党と呼ぶのですね。」というだけの話です。
 まあそれはともかくこうした安倍批判をする、青木氏、TBSサンデーモーニング、報知新聞は「それなりにまともなメディア」といえるでしょう。正直、「読売系列でスポーツ新聞の報知」にこの記事とは意外です。
 しかしいつもながら安倍も本当に最低の男ですね。これが首相で、長期政権とか本当に屈辱に耐えません。まともな人間なら安倍は到底支持できる人間ではない。
 そして黒坂もいつもながら非常識ですね。まともな人間はここまで低レベルな安倍のヤジはさすがにかばおうとは思わないでしょう。

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。日本共産党は被災地なら、政治家が有権者にメロンを支援物資として寄附しても公職選挙法違反ではない、という見解ではないのですか。

 「菅原前経産相、河井前法相をかばう安倍政権」への志位共産党委員長の批判ツイート「国会で菅原、河井の公選法違反疑惑*2を徹底追及するつもりだ(俺の要約)」への黒坂の「反論のつもりらしい」リツイートです。
 ばかばかしい。いくら「菅原のメロン、カニ贈答」や「河井妻の現金入り封筒ばらまき」を正当化したいからと言って非常識の極みですね。安倍や産経、あるいは荒木和博や島田洋一櫻井よしこですらこんなことは言わないんじゃないか。どこの世界に被災地にメロンなんか持っていく人間がいるのか。
 つうか、こんな因縁付けで「菅原や河井の疑惑」をごまかせると本気で黒坂が思ってるなら呆れたバカです。
 とはいえさすがの黒坂も「菅原氏がメロンやカニを選挙民に贈答しようが、河井妻が現金入り封筒を地元県議にばらまこうが公選法違反じゃない」だの「そもそもそんな事実はない。週刊文春などマスコミのデマ報道だ」だの言う度胸はなぜかないようです。

黒坂真リツイート
 香西かつ介さん。自民党の政治家にも、街頭演説をする権利はある。街頭演説を野次で妨害する人間はテロリストかもしれない*3のですから、排除は当然です。日本共産党も「街角トーク」で「不破さんはなぜ豪邸に住んでいるんだ!」と怒鳴りちらす人間が出たら排除するでしょう。これは言論抑圧ですか。
■香西かつ介(共産党ジャイアン):日本共産党品川地区委員長・衆院予定候補 (東京3区)
 (ボーガス注:安倍政権支持者はアンチ中国の右翼が多いが、皮肉にも)#安倍政権 と #中国共産党 ってモノ言えない国をつくるってところで類似してるんじゃないか。
参院選2019:「安倍辞めろ」「増税反対」 首相演説中、ヤジ排除 専門家「過剰警備」/北海道警「対応適正」 - 毎日新聞
 安倍晋三首相が札幌市中央区で15日に参院選応援のため街頭演説した際、「安倍辞めろ」などとヤジを飛ばした男女数人が、演説現場から北海道警に排除された。周囲の支持者とのトラブルはなく、安倍首相の演説が中断されることはなかった。道警警備部は「トラブルを未然防止するためで対応は適正」と説明するが、専門家は「過剰警備と感じる」と話している。

 「共産党ガー」でごまかせない話、共産党以外(たとえば上の毎日新聞記事や野党各党)も安倍批判してる話でこれです。いつもながら黒坂には呆れます。

*1:著書『日本の公安警察』(2000年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)、『ルポ 拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店)、『絞首刑』(2012年、講談社文庫)、『トラオ:徳田虎雄・不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社)、『日本会議の正体』(2016年、平凡社新書)、『安倍三代』(2019年、朝日文庫)など

*2:しかし「ある程度、菅原や河井、あるいは彼らをかばう安倍の批判をしている」新聞や週刊誌はともかく「菅原、河井批判」から逃げ続けるテレビワイドショーの腰抜けぶりにはいつもながら呆れます。俺も「見てても不愉快になるだけ」なのでスポーツ中継を除いてほとんどテレビを見なくなりました。

*3:「野次を飛ばせばテロリスト扱い」とは、そんな馬鹿な話は北海道警や安倍ですら主張していません。と言うかマジレスすれば、むしろテロリストは野次なんか飛ばさないでしょうね。目立たないように暗殺ターゲットに近づくには、ヤジなんか邪魔にしかならないからです。