高世仁に突っ込む(2019年11月25分)

「銅鑼湾書店事件」を巡って中国とスウェーデンが対立 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 中国共産党の意図を受けたタイ警察当局は、すでに同年4月に国連難民高等弁務官事務所による難民認定を受けていた、亡命中国人の(顔氏の同志である)姜野飛氏と菫広平氏の2人を逮捕した。やがて、タイ当局は国際社会の関心と譴責を無視して、私*1の友人たち2人の身柄を中国に強制送還した。

 そもそもタイは「今も事実上、軍政」ですからね。そんな国が「対中国」だけでは「人権に配慮する」なんてことがあるわけもない。

 中国共産党に批判的な本を扱っていた香港の書店経営者で、中国当局に拘束されている作家の桂民海氏(55)に、スウェーデンの文化団体が言論の自由をたたえる賞を贈り、中国が猛反発している。中国側は授賞の撤回を求め、14日には「二国間関係に深刻な悪影響がある」と警告。スウェーデンのロベーン首相は「脅しには屈しない」としており、両国関係は険悪化しそうだ。

 小生がスウェーデン首相の立場なら中国との関係に配慮して「賞を与えたのは民間団体。政府ではない」「民間団体のすることに政府は口を出せないことを理解してほしい」「スウェーデン政府として桂民海氏を称えた事実はない(否定もしないが。つまり中立的立場)」と言いますけどねえ。
 「脅しには屈しない」とけんか腰とはびっくりです。

 近年は、中国との経済関係を慮って、EU諸国でも中国への強い批判を控えがちになっているなか、「脅しには屈しない」とのスウェーデンの姿勢は立派である。

 高世も認めてるように経済大国・中国を「見境なくメチャクチャに批判するような国」はどこにもないわけです。
 今回のスウェーデン首相にしたって「脅しには屈しない」とはいうものの、「ただそれだけ」です。

*1:『「暗黒・中国」からの脱出 逃亡・逮捕・拷問・脱獄』(文春新書)の著者・顔伯鈞(がんはくきん)氏のこと