恐怖【調査会NEWS3130】(R01.11.27): 荒木和博BLOG
鹿児島の特別検証、東串良町柏原海岸で昭和46年(1971)10月に男女が襲われた事件では被害者の女性が現場に立ち会って下さいました。
それが「北朝鮮工作員の犯行」なんて根拠はどこにもないわけで実にばかばかしい。
しかし「警察の再捜査*1」ならまだしも「荒木のなんちゃって捜査」「素人の探偵ごっこ」に協力する物好きもいるんですね。北朝鮮の犯行であるにせよ、ないにせよ「45年以上昔の事件」なんか今更どうにかなる話ではない。
犯行実行者が誰かなんかわかりようがないし、仮にわかったところで「起訴して有罪判決がとれるだけの証拠が集まる」か疑問です。
大体「時効が存在しない殺人*2ではない(せいぜい暴行傷害と誘拐(拉致)未遂に過ぎない)」のだから「犯人が国外逃亡した」などの特殊事情が無い限り、もはや時効が成立しています。
「特殊事情が無い限り時効成立の可能性が大きい」上に「証拠が少なすぎて犯人が誰か分かるとは思えない」事件なんか探偵ごっこして何が面白いのか。完全にキチガイの沙汰ですね。
俺はウヨの政治活動はアンチウヨとして支持しない立場ですが、それでも大抵のウヨの政治活動には「ウヨにとってのそれなりの意義」があります。
荒木の行為なんか何の意義もない。だから荒木以外のほとんどのウヨはこんな馬鹿なことしない。
というか「めぼしいウヨの政治活動」には既に「荒木以前にその道の権威がいて」、無能な荒木が「誰もやらないこと」を始めただけの話です。まともな人間にはできないようなこと、普通に考えて「それで食えるとは思えないこと」を荒木が始めたのにそれを「拉致被害者家族会」「特定失踪者家族会」という「愚か者ども」が支持して「食えてしまう」。まあなんとも滑稽で醜悪で無残な話です。
何年か前に鹿児島のテレビ局で女性を現地に同行してもらい取材したことがありました。その番組を作った記者さんも今回来ていたのですが、現地に着いてから10分ぐらい、女性は車から降りられなかったそうです。事件以来その海岸には一度も行っていなかったとのこと。
荒木を取材してテレビ番組をつくるなんて物好きもいるんですね。アホかと思う。
それにしても「10分ぐらい、女性は車から降りられなかった」てそんなんなら行くなよって話ですよねえ。北朝鮮拉致であろうとなかろうと、行ったって何かがどうなるわけじゃないでしょうに。本気で「何かがどうなる」とその女性が思ってるのならただのバカです。
通常のチンピラに絡まれたなどのこととは全く異なる恐怖感を感じたという話は他でも何度か聞きました。
薩摩半島吹上浜で、やはり車で海岸近くまで行って不審な男たちに囲まれたという話もありましたが、このときの被害者は柔道の有段者で殺気のようなものを感じたと言っていました。
意味不明ですね。
「キチガイのチンピラに絡まれた」から何だというのか。そんなことは「北朝鮮拉致」なんて根拠には何一つなりません。
別に北朝鮮工作員でなくても(?)
【日本】
・いわゆる津山三十人殺し事件(1938年)の犯人として知られる都井睦雄(犯行後、自殺)
・映画『復讐するは我にあり』(1979年)のモデルとなった死刑囚・西口彰(1963~1964年、5人殺害。のちに死刑執行)
・TBSテレビドラマ『昭和四十六年 大久保清の犯罪』(1983年)のモデルとなった大久保清(1971年、8人殺害。のちに死刑執行)
・三菱銀行人質事件(1979年)の梅川昭美*3(4人殺害。警察が強行突入し、梅川を射殺)
【ロシア】
・1978年から1990年にかけて、52人を殺害したとして1994年に死刑執行されたアンドレイ・チカチーロ(この事件について取り上げた著書としてロバート・カレン『子供たちは森に消えた』(ハヤカワ文庫NF) )
など物騒な人間は世の中にいくらでもいるわけです。
普通と違う恐怖感を感じたから、その後何十年も話せないままに来ている人は相当な数いるはずです。その話が聞ければもっと彼らの手口が分かります。もしお近くの方でそういう経験を持っている方がおられたらお知らせ下さい。
何でもかんでも北朝鮮拉致にでっち上げる気のようです。正気じゃないですね。そもそも「百歩譲って」それが北朝鮮拉致だとしても、そして「拉致の手口が分かった」として何がどうなるのか。拉致被害者救出とは全く関係ない話です。