「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年12/2分:荒木和博の巻)

まんじゅう怖い【調査会NEWS3133】(R01.12.2): 荒木和博BLOG

 「経済制裁は効き目がない」と、(ボーガス注:田中均氏、和田春樹氏など)随分色々な人が言っていました。

 実際、日本が「第一次安倍政権以降、現在に至るまで」経済制裁をやっても拉致解決の方向には何一つ話は動かず、一方「国交正常化時の経済支援約束」とのバーター取引(小泉訪朝)で「拉致被害者は帰ってきた」のだから制裁それ自体には「拉致被害者帰国」と言う意味では全く意味は無いでしょう(もちろん「北朝鮮を痛めつけることそれ自体が目的」なら話は別ですし、極右団体・救う会の本当の目的はそれですが)。
 もちろん北朝鮮にとって制裁は痛い。「全く痛くない」といったらウソになります。
 しかし「冷戦時代から長い付き合いがある中国やロシア」が支援してくれるし「耐えようと思えば耐えらる痛み」である。
 救う会が言うような「耐えられない痛み」では全くない。
 こうなると考えられる手法は二つに一つですね。
 一つは「中露の支援がある以上、制裁なんか意味は無い」と「経済支援とのバーター取引」に切り替える道。
 小生はこちらの方が現実的だと思います。金丸*1訪朝(「国交正常化時の経済支援約束」とのバーター取引で、第18富士山丸船長が帰国)や小泉*2訪朝という成功例がすでにあるからです。 
 二つ目は「中露の北朝鮮支援をやめさせる」。
 しかしこれは「どうやってやるんだ(現実問題、そんなことが出来るのか?)」と言う話ですね。
 「ウクライナ問題、シリア問題(ロシア)」や「ウイグル問題、香港問題(中国)」で欧米と対立しても*3「欧米の不当な内政干渉は許さない」と突っぱねる*4タフネゴシエーター「中露」相手にムチ的な手法で「北朝鮮支援をやめさせること」は到底現実的ではないでしょう。
 つうか、中国やロシアに「日本の要望を実行させる」ならまずはそんなことよりも「中国政府に身柄拘束された日本人の解放」「ロシアからの北方領土の返還」だと思いますが。
 とはいえムチが中露に効きそうにないからと言って、「北朝鮮支援をやめた方が中露のメリットになります(たとえば中露が北朝鮮支援中止するバーターで日本が中露経済支援)」ということも可能とはとても思えません。
 中露は「何があろうが北朝鮮支援はやめない」つう態度でしょう。まあ、荒木ら救う会一味は「アンチ中露」なので、何があろうとも中露を経済支援する気は無いでしょうが。
 

 北朝鮮ないしその協力者*5から 「何も怖くない」と言ったような反応があったときは大体効き目があるということです。

 吹き出しました。
 ならば「痛い」といえば「まんじゅう怖い」のような「痛くないのに痛がってる(何かの罠にはめようとしている)」と認識するのか、といったら「痛がってる、効いてるんだ」ですから、もはや「結論ありき」のわけです。
 痛がれば「ほら見ろ、痛がってる」、痛くないと言えば「強がりだ」。こんな荒木のような馬鹿と付き合っても何のメリットもないことがなぜ家族会には分からないのか。
 荒木の主張は、インチキ医療の実行者が「(医師に)反対されてると言うことは効いてると言うことだ、なぜなら医師の方こそインチキだからだ」と放言したり、文革について毛沢東が「敵*6が反対してると言うことは成功してると言うことだ、成功されては困るから反対してるのだ*7」と強弁したりするのと何一つ違いません。
 正直「家族会」や「インチキ医療の信奉者」には「勝手にしろ」といいたくなりますね。

 特定失踪者が日本国内で所在確認すれば「だから全部拉致ではない」とか。

 やれやれですね。日本国内で40人も特定失踪者が発見されても、認定がデタラメであることを認めないそうです。
 「認定がデタラメだ」と批判する人間(家族会を不当除名された蓮池透氏もその一人ですが)を北朝鮮シンパ呼ばわりするのだから、呆れて二の句が継げませんね。まあ、一番悪いのはこうした荒木の詭弁を容認する拉致被害者家族会と特定失踪者家族会ですが。

*1:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)などを歴任

*2:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*3:ロシアに至っては欧米から経済制裁すら食らっています。にもかかわらず「2000年からずっとプーチン政権(既に19年に及ぶ長期政権)」ですから仰天ですね。

*4:ここではそうした「突っぱね」が正しいかどうかは議論していませんので念のため。そうした中露相手に「日本がムチで言うことをきかせよう」など現実的でないと言うことです。

*5:朝鮮総連ならまだしも「制裁は効果が無い」とする田中均氏や和田春樹氏は別に協力者ではありません。荒木のようなバカがでかい面をしてる限り拉致問題なんか解決しません。まあ、俺は「当事者でない(家族に拉致被害者がいない)ので正直どうでもいいのですが。」

*6:毛沢東によって失脚させられた劉少奇国家主席トウ小平副首相(役職は文革当時)などのこと。

*7:小生が以前読んだ本ではそう言う無茶苦茶なことを一時、言っていたようですね。