今日の中国ニュース(2019年12月8日分)

第十八章:中国共産党のグローバルな野望(上)

 匿名の中国外交部(外務省に相当)関係者によると、(中略)エチオピアの閣僚級のほとんどが「毛沢東選集」を所持している。

 普通に考えて法輪功のデマでしょう。エチオピア政治が毛沢東思想に基づいて運営されてるとは聞きませんので。


第十七章:グローバル化の中心は共産主義
 大紀元らしい馬鹿馬鹿しさです。
 当然ながら「グローバル化」は共産主義とは関係ありません。
 ならば「TPP」は共産主義と関係があるのか。
 むろん「一帯一路」「AIIB」など「共産国・中国」が旗振りをする「グローバル化」もありますが、それは「グローバル化それ自体が共産主義」つう話ではありません。

 グローバル化の前進と共に台頭してきたのは、反グローバル化である。1999年11月30日、シアトルで起きたWTO閣僚会議場前での大規模な抗議活動がそのきっかけを作った。2001年に開催された三つの大規模な国際会議(カナダ・ケベックでの米州首脳会議、スイス・ヨーテボリでのEUサミット、イタリア・ジェノバでのG8経済サミット)は、大規模な抗議活動に取り囲まれた。2002年、イタリア・フィレンツェでは参加者100万人という最大規模の反グローバル化運動を展開した。
 反グローバル化運動に参加する人々の出自はさまざまである。大部分は資本主義に反対する明白な左翼であり、その中には労働組合や環境団体*1(これも共産主義に浸透され、すでにハイジャックされている)、あるいはグローバル化の被害者や社会的弱者である。その結果、グローバル化の支持者であろうが反対者であろうが、彼らは無意識に共産主義を助けている。

 言ってることが完全に無茶苦茶ですね。
 一帯一路、AIIBなど中国が進めるグローバル化をネタに「グローバル化共産主義だ」といった直後に「反グローバル化を訴える運動にも労組員など左翼活動家がいる、反グローバル化運動も共産主義だ」。
 「ホニャララ運動は共産主義だが、反ホニャララ運動も共産主義だ」「ホニャララ運動を支持しても共産主義を利するが、ホニャララ運動に反対しても共産主義を利する」などという無茶苦茶な主張はなかなかできるもんではありません。ならば「反共主義者、非共産主義者」は法輪功の立場ではどうしろというのか。

 国連憲章や条約には隠れた裏口があり、共産主義政権に有利に働くよう起草されている。

 「どこがだよ?」ですよねえ。むしろ旧ソ連などはプラハの春などについて国連条約違反として批判されていたと思いますが。

 初代事務総長のトリグブ・リー(Trygve Lie)はノルウェー社会主義者であり、ソ連から強力な支援を受けていた。

 Wikipediaトリグブ・リー」の指摘「朝鮮戦争での国連軍(米軍)派遣を容認したため、ソ連の反発を買い、総長再任を諦めざるを得なかった」と言う話からはとてもそのような事実があったとは思えません。

 1990年、世界保健機関(WHO)は、同性愛は精神病ではないと発表し、世界の同性愛運動に拍車をかけた。

 法輪功が「同性愛容認は共産主義の陰謀」とデマ飛ばす同性愛差別の反社会カルトだと言うことがよく分かります。

*1:労働組合はともかく、環境団体は必ずしも左派ではありません。