今日の産経ニュース(2019年12月10日分)

現職最年少34歳の首相誕生 女性、フィンランド - 産経ニュース

・北欧フィンランドの議会は10日、議会第1党の社会民主党の女性、サンナ・マリーン運輸・通信相(34)を新首相に選出した。ロイター通信などによると現職の首相として世界最年少。フィンランド首相としても史上最年少
・政権は社民党に加えて計5党の連立を踏襲。他の4党の党首は全て女性で、うち3人は30代前半。財務相には中央党の女性党首、カトゥリ・クルムニ経済相(32)が登用されるなど、新内閣は女性12人、男性7人の構成となった。

 「首相が女性で30代」「閣僚は女性12人、男性7人」とは日本では考えられない驚きのニュースですね。
 ちなみにWikipedia「サンナ・マリン」によれば

 2012年フィンランド地方選挙で、マリンは27歳でタンペレ市議会の議員に選ばれた。2015年フィンランド議会選挙で国会議員に選ばれた。4年後、2019年フィンランド議会選挙でマリンは再び国会議員に選ばれた。2019年6月6日、マリンは運輸通信大臣になった。

ということですさまじいまでのスピード出世ですね。政界進出後7年で首相ですから。
 そして

 マリンは同性の両親の子どもなので、自分自身のことをレインボー・ファミリー(rainbow family)の出身だと説明している

そうです。
 なお、Wikipedia内閣総理大臣」によれば日本の首相の史上最年少は「初代首相・伊藤博文*1(就任時44歳)」だそうです。
 なお、伊藤以外でも明治新政府の高官は

【いわゆる維新の三傑
大久保利通*2:享年47歳
西郷隆盛*3:享年49歳
木戸孝允*4:享年43歳
【それ以外】
江藤新平*5:享年40歳

と現在とは平均寿命が違うとは言え、若くして活躍していることが分かります。彼らのしたことをどう評価するにせよ、彼らが非常に有能なことは分かります。


元農水相の玉沢氏銃撃、金銭トラブルか 命に別状なし 同級生?逮捕 - 産経ニュース
 「元政治家が狙撃される」とどうしても「政治テロ」と思ってしまいますが、この件に限ればそう言う話ではなかったようです。


元農水相の玉沢徳一郎氏が銃撃、命に別条なし 撃った男は出頭 - 産経ニュース
 ひとまず命に別状はないようで何よりです。
 殺す気は無く単に脅す気だけだったのかも知れませんが、それでも「政治テロ」であり問題です。
 元議員とは言え、政界を引退した玉沢氏*6を襲撃したところで、政治に大きな影響が与えられるとも思えず「???」ですが、その辺りは今後分かってくるのでしょう。


【群馬「正論」懇話会】戦後最悪の東アジア安保「国防は国民一人一人の問題だ」 元空将・織田邦男氏が講演(1/2ページ) - 産経ニュース
【和歌山「正論」懇話会詳報】「憲法改正し自衛隊明記を」前統合幕僚長、河野克俊氏(1/4ページ) - 産経ニュース
 元自衛隊幹部が「田母神以外でも」このような反中韓の非常識ウヨであることには呆れて二の句が継げませんね。このようなバカウヨが自衛隊幹部である限り、改憲など恐ろしくて俺はする気になりませんが、この馬鹿ウヨにとっては「自分が言ってることのおかしさ」「自分の発言が改憲に逆効果」は自覚できないのでしょう。自衛隊は残念ながら旧日本軍の悪い面をそのまま引き継いでしまったようです。


【軍事ワールド】自動小銃に対戦車砲まで…日本の裏社会に広がる兵器と「あの国」(1/5ページ) - 産経ニュース
 「あの国」とは米国です。米国自体が銃大国であること、米国から世界各地に銃が輸出されてることを考えれば「入手ルートが米国でアレ、それ以外でアレ」何ら不思議ではありません。


【ソウルからヨボセヨ】中曽根康弘元首相の「対韓外交の教え」 - 産経ニュース
 中曽根*7の対韓国外交といえば
1)韓国の抗議もあり、靖国参拝を取りやめ
2)月刊文春で「韓国併合正当化発言」をし、韓国から批判を受けた藤尾*8文相を更迭
ということで「産経的極右路線」とは明らかに違うわけですが、「中曽根のこうした行為には否定的評価だが、中曽根非難はしたくないため」、都合が悪いためにそこには何一つ触れないいつもの産経です。

 回顧録中曽根康弘が語る戦後日本外交*9』では「韓国相手の折衝は官僚的な手法では決して成功しません。政治的、商人的手法で扱った方が成功しやすい*10」と語られている。
 「商人的手法」とは意外な感じがするが、理屈より利の計算、取引ということだろうか。

 イヤイヤ全然意外じゃないですね。中曽根は「右翼的感情」のために「靖国参拝を続行したり藤尾をかばったりして」中韓ビジネスを犠牲にするタイプの政治家じゃないでしょう。
 一方、韓国とて、中曽根が右派政治家とは言え、隣国で重要な貿易相手国である以上「つきあわない」というわけにはいかないわけです。

*1:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人。

*2:薩摩藩鹿児島藩)出身。参議、大蔵卿、内務卿など歴任。紀尾井坂の変によって不平士族に暗殺される。

*3:薩摩藩鹿児島藩)出身。参議、近衛都督、陸軍大将を歴任。征韓論論争に敗れて下野。その後、西南戦争で自決

*4:長州藩(山口藩)出身。参議、内務卿、文部卿など歴任。

*5:肥前藩(大分藩)出身。参議、司法卿を歴任。征韓論論争に敗れて下野。その後、佐賀の乱を起こし、捕らえられて死刑判決。

*6:村山内閣防衛庁長官、小渕、森内閣農水相など歴任

*7:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*8:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相など歴任

*9:2012年、新潮社

*10:時と場合によっては「中曽根が言う政治的、商人的手法」が有効なのは韓国に限らないでしょうよ。