「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年12/15分:荒木和博の巻)

菅官房長官と特定失踪者家族が面会【調査会NEWS3140】(R01.12.14): 荒木和博BLOG

<川口の藤田進さんの弟・特定失踪者家族会副会長藤田隆司さん>
 政府は認定が難しいのであれば「準認定」のような制度をつくってほしい。

 呆れて二の句が告げませんね。なぜ「証拠がないから北朝鮮拉致と認定できない」という単純な話が認められないのか。

<秋田美輪さんの姉・特定失踪者家族会副会長吉見美保さん>
 妹が失踪した35年前、警察はそこに母がいることを知らず「北かもな」といっていた。

 「本当かよ?」ですね。いずれにせよ証拠がなければどうにもなりません。
 例えばいくら「オウム真理教が怪しい」とはいえ、国松警察庁長官狙撃事件について証拠がなければオウムの犯行と認定できないし、当然、犯人の逮捕、起訴も無理なわけです。何も「証拠がなければどうにもならない」のは北朝鮮拉致に限った話ではない。


官房長官に特定失踪者家族会が要請: 荒木和博BLOG

 昨年11月12日の要請以来1年余が経過しましたが、その間1人の拉致認定もなされていない理由はなぜでしょうか。当時の回答では「拉致被害者の認定については、北朝鮮側に反論する材料を与えることがないよう、慎重に対応している」とありましたが、具体的に北朝鮮はどのように反論してきたのでしょうか。

 そりゃ北朝鮮じゃなくたって「特定失踪者は国内で既に40人以上発見されてる」「北朝鮮拉致どころか、自発的失踪でも、自然災害にあったのでもなく拉致(誘拐)だと判断する根拠がない(実際、国内で発見された特定失踪者は全て事故死と自発的失踪)」とかいくらでも反論が可能ですよね。拉致被害者家族会も「拉致かどうか分からないもんなんか北朝鮮相手に持ち出されたら迷惑だ」と良く怒らないもんです。それどころか「特定失踪者は拉致かどうか分からないから北朝鮮相手に持ち出すべきでない」といった蓮池透氏を拉致被害者家族会は敵視するのだから呆れます。

 現実に総理が会うのは認定拉致被害者ばかりであり、何度も要請している特定失踪者家族との面会は一度も実現していません。これは何故ですか。

 はっきりと安倍が「特定失踪者は拉致かどうかわかりません。だから政府として拉致認定もしないし政府認定拉致と扱いが違うのです」「扱いを一緒にしたらむしろ拉致被害者家族に失礼です」といえばいいんですけどね。どうも言えないようです(ただしそれでも会う気はなさそうですが)。
 そもそも「北朝鮮拉致認定しないが北朝鮮から取り戻す」つうのは

・事故死か、病死か、自殺か分からないが犯人を逮捕する(例:下山国鉄総裁変死事件が自殺か他殺か、わからないが犯人を逮捕する)
・何の病気か分からないが抗がん剤を投与する
・あなたに父が渡した金が贈与か、貸与か、売買代金か分からないが利子を付けて返せ
・DNA鑑定では親子関係が認められなかったが認知しろ

位、意味不明でしょう。
 「ある人物の死亡」を殺人と認定しないのに犯人を逮捕するのはおかしい。犯人を逮捕できるのは殺人の時だけです。
 例えば、いわゆる下山事件で「犯人を逮捕する」というならそれは「殺人だという判断」がなされたことになるわけです(実際には自殺と判断され捜査が打ち切られたが、警察の発表が曖昧だったため他殺説も唱えられることとなった)。
 ガンだと断定しないのに抗がん剤を投与するのはおかしい。
 「返せ」といえるのは「貸与」のときだけで「詐欺でも無い限り」贈与や売買代金の場合は返す必要はありません。
 DNA鑑定で親子関係が認められなくても認知しろ、なんて馬鹿な話はない。
 同様に北朝鮮から取り戻すというなら北朝鮮拉致認定すべきだし、北朝鮮拉致認定できないなら取り戻せるわけがない。

 昨年の要請の折政府の広報物で「1970年代から1980年代」と拉致を限定するべきでないと提案し、「いただいたご提案も含め、(中略)不断に検討してまいります」との回答を戴きましたが改善はされているでしょうか。

 もちろん政府に「改善する気は無い」でしょう。今のところ「北朝鮮建国(1949年)から1960年代」「1990年代以降」に拉致があったと判断するまともな根拠がないからです。

 昨年の要請の「自衛隊への任務付与について」への回答で「(自衛隊による)拉致被害者の救出のために何ができるかについて、不断の検討を継続して参ります」とありましたが、1年経ってその結果はどのようなものだったでしょうか。

 いい加減「自衛隊で救出」なんて与太はやめてほしいですね。居場所も分からないのにそんなことができるわけもない。

 「しおかぜ」については現在中波放送は頓挫した状態ですが、実現に向けて政府のご協力もお願い致します。

 要するに「中波放送の費用として救う会に税金投入しろ」というふざけた話です。さすがの安倍も「図に乗るな」と思って金を出さないようですが。
 そもそも「しおかぜ放送」が現在随契で委託されてる「短波放送」以外にも「中波放送=AM」がどうしても必要なら*1救う会に委託するまでもなく、NHKなど放送技術を持つ政府関係機関が直接やればいい話です。あるいは入札にかけて公正な形でフジテレビなど放送技術を持つ会社が落札すればよろしい。
 「放送素人の救う会に、随意契約(随契)*2で金を投じて中抜きさせる(そもそも救う会は放送技術のある会社に丸投げするだけなので)」なんて税金の無駄遣いもいい話です。

 昨年の要請で北朝鮮漂着木造船について横浜での展示を求めたところ、不可能であるとの回答をいただきました。

 これだけでは「不可能」という回答の理由は分かりません。
 いずれにせよそもそもそんなもんを横浜で展示することがどう拉致の解決に役立つのか。

 昨年の要請への回答の中で「全ての拉致被害者の方々の生存を前提に(中略)情報収集を行っております」とあったが、前提はそうであっても時期的に考えたとき拉致される途中ないし北朝鮮で死亡した人がいることは否定できません。死亡が確認された場合に政府としてはどのように対応するのか明らかにしていただきたくお願いします。

 「え?」ですね。「死亡したという証拠がないから、皆生存と見なす。例えば横田めぐみさんや曽我ミヨシさんも生きてると見なす」が荒木の立場ではなかったのか。
 もちろん「拉致被害者には誰一人、病死も事故死も、何も死亡者はいない」「北朝鮮が死亡発表した人間は皆生きており、どこかに隠されてる」と考えるのは不自然ではありますが。
 まあ死亡が確認されたらある意味、どうしようもないですよね。死者は救出のしようが無い。やることがあるとしたら「死亡状況について北朝鮮の説明を求めること」と「公式の謝罪を求めるとともに、場合によっては賠償金や慰謝料の請求」ですかね。むしろ荒木らはそれ以外に何があると思ってるのか、こちらの方が聞きたい。

 山本美保さんについて、政府は拉致の可能性の排除できない失踪者に入れていながら、山梨県警の発表では山形県遊佐町に漂着した身元不明遺体が山本美保さんであるとしています。ということは山本美保さんが拉致される途中で殺害された可能性があると考えているのでしょうか。

 ばかばかしい。そうではなくて「身元不明遺体は絶対に美保さんだ、これは絶対に譲れない」「でも救う会やご遺族がうるさいから、一方で拉致の可能性が否定できないことにしよう。筋がまるきり通らないがそうするしかない」つうだけの話です。
 要するに「事故死か自殺だと思うけど遺族がうるさいから、殺人の可能性が否定できないと口先だけで言っておく、でも口先だけで言ってるだけだから実質的な捜査なんかしない」つうのと大して変わらない話です。
 政治的圧力によってもともと筋の通らないことが行われてるだけの話です。
 「森友疑惑で大阪地検が政治家どころか、財務官僚すら誰一人起訴しなかったこと」「安倍の命令で桜を見る会の名簿がシュレッダーにかけられた*3上、安倍政権や内閣府が証拠隠滅じゃないと強弁していること」などと話は大して変わりません。
 大体、身元不明遺体について「事件性はない(つまり事故死か自殺か病死)」と警察が発表してるのに何でそう言う話になるのか。

 過日日本国内で死亡していたと発表された山形県出身の特定失踪者齋藤武さんについて、死亡から発表まで1年半近くかかった理由はなんでしょうか。

 「当初、ご遺族が発表を望まなかったから」「発表を納得させるまでに1年かかった」つう話に過ぎないでしょう。つうかそんなことと拉致の解決と何の関係があるのか。

 また、同様の失踪者は他にもいるものと思われますが、現時点で特定失踪者のうち既に発見されながら発表されていない人は何人いるのでしょうか。

 呆れて二の句が継げませんね。荒木らの立場なら「特定失踪者にはもう国内で発見される人間はいないと思う。我々も改めて精査して確かめたから」とでも言うべき所、堂々と「今後も国内で発見されるかもしれない」なんてよくもいえたもんです。
 まあ居ない場合の回答は「現時点ではいません」ですかね。居る場合、あるいは「居るか居ないか、明らかにしたくない場合」の回答は「ノーコメント」でしょうね。居るのに発表しない場合は「居ることを明らかにしたらまずい場合(特定失踪者家族が発表を望んでないなど)」がほとんどでしょう。

 生島孝子さんと思われる女性を目撃した呉吉男氏から政府は聞き取りを行いましたか。行ったとすれば呉氏の証言に対する評価はどのようなものだったのでしょうか。

 特定失踪者・生島氏を政府が北朝鮮拉致認定しないということは
1)呉から聞くまでもなく信憑性が乏しいと判断し聞かなかった
2)呉に話を聞いたが、わざわざ日本政府がやる必要も無いと判断し、韓国政府に聞き取りを任せた。韓国政府からもらった聞き取り記録を見て信憑性がないと判断した
3)日本政府(警察庁?)が聞き取りをしたが信憑性がないと判断した
のどれかでしょう。
 ただ荒木ら救う会を極度に恐れる安倍政権だと「今後の捜査や拉致被害者救出に支障が出るのでノーコメント」で片付けるのではないか。

 藤田進さん(川口)の北朝鮮から出た2枚の写真について政府としてそれが本人の写真であると判断しているのでしょうか。

 もちろん政府が北朝鮮拉致認定しないと言うことは「判断根拠が何かはともかく」「本人の写真ではない」あるいは「本人の写真か分からない(よく似た別人かもしれない)」と判断してると言うことです。それ以外にどう理解のしようがあるのか。

 今井裕さんの生徒手帳から見つかった地図について、警察ではこれが拉致に関わる情報との認識を持ったと考えてよろしいでしょうか。

 「生徒手帳から地図を書いたメモ」が見つかったからといって「誰*4がいつ、何の目的で書いたか分からない」のに「拉致と関係がある」なんて判断できるわけもない。

 在日朝鮮人でも祖国訪問などで北朝鮮に渡って戻れなくなった、事実上の拉致被害者が相当数いると言われます。この数は明らかではないものの、再入国許可を受けて出国した在日朝鮮人の数と、その後再入国した人の数の差である程度は推測できるものと思われます。この数を明らかにしていただくことはできないでしょうか。

 そもそも「帰国事業の帰国者」を拉致扱いすることも不適切でしょうが、そんなことをして何がしたいのかという話です。
 「帰国者が日朝間で自由往来できない限り、仮に政府認定拉致被害者が皆帰国しても、拉致の解決があったと認めない」「拉致の解決がない以上国交正常化も制裁解除も何もしない。現状のまま」と言い出す気なのか。俺が拉致被害者家族なら「北朝鮮にとっての解決のハードルを高くして拉致解決を妨害する気なのか!」「ウチの家族が帰ってこなくなるじゃないか!」とマジギレしていますね。実際、蓮池透氏、和田春樹氏などは「拉致被害者とは政府認定拉致(現時点で10数名)に限るべき」「やたら拉致被害者数を増やしても問題の解決に逆行するだけ」と主張しています。
 荒木ら救う会の所業にマジギレしない拉致被害者家族会は全く意味不明です。

●水島慎一さん(昭和43年2月失踪)の弟水島嘉道
 滋さんが生きている間になんとかめぐみさんと再会させてあげて欲しいと思います。

 まあ「滋氏の存命中に帰国」は無理でしょうね。そもそもめぐみさんが今も生存してるかどうか怪しいですが、仮に生存していても今の制裁路線では日朝交渉が成り立たないし、それでは帰ってくるわけもない。
 というか「本気でそう思うのなら特定失踪者なんて与太を北朝鮮相手に持ち出すな!」「お前らの与太が横田滋氏を苦しめてると理解しろ!」つう話です。まあそう言ったらこの水島某は「俺のどこが問題なんだ!」と怒り出すのでしょうが。
 「バカに付ける薬はない」つう話です。

 今、「桜を見る会」で時間を費やすよりは今すぐ北朝鮮に渡って日本人の帰国を交渉すべきではないでしょうか?

 おいおいですね。税金私物化と言う「桜を見る会疑惑」がどうでもいいというのか。
 ここでの水島の主張が「安倍総理はぐだぐだ、みっともない言い訳してないで、首相及び議員を辞任せよ。そうすれば時間がかからなくて済む」つうなら話は別ですが、そうじゃないでしょう。何せ荒木の同類ですから。

 総理は「憲法改正をする」と言っておられます。しかし今、北朝鮮からのミサイルや核兵器爆弾を撃たれても抗議する事しかできません。反撃力を持つべきだと思います。

 デタラメも大概にしてほしいですね。北朝鮮に限らず中国であれ、ロシアでアレ、ミサイルを日本に打ち込むことはまずありえませんが、仮に撃ってきたならばそれは「侵略行為」ですから、「専守防衛行為なら合憲」「自衛隊だけでなく在日米軍が反撃しても合憲」という政府見解を前提とする限り、「改憲しなくても」在日米軍自衛隊による反撃が可能です(もちろんそのような反撃を食らえばダメージは大きいので北朝鮮も中国もロシアもそんなことはしないでしょうが)。
 ただし「先制攻撃」をすることは専守防衛とは言えないので現行憲法では違憲になります。
 いずれにせよそんなことと拉致の解決と何の関係があるのか。さすが荒木の同類だけのことはあります。

●生島孝子さん(昭和47年11月失踪)の姉生島馨子
 認定者との扱いの差を小さくして欲しい。国民の生命と安全を守る義務があるという国は認定にこだわらず責任を持って調査を行うべきである。

 何で「北朝鮮拉致と見なす根拠がないから認定できない。認定できないから扱いが違う」という当たり前のことが理解できないのか。心底うんざりします。

●荒谷敏生さん(昭和48年5月失踪)の妹矢島文恵
 国内で誰某が見つかり拉致ではなかった…という報道は時々ありますが、誰某は本当に拉致だったというような情報は聞こえてきません、本当に全くないのですか?

 「バカに付けるクスリはない」としかいいようがないですね。あれだけ国内で特定失踪者が発見されたら「荒木の特定失踪者認定はデタラメだ」と思って付き合いをやめるのが当然でしょうに、「本当に拉致じゃなかったのですか」だそうです。
 日本国内にいる人間が何で北朝鮮拉致なのか。どうやって北朝鮮から日本に戻ってきたのか、矢島某は言えるものなら言ってみろ、つう話です。

 国交がないために救い出す術がないという言い訳めいた言葉を耳にします

 「はあ?」ですね。どこの誰がそんなことを言っているのか。
 日朝間、米朝間に国交がなくても「金丸*5訪朝による第18富士山丸船長帰国」「小泉*6訪朝による蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみさん帰国」「米朝交渉によるワームビア君帰国」などがあるのだからそんなことを言う人間はいないでしょう。ただし国交があった方がもちろん交渉はしやすいでしょう。
 少なくとも国交がなくても「平壌に常駐事務所くらいは置くべき」でしょう。

 北によるこれ以降の拉致を防ぎ、私達の様な苦しみを味わう人がなくなる様にどうかお願い致します。

 唖然ですね。まさか「2019年現在も北朝鮮拉致が起こりうる」と本気で思ってるのか。

●小倉忠雄さん(昭和54年4月失踪)の妹板野佳子(ボーガス注:原文のまま。単なる誤記でしょうがこれ以前は敬称がついてるのにこれ以降は敬称がつかなくなります)
 国民大集会も毎回出席しておりますが、正直誰に向けて発信しているのか最近解らなくなりました。

 まあほとんどの日本人がそんな集会の存在自体を知りませんからね。

 例えば、会の模様がテレビでライブ中継でもで出来れば意味もあるかのかと感じています。

 産経系列・フジテレビですらそんなことはしないわけです。

●小久保稔史さん(昭和55年1月失踪)の従兄 石川孝一(ボーガス注:敬称がついていないが原文のまま。)
 失踪者を抱える家族は肉親が何故いなくなったのか、何処かで生きているのか自問自責の「迷宮」に取り込まれるとともに「家出人のいる家庭」「棄てられた家族」と言う自縛に苛まされ続けています。

 何だかなあ、ですね。
 「家出人のいる家族なんて恥ずかしい。子どもが家出するほど親子関係が悪かったのかとか、子どもが家出するなんて子育ての失敗じゃないかとか言われるのが恥ずかしい」と特定失踪者家族が思ってるらしいことはよく分かります。
 ただ、だからといって「自発的失踪じゃない!」と根拠レスで決めつけてるなんて馬鹿げています。
 いやこれがまだ「自発的失踪じゃなくて、犯罪や事故に巻き込まれたんじゃないか。だから私の家庭に問題があったわけでも、あの子に問題があったわけでもないんだ」と思うのはまだ分かる。根拠もないのに、なんで「北朝鮮拉致に違いない!」と言い出すのか意味不明です。
 つうか俺が家族だったら、むしろ逆に「自発的失踪であってほしい」「犯罪や事故であってほしくない」と思いますけどね。いや確かに自発的失踪なら「ある意味恥ずかしい」ですよ。自分の家族が「親兄弟にも、妻子にも、恋人にも、知人友人(学校の同級生、職場の同僚など)にも何も告げずに失踪し」、場合によっては「学業や仕事(会社の業務、子育てや親の介護など)を無責任にも放り出してしまう」なんてのは名誉なことじゃない。しかもその失踪理由が「もしかしたら家族関係が悪かったからじゃないか」なんて思うとつらいものがあるでしょう。
 でも犯罪や事故で表に出てこないなんてのでは、最悪の場合、死んでますからね。
 しかも犯罪で死んでた場合、「犯人は何の刑罰も受けずにのうのうと暮らしてる疑いがある」わけです。
 そんなんだったら「自発的失踪で、今も生きていてどこかで平和に暮らしてる」「いずれ会えるかもしれない」と考えた方が気が楽ですけどね。
 何というか「俺の邪推と偏見」ですけど、「家出なんて恥ずかしいことだ」というような世間体にこだわる家族だからこそ「あんな家族じゃ悩みを相談しても世間体ばかりにこだわって『泣き言言うな』としかいわない。あんな世間体ばかりにこだわる家族と一緒に居たくない。失踪した方がましだ」という理由で家出(自発的失踪)した、つう可能性もあるんじゃないかと思いますね。たぶん特定失踪者家族はそうした可能性を絶対に認めたくないのでしょうが。

 失踪者が姿を見せるか亡骸となって帰ってこない限り「迷宮」から逃れる事はできません。

 個人的には「なるようにしかならない」「世の中はそんなもんだ」としか考えようがないと思いますね。いや俺も当事者じゃないから無責任に発言していますが「自発的失踪か事故か犯罪被害か」何か分からないような失踪はもうどうにもならない。
 幸いにして「自発的失踪で後で姿を現す」「遺体が発見されて事故や犯罪被害と分かる」「別件で逮捕した人間が殺害を自供。自供通りの場所から遺棄された遺体を発見」とでもなればいいですが、そうなる保証がない。
 いずれにせよそんな失踪者を根拠もないのに「北朝鮮拉致だ!」と言い出すことは有害無益でしかない。

 特定失踪者の家族は予兆や動機らしきものもない失踪とあって、藁にも縋る思いで警察の捜査に頼り、家出人として扱われるとも知らず、言われた手順通りに「家出人捜索願」を書いたはずです。

 つまりは、

 失踪者の住んでたアパートに「失踪者の物とみられる大量の血痕があった」
 失踪したとみられる日に「助けてくれ。殺される」という叫び声を聞いた

など「犯罪や事故に遭った」という明らかな証拠でも無い限り、家出(自発的失踪)の可能性が否定できないので昔は「家出人捜索願」という話になるんでしょうね(なお、捜索願を警察に届け出る際の知識と届出時の警察の対応|人探しの窓口行方不明者届(旧・捜索願)の警察への出し方・注意点を信じれば「犯罪被害や事故の可能性もあり、家出かわからないのに何で家出人捜索願なのか、おかしい」という批判があったそうで今は「行方不明者捜索届」と名称が変わったそうです)。
 それはともかく、とにかく特定失踪者の多くは「家出人ではない」と決めつける根拠は何もない。なんかこの「小久保稔史さん(昭和55年1月失踪)の従兄・石川孝一」はやたら「家出人じゃ嫌だ」という趣旨のことばかり言ってますが、こんなこと言ってたら、もし小久保さんが家出なら絶対に姿を現しませんよ。
 何せ「家出は恥ずかしい」の一点張りですからね。今頃姿を現したら、この石川某は小久保さんに「お前がいつまでも隠れてるから、俺が北朝鮮拉致だと勘違いして恥をかいたじゃないか」「なぜもっと早く姿を現さなかった」「今頃姿を出すくらいなら、死ぬまで隠れてろ」といい出しかねないでしょう。
 で俺が小久保さんなら「どうせ喜ばないんだから、どうせ悪口するんだろうから、そんな不快な思いをしてまで姿を現す必要は無い」「そもそも石川の野郎は、『いとこの小久保は家出じゃないんだ!。そんな恥ずかしいことしてないんだ!』と言いたいから特定失踪者家族会に入ってるだけだろ。俺のことなんかかけらも心配してねえだろ。見つかってほしいと思ってねえだろ?」「本当にむかつくわ、あの糞野郎。従兄面してんじゃねえよ!」と思いますね。

●山本美保さん(昭和59年6月失踪)の妹森本美砂(ボーガス注:敬称がついていないが原文のまま。)
 いつになったら、拉致という犯罪は裁かれるのでしょう。

 たとえば「チリのピノチェト*7」だの「東ドイツのホーネッカー*8」だのいくらでも、政治的に失脚したものの、政治的配慮から「政敵の政治的弾圧などについて裁かれなかった人間」はいるわけで「裁く」なんてのは現実的じゃないでしょう。 

*1:俺は必要だと思いませんし、安倍ですら必要だと思わないから金を出さないわけですが。

*2:そもそも政府契約は「特殊技術が必要なので特定の会社しか落札できない」「時間が差し迫ってるので入札をやってる余裕がない」など特殊事情が無い限り、入札が原則です。特殊技術を持ってるわけでもない救う会に短波放送を随契で委託している現状がおかしい。癒着と言われても文句は言えないし、本来なら会計検査院などから「不適切契約」と突っ込みが入ってもおかしくないでしょう。ましてや中波放送まで随契で救う会にやらせてくれとはふざけるにもほどがあります。

*3:実は「そう言ってるだけで本当はどこかに隠してる(本当に廃棄してしまうといろいろと不都合があるので)」つう見方も有力です。

*4:普通に考えれば今井さんですが。

*5:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*7:アジェンデ政権で陸軍司令官。軍事クーデターを起こし大統領

*8:東ドイツ国家評議会議長ドイツ社会主義統一党書記長