今日の産経ニュース(2019年12月20日分)

【正論】北朝鮮の体制転換に動くべきだ 龍谷大学教授・李相哲 - 産経ニュース
 ばかばかしい。是非以前にそんなことが現実的に可能だと本気で思ってるのか?


【総務次官 事実上更迭】高市総務相会見詳報(1)「情報源はコメント控える」(1/3ページ) - 産経ニュース
 国会開会中から更迭の予定だったが「野党の追及を恐れて閉会後更迭」なのでしょう。その卑怯さには改めて呆れます。いずれにせよ「例の大学入試テスト延期の件」「秋元議員の件」などとともに年明け国会で野党が追及しないといけない話ですね。


【主張】IR参入疑惑 中国資本の介入解明せよ - 産経ニュース
 問題は「検察が捜査に踏み切った」ような「何らかの不正、違法行為があったか」どうかであり、その場合、企業の国籍が「中国か、韓国か、欧米か」などと言うことは全く関係ないのにいつもどおり「中国ガー」の反中国・産経です。大体「ギャンブル依存症の観点」からカジノを問題にするのならまだしも「中国の魔の手ガー、カジノに(産経)」なんてばかばかしい限りです。
 それはともかく「外為法違反による捜査」といえば、田中角栄*1ロッキード事件も確かそうでしたね(ロッキードによる田中への五億の賄賂が違法に国内に持ち込まれたため)。


【産経抄】12月20日 - 産経ニュース

 米カリフォルニア州グレンデール市は、1960年から現在の東大阪市姉妹都市の関係を結んできた。日本びいきの街に2012年ごろから、韓国系住民が急増する。米国で最初の慰安婦像が建立されたのは、その翌年である。
▼設置された石碑には、慰安婦を「性奴隷」と決めつけ、日本を非難する文言が刻まれていた。市に対して像の撤去を求める訴訟を起こした現地の日本人のリーダーが目良(めら)浩一さん(86)である。昨日、訃報が届いた。

 人間のくずが死ぬまで自分の過ちを認められなかったのかと思うと怒りや悲しみよりも哀れさを感じます。
 なお、何も現地の日本人全てがこうした「慰安婦の違法性否定のデマ極右」と言うことは勿論ありません。

 裁判の模様を報告する『アメリカに正義はあるのか』(ハート出版)によれば、本当の「敵」は市当局ではない。韓国系と中国系の団体は、あの手この手で裁判に介入してきた。

 介入って具体的に何でしょうか?。「裁判において市側を支援する」というならそれは違法行為でも何でも無い。

 目良さんは身辺に危険を感じたことさえある。

 実際どうだかわかりません。目良のデマかもしれない。
 いずれにせよそんな人間が仮にいたとしても「市当局とは関係ない話」「目良の主張(慰安婦違法性否定論)の是非とは関係ない話」です。
 大体テロ被害なら産経が非難した「本島元長崎市長」も受けてますが、産経は「それ(本島氏のテロ被害)とこれ(本島発言の是非)とは別」として「昭和天皇の戦争責任」を認めないわけですからね。全くデタラメです。

 もう一つの敵は米国人判事である。彼らの頭には、日本軍が悪事を働いたとの先入観が植え付けられている。なかには「私は東条(英機*2元首相)が嫌いなんだ」と公言する判事さえいた。

 裁判で負けたら「裁判官を敵呼ばわり」とはいい度胸です。
 東条云々が事実かどうかは「デマ常習の産経や目良」なので疑問符がつきます。ただ事実だとしてそれがなんなのか。
 「真珠湾攻撃当時の首相・東条が好きだ」なんて米国人はいなくて当たり前でしょう。
 「原爆投下当時の米国大統領トルーマン*3」「シベリア抑留当時のソ連共産党書記長スターリン」「北朝鮮拉致の責任者だったと言われる金正日」が好きだと公言する日本人がまず居ないのと大して変わりません。そんなことは判決が不当だという理由には全くならない。

 裁判は最高裁まで争われ、結局敗訴した。
 裁判をきっかけにして、慰安婦問題が重要な外交問題としてとらえられるようになった、と目良さんは前向きに評価する。現地の領事館から当初はまったく協力は得られなかったが、最高裁に対して日本政府(ボーガス注:というか安倍政権)は(ボーガス注:原告支持の)意見書を出した。

 正確には「日本は未だに慰安婦問題をまともに反省してないようだ、日本をこの件できちんと批判しないとダメだ」という意味で「慰安婦問題が重要な外交問題としてとらえられるようになった」わけです。産経や、安倍政権、目良らのふるまいは国益の損壊でしかない。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*2:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣などを経て首相。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀。

*3:ルーズベルト政権副大統領を経て大統領