黒坂真に突っ込む(2019年12月21日分)

◆黒坂ツイートにコメント

黒坂真リツイート
‏ 志位さんの下記での主張「中国が軍事で来たから、日本も軍事を強めようという『軍事対軍事の悪循環』には私たちは反対」は、尖閣人民解放軍が侵攻したら海上保安庁憲法九条で対処せよ論ですね。海上保安庁職員が大量殉職の可能性十分有。
綱領一部改定案、野党連合政権/BSフジ番組「プライムニュース」 志位委員長、大いに語る

 デマ中傷も大概にしろという話ですね。ここでの「中国が軍事で来たから」は「来た」という過去形の表現で分かるように「尖閣への人民解放軍の侵攻」など意味していません(過去に人民解放軍尖閣侵攻などありませんので)。
 志位氏の主張に賛同するかどうかはともかく、彼の主張が「尖閣周辺に中国が示威行為として軍艦を出したからといって、実害はないのだから、自衛隊の艦船を対抗で出すべきではない*1」と言う意味であることは容易に理解できる話です。さすがにその程度のことが理解できないほど黒坂もバカではないでしょう。
 まあ黒坂が「志位氏の主張がまともに理解できないバカ」であるにせよ「故意に志位氏をデマ中傷するクズ」であるにせよ、大学教授の器でないことだけは確かですが。こんなんが教授なんて「大阪経済大ってよほどレベルが低いんだろうな」と思わずには居られません。

黒坂真
‏ 香西かつ介さんの下記の呟きで疑問に思えるのは、軍拡や海外派兵はしない、という点です。当面目指している野党の連合政権で、軍拡や海外派兵をすると決まったら日本共産党は賛成せざるを得ないと考えます。

 いやーそうなったら共産党はためらいなく、政権離脱するでしょうよ。つうか黒坂もあるときは「共産党は今も暴力革命をー」、あるときは今回のように「政権にいたいがために従来方針を放棄するかもしれない」て全然整合性がないですよねえ。とにかく共産の悪口が言えればいいというのが見え透いてる。
 全く建設性がない。

黒坂真リツイート
‏ 中野顕さん。日本共産党が、定住外国人参政権をと叫ぶ理由は、定住中国人や在日韓国、朝鮮人を通して中国共産党、韓国政府と韓国左翼、朝鮮労働党が日本の内政に参加できるようにしたいからですね。

 やれやれですね。参政権と言っても「地方参政権」なのに何がどう問題なのか。
 そもそもこの話、北欧などで外国人地方参政権が認められてるので「特に問題も無いようだし、日本でも認めてはどうか」つうのがスタートです。黒坂はうだうだ言うなら「北欧などで問題が起こってる」といえばいい話です。そして自民や公明ですら民団の「外国人地方参政権」の陳情には「前向きに検討したい」程度の事は言ってるのですが。 

黒坂真リツイート
 福山和人さんが想定する「普通の市民」には定住外国人も含まれていると理解して良いかと存じます。韓国左翼、在日本朝鮮人総連合会はそれぞれ韓国政府、朝鮮労働党の影響下。定住中国人は中国共産党に指導を受ける。日本国家滅亡を策す市民。
◆福山和人
‏ 「普通の市民が政治をつくる」という(ボーガス注:京都市長選立候補での)スローガンについて「普通の市民」って何?というご意見・ご質問を頂いています
 なかなか表現が難しいのですが、僕の言う「普通の市民」のイメージに一番近いのは「庶民」かな
 Wikipediaによると、庶民とは人口の多数を占める一般的な人々のこと、とされてます

 福山ツイートのどこをどう理解すればそういう認識になるのか。福山氏はそんなことは一言も言ってない。
 そもそも「政治をつくる」が「選挙」を意味するなら「現行法では外国人には選挙権が一切無い」以上、「今後、法改正で外国人地方参政権を認めるべきだ」つう「あるべき論」はともかく「政治をつくる庶民」には「現時点」では外国人は入りません。
 そして「選挙権がなくても、審議会に外国人を入れるなどの形で、外国人の意見も政治に取り入れるべきだ」なら一般論としては「排外主義右翼以外は誰も反対しない」でしょう。具体的にどう取り入れるのかという方法論はともかく(いずれにせよ福山氏のツイートには「外国人」についての言及はなく、黒坂のツイートはわら人形叩きに過ぎませんが)。
 そして、黒坂ツイートのウチ、「韓国左翼、在日本朝鮮人総連合会はそれぞれ韓国政府、朝鮮労働党の影響下。定住中国人は中国共産党に指導を受ける。*2」というのもデマなら、「だから(外国人地方参政権を認めたら?)日本滅亡*3」というのも悪質なデマです。よくもまあ所属大学・大阪経済大もこのデマ男を野放しに出来るもんです。

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。繰り返しですが、日本共産党の刑法改正案は冤罪を多発させうる。合意なき性交を犯罪とし、加害者とされた側に合意の存在証明を求める内容です。
志位和夫
‏ 日本の司法にも良心があった。伊藤詩織さんのたたかいに心からの敬意を表するとともに、性暴力を根絶するために政治の場にあるものとして責任を果たしていく決意です。
ジャーナリスト 伊藤詩織さんが勝訴 元TBS記者に賠償命令 | NHKニュース
 ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行を受けたと訴えた裁判で、東京地方裁判所は山口氏に330万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
 ジャーナリストの伊藤詩織さんは4年前、元TBS記者の山口敬之氏との食事で酒に酔って意識を失い、性的暴行を受けたとして1100万円の賠償を求めました。
 伊藤さんが記者会見を開いたり、著書(ボーガス注:『Black Box』(2017年、文藝春秋))を出したりして被害を訴えたのに対し、山口氏は、性行為は同意していて名誉やプライバシーを傷つけられたとして、逆に1億3000万円の賠償を求めました。
 18日の判決で東京地方裁判所の鈴木昭洋裁判長は「伊藤さんは、友人や警察に被害を相談していて、性行為が意思に反して行われたことを裏付けるものといえる。一方、山口氏の供述は、当時送信したメールと内容が矛盾し、核心部分について不合理に変遷していて信用性には重大な疑いがある」と指摘して、合意が無かったと判断し、山口氏に慰謝料など330万円の賠償*4を命じました。
 また、山口氏の訴えについては「伊藤さんが性犯罪の被害者をめぐる状況を改善しようと被害を公表した行為には、公共性や公益目的があり、内容は真実だと認められる」として退けました。
 伊藤さんは、性的暴行を受けたとして警視庁に告訴しましたが不起訴処分になっていて、刑事手続きと民事裁判で判断が分かれました。
◆伊藤さん「1つのピリオドだが傷はなくならない」
 判決のあと伊藤詩織さんは裁判所前での取材に対し、「たくさんの方に支えられて来たからこそここまで来られました。今回の判決で、1つのピリオドをつけられたと思います。しかし、勝訴したからといって私が受けた傷はなかったことにはなりません」と涙ながらに話しました。
 また、「刑事事件では不起訴となり、何が起きているのか知ることができませんでしたが、民事訴訟を起こすことで公の法廷で証拠なども出すことができ、少しでもオープンになったと思います。今でも1人で不安な思いを持ちながら性的暴行の被害と向き合っている人もいると思うので、少しでも負担がなくなるよう制度が改善すればよいです」と話しました。
 そして、東京千代田区で改めて記者会見を開いた伊藤詩織さんは、「私は顔や名前を出して性被害を訴え続けてきたが、山口氏の名誉を傷つけたと判断される可能性もあったので、緊張しながら判決を迎えました。判決で私の行動について『公益性がある』と判断され、とても勇気づけられました」と話しました。
 また、「被害者はなかなか声を上げられないので、性暴力を許さない社会にしていくために、周りの人たちも傍観者にならないで支えてほしいです」と述べました。
◆山口氏「法に触れる行為は一切していない」
 判決のあと、元TBS記者の山口敬之氏は、東京 千代田区で記者会見を開き、「まず申し上げたいのは、私は法に触れる行為は一切していないということです。判決は、私たちの主張を無視して客観的な検証もせずに伊藤さん側の主張を認めていて非常に残念です」と述べ、控訴することを明らかにしました。
 また「伊藤さんが受診した病院のカルテでは、伊藤さんは性被害の場面について記憶がないと説明しているのに、裁判では暴力を振るわれたと主張し、矛盾しています。警視庁による捜査の結果、私は不起訴になったうえ、検察審査会でも不起訴相当という結論が出ているにもかかわらず、今回の判決ではそうした捜査の結果についても一切触れられておらず不服です」と述べました。
◆TBS「元社員の在職中の事案 誠に遺憾」
 判決についてTBSテレビは「元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾*5です」というコメントを出しました。
◆菅官房長官「コメントするのは差し控えたい」
 菅官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で、「個別の民事訴訟について、政府としてコメントするのは差し控えたい」と述べました。
 そのうえで「(ボーガス注:一般論として)性犯罪や性暴力は、性別を問わず人権を著しく踏みにじる決して許されない行為だ。性犯罪や性暴力被害のためのワンストップ支援センターがすべての都道府県に設置されるなど、政府として支援の充実を図ってきている。今後とも被害者に寄り添いながら、被害者支援の充実にしっかりと取り組んでいきたい」と述べました。
◆伊藤詩織さん 訴えまでの経緯
 訴えや判決によりますと、伊藤さんは4年前の平成27年、就職先を紹介してもらおうと、当時、TBSのワシントン支局長だった山口氏と食事に行き、飲酒をしました。
 伊藤さんは酒に酔って意識を失い、山口氏が泊まっていたホテルの部屋で性行為をされてから意識を取り戻したとして、合意が無かったと主張しました。
 ホテルから出た伊藤さんは産婦人科アフターピルの処方を受け、友人に被害を相談し、警察にも相談のうえ、性的暴行を受けたとして告訴したということです。
 刑事事件については警視庁が捜査しましたが、東京地方検察庁平成28年、山口氏について、嫌疑不十分で不起訴処分にしました。
 平成29年、伊藤さんは顔や名前を出して記者会見を開き、性被害にあったと訴えました。
 伊藤さんの会見は「自分も被害者だ」という意味の「#MeToo」という動きが世界で広がる中で注目を集め、日本での性被害をめぐる議論のきっかけにもなりました。

 志位氏の言う「共産党の性暴力根絶の取り組み」を「共産党の刑法改正案」に矮小化したあげく、その「刑法改正案」も「曲解してデマで叩く」つうひどい誹謗中傷リツイートです(なお、伊藤氏勝訴判決の記事は長いですが、重要と思い、あえて全文紹介しました)。
 以前、黒坂真に突っ込む(2019年12月13日分) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが、まず第一にこの「刑法改正案」の件は「共産党が言い出しっぺ」というよりは「犯罪被害者団体」「女性権利団体」などの働きかけを受けて共産党が動いてる話です。「共産支持者の俺ですが、あえて、共産党に対して厳しいことを言えば」、こうした団体の働きかけがあるまでは共産の動きも鈍かったわけです。
 第二に黒坂は「加害者とされた側が同意の存在を証明せねばならない」などと「被害者の言い分がストレートに認められる」かのような、強弁をしますがそんなことになるわけがないでしょう。
 「同意の不存在」を検察が証明するに決まってるわけです。これは不同意性交に限りません。
 自称・被害者が「俺は詐欺被害に遭った」「俺は恐喝された」といえばそれだけで「正当な商行為ではなく詐欺や恐喝だ」と裁判所が認定してくれるのか。検察(刑事裁判)や弁護士(民事裁判)に立証の必要は無いのか。そんなことはないわけです(むしろ正当な商行為を偽装していて処罰が困難なケースもある)。
 自称・被害者が「俺は職場の上司からパワハラを受けた」といえばいえばそれだけで「正当な教育的指導ではなくパワハラだ」と裁判所が認定してくれるのか。検察(刑事裁判)や弁護士(民事裁判)に立証の必要は無いのか。そんなこともないわけです。
 「共産党の刑法改正案の是非」に関係なく黒坂の主張は完全なデマです。
 黒坂がこうしたデマ主張を「正しい」と本気で思ってるのなら「論外のバカ」だし、「故意にデマを垂れ流してる」のなら「クズ」です。
 いずれにせよ、黒坂が「性暴力を根絶すること」に何の興味もないことだけはよく分かります。俺も「そんなに興味があるわけではありません」が人の情として、こうした運動はできる限り応援したいと思うし、当然ながら「因縁つけしかしない」黒坂のようなクズには怒りしか感じません。
 いい加減、大阪経済大学(黒坂の所属大学)も「黒坂への口頭注意」ぐらいしたらどうなのか。
 それはともかく、「殴る蹴る」などというわかりやすい「暴力による強姦行為」なら「同意はありません」ですみます(SMプレイなどという特殊ケースでも無い限り「暴行があったけど強姦じゃない」なんてことはありえないし、SMと「強姦での暴行行為」はさすがに見分けがつくでしょう)。
 問題は「だましや脅しなど暴力が使用されないケース」ですね。この場合「同意無き性交は犯罪」としたところで「だましや脅しなど」の存在を証明することは「殴る蹴るなどの暴力行為」を証明することほど楽ではない。「同意の不存在が証明できないから無罪」では「要件を変えたこと」の意義が大きく失われます。
 しかし、だからといって安易に「だましや脅しなど」の存在を認定すれば確かに「別れ話のもつれから恨みを持った女性」が「私はレイプされた」と嘘をついたのをレイプ認定して、冤罪という「黒坂の言うような事態」が発生しかねないことも事実です。
 しかしそこで「だから今のままでいいんだ」つう話(黒坂)には全くなりません。
1)強姦罪を不同意性交罪に変えた上で不同意の存在を適切に認定していくことを目指す
2)現状の要件のままで「暴力による抵抗抑圧」の認定をもっと適切な物に変えていく
のどちらかしかないでしょう。
 つうか「伊藤詩織さんの判決」の件で黒坂が「山口某は無実だと言っている。私は彼を信じる」「伊藤さんが刑事告発しても、山口某(安倍の提灯本『総理』(2016年、幻冬舎)、『暗闘』(2017年、幻冬舎)を書いたことで安倍と友好関係にある)が逮捕、起訴されなかったのは安倍政権の警察や検察への圧力だという説を私は信じない」だの言わないで「共産党への因縁付け」に走る辺りが興味深いですね。
 黒坂ですら「『山口は無実だ』『安倍総理は警察に圧力など加えてない』なんて言わない方がいい」つう保身があるようです。しかしこの件、この裁判判決*6を契機に、やはり「山口を刑事訴追するとともに」、「安倍のもみ消し疑惑を追及」したいもんです。

黒坂真リツイート
 池内さおりさん。うつ病の起源は階級社会にある、という呟きですが、これは日本共産党の見解でしょうか。小池晃書記局長は医師ですが、この見解に賛成しますか。脳の偏桃体の動き、がうつ病の原因で平等ならそれが止まり、うつ病根絶ですか。NHKの番組の話でしょうか。精神の働きはそう単純ではない。
◆池内さおり
 NHK「病の起源 うつ病
NHKスペシャル | 病の起源第3集 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~」。平等であることが、うつ病の原因をつくる脳の扁桃体の動きを止める!狩猟採集社会では獲物を平等に分け与えなければ共同体が存立し得ない。文明社会になると階級が生じ不平等と、貧富の格差がうまれ、ストレスに人類が晒され、うつ病が問題になってきた。

 NHK番組*7を見ないとなんとも評価できません(まあ見ても医学素人なので見ても「なんとも言えない」かと思いますが)。
 しかし普通に考えて、NHKも池内氏も「階級社会(経済的不平等)がうつ病の原因」つう単純な話はしてないでしょうね。
 「うつ病の原因はストレスであり、階級社会(経済的不平等)は(過去においてもストレスの原因だが)、特に現代社会においてストレスの大きな要因(階級社会がうつ病を助長してる)」程度の話でしょう。
 いずれにせよ「医学素人の黒坂」が専門家面してよくもまあ、あれこれ言えたもんです。
 それにしても「テレビ番組への個人的感想」程度ですら「共産党の公式見解か」とは呆れます。

*1:ただ、「自衛隊艦船を尖閣周辺に出せ」と主張するのは一部の極右に過ぎず歴代自民党政権はそんなことしていませんし、安倍もそういうことはする気はなさそうですが。その点では歴代自民党政権や「今の安倍」と志位氏は同意見の訳です。

*2:朝鮮総連朝鮮労働党の指導を受ける」は「やや微妙な気もします」が他は完全なデマですね。

*3:そもそも外国人の%の少なさを考えたらそんなことになるわけがない。

*4:山口が居直って「セカンドレイプに及んでること」を考慮すれば要求額の1100万円全額認めてもいいとすら思います。俺的にはレイプよりも、伊藤氏の告発後の「山口のセカンドレイプ名誉毀損で1億3千万円の賠償請求をするなど)」の方が許したがたいですね。

*5:「遺憾」ですむことなのか。「退職後」ではなく、TBS在職中の行為である以上、TBSは伊藤氏に対して「事実であるならば深く謝罪したい。こうした人間が社員から二度と出ないように社員の人権教育などに務めたい」などと表明するなどもう少し、誠意を見せたらどうなのか。「TBSの社員相手に、学生が伊藤氏のように就活に行くと山口のようにレイプやセクハラがあるかもしれないし、それに対してTBSはろくに対応もしないらしい」「いやそれどころか社内でもセクハラ常習の会社かもしれない」と認識されても文句の言えない酷さでしょう。これでよくもまあ、企業不祥事などをニュースで偉そうに批判できたもんです。TBSは恥を知るべきでしょう。筑紫哲也風に言えば「TBSは死にました(TBSが証券会社から不当な利益供与を受けていることが発覚したときのTBS「ニュース23」でのキャスターとしてのコメント)」ですね。

*6:山口が控訴したので勿論今後も裁判は続きますし、逆転敗訴の危険性もゼロではないですが

*7:2013年が最初の放送ですが、その後の再放送を池内氏が最近、見たのでしょう