今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年12月21日分)

“拉致と呼ぶと会えない”全てを奪われた母|日テレNEWS24
 「だったら呼ばなくていい」、それで終わる話です。
 しつこく救う会などから「なぜ拉致だと認めない」といわれてるが故にこういう言い訳なんでしょうか。まあ、因縁つける救う会の方がおかしいのですが。


“拉致可能性”男性(当時32)国内で発見|日テレNEWS24
拉致疑いの男性、国内で見つかる 県警 /愛知 - 毎日新聞

拉致疑いの男性、国内で見つかる 県警 /愛知 - 毎日新聞
 名古屋市千種区で1986年に失踪し、北朝鮮による拉致の可能性が排除できないとされていた河合有三さん(当時32歳)が先月、国内で見つかっていたことが県警への取材で判明した。

 また、国内で特定失踪者が見つかったそうです。もはや何一つ驚きはありませんが、これでも「特定失踪者は北朝鮮拉致だ」「一部にミスがあっただけだ」「我々が騒いだから国内で発見された!」などと居直り続ける荒木和博一味とそれを容認する「拉致被害者家族会」「特定失踪者家族会」には心底呆れます。


北朝鮮の核は本当に「深刻な脅威」なのか 前提から考えなおす | | 坂井隆 | 毎日新聞「政治プレミア」
 まさか毎日新聞に「救う会や家族会辺りから、北朝鮮に甘いと非難されそうな記事」が掲載されるとは思いませんでした。大変良いことだと思います。
 簡単にコメントしてみます。

前提その1「北朝鮮の核戦力構築は、日本の安全保障に深刻な脅威を及ぼす」

 この前提は間違いだと主張する坂井氏*1です。
 詳しくは毎日記事を読んでほしいと思いますが、なぜかというと
1)質・量ともに核兵器として脅威なのはむしろ中露*2。中露との間には日本は「尖閣」「北方領土」という領土紛争を抱えている。
 しかし中露の核兵器は脅威だと言う人は日本では少ない*3。それは中露が日本に核攻撃するメリットがないからである。北朝鮮も同様に、いや「中露以上に」そんなメリットはないだろう(中露に比べ、軍事力、経済力、政治力が劣るため)
2)日本を核攻撃などしたら、後ろ盾である中露に見すてられる恐れがある
3)北朝鮮の核保有はあくまでも「米国が北朝鮮に侵攻したら核攻撃も辞さない」という牽制に過ぎないとみるべき
だからです。
 大体、核保有してるのは北朝鮮だけではありません。いわゆる五大国(米英仏中露)は持ってるし、インドやパキスタンも持ってる。イスラエルも「ほぼ間違いなく持ってる」とされます。その中でなぜ「北朝鮮保有ばかりが騒がれるのか」と首をかしげざるを得ません。
 インドとパキスタンは未だにカシミールを巡って争ってるし、イスラエルもアラブと対立しているのに彼らの核保有は日本ではほとんど騒がれません。

前提その2「北朝鮮の非核化は、完全・徹底的なものでなければ意味がない」

 「この記事は有料記事です」で以下は残念ながら読めません。まあ想像するに「完全・徹底的なものでなくても一定の意味はある」「そもそも何を持って完全・徹底的なものとするのか?」といったところでしょうか。

*1:坂井隆 | 毎日新聞「政治プレミア」によれば『1951年生まれ。1978年公安調査庁入庁、北朝鮮関係の情報分析などに従事、本庁調査第二部長を最後に2012年退官。その後も朝鮮人民軍内部資料の分析など北朝鮮研究を継続。共編著書に「独裁国家北朝鮮の実像」(2017年、朝日新聞出版)、「資料 北朝鮮研究Ⅰ 政治・思想」(1998年、慶応義塾大学出版会)など』

*2:世界の核兵器の現状 | 一般社団法人 原子燃料政策研究会によれば保有数が一番多いのはロシアで4330発。以下、「米国3800発」「フランス300発」「中国290発」「英国215発」「パキスタン140~150発」「インド130~140発」「イスラエル80発」「北朝鮮20~30発」(ただし全て推定数)

*3:ただし、いないわけではありません(一部の極右がそうです)。