今日の産経ニュース(2019年12月30日分)

最優秀新人賞にビヨーンズ 日本レコード大賞 - 産経ニュース
 まあ、レコード大賞は単純に「ファン投票やCD売り上げ枚数で決めてるわけではなく」審査員審査であり「審査員を大手芸能事務所が買収してる」「最初から結果が分かってる出来レース」という噂すらありますがそれにしても最近は「老若男女に関係なく知ってる新人歌手」「歌に興味の無い人間(俺もその一人です)でも知ってる新人歌手」てあまり居ないんだろうなつう気がします。
 ビヨーンズなんて芸能音痴な小生には今まで名前を聞いたことすらなく「個人なのか、グループなのか」「グループだとしてAKBのような女性アイドルグループなのか、ジャニーズのような男性アイドルグループなのか、はたまたサザンオールスターズなどのような(アイドルでない)歌手グループなのか」、さっぱりわかりません。
 ググったところ女性アイドルグループ「モーニング娘。」で知られる大手事務所アップフロントプロモーションの女性アイドルグループだそうですが。
 紅白歌合戦にはでないようですが、紅白も最近は知らない歌手ばかりですね。


世田谷一家殺害から19年 被害者母「元気な間に犯人捕まえて」 - 産経ニュース

 今年3月には警視庁から現場住宅の取り壊しの打診を受けたが、節子さんは「犯人を逮捕しない限り事件の風化が早まるのではと思い、まだ取り壊しの判断がつきかねている。私が元気な間に犯人を捕まえてほしい」と事件の解決を願った。

 非情な物言いかもしれませんが、取り壊すべきでしょうね。取り壊そうが残そうが、もはや事件は「世間一般が覚えてるか」と言う意味では風化してるでしょう。
 一方で事件の解決は「世間が覚えてるか忘れてるか」とは関係ない*1。事故の危険性を考えたら早急に取り壊すべきだと思います。


【主張】回顧2019 令和日本が歩み出した 政治は行動力を示すときだ - 産経ニュース

 初代の神武天皇から第126代の今上陛下まで、一度の例外もなく貫かれてきた原則は、父方をさかのぼれば天皇を持つ皇族による男系(父系)の継承である。女系継承の安易な容認で皇統の断絶を招かないよう政府や宮内庁皇位継承の原則を国民に説明しなければならない。

 神武天皇なんて与太が良くも飛ばせたもんです。そして「古代天皇についてはどこまで事実か分からないこと」「そのため、いわゆる王朝交替説があること」を考えれば産経の主張は実にばかばかしい。
 勿論仮に事実としても「だから今後も女帝否定」つう話にはなりませんが。
 そもそもなぜ「女系天皇=皇統の断絶」なのか、さっぱりわかりません。最初に「男系=皇統の継承」と産経らウヨが定義して「だから女系は断絶だ」と言ってるに過ぎません。まあ、正直、天皇制支持ではない、小生的には「産経が女帝に反対したいならそれでいいんじゃないの?(かえって皇室が衰退すると思うけど?)」「大体、最後の最後には『女帝やむなし』で容認するんじゃねえの?」としか思いませんが。

参考

◆王朝交替説(ウィキペディア参照)
◆概要
 第二次世界大戦前まで支配的であった万世一系という概念に対する批判・懐疑から生まれたもので、1952年に水野祐*2が唱えた三王朝交替説がその最初のものでありかつ代表的なものである。ただし、それに先立つ昭和23年に江上波夫*3が発表した騎馬民族征服王朝説も広い意味で王朝交替説である。なお、現在では、水野の唱えるように全く異なる血統による劇的な王権の交替があったと考えるものは多くない。
◆水野祐の「三王朝交替説」
 昭和29年(1954年)、水野祐が『増訂・日本古代王朝史論序説』(小宮山書店)を発表。この著書で水野は、古事記の記載(天皇の没した年の干支や天皇の和風諡号など)を分析した結果、崇神から推古に至る天皇はそれぞれ血統の異なる古王朝(崇神王朝)・中王朝(応神王朝)・新王朝(継体王朝)の3王朝が交替していたのではないかとする説を立てた。


【正論】GSOMIA「人質」に取る韓国 防衛大学校教授・倉田秀也 - 産経ニュース
 むしろ、先に「フッ化水素水などの事実上の禁輸」「ホワイト国除外」を仕掛け「韓国経済を人質に取ろうとした」のは安倍の方でしょうに、よくもこんなことがいえたもんです。


【政治デスクノート】昭和の大宰相に挑んだ社会党のエース(1/3ページ) - 産経ニュース(政治部次長 峯匡孝)
 「終戦直後、長きにわたって政権にありサンフランシスコ講和条約で独立を回復した吉田茂*4。それとも沖縄返還、日韓国交正常化の佐藤栄作*5?」と思ったら、中曽根*6だそうです。なるほどねえ。「中曽根に近い」産経的にはそうかも知れません。ただし長期政権とは言え、そして「国鉄、電電民営化」などの業績もあるとは言え、「中曽根の業績は皆が手放しで評価できるモノが少ない(国鉄民営化の場合、国労差別やローカル線廃止の問題)」ということもあって「昭和の大宰相」てイメージは俺には無いですね。
 なお、この記事での「社会党のエース」とは書記長、副委員長、委員長を歴任した石橋政嗣氏のことです。

石橋氏「日本が自ら紛争の原因をつくらない限り、他国から侵略されるおそれは極めて少ない」

 非武装中立論の是非はともかく、ここでの石橋氏の意見は全く正論です。「国際的非難」を考えれば、侵略などと言うもんはそう簡単にできるもんではない。

 真正面から自身の主張をぶつける石橋氏の姿勢は、安全保障関連法の審議過程で「徴兵制につながる」「戦争法案」といったレッテル貼りに勤しんだ一部野党議員の態度とは明らかに異なる。

 何がどう違うのか、さっぱり分かりません。というか、「今の野党議員をおとしめるため」に「心にもない石橋氏の持ち上げ」をよくもできるもんです。
 産経が本心、石橋氏を高評価してるわけもない。

*1:そもそも殺人の時効は廃止されたとは言え、当初は15年だったし、事件発生から19年も経った未解決事件が解決する可能性はよほどの僥倖が無い限りほとんど無いでしょう。

*2:1918~2000年。早稲田大学名誉教授。著書『日本古代の国家形成』(講談社現代新書)、『新版・日本古代王朝史論序説(水野祐著作集1)』『日本古代王朝史論各説(上)(下)(水野祐著作集2,3)』『非情の世紀:壬申の乱外史(上)(下)(水野祐著作集4,5)』(以上、早稲田大学出版部)など

*3:1906~2002年。東京大学名誉教授。著書『日本民族の源流』(講談社学術文庫)、『騎馬民族国家』(中公新書)など

*4:東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相

*5:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*6:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相