黒坂真に突っ込む(2020年1月5日分)

◆黒坂ツイートにコメント

黒坂真
‏ 昔の日本共産党スターリン国際共産主義運動の偉大な指導者と仰いでいました。

 確かに「フルシチョフソ連共産党第一書記、ソ連首相)のスターリン批判以前」は「日本共産党に限らず世界のほとんどの共産党」がスターリンを最高幹部(ソ連共産党書記長)として称えるソ連共産党の影響でスターリンの否定面に気づかず、彼を称えていたわけですが、今は勿論違います。
 そんなもん、今時持ち出して何か意味があると本気で思ってるんですかね?。まあ、黒坂的には嫌がらせのつもりなのでしょうが、呆れたバカです。

黒坂真リツイート
 「主権国家の要人*1」が、国内だけでなく外国でも虐殺を主導する人物だったのなら、米軍により空爆されるのもやむを得ないと考えます。これは金正恩についても同様です。イランの革命防衛隊という組織は危険です。
志位和夫
 どんな理由をつけても、主権国家の要人を「空爆」して殺害する権利は、どの国にも与えられていません。その当たり前のことを、きちんと発信することが、日本の政治家に強く求められています。

 「米軍が金正恩を暗殺してもかまわない」と公言するとは黒坂が野蛮極まりない極右だと言うことが改めてよく分かるツイートです。

黒坂真
‏ 米軍のバグダード空爆、イランの革命防衛隊司令官除去で(ボーガス注:次は我が身が危ないと?)金正恩は震えているでしょう。

 黒坂らしい非常識ぶりですがそれはさておき。むしろ「イランの反発を考えれば口に出せない」とはいえ北朝鮮は「しばらくは我が国への攻撃はない」「しばらくはミサイル発射実験などの軍事対応は自重しておくか?」などと安心(?)してるのではないか。というのは「イラク北朝鮮も」という二正面作戦は合理的ではないからです。
 実際、ブッシュ子がアフガン戦争やイラク戦争を始めたときには「米朝戦争の危険性は遠のいた」といっていいのではないか(もちろんアフガン戦争やイラク戦争を俺は支持しませんが)。
 もちろん「トランプがどこまで合理的な人間か」には疑問符がつきます*2し、過去にも「英国もソ連も(ナチドイツ)」「中国も英米も(戦前日本)」という二正面作戦の例*3はあります。
 ただし一般論として言えば、二正面作戦は合理的ではないから普通はやりません。

黒坂真リツイート
・砂澤陣*4
‏  (ボーガス注:秋元議員への贈賄で摘発された中国企業から献金を受けたとして東京地検特捜部の事情聴取を受けた5人の国会議員のウチの一人・)中村*5議員がアイヌ協会役員数名を介し中国企業から金銭を受け取り様々な便宜を受けたのも紛れのない事実。アイヌ新法反対署名活動の妨害*6をしたのも中村議員。

 呆れて二の句が継げませんね。そんなことで「アイヌ新法は中国の陰謀」「アイヌ新法は間違ってる」と言っていいというバカが黒坂や砂沢のようです。そもそもアイヌ新法が「政府提出法案でほぼ全会一致で成立」、つまり「共産党などカジノ法反対派も賛成」した以上そんなへりくつは成り立ちません。
 かつその理屈ならたとえば「中村氏同様、特捜部の事情聴取を受けた岩屋毅元防衛相」についても防衛相時代の言動をこじつけで「中国ガー」といえるでしょう。
 あるいは「KSD事件の村上正邦*7」など「汚職で摘発された」ウヨ議員についてそのウヨ言動を「(ウヨ団体からの)カネに基づく物、薄汚い行為」と決めつけることもできるでしょうが、根拠レスでそんなこじつけ、決めつけをするのは単にばかばかしいだけです。
 そもそも問題の中国企業は「国営大企業」など中国を代表する企業とはとても言えず、彼らの贈賄工作を「中国政府の工作」と同一視するのはこじつけが過ぎますが。
 大体アイヌ新法と中国と何の関係もない。
 「アイヌ新法は北海道独立が目的(→そんな事実はない)」「中国は北海道独立を狙ってる(→そんな事実もない)」という黒坂や砂沢の妄想の中でのみ「アイヌ新法と中国」には関係があるわけです。
 全くこんなアイヌ少数民族)差別者のバカどもがよくもまあ「中国の少数民族ウイグルチベット)支配は問題だ」などといえたもんです。

*1:米軍に暗殺されたイラン革命防衛隊・特殊部隊司令スレイマニのこと

*2:今回のスレイマニ暗殺は「道義的、法的是非」はひとまず置くとしても作戦として「政治的に価値があるかどうか」は疑問です。

*3:もちろんヒトラー昭和天皇も勝算があると思ってやったわけですが、見事に失敗しました

*4:著書『北海道が危ない!』(2016年、扶桑社)

*5:北海道議会議員を経て代議士(北海道4区選出、自民)。第四次安倍第1次改造内閣で文科大臣政務官

*6:正当な批判活動は妨害とは言いません。なお、中村氏がアイヌ新法成立当時、文科大臣政務官であったこと、文科省が「アイヌ新法に基づく国立アイヌ博物館の所管官庁であること」を考えれば、彼がアイヌ新法に賛成するのはある意味当然です(勿論北海道選出だからと言うこともあるでしょうが)。

*7:宮沢内閣労働相、自民党参院議員会長など歴任