今日の産経ニュース(2020年1月9日分)ほか

森法相、ゴーン会見で発言訂正「無罪『主張』すべきだ」 - 産経ニュース
 「素人が法相やるからこうなる」と思ったのですが、ウィキペ「森雅子*1」によれば「一応、司法試験に合格して弁護士資格を持ってる」というからびっくりです。まあ「金融庁に入庁→その後自民から政界入り」で弁護士実務経験は全くないようですが。
 勿論弁護士資格を持っていても橋下*2や稲田*3のようなトンデモウヨもいますので、森氏のような弁護士がいてもおかしくないのかもしれませんがお粗末だとは思います。


輸出管理厳格化の素材、韓国で生産へ 通商省が米デュポン誘致 - 産経ニュース
 事実ならば安倍のせいで「デュポンが漁夫の利を得た」わけで、日本の半導体材料「レジスト」のメーカーも「安倍と安倍支持者」には怒り心頭でしょう。つうか「日本以外から買う(今回はデュポン)」「韓国メーカーが製造に乗り出す」なんてことは予想できたわけで「速攻で韓国が泣きつく」と妄想していた安倍と安倍支持者ははっきり言ってバカです。


「イランは引き下がる」トランプ氏の読み的中 力による平和、再選追い風にも - 産経ニュース
 トランプ信者・産経らしい強弁ですがトランプがスレイマニ暗殺時にそんなことを考えていたかと言えば考えてないでしょうね。
 そもそも「軍事エスカレートはすべきではない」と言う主張はトランプを批判する中露などからも出ていました。
 その状況下でイランが「自制した報復」に出るのはある意味合理的ですが、そんなことをトランプが読んでいたとも思えない。
 トランプはもっと単純に「イランごときが米国に刃向かえるわけがない」「スレイマニなんか小物だろ?」程度の単細胞でしょう。
 むしろイランの反発や国際社会の批判に「こんなはずじゃなかった」と怯えていたでしょう。イランが「自制した反撃」に出たことはトランプにとって「報復しない言い訳ができて良かった」と一安心でしょうね。支持者相手に「イランなど怖くない」などと吹きまくってるトランプなので大規模な人的犠牲が出たら引くに引けません。
 「これでトランプが大統領選などで有利になった」とは言えないでしょうね。
 別にイランが米国への報復において自制したからと言って、それは「イランが米国のいいなりに動く」と言う話ではないからです。さすがに米国と大規模軍事衝突する気は無いでしょうが。


イランの自制的反撃でとりあえず救われたトランプ|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 イランの面子上、反撃しないわけにも行かないが全面戦争は出来ないと言うことで「自制的反撃」のわけです。まあ、「下っ端ではない」革命防衛隊幹部スレイマニの命が取られたことを考えれば、イランとしては「米兵下士官を複数殺害して命のバランスをとりたい」ところですが「俺が殺すのは問題ないがお前が殺すのは許さない」というジャイアン・米国と事を構えるのは避けて、「死者の出ないレベルの軍事攻撃」にとどめたわけです。
 「仁義なき戦い」みたいなもんです。ローカル暴力団・山村組(イランのたとえ)は「打越会(サウジなど中東の親米国のたとえ)のバック」の全国的暴力団山口組アメリカのたとえ)とことを構える気は無いとは言え、なめられるわけにはいかない。 
 でヤクザの「いわゆるガラス割り(殺害すると抗争が激化するし、警察の追及も厳しくなるが、面子が潰れたままではヤクザとしてやっていけないので、対立する暴力団事務所のガラス窓などに向けて発砲)」みたいな行為にイランは出たわけです。
 もちろんイランは「トランプを助けるためにそうしたわけではない」ですが、トランプとしても「人的被害が出なかったこと」で報復しない言い訳が出来たわけです。


「 しつけと体罰を混同してはならない 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 タイトルだけで唖然ですね。しつけの名目で体罰をこれからも実行したいというよしこらウヨの野蛮な本性がモロバレです。

・令和元年6月、「改正児童虐待防止法」が可決・成立した。それに伴って厚生労働省は、体罰に関する指針案を12月3日に示した。
恵泉女学園大学学長の大日向雅美氏*4が座長となってまとめた「指針」には、「たとえしつけのためだと親が思っても、身体に何らかの苦痛又は不快感を引き起こす行為(罰)である場合は、どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止されます」と明記されている。
・教育問題の専門家で(ボーガス注:麗澤大学付属)モラロジー研究所教授の高橋史朗氏は、日本の親の保護能力が著しく低下していると指摘する。

 興味深いのは安倍ですら、こういうときに「親学・高橋のようなトンデモウヨ」ではなく「大日向某氏」のようなまともな人間を座長にするということです。
 「高橋を持ち上げる」よしこは「なぜ高橋を座長にしない!」「安倍がまた裏切った」と憤懣やるかたないのでしょうが。

*1:第二次安倍内閣少子化等担当相などを経て、現在、第四次安倍内閣法相

*2:大阪府知事大阪市長を歴任

*3:第二次安倍内閣行革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*4:著書『子育てと出会うとき』(1999年、NHKブックス)、『「子育て支援が親をダメにする」なんて言わせない』(2005年、岩波書店)、『増補・母性愛神話の罠』(2015年、日本評論社)、『「人生案内」にみる女性の生き方』(2016年、日本評論社)など