野原燐(id:noharra)に突っ込む(2020年1月18日分)

id:noharraのツイートに突っ込む

野原燐
 櫻井よしこ*1は確信犯だと思う。
 陰謀論ふうに言えば、アメリカの工作員嫌韓言説の一定の部分が工作員によるものだと思う。

 やれやれですね。「陰謀論風」ではなくて完全にくだらない陰謀論ですね。
 「よしこは米国トランプ政権の政策の多くを支持してるから工作員」だそうです。その理屈なら「よしこに限らず」自民党日本会議も産経も日本のほとんどのウヨは「米国の工作員」なんですけどね(追記:ただし米国の機密文書解除で、読売新聞社主・正力松太郎*2が実際に米国から資金提供を受け、「ポダム」というコードネームまでついていた工作員だったことがわかっています。もちろん米国は「元内務官僚」「読売新聞社主」という正力の政治力に期待していました)。そもそもよしこ自体が「国家基本問題研究所理事長」「「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表*3」という「大物プロ右翼」ですが。
 あるいはこの理屈なら「一帯一路支持」を理由に安倍を「中国の工作員呼ばわりすること」もできるでしょう。
 というか「お前らの米国支持は間違ってる」「強い者(アメリカ)に媚びればいいと思ってるのか」で済む話で何でこんなくだらない馬鹿げた陰謀論に走るのか。
 嫌韓国言説だって「日韓を離反すれば米国の利益になる→米国工作員」などという話ではなく、単に安倍らウヨ連中が「大国・米国や中国、ロシア」には「無茶苦茶なことは出来ない」とびびってるくせに韓国相手には「韓国なんて格下だ」と不当に馬鹿にしてるだけの話にすぎません。
 大体何で日韓対立が米国の利益になると思えるのか?
 そしてこんなことを言うid:noharraは「奴が付き合ってる三浦小太郎」が「チャンネル桜」や自ブログなどで嫌韓国言説を垂れ流してることをどう理解してるのか。三浦も「米国の工作員」なのか?。と聞けば「三浦のことには興味ない」と言い出すバカがid:noharraでしょうが。
 id:noharraってのは本当にバカです。こんなバカでも大学を卒業して、定年までサラリーマンが出来る(自己申告に寄れば妻子まで居るらしい)つうのは驚きですね。俺は「id:noharraよりは俺の方がまともな脳みそだ」「というかid:noharraほどの頭のおかしいバカも世の中にそうはいない」と思っていますが、向こうはそうは思ってないんでしょうね。

野原燐がリツイート
◆しゃんす弁護士
‏ 弘中先生への不当懲戒請求、余命の件に続くもので、今回は刑事弁護という弁護士の本来的な業務への懲戒請求だ。
 これを許していたら次は労働事件の弁護などへの懲戒請求に繋がり、最終的にはあらゆる事件で懲戒請求が濫発されるようになってしまうと思う。

 イヤーこういうリツイートをする野原が「朝鮮学校への無償化除外、補助金不支給を許したら、最終的には(朝鮮学校に限らず、行政が敵視する)あらゆる学校でそうした不利益処分が乱発されて教育の自由が破壊されると思う*4」とは全く思わないのは「悪い意味ですげえな」と思います。要するに野原が「常軌を逸したアンチ北朝鮮だ」ということですが。俺は野原のような輩には軽蔑や憎悪と言った「否定的な感情」しかないですね。向こうも俺に対してそうした否定的な感情しかないでしょうが。

野原燐がリツイート
◆るまたん
質問:(ボーガス注:西南戦争戦没者西郷隆盛さん*5靖国神社にいますか?

 「靖国戦没者追悼施設だ」ということが嘘であることは「西南戦争に敗れて自決した」西郷の扱い一つとっても分かる話です。何も戦没者なのに祀られてないのは西郷だけではない。新選組彰義隊も白虎隊も祀られてないわけです。彼らは戦没者でも「天皇に刃向かった賊軍」だから祀られない。
 そして一方で戦没者でないのに「吉田松陰橋本左内安政の大獄で死刑)」「武市半平太土佐勤王党首領。政敵・吉田東洋暗殺の罪で死刑)」「坂本龍馬京都見廻組によって暗殺)」「大村益次郎明治新政府で兵部大輔。不平士族によって暗殺)」「東条英機*6元首相(戦犯として死刑判決)」「小磯國昭*7元首相(戦犯として終身刑判決を受け服役中に病死)」「松岡洋右*8元外相(東京裁判中に病死)」などは祀られてるわけです(ウィキペディア靖国神社」参照)。靖国に祀られるのは「天皇(国)に忠義を尽くした英雄だから合祀される資格があると靖国が認定した人間」であってその条件に合致しなければ西郷のように戦没者でも合祀されないし、一方、その条件に合致すれば東条のように戦没者でなくても祀られるわけです。
 当然「東條ら戦犯の何が英雄か!」と欧米や中国、韓国などが反発するのは当たり前の話です。

野原燐
 さまざまな理由で謝罪は遅れる。
 (ボーガス注:終戦の1945年から約48年後の)河野談話の謝罪(1993年)もかならずしも遅すぎたわけではない。「そんな昔のこと」というのは謝罪を嫌がる愚かな発言。

 さすが「つくる会理事」三浦小太郎と平然とお付き合いする「ウヨの野原」だけのことはあると言うべきでしょうか。はっきり言って河野談話は被害者にとっては遅すぎるでしょうよ。とはいえ「謝罪しないよりは遅くてもマシ」ではあります。
 しかし「さまざまな理由で謝罪は遅れる」「48年後の謝罪も遅すぎたわけではない」つうことは大韓機爆破事件(1987年)、天安門事件(1989年)からまだ「30数年しか経ってない」からまだ北朝鮮や中国が謝罪しなくても「野原さん的には全然オーケー」ですよね。といったら「ボーガスはふざけんな!」と激怒するのが「アンチ中国、アンチ北朝鮮のウヨ」野原なのでしょうが。

野原燐さんがリツイート
◆gero - NO MORE ABE
‏ 日本の伝統思想である論語や仏教の教えは、教育勅語とは真逆です。慈悲や仁義を大切にする高等な思想です。教育勅語のような権力*9に迎合する小人を生み出す下等な思想とは違うのです。

 やれやれですね。仏教も論語も「親鸞日蓮など鎌倉新仏教の創始者」「新井白石や室鳩巣など江戸時代の儒学者」などによって日本化されたとはいえ、「日本の伝統思想」というよりは「外来思想*10(仏教はインドルーツ、論語儒学)は中国ルーツ)」ですし、教育勅語を生み出したのは「井上毅*11」、「元田永孚*12」という日本人であって外人ではない。また元田は儒学者ですし、教育勅語のルーツの一つは江戸時代の儒学者・室鳩巣の著書『六諭衍義大意(中国の儒学書・六諭衍義の解説本)』というのが通説的見解です。
 つまり「教育勅語のルーツの一つは日本人によって日本流に解釈された儒学思想*13」であることは間違いないわけで、「日本の伝統思想と教育勅語とは真逆です」は呆れるほかはない珍論です。まあ教育勅語を美化するよりはマシですが。

野原燐が藤原亮司をリツイート
◆藤原亮司が安田純平リツイート
 安田さんと2人で一昨日、昨日と神戸、大阪(安田さんは京都でも)でトークをやり「批判、異論ある方はぜひご意見をお聞かせ下さい」と呼びかけているのですが、「恥ずかしがり屋さん」が多いようで、残念ながらまだお目にかかれず。
‏◆安田純平
‏ 「日本人を人質にすれば身代金を稼げる」というデマを世界中に拡散して日本人を危険にさらす行為には抵抗します。
 「日本政府が救出した」「身代金が払われた」の根拠となる事実を知っているという人は来ませんでした。
 ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

 やれやれですね。「身代金支払いなしで解放された」というなら一体どういう理由で解放されたというのか。
 そりゃ「政府、外務省関係者」でもなければ、「身代金支払いの詳しい経緯」なんか知るわけがないし、「政府・外務省関係者」が「身代金を支払いました」と発表する可能性もまずない(前川元文科次官の「加計告発」のような形で発表される可能性はゼロではありませんが)。
 しかしだからといってこんな与太を放言するとは安田某氏も呆れたバカです。
 そもそも「身代金を払って安田は解放されたに違いない」なんてことは誰だって思いつくことであって「デマの拡散」だの「日本人を危険にさらす行為」だのではない。
 そもそも本気でそう思うのなら「何故安田は解放されたのか」、その経緯を安田や「彼のシンパ(藤原やid:noharraもその一人?)」が説得力ある証拠で出してみろつう話です。
 「日本政府も他の個人、団体も支払いを認めてない」なんてことは支払い否定の根拠になどなりません。
 まあ「安田ごときの救出のために税金が使われたことが腹立たしい」という非難への「安田流回答」がこれなのでしょうが、こんな馬鹿なことを言うくらいなら黙っていた方がましでしょう。
 まあ、安田氏の立場では言いづらいのかもしれませんが「日本政府が日本人を救出する(場合によっては身代金も払う)」のは当たり前の話です。
 それは「安田氏の身柄拘束」について彼に落ち度があるかどうかは関係ない。かつ「落ち度があるかどうか」も「身柄拘束されたから落ち度がある」と単純に言えない話です。それでは戦地取材が一切不可能になりますので。

*1:著書『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2002年、小学館文庫)、『明治人の姿』(2009年、小学館101新書)、『異形の大国・中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『日本人の魂と新島八重』(2012年、小学館101新書)、『日本よ、「歴史力」を磨け:「現代史」の呪縛を解く』(2013年、文春文庫)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』(2017年、PHP文庫)、『チベット自由への闘い:ダライ・ラマ14世ロブサン・センゲ首相との対話』(2017年、PHP新書)など

*2:警視庁警務部長だったが虎ノ門事件(難波大助による裕仁摂政暗殺未遂事件)の責任で懲戒免官。実業界に転じ、読売新聞社主、日本テレビ社長など歴任。政界にも進出し鳩山内閣北海道開発庁長官、岸内閣科学技術庁長官(原子力委員会委員長兼務)など歴任。岸内閣科学技術庁長官当時、原子力推進に尽力したため、一部では「日本の原子力発電の父」とも呼ばれる(ウィキペディア正力松太郎」参照)。

*3:よしこ以外の共同代表は田久保忠衛日本会議会長、国家基本問題研究所副理事長)、三好達日本会議名誉会長、元最高裁長官)

*4:勿論俺はそう思うからこそ安倍政権や東京都、大阪府などの朝鮮学校への「無償化除外、補助金不支給」といった行政措置を批判しています。まあ「朝鮮学校以外に仮に波及しないとしても」俺は批判しますが「波及する恐れを感じるからこそ」余計批判します。「あいちトリエンナーレや映画『宮本から君へ』への文化庁補助金支給決定取り消し」は明らかに「朝鮮学校差別」が他に波及した一例でしょう。朝鮮学校差別を日本社会が厳しく批判して挫折させたら、安倍も「あいちトリエンナーレや映画『宮本から君へ』への文化庁補助金支給決定取り消し」という暴挙を実行したかどうか?。朝鮮学校差別批判だけでなく、「あいちトリエンナーレや映画『宮本から君へ』への文化庁補助金支給決定取り消し」に対する批判も安倍政権を揺るがすほどには「必ずしも強くない」のは日本人として恥ずかしい限りです。

*5:参議、陸軍大将、近衛都督

*6:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任

*7:陸軍次官、関東軍参謀長、朝鮮軍司令官、平沼、米内内閣拓務大臣、朝鮮総督、首相を歴任

*8:満鉄総裁、第二次近衛内閣外相など歴任

*9:というよりは天皇(皇室)ですね。教育勅語の道徳論は全て「天皇のためにホニャララしろ」と言う話ですので。

*10:そう言う意味では日本に「完全なオリジナル」の立派な思想なんて何もない気がしますね。国学神道なんて右翼思想は「日本オリジナル」だとしても国際社会に自慢できるような思想じゃないでしょう。俺個人は「オリジナルであること」をそれほど重視はしませんが。完全オリジナルではないとは言え「日本儒学」「日本仏教(鎌倉新仏教など)」などは本家本元とは違う「ある種の独自性を持った思想」の訳ですし。

*11:法制局長官、枢密顧問官、第二次伊藤内閣文相など歴任。伊藤博文(首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人)の側近として大日本帝国憲法皇室典範教育勅語軍人勅諭の起草に関わった。

*12:宮中顧問官、枢密顧問官など歴任

*13:それが儒学理解として正しいかどうかはひとまずおきます