今日の産経ニュースほか(2020年1月20日分)

白鵬の張り手やかち上げは禁じ手か :日本経済新聞浅香山博之(元大関魁皇

・反則技でもない取り口は、それほど批判されることなのだろうか。
・長年相撲を取ってきた者からすれば、ひどい取り口とも思えないし、封印を余儀なくされるのはどうかと思う。
・自分の現役時代を振り返っても、貴闘力関はバンバン張っていた
・かち上げや張り差しをする方からすれば、失敗したら逆に相手に踏み込まれて一気に押し出されてしまうリスクがある。張っていけば当然脇があくし、かち上げるときに背中が伸びてしまうことだってある。その隙を突いて、立ち合いから恐れることなく白鵬に強く当たっていけばいいし、立ち合いのタイミングをずらしたっていい。だが、今の若手は何の対策もなく、相撲にならないことが実に多い。
・今の若手からは「何が何でも横綱に勝ってやる」という気概が感じられない。土俵に上がった時点で負けているというか、怖々と相撲を取って、おとなしく横綱の攻撃を受けてしまっている。
・だから、いつまでたっても勝てないのではないか。
白鵬横綱で、しかもあれだけ強いからこそ批判されてしまうのかもしれないが、なぜ無策で敗れる若手に厳しい目が向かないのかと疑問に感じる。「なぜ横綱に立ち向かっていかないんだ」「なぜもっと稽古をしないのか」と若手の尻をたたく人がいない。白鵬が張り手やかち上げばかりやるのだったら、それに負けないくらいの体をつくり上げて当たりの強さを磨く。立ち合いの対策も練る。白鵬に「張り手やかち上げをやっていたら、もう勝てないかもしれない」と危機感を覚えさせるほど、下から突き上げていかないと世代交代は起きないままだ。先場所は24歳の阿炎が白鵬を一気に押し出して金星を挙げた。白鵬が張り手やかち上げをできないくらいの鋭い立ち合いだった。あのように臆することなく思い切って攻め込んでいけば、白鵬相手に勝てることだってある。ほかの若手力士にもできるはずだ。

 かなり古い記事ですが全く同感なので紹介しておきます。


白鵬、繰り返したかちあげ…かわし借り返した遠藤に喜び:朝日新聞デジタル

・因縁の対決だった。昨年の九州場所12日目、立ち合いで遠藤は白鵬の左の張り手と右のかちあげをまともに食らい、敗れ、鼻血を流した。横綱審議委員会が、「横綱として見苦しい」と白鵬に苦言を呈した一番だ。
白鵬は横審の苦言を意に介さないかのごとく、先場所と同じく左の張り手と右のかちあげを繰り出した。
 ただ、遠藤は同じ手はくわなかった。藤島審判長(元大関武双山)は「かちあげを読んでいた」。左にまわりこんで、かちあげをかわした。左下手を深くとり、横綱得意の右差しを許さない。強引にきた上手投げを3度耐えて、最後は左足で外掛けをし、白鵬を仰向けに土俵にたたきつけた。

 朝日の記事が正しいなら「白鵬のかち上げや張り手に対応して勝てばいいだけの話。毎度毎度かちあげと張り手でたわいなく負ける若手の方が問題」という浅香山氏の指摘の正しさを裏付けてるのではないか?、と思います。浅香山氏のような指摘を「もっともだ」と思い遠藤も対応したと言うことでしょう。


首相の「台湾」言及に拍手、施政方針演説では異例 - 産経ニュース

 安倍首相は、東日本大震災後に寄せられた支援に感謝し、選手や関係者らを招いて交流を図る被災地の3自治体を相手国・地域と合わせて紹介。岩手県釜石市とオーストラリア、福島県二本松市クウェートとともに、(ボーガス注:岩手県)野田村と台湾に言及した。
 超党派の議連「日華議員懇談会」の幹部は産経新聞の取材に、「習近平*1国家主席国賓来日を控えた中国への牽制(けんせい)だ」と語った。

 吹き出しました。この程度の事が牽制ですか。まあウヨ連中も負け惜しみを言ってることは自分でも分かってるでしょうが。
 「中国への牽制」というよりは安倍の行為はこうした「自民党内・反中国ウヨ政治家への言い訳づくり」ではないのか。
 一方で安倍演説では

令和2年1月20日 第二百一回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
・先月、中国への牛肉輸出について、解禁令が発出されました。
・日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。

と中国について触れた箇所もあります。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席