三浦小太郎に突っ込む(2020年1月21日分)

演劇「めぐみへの誓い」のすばらしさ | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 演劇「めぐみへの誓い」について、本当は私のような運動に関わっている人間が論じないほうがいいと思ってこれまであまり書かないできたんですけど、正直、私の知る範囲では、保守系メディアにもきちんとした評価が書かれていない気がする。

 横田滋さんを演じる原田大二郎氏の姿に、かっての平重盛を見た | 三浦小太郎BLOG Blue Moonに続く三浦の「めぐみへの誓い」に対する仲間褒めです。ウヨ業界ですらろくに褒めないんだからよほどレベルが低いと言うことでしょう。その結果、三浦が仲間褒めを始めるわけですが、仲間褒めなんてもんは世間から「仲間にしか褒めてもらえないのか」と馬鹿にされるだけの話です。

 北朝鮮との国交正常化を語るなら、まず、この北朝鮮体制そのものを「正常化」してからでないと意味はない。

 ばかばかしいですね。「独裁だから異常だ、だから正常化(民主化)しない限り国交正常化できない」と強弁する三浦ですがならば日本が過去及び現在において国交がある国は全て民主国家なのか。そんなことはないわけです。三浦がこうした悪口をする国もほぼ「中国、北朝鮮限定」ですしね。


横田滋さんを演じる原田大二郎氏の姿に、かっての平重盛を見た | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 「巣くう会とズブズブのウヨ劇団・夜想会」のウヨ演劇「めぐみへの誓い―奪還―」で原田大二郎*1が「ウヨ演技」をしているから、ウヨ仲間の三浦が仲間ぼめしてるだけのくだらない話です。
 何も「巣くう会とズブズブのウヨ劇団」に限定しなければ原田の他にも

加藤剛*2テレビ東京北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」、2003年)
片岡鶴太郎*3*4日本テレビ「再会~横田めぐみさんの願い~」、2006年)
勝村政信*5(フジテレビ「北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い~」、2019年)

など他にも横田氏を演じた俳優はいますし、「演技の善し悪しはひとまずおく」としても「全国にテレビ放送された加藤剛らの横田滋」の方が「マイナーウヨ劇団での演技にすぎない原田*6」に比べて有名ですが、加藤剛らは「ウヨ仲間ではない」ので、三浦はほめないわけです。
 とはいえ

かっての平重盛*7を見た

というのも意味不明な褒め方ですが。
 そんなことより「原田演じる横田滋」が「加藤剛ら、他の俳優が演じた横田滋」に比べて、どう魅力的なのかまともに説明したらどうなのか。
 しかし原田大二郎って、そう言うウヨ演技をすることに喜びを感じる「津川雅彦のようなガチのウヨ」なのか「しがらみなどで、やりたくないのにやってる」のか気になるところです。どちらでもくだらないと思いますが。

 全編が戦争と権力闘争に彩られ、既存の朝廷と貴族政治を守り抜こうと陰謀をめぐらす後白河法皇*8、新しい武家の時代を切り開こうとする平清盛*9源頼朝*10の争いの中、ただ一人、政治には、伝統や礼節を決して失ってはならないのだと苦悩し訴え続けたのが、原田大二郎氏演ずる平重盛でした。いま思うと、私は言葉だけを武器に政治権力の暴走を防ごうとする平重盛の姿に、ある種「知識人」のあるべき姿を見ていたのかも。
 正義を礼節を持って訴え続けること、それこそが悪や偽善に対峙する道なのだ、という信念を貫いた姿こそが、私たちの心を撃ったのだと思います。

 実際の平重盛がどうだったのかはともかく「モリカケ疑惑」「桜を見る会疑惑」「山口某のレイプもみ消し疑惑」「ホワイト国除外」「あいちトリエンナーレや映画『宮本から君へ』に対する補助金支給決定の取り消し」などといった「安倍政権の暴走(暴走の疑惑を含む)」を何一つ批判せず「ウヨ仲間と一緒に」容認する「正義も礼節もない」「安倍晋三の悪を容認する」三浦がよくもこんなことがいえたもんです。
 「嘘をつくな」「恥を知れ」と言う話です。
 結局「安倍の暴走はきれいな暴走、中国*11の暴走(ウイグル問題など)は汚い暴走」というデタラメなご都合主義が三浦らウヨだからこうなるわけです。id:noharraも三浦みたいなクズと良く付き合えるもんです。

*1:1944年生まれ。文学座出身。1970年、新藤兼人監督が1968年に起きた連続射殺事件の犯人である永山則夫を描いた映画『裸の十九才』で主役としてデビューを果たす。1975年にテレビドラマ『Gメン'75』の関屋一郎警部補役で、全国に名前を知られるようになる(ウィキペディア原田大二郎』参照)。

*2:1938~2018年。俳優座所属。代表作として、TBS『大岡越前』(1970~1999年、大岡越前役)、映画『砂の器』(1974年、和賀英良役)(ウィキペディア加藤剛』参照)

*3:1954年生まれ。お笑いタレントとして『オレたちひょうきん族』などで近藤真彦浦辺粂子たこ八郎等のものまねで人気を博した。1988年、映画『異人たちとの夏』で大林宣彦監督に主人公の父親役に抜擢されると、これを機会に「限界を感じていたというお笑いの世界」から、活動の軸足を俳優に移す。1990年代には横溝正史原作の推理ドラマ(フジテレビ)に、主人公の探偵・金田一耕助役で出演(獄門島(1990年)、悪霊島(1991年)、本陣殺人事件(1992年)、悪魔の手毬唄(1993年)、犬神家の一族(1994年)、八つ墓村(1995年)、悪魔が来りて笛を吹く(1996年)、女怪(1997年)、女王蜂(1998年)の計9本)し、金田一役の代表的俳優の一角を占めることになった。近年は2時間サスペンスドラマの主役として活躍する機会が多く、現在、事実上、俳優を引退した露口茂(1932年生まれ)から役を引き継いだテレビ朝日森村誠一の終着駅シリーズ(1990~1994年までの4作が露口主演、1995年の5作目以降が片岡主演)』(1995年以降)での牛尾正直刑事役は当たり役の1つ(ウィキペディア片岡鶴太郎』参照)

*4:死ぬ直前まで出演を続けた、テレビ朝日十津川警部シリーズ」亀井刑事役(1981~2012年まで愛川)の愛川欽也(1934~2015年)のように「当たり役は通常、死ぬまで(あるいは愛川のように死ぬ直前まで)続けることが多いので、当初勘違いから、『片岡鶴太郎』の脚注に「亡くなった露口茂」と書きましたがまだ存命なようで失礼しました。ウィキペディア露口茂」によれば『1994年、土曜ワイド劇場「森村誠一の終着駅シリーズ」第4作となる「蒼の十字架」に主演。現在までに俳優として、最後の出演作である。1995年、映画『耳をすませば』でバロンの声を務めた。これが声優として、現在まで最後の仕事である。その後は、2001年の今村昌平監督映画『赤い橋の下のぬるい水』で北村和夫(1927~2007年)の演じた役などのオファーを受けたが断るなど表舞台からは遠ざっている。2013年、週刊女性2013年5月14・21日合併号の企画「GW総力取材 '80年代に輝いていたあの芸能人の今でしょ!!」のインタビューでは、「役者として復帰は考えていません」と述べ、事実上俳優業引退ととれる発言をした。また露口家に近い者の話として、オファーは多数あったが、復帰をしてまで演じたい役がなかったこと、今の時代に自分が演じたい役はないだろうと語っていた、とも記されている』

*5:1963年生まれ。「劇団第三舞台」所属時代に観劇に来た日本テレビプロデューサーの眼に留まったことがきっかけでオファーを得た『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』への出演をきっかけに知名度を大きく上げるようになった(ウィキペディア勝村政信」参照)

*6:率直に言って片岡鶴太郎勝村政信と比べ、今の原田は「俳優として落ちぶれた(人気がなくなった)」といっていいのではないか。

*7:原田が以前、NHK大河ドラマ『新・平家物語』(1972年)で演じた役。平清盛の長男。

*8:滝沢修が演じた。

*9:仲代達矢が演じた。

*10:高橋幸治が演じた。

*11:例は中国でなくてもいいですが