黒井文太郎に突っ込む(2020年1月25日分)

黒井文太郎*1
憲法(ボーガス注:九条擁護)のためなら死んでもいい」
「健康のためなら死んでもいい」
 昔からある話です

 黒井が「レベルの低い改憲ウヨ」と言うことは知っていますが、まさかここまでレベルの低い「護憲派への誹謗」を始めるとは思っていませんでした。俺の黒井評価もまだまだ甘かったようです。
 「健康と憲法」でだじゃれで「うまいこと言ったつもり」のようですが、どこの世界に「健康のためなら死んでもいい*2」だの「憲法九条擁護のためなら死んでもいい」なんて人間や団体があるのか。
 俺だって護憲派の端くれですがそんなことは全く考えていません。「九条改憲によって日本人の死の危険性が仮に減る」なら俺は改憲に賛成します。そう思わないから護憲派の訳ですが。いずれにせよ、「憲法九条を守ること」それ自体に価値があるなんて思ってない。これは俺に限らず全ての護憲派がそうでしょうが。
 そもそも「安倍が改憲しないと日本人が死ぬのか」。安倍ですら「改憲しないと日本人が死ぬ」とはいえないでしょう。そんな事実はないからです。
 黒井の脳内では改憲しないと日本が(ボーガス注:中国、北朝鮮、ロシアに?)侵略されるのか?。一体どういう論理展開なんだという話です。
 むしろ「改憲することによって現在の米軍のように国防と関係ない自衛隊の対外軍事行動が常習化し、それによって、むしろ日本人が死ぬこと(自衛隊が戦死したり、自衛隊の軍事行動への反発から日本人がテロ被害に遭うこと)」を護憲派は恐れてるわけです。
 まあ、こういう非常識な誹謗に走るのはむしろ「黒井ら一部の改憲派*3」が「論理的に敗北」しており、まともに改憲の必要性が説明できないことを示しています。
 改憲ウヨとしてよほど「改憲が進んでない現状」に焦ってるのでしょうが、それにしても改憲派でもある程度まともな人間はこんな馬鹿なことは言いません。

*1:著書『世界のテロリスト』(2002年、講談社+α文庫)、『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社+α新書)、『日本の情報機関』(2007年、講談社+α新書)、『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)など

*2:これは普通に考えて成り立たない話ですね。まともな健康法なら死ぬことなどあり得ませんので(もちろん死亡の危険性があるようなインチキ健康法にはまる人間ですら『健康のためなら死んでもいい』とは思ってないでしょう。彼は『私の健康法にはそんな危険性はない、言いがかりはやめろ』というでしょう)。こうした物言いは言いがかり以外の何物でもない。

*3:全ての改憲派がそうだとは言えないと思うのでこう書きました。