「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年2/4日分:荒木和博の巻)

できない理由【調査会NEWS3180】(R02.2.3) : 荒木和博BLOG
 俺は漂着船なんか展示する必要はないと思うし、展示しない理由として菅が回答した内容(展示スペースがない、など)に問題があるとも思いませんがそれはさておき。
 荒木が「展示スペースがない」などの政府回答に切れてる大きな理由は「領土・主権展示館の展示スペースが拡大されたことにあるのではないか?」と俺は邪推しています。
 ただし、荒木も

・領土・主権展示館の展示スペースが拡大されたのになんで俺たちには展示スペースがないと言うんだ!
・漂着船より領土問題(尖閣諸島竹島北方領土)の方がそんなに大事か!

とはいえないようです。
 たぶんそんなことを言ったら

・その通りでございます(政府)
・荒木、手前は領土・主権展示館の展示スペースが拡大されたことが気にくわないのかよ!(ウヨ仲間)

となって荒木の面子が潰れたり、ウヨ仲間からつるし上げ食らったりしかねないからでしょう。
 なお、俺個人は「領土・主権展示館の展示スペース拡大」については「安倍のウヨ趣味に税金をつぎ込むんじゃねえよ!」「まあ、完全な違法行為であるモリカケ桜を見る会疑惑よりはマシだが*1」と批判的立場です。

【参考:領土・主権展示館】

領土・主権館、20日に開館式 霞が関に移転、展示充実:政治:中日新聞(CHUNICHI Web)
 政府は島根県竹島沖縄県尖閣諸島などに関する日本の立場を紹介する「領土・主権展示館」を東京・霞が関の民間ビル(ボーガス注:虎の門三井ビル)に移転させ、20日に開館式を行う。展示面積はこれまでの約7倍に拡大。北方領土に関する展示も充実させる。一般公開は21日から。
 展示館は領土問題への理解を深めてもらう拠点施設。これまでは東京・日比谷公園内の市政会館にあった。ただ、地下1階で目に付きにくく、来場者数が伸び悩んでいた。
 新たな展示館は、東京メトロ銀座線虎ノ門駅から徒歩1分。

 虎ノ門の近くつうことは「文科省(最寄り駅が「虎ノ門」なので「虎ノ門」の異名がある)の近く」つうことですね。
 ちなみに最寄り駅が異名になってるケースは

・大手町:オフィス街
霞ヶ関:官庁街
信濃町創価学会公明党
・永田町:国会
・代々木:日本共産党*2

なんぞがあります。

領土・主権展示館 移転拡張で記念式典 北方領土コーナー新設 | NHKニュース
 沖縄県尖閣諸島島根県竹島に関する資料の展示館が、移転・拡張されて、北方領土に関する資料も展示されることになり、21日からの一般公開を前に記念の式典が行われました。
 「領土・主権展示館」は沖縄県尖閣諸島島根県竹島に関する歴史的な資料を展示するため、おととし1月に東京千代田区に設けられましたが、近くの別の場所に移転してオープンすることになり、20日は記念の式典が行われました。
 新しい展示館は展示スペースがおよそ7倍に拡張され、新たに設けられた北方領土のコーナーでは元島民が寄贈した茶わんやたんすなどが展示され、戦前の島民の生活の様子が紹介されています。

東京の領土・主権展示館 北方領土に関する展示にロシアが異議 | NHKニュース
 内閣官房が運営する東京・千代田区の「領土・主権展示館」は移転・拡張を経て、今月再び開館し、沖縄県尖閣諸島島根県竹島に加えて、北方領土に関する歴史的な資料が新たに展示されています。
 これについて、ロシア外務省は28日、モスクワの日本大使館の職員を呼び、「日本側の領土要求は有効だと主張するための、宣伝資料が展示されている」と指摘したうえで、「このような行動は、日ロ間に前向きな雰囲気を作ろうとする首脳間の合意に反する」と異議を伝えたことを明らかにしました。
 これに対して、日本大使館は「日本の立場についての正確な理解が得られるよう、国内啓発と発信を目的としたものだ」と説明し、理解を求めたということです。
 日本とロシアは、平和条約の締結を目指して会談を重ねていますが、ロシア側が日米同盟に対する懸念をたびたび示すなど、交渉は難航しています。

領土・主権展示館がオープンしました! | 北海道庁のブログ「超!!旬ほっかいどう」 - 楽天ブログ
​ (ボーガス注:北海道庁北方領土対策本部です。
 1月21日、市政会館(東京都・日比谷公園内)から虎の門三井ビルディングに移転し、より展示内容を充実させリニューアルした​​​領土・主権展示館​が​​オープン​​​​しました。
 この領土・主権展示館は、我が国の領土・主権に関する事実や我が国の立場に関する正確な理解を国内外に浸透させていくための拠点施設として、北方領土竹島尖閣諸島などについて紹介する施設です!!
 オープン前日は、開館式典が開催され、衛藤(ボーガス注:領土問題担当)大臣をはじめ、(ボーガス注:北方領土のある)北海道、(ボーガス注:竹島のある)島根県の両知事や(ボーガス注:尖閣諸島のある)沖縄県の副知事等も出席しました。

「領土・主権展示館」リニューアルに竹島占拠の韓国が猛反発 韓国外務省「閉館を」VS衛藤大臣「不満のある国は見に来て」 - FNN.jpプライムオンライン
 政府の「領土・主権展示館」が21日に大幅に拡張される形で移転、リニューアルオープンした。
 元の「領土・主権展示館」は2018年に東京・日比谷公園内に設けられたのだが、スペースがとにかく狭かった。面積は事務所スペースなどを含めて約100㎡しかなく、展示内容や規模が限られ、しかもスペースの都合*3で「北方領土コーナー」をほとんど設けられずにいた。さらに、「館」とは名ばかりで「市政会館」という建物の地下の一角にあったためわかりにくく、土日祝日の開館さえ原則できなかった。
 こうした課題を克服するため、政府はこれまで移転先探しに奔走してきたが、必要な予算も確保しようやく拡張移転できたのだ。この新展示館により、次のようなメリットが生まれた。
○面積が約7倍!
 面積が100㎡から700㎡に拡張されたことで、より幅広く充実した展示ができるようになり、北方領土に関する展示スペースも初めて本格的に設けられた。また、面積が広くなったことで修学旅行生など団体の受け入れも可能となった。
○アクセスが改善!
 新しい展示館は東京メトロ銀座線の虎ノ門駅から徒歩1分とアクセスに優れ、加えてガラス張りの建物の1~2階に位置することから、場所がわかりやすい。国会や霞が関の官庁街からも徒歩圏内にあることから、国会見学に訪れた児童・生徒や地方からの陳情団などが訪れやすい。
 しかし、この展示館の拡張オープンに、韓国政府が猛反発した。韓国外務省のスポークスマンは以下の声明を発表した。
1.
 わが政府は日本政府が私たちの固有の領土である独島に対する不当な主張を強化するために東京都内の“領土主権展示館”を拡張移転して今日開館式を開催したことに対して強力に抗議して、これに対し閉鎖措置を促す。
2.
 2018年“領土主権展示館”の開館以来、わが政府が該当展示館の即刻閉鎖を何度も促してきたにもかかわらず、日本政府がかえってこれを拡張して開館することに対して非常に遺憾だ。
(中略)
 こうして政府は、展示館のリニュ-アルオープンにこぎつけたが、課題は多い。政府が去年12月に発表した世論調査で、竹島尖閣諸島の認知度は約9割にのぼったが、関心を持っている人の割合は、上昇したものの6割台にとどまっている。さらに内閣府担当者が「必ずしも正しく理解されているとは限らない」と警鐘を鳴らすように、竹島で古くから日本の漁師が漁を行っていたことや、韓国政府が「李承晩ライン」を一方的に設定して竹島を取り込んだ経緯を知っている人は4割前後でしかない。
 展示館への来館者をどう増やしていくかは大きな課題だ。

独島領有権主張の「領土・主権展示館」 直ちに閉館を=韓国シンクタンク | 聯合ニュース
・韓国政府系シンクタンク東北アジア歴史財団」は21日、日本政府が独島の領有権などを主張する「領土・主権展示館」を移転開館したことに対し、歴史の過ちを正すことの重要性を唱えた上で「未来に進む唯一の道は真に反省し、これに見合う行動を取ること」と、直ちに同館を閉館するよう求めるコメントを出した。
・日本政府は2018年1月、東京・日比谷公園内に面積100平方メートルの展示館を開いたが、スペースが狭く展示内容が充実していないとの指摘を受け、霞が関の民間ビルに展示スペースを約7倍に拡張し、今月21日に開館した。

衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年1月17日 - 内閣府
◆衛藤*4大臣
 本日の閣議において、領土・主権展示館の開館について報告いたしましたので、それについて皆様に報告したいと思います。
 領土問題担当大臣として、領土・主権展示館については、昨年末、御報告させていただいたとおり、来週1月21日(火)に、移転先の虎ノ門において開館する予定であります。国会情勢が許せば、前日20日の夕方、現地において開館式典を執り行う予定であります。
 また、同日開館式典に先立ちまして、報道関係者向けの内覧会を実施する予定であります。
 本件に関連して、先程行いました閣僚懇談会で御報告申し上げましたが、広報や職員研修、各種イベント等における活用等について、協力を各閣僚にもお願いいたしました。
 私自身、昨日移転先を視察してまいりまして、最新技術も活用しながら、それぞれのコーナーにおいて、分かりやすく、しかも、しっかりと解説されているのを確認してまいりました。
 できるだけ多くの皆様にお越しいただき、親しまれてこその展示館だと考えておりますので、関係府省庁、地元自治体、関係機関、専門家の方々等とも緊密に連携し、展示内容や各種イベントの一層の充実に努めてまいります。

 ちなみに質問を見ていて

衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年1月17日 - 内閣府
(問)
 昨日までフランス出張されていたということですけども、少子化関係に関してはいろいろ視察もされたかと思うんですけれども、参考になった点ですとか、日本で今後こういった点は取り入れたいなとお感じになった点などありましたら、お聞かせください。
(問)
 関連して、フランスと日本の家族観の違いというのはやはりあると思うんですけれども、非嫡出子がやはりフランスは日本に比べて格段に多いということもあると思うんですが、そういった家族観の違いの中で、どういった点がフランスの少子化対策について参考になったかというのを改めて教えてください。
(問)
 今回の視察の中で、家族手当金庫の理事長とも会談されたと。こういったその会談で何か気付きというか、所感、感想をちょっとお聞かせください。
(問)
 フランス出張についてですけれど、食品ロス削減推進関連で企業との懇談、あと、スーパーの視察をされたということですが、その内容と、今回の視察を基本方針策定にどう活かしていきたいかお願いします。

ということで「フランス出張関係の質問ばかり」で主権・領土展示館関係の質問がないので笑ってしまいました(衛藤の回答については紹介を省略します)。
 衛藤は確かに

衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年1月17日 - 内閣府
◆衛藤大臣
・1月12日から昨日まで、フランスに出張いたしました。
・フランスにおいては、消費者及び食品安全担当大臣、そして少子化対策担当大臣として、アンヘル・グリア*5OECD事務総長、それからクリステル・デュボス連帯・保健大臣付担当長官と会談いたしまして、日仏双方及び国際機関との種々の協力関係を強化することを確認いたしました。
 また、食品ロスの削減に関する取組状況に関しては、在仏日系企業との懇談や、あるいはフランスでの大手スーパー*6の視察を行い、社会的弱者への食糧支援活動*7を続けている団体との意見交換も行いまして、現地も見てまいりました。
 さらに、子ども・子育て支援施策の検討に資するため、家族手当金庫、保育園等も訪問して、様々な知見を得てきました。今回の出張で得られた知見等を、今後の施策の推進に活かしてまいりたいと考えています。

と語ってはいますが。
 そして

衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月17日 - 内閣府
◆衛藤大臣
 領土問題担当大臣として御報告いたします。
 現在、移転に向けた作業を進めています領土・主権展示館について、令和2年1月21日(火)に開館することを決定いたしました。
 領土・主権展示館では、移転後においても正確な事実に立脚して、論理的に展開し、誰にでも理解される普遍的な主張に基づいた、ストーリー性のある情報発信を行うこととし、これを一層強化してまいります。
 その上で、新たに、北方領土に関する展示を充実させるとともに、客観性のある証拠資料や図表等を多用し、ウェブを通じて更に深い内容の解説を提供するなどの「深化した」発信、プロジェクション・マッピングや拡張現実(AR)等の最新技術を取り入れるなどの「体感的な」発信、地方自治体、シンクタンク有識者の方々等をつなげるハブ機能を十分に発揮するとともに、学校教育にも活用してもらうなどの「広がりを持った」運営をコンセプトに掲げ、展示館がより魅力的で効果的な内外発信の拠点となるよう、関係各府省庁等と連携して、今後の運営に努めてまいりたいと思います。
 なお、開館日の前日である1月20日(月)に開館式を行う予定であります。

という発表を衛藤がした際には

衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月17日 - 内閣府
(問)
 領土・主権展示館についてお伺いします。内閣府が先日実施した世論調査で、竹島が我が国の領土と知っていたのは8割*8に満たず、尖閣諸島に中国船が頻繁に出没していることを知っているのも7割程度にとどまりました。領土に関する啓発が必要不可欠な情勢だと思いますが、新たな展示館で改めてどのように領土に関する発信をしていきたいと考えられるか、大臣のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(問)
 関連で、領土・主権展示館の件で、北方領土の展示を増やすということなんですけれども、日本政府の基本的な考え方を解説し、とあるんですが、日本固有の領土であったり、不法占拠されているであったり、そういう文言の使用を現在外交交渉の場では控えているかと思うんですけど、これらの文言を明示した展示になるんでしょうか。

ということで主権・領土展示館関係の質問(産経の質問?)が出てはいますが(衛藤の回答については紹介を省略します)。

*1:ただし安倍だと冗談抜きで、この展示館に「モリカケ的、桜を見る会的疑惑が実はありました」という疑いを全否定は出来ませんが。

*2:たいていの場合「最寄り駅名と番地名は一致している」のですが、共産党本部の番地自体は渋谷区千駄ケ谷です(しかし千駄ヶ谷駅からでは代々木駅より遠い)。

*3:というのは明らかに言い訳で実際は安倍が「習主席や文大統領よりもプーチンに気を遣った」だけでしょう。ただし「ロシア・プーチン政権にどこまでこびへつらえば気が済むのか」というウヨの反発をついに安倍も無視できなくなったわけです。

*4:第二~第四次安倍内閣首相補佐官を経て第四次安倍内閣一億総活躍担当大臣兼領土問題担当大臣兼内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、少子化対策、海洋政策)

*5:メキシコ外相、財務相などを経て現在、OECD事務総長

*6:カルフールのこと

*7:フランス版「子ども食堂」などのこと(というか日本の子ども食堂がフランスを参考にして始まったのですが)

*8:8割いれば充分だと思いますが、「知らない、無回答2割」というのはやや驚きです。