黒坂真に突っ込む(2020年2月7日分)

◆黒坂ツイートにコメント

黒坂真
 自衛隊の戦闘機は台湾有事の際、那覇空港から発進します。従って中国共産党は台湾が独立すると言ったら、那覇空港を何らかの手法で攻撃、破壊しうる。

 「那覇空港だって現在、軍民共*1で、有事(例:台湾有事)には戦闘機出撃の可能性があるのだから、辺野古に基地を移設して何が悪い。軍民共用の那覇空港と、辺野古基地とどこが違うのか」と強弁する黒坂です。
 そもそも「米軍戦闘機の在日米軍基地からの出撃*2」ならともかく「自衛隊戦闘機の出撃」は台湾有事が「専守防衛には当たらない」以上、違憲行為の疑い濃厚です。しかも「自衛隊や米軍の基地ならともかく」民間飛行場の那覇空港から出撃することが果たして法的に政治的に適切なのか。という問題意識が黒坂に皆無というのが空恐ろしい。
 まあそれ以前に台湾は独立宣言しないでしょうが。そしていくら今「軍民共用している」とはいえ1)法的、政治的に問題がある、2)最悪の場合、黒坂がいうように那覇空港への軍事攻撃を招きかねない「那覇空港からの戦闘機の出撃」など安倍ですらやらないのではないか。

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。桜の会、の開催方式には問題があったと私も思いますが、それと金正恩の核ミサイル開発や中国共産党尖閣侵攻、領有策動のどちらが重大ですか。

 黒坂以外にもこういうことを抜かす安倍信者がいますが
1)こういうことを抜かすのは安倍など支持する政治家の疑惑のみ
2)「細川首相の佐川急便疑惑」「小沢・民主党幹事長の西松建設疑惑」など支持しない政治家の疑惑は騒ぐ
のだから、全くデタラメです。
 そもそも「外交問題」と「政治家の疑惑追及」は「どちらか一つしか出来ない」という代物ではない。モリカケ桜を見る会疑惑のような「税金私物化」「それをごまかすための官僚の偽証や、違法な公文書の廃棄」などは放置していいもんではありません。

黒坂真
 中野顕さん。治安維持法には行き過ぎもありましたが、武装して内乱を起こそうとしているテロリスト集団*3の逮捕、投獄は当たり前です。

 やれやれですね。治安維持法が「創価学会PL教団」など共産主義と関係ない団体にも適用されたことを良くも無視できるもんです(治安維持法は「国体否定」を処罰するという項目があり、創価学会国家神道拒否などが国対否定に当たるとされたため)。治安維持法は何も「共産主義処罰限定の法」ではなく「共産主義&国体否定の処罰法」なので、「韓国独立運動」にも「国体否定」として適用されたことがあります(治安維持法の「韓国独立運動への適用」については例えば治安維持法で多くの朝鮮の人が死刑 本当ですか?参照)。
 大体、当時の日本共産党に内乱を起こす力などないでしょうに。かつ日本共産党をどのように評価しようが小林多喜二虐殺のような無法が正当化できるわけではありません。
 相手が暴力団だろうが極右だろうが極左過激派だろうが「容疑者や被告人」としての人権は守られて当然です。こんな発言をすれば呆れられるのは黒坂の方ですがそんな常識も奴にはないようです。

*1:なお、現状の軍民共用について共産党など米軍基地反対派は批判的です。

*2:これだって政治的、法的に問題だと俺は思いますが

*3:当時の日本共産党のこと