◆TBS「あさチャン」の「北村大臣答弁」での田崎史郎コメントがマジで酷かった
まあ、そもそも「安倍友」で「スシロー(安倍と高級寿司店での会食をよくするので)」の異名を持つ田崎なんかにコメントを求めること自体が非常識ですが、「北村が岸田派だ」と言うことをやたら強調して「あんな奴を閣僚候補として派閥推薦する岸田政調会長が悪い」と田崎が放言したのには「安倍の疑惑で岸田にネガキャンかよ!」「そんな放言を垂れ流すのがTBSなのかよ!」「ワイドショーとはいえTBSも落ちたもんだな!」と心底呆れました。
そもそも北村答弁が支離滅裂になるのは、安倍の無茶苦茶な言い逃れの尻拭いをしているからであって元凶は安倍でしょうに。北村個人だけが悪い訳では全くない。こうしたマスゴミの「デマと言っても過言ではない安倍免罪報道」が「支持率の低下」を阻み、安倍長期政権を下支えしているわけで心底絶望的な気持ちになります。
「建国記念の日」奉祝秋田県大会 政府主催奉祝行事や憲法改正推進求める - 産経ニュース
少なくとも建前では「建国(2/11)祝賀」「改憲」「教育勅語賛美」は別物なのだがためらいなくワンセットで宣伝し戦前美化ウヨであることを見事に露呈しているのが滑稽です。しかし、改憲を進めるに当たって「教育勅語賛美」などの戦前美化は自民支持層ですら多くは「ドン引き」で「改憲に逆効果」だと思いますが、そう言う常識はこの種のウヨにはないようです。
検察官は定年延長「適用されない」 39年前に政府答弁:朝日新聞デジタル
1)過去の政府答弁との整合性のチェックをしてなかった、あるいは
2)チェックをし、事務方から「問題がある」と指摘があったが「野党やマスコミが気づかなければ問題ない。気づかれたらそのときに考える」という無責任な態度で安倍政権がごり押しした
ということでしょう。どちらにせよ呆れた話です。当然、こんなデタラメな案を事務方から進んで出すわけもない。
安倍内閣 「支持する」45%「支持しない」37% NHK世論調査 | NHKニュース
いつもながらげんなりしますが地道に批判していくほかはないのでしょう。それにしても先日の京都市長選での「自民との相乗り」には「そういうことをするから安倍支持率が下がらないんだろ」と立民などには心底呆れます。「国政と地方政治は別」なんていいわけが通用すると思ったら大間違いです。
自民支持層は「結局、勝ち馬に乗れれば、立民や国民民主は京都みたいに自民と手を組むんだろ。国政ではそれが出来ないから自民叩きしてるだけだろ?。そんな奴ら信用できるか*1」となるし、一方、自民批判層も「自民と相乗りするような連中が信用できるのか?」となる。そこで自民批判層がこぞって共産支持でもしてくれると小生的にありがたいのですがなかなかそう上手くもいかないところがつらいところです。
感染拡大を防ぐため、入国の制限をさらに厳しくすべきか聞いたところ、「厳しくすべき」が74%、「厳しくすべきではない」が14%でした。
そりゃマスコミが危機感をあおるような報道ばかりしますからね。「中国の側が出国制限してること」「今のところ感染率も死亡率も高くないこと」を考えれば「制限を厳しくする必要」など全くないと思いますが。
韓国には、「建国記念日」がいくつもある。まず日本統治から解放された1945年8月15日を記念した光復節は、祝日となっている。「光復」は主権を取り戻すという意味だ。
▼保守派は3年後の8月15日を李承晩・初代大統領の下で始まる、大韓民国のスタートとして重んじてきた。もっとも北朝鮮に融和姿勢をとる文在寅大統領は、日本統治時代の1919年3月1日に起きた抗日独立運動を建国の起点にする考えを示す。
▼これに対して、10月3日の開天節は、国民が政治的立場を離れて朝鮮民族の出発点として祝う日である。天神の子である桓雄(ファンウン)と熊から変じた美女との間に男児が生まれる。檀君(タングン)と名付けられ「朝鮮」の始祖となる、神話がもとになっている。
「李承晩体制に批判的だから」「三・一独立運動を重視するから」という文大統領の態度は別に「親北朝鮮」ではないでしょうよ。
神道ではなく「国家神道」ですね。GHQにとって問題は「国家と神道のつながり(政教分離の徹底)」の訳です。神道それ自体を「今、中国政府が法輪功をカルト宗教として敵視するように*2」、あるいは「トルコ・エルドアン政権がフェトフッラー・ギュレン派を反政府テロ集団として敵視するように*3」敵視していたのなら、「政教分離の徹底(国家神道の廃止)」なんてレベルではすまず、「明治時代の廃仏毀釈」「中国の文革」のような形で全国各地の神社が跡形もなく破壊され、神官や巫女も一人残らず「その宗教者としての地位」を剥奪され一般人になっていたでしょう。
当然ながら、そうなれば「靖国神社も跡形もなく破壊され、靖国の神官も全員一般人と化す」ので「靖国神社問題」なんてもんは「その後、靖国を再建しない限り」起こりようもないわけです。
勿論現実にはそんなことはなかったわけです。
まあ、GHQが神社を強制的に破壊などしなかったのは当然だと思います。「アンチ神社本庁」の俺だってさすがに「ブルドーザーなどで靖国神社や明治神宮、出雲大社や伊勢神宮を破壊すればよかった」「神官や巫女を一人残らずその地位を剥奪すれば良かった」とは思いません。
問題はGHQが「神社界の公職追放をしなかったこと」だと思いますね。その結果、国家神道万歳のウヨ分子が生き残り、神社本庁を戦前賛美の組織にしてしまった。
まあ政財官界の公職追放もいわゆる逆コースでおざなりになり岸信介*4、賀屋興宣*5などウヨ政治家が復権するわけですが*6。
GHQは「制度としての国と神道のつながりは、憲法の政教分離規定などで断ち切った」。まあ、「それでOK」と思っていたのでしょう。
しかし「神社本庁内部の国家神道万歳派」は神社業界から追放されず生き続けた。彼らは「性懲りもなく」国家神道の「戦後における復活」を画策するわけです。
そのための「紀元節復活」「靖国の国営化(1970年代に画策するが、野党の反対は勿論、全日仏、新宗連など普段は自民党よりの宗教団体(神社本庁を除く)までもが反対して挫折)」「天皇、首相の靖国参拝要求」「(可能ならば)政教分離原則を骨抜きにしたかたちの改憲」などであり、だからこそ批判がされるわけです。
【主張】建国記念の日 連綿と続く歴史祝いたい - 産経ニュース
初代神武天皇が即位したとされる日
産経ですらさすがに「とされる」と書くわけです。
天皇を戴(いただ)き続けてきた世界でもまれな国柄である。その国に生を受けたことを感謝せずにいられない。
意味が分からないですね。天皇なんてもんは「日本国王(今は象徴ですが)」でしかありません。英国、デンマークなど他国の国王と大して変わりない。
産経が「天皇制万歳!」というのは外国にも「国王制度支持者はいる」ので別に問題ないとしても「世界でもまれ」などと非常識なことを言うのには呆れます。
戦後、この日に批判的な見方が出てきた。
そりゃそうでしょう。
まず第一に神武即位なんてもんは事実ではありません。
また、神武即位の日がなぜ2/11になったかというと、神話で神武が即位したとされる「紀元前660年の正月(太陰暦)」を太陽暦換算すると「2/11になる」と計算したからです。当然ながら「正月に即位したのなら正月でええやん」つう考えもあり得る。
まあ「正月は以前から祝日なのでその日を即位の日にしてもありがたみに欠ける→2/11にしました」てことでしょうが。
第二にこうした天皇崇拝が戦前の「無謀な戦争」を産んだわけです。
そして「建国つうなら、憲法に関係した日がええんやないか(たとえば憲法記念日となってる憲法施行日5/3)」「建国つうなら独立を回復した日がええんやないか(たとえば安倍が「主権回復の日」として記念行事した、サンフランシスコ講和条約発効の4/28*7)」つう「建国記念の日」を設けるにしても別の日がいいのではないか、という声も建国記念の日制定当時にあったわけです。
建国記念の日ができたのは、戦後20年以上*8もたってである。いまだにこの日に反対する声がある。いいかげんにしたらどうか。
何年経とうが間違ってるもんは間違ってるわけです。
その産経の理屈なら
『北方領土(1945年から「ソ連→ロシア」支配)は、日本支配を離れてからもう70年以上経っているのに、未だに返還を求める声がある。いい加減にしたらどうか』
『『南京事件の責任者として』東京裁判で松井石根・元中支那方面軍司令官(1948年死刑執行)が、南京軍事裁判で谷寿夫・元第6師団師団長(1947年死刑執行)に死刑になってからもう70年以上経っているのに、未だに南京事件否定論がある。いい加減にしたらどうか』
『竹島(1953年から韓国支配)は日本支配を離れてからもう60年以上経っているのに、未だに返還を求める声がある。いい加減にしたらどうか』
『天皇が靖国参拝をしなくなってから(1978年のA級戦犯合祀に不快感を感じて、昭和天皇がそれ以降は参拝を取りやめ*9、その後、前天皇も現天皇も参拝せず)、もう40年以上経っているのに未だに参拝を求める声がある。いい加減にしたらどうか』
『天皇訪中(1992年)からもう25年以上経っているのに、未だに非難する声がある。いい加減にしたらどうか』
『河野談話(1993年)は発表されてからもう25年以上経っているのに、未だに撤回を求める声がある。いい加減にしたらどうか』
などともいえるわけです。どれ一つとして産経は賛同しないでしょうが。
建国記念の日を祝う国の式典は今年も開かれない。残念でならない。
政府は式典を主催し、堂々と祝うべきである。
それこそ「建国記念の日制定(1966年)から50年以上経ってるんだから、もう諦めろよ、いい加減にしろ」でしょうね。で、この社説で気づいたんですが、極右・安倍ですら「政府主催の建国記念の日式典」はやってないんですね。その結果、ウヨの
「安倍の野郎、何故政府主催の建国記念の日式典をやらない!」
「なぜ、河野談話を正式に撤回しない!」
「今年の春に習近平を国賓で招くとかふざけるな!」
「なぜ尖閣に自衛隊を駐留しない!」
「なぜプーチンにあんなにへいこらするのか!」
などと不満は高まるわけですが、結局は「改憲のためには仕方がない。石破や石原、岸田じゃ改憲できるか分からない」の一言で終わるわけです。
*1:とはいえそれを口実に国政私物化・安倍の支持など勘弁してほしいですが。
*2:これについてはたとえば「法輪功」とは何か、人類の汚点―法輪功の首謀者・李洪志、「法輪功」非合法化は人権保護のため、中国代表が発言、「法輪功は滅亡の運命」人民日報が論評参照
*3:これについてはたとえばトルコ:放送24局 免許取り消し 公務員2.5万人処分 - 毎日新聞、フェト:世界規模の反逆組織参照
*4:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山一郎総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相
*5:戦前、第一次近衛、東条内閣蔵相。戦後、終身刑判決を受けるが仮釈放。公職追放も解除され政界に復帰。自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣法相など歴任
*6:もちろん「公職追放がなくても国民(政界の場合)や神社界(神社の場合)が自浄能力を発揮して排除しろよ!」つうのも一理はありますが。
*7:ただしこの日については沖縄では「屈辱の日(沖縄が米国支配であり続けたため)」と呼ばれ、安倍の基地問題への酷い態度とセットで安倍の式典開催には「沖縄無視」という批判が起きました。
*8:1966年のこと(当時は佐藤内閣)。