今日の産経ニュースほか(2020年2月21日分)(副題:つくる会歴史教科書不合格、ほか)

ANAホテル領収書 桜夕食会の宛名は「上様」 首相答弁と一致 - 産経ニュース
 残念ながらANAホテルが結局、安倍の恫喝に屈したと言うことなんですかね?。それとも「一部参加者」がうさんくさい「捏造の疑いすらある領収書」を産経に提供したにすぎないのか?


【正論】日本は中国の友か贖罪の山羊か 東京国際大学教授・村井友秀 - 産経ニュース

 毛沢東時代末期になると、共産党の対日政策は変化した。この時期の最重要政策は台湾統一であったが、共産党は台湾政策の重点を武力統一から平和統一へ移し、第三次国共合作を模索するようになった。共産党は国民党との協力を推進するために共通の敵を作ろうとした。共産党は日本を共通の敵として抗日戦争研究を重視するようになり北京と南京*1に「中国人民抗日戦争記念館」が建てられた。また日中戦争に関して「国民党の大敗北」が強調されていた歴史教科書の記述を改め「日本侵略軍の暴行」を強調するようになった。

 小生も中国素人なので「嘘だ」とは言いませんが、「世間の一般的常識」に明らかに反しますね。
 毛沢東晩年に「第三次国共合作」なんてもんが実現可能という認識を毛沢東ら中国中枢がしていたとはとても思えませんが。
 そして「毛沢東晩年において日本は敵」ねえ?。まあ「戦前日本」と「戦後日本」は別とは言え、「日中国交正常化(1972年)」が「毛沢東晩年(毛沢東は1976年死去)」であることを考えると「日本は敵」はないでしょう。
 単に「日中国交正常化」が現実化してくるにあたり、「日本への戦争賠償問題などをどう解決するかを考える上で、日中戦争について一定の整理をしました」とか「国交正常化はするけど戦争について水に流したわけではないと日本に一定の牽制をした」とか言う話ではないのか。
 ちなみに「第三次国共合作コトバンク)」によれば

・1981年9月,葉剣英*2全人代常務委員長 (当時) が提案した構想

だそうです。

 現在の中国の対日戦略は、「統一戦線」戦略と「贖罪(しょくざい)のヤギ(山羊)」戦略で説明できる。「贖罪のヤギ」戦略とは、政府に対する国民の不満が高まったとき、国民の不満が政府に向かうことを避けるために国外に問題(贖罪のヤギ)を作り出して、国民の不満が向かう方向を政府から逸(そ)らせることである。「統一戦線」戦略とは、できるだけ味方を増やし、同時に敵の数を減らすことである。

 やれやれですね。
 日中関係の緊張は「文革を除けば」

・岸*3首相時代の長崎デパート「中国国旗」損壊事件(右翼による『中国国旗』損壊について、外国国旗損壊罪での処罰を求める中国側に対し、正式国交がないこと(当時の日本は台湾と国交があった)を理由に器物損壊罪で起訴したため中国側が反発)
・鈴木*4首相時代の歴史教科書問題(解決のためにいわゆる宮沢官房長官談話とそれにもとづくいわゆる近隣諸国条項の制定)
・中曽根*5、小泉*6、安倍*7首相(第二次安倍内閣)の靖国参拝
・鳩山*8首相の尖閣侵入船長の逮捕
・野田*9首相の尖閣国有化

など「日本側の不適切な対応に中国が反発して起こったもの」がほとんどで「(国民の不満を交わすために)中国から仕掛けた」といえるような代物はほとんどありません。


◆「つくる会のぼやきツイート」他

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/kinkuma0327/status/1230991348632698885
・quick_past
 あーそういう可能性もあるのか(;´Д`)なるほど
・Gl17
 つくる会教科書の不適正はともかく、それで育鵬社が通る*10のは説明がつかず、逆に右派教科書一派を捨て石に他社全般を徹底忖度させ、従わねば抗弁なく不合格の体制を画策しているとの指摘。他にも多くの論者が問題視。
◆じこぼう
@kinkuma0327
 対立する育鵬社の方に右派系教科書の採択を一本化しつつ、(ボーガス注:書き直す価値もないとして修正を認めず)一発不合格の前例を作ることで、政府の公式見解を随所に散りばめなければこうなるぞと無言の圧力をかけることもでき、しかも対外的には右傾化に対応しているように見せかけることもできる。まさに一石三鳥では?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/silakan_duduk/status/1230880984830103552
Gl17
 今までは検定意見が示されて修正といった過程が主だったところ、(ボーガス注:書き直す価値もないとして修正を認めず)一発不合格を確立して支配力を上げるのが目算。その為に二派あった右翼教科書の片方を捨て石に利用したと(不合格にすること自体に文句が出ないから)。
◆渡辺久志
@silakan_duduk
 一発アウト方式は教科書会社を萎縮させるもので、危険性が指摘されていました。
 前例を作るために血祭りに上げられたのではないだろうか。
 欠陥教科書ざまぁ見ろと、間違っても思わないでください*11

 一応紹介だけしておきますが、安倍がそんなまだるこしいこと(一発アウト方式で教科書会社を萎縮)しますかねえ?(もちろん結果としてそうした萎縮効果はあるかもしれませんが)。大体現状だって「尖閣竹島記述を全教科書に執筆」させることを強要して従わせてるわけで今更そんな脅しの必要もあまりないんじゃないか。
 例の「建国当初の中国は連立政権」検定意見といい、一発不合格はむしろ「4月の習主席訪日前の日中友好アピール」が主目的ではないのか。そしてその場合は「傍流の自由社つくる会」をまず切って捨てよう(可能なら主流の育鵬社つくる会は残したい?)ということではないのか(したがってじこぼう氏の「対外アピール(正確には対中国アピールだが)」は正しいと思うがそれ以外は正しくないと思う)。

新しい歴史教科書をつくる会【公式】がリツイート
◆早川タダノリ*12
 自由社版は例のククリット・プラモート*13発言*14が載ってたりするろくでもない教科書だとはいえ、文科省が基準のあいまいな・主観的な指摘で教科書をアウトにするのも猛烈におかしい

 「基準が曖昧」なんですかね?。まあ、その辺りは今後、色々と情報も出てきて議論も進むでしょうが「ククリット・プラモート発言が載ってたりするろくでもない教科書」とつくる会に否定的な早川発言ですら「でも文科省を批判してる!」という一点だけでつくる会リツイートするのもどうかと思いますね。まあ、そんだけ追い詰められてるのでしょうが。
 なお、「ククリット・プラモート発言」のいかがわしさ(日本へのリップサービス発言どころか、プラモートがそのような発言をしたかどうか自体が疑わしく日本ウヨの捏造の疑いあり。書き直しの検定意見がついてもおかしくない)については早川氏の記事『日本国紀』に現れた「日本というお母さん」伝説 - 早川タダノリ|論座 - 朝日新聞社の言論サイトを紹介しておきます。

新しい歴史教科書をつくる会【公式】がリツイート
◆能川元一
 これまで以上に文科省に忖度する教科書づくりをしないと教科書を出せなくなるリスクを各会社は負うことになってしまっている。けっしてつくる会だけのことじゃすまないんですよ。

 能川氏がこういうツイートをするとは驚きです。つくる会自由社系)の今回の不合格についていえばむしろ「今までの合格こそが安倍ら自民党ウヨ議員の圧力に文科省が屈した結果」じゃないですかね?。もちろん今回の件が「育鵬社をアシストするために自由社をつぶす!」つう安倍の圧力があったというならまた話も別ですが、それにしたって「まともな検定をすれば」結局「自由社は不合格」つう結論しか出ないと思いますが。今までの合格の方が「安倍らの圧力」じゃないのか。
 そして今回の件に関係なく「家永教科書訴訟時代」から基本的には教科書検定とはそういう「文科省に忖度する教科書づくり」でしょう(安倍によって余計ひどくなったことは事実でしょうが)。
 しかしつくる会も能川氏が「慰安婦戦争犯罪つくる会の主張はデマ」という立場に立ってることは知ってるでしょうに、よくもまあご都合主義にリツイートできるもんです。 

新しい歴史教科書をつくる会【公式】がリツイート
◆杉原里美
 過去5回の検定で合格していた「新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史教科書(自由社)が、検定で不合格に。
 文科省教科書検定ブラックボックスぶりが、このような形で表面化しました。

 むしろ「今まで合格していたのがおかしい」「今まで合格していたことがブラックボックス」ではないか。なお、杉原氏は朝日新聞記者で『掃除で心は磨けるのか』(2019年、筑摩選書)という著書があり、つくる会のようなウヨには批判的立場です。

能川元一*15リツイート
◆Kohei KURAHASHI
 んー。いくつかのRTしましたが、これはヤバそうです。これで育鵬社が通って、自由社が落ちて、学び舎が落ちた場合(仮定)となると、これまでとは別のヤバさを感じるんですが・・・

 いや少なくとも「自由社が落ちたこと」は当然のことじゃないんですかね?。そしてコメ欄でも指摘がありますが、現時点で仮定の話をするのはいかがなものか。

新しい歴史教科書をつくる会【公式】
 「土佐藩を通じて徳川慶喜大政奉還をはたらきかけたともいわれます」で一体何の誤解のおそれがあるのか理解不能
 こちらとしては坂本龍馬についての研究の深化を踏まえ、「ともいわれます」と断定を避けたわけですがそれでも文科省にとってはダメだそうです

 つまりは「とも言われます」程度のあやふやな話を教科書に書くな、そこまで龍馬が大政奉還を語る上に置いて重要人物かよ?、つうことでしょうね。

参考

龍馬は「薩長同盟の仲介役」ではなく「亀山社中」も存在しなかった!? 町田明広さん『新説 坂本龍馬』:イザ!
◆記者
 龍馬が「薩摩藩士」だったというのは驚き
◆町田*16
 これまで流布していたのは、龍馬が何の藩の後ろ盾もない一匹オオカミの立場でありながら、薩長同盟大政奉還の道筋をつけたという話です。だが実際には土佐藩を脱藩後、龍馬は薩摩藩士として活動していたし周囲もそう見ていた。それは長州藩の重役の日記などにも残っています。薩摩は、龍馬の政治的な素養や長州藩とのパイプを買っていた。龍馬も薩摩というバックがあったからこそあれだけの活躍ができたのです。
◆記者
 日本最初の商社という触れ込みの「亀山社中」も存在しなかった
◆町田
 亀山社中は、(幕府ににらまれていた)長州藩のために、薩摩藩名義で軍艦(ユニオン号)や武器を買い、運搬したとされてきました。実際は、『社中』というのはグループという“一般名詞”で使われたに過ぎないし、『亀山』は明治以降の創作です。長州の伊藤博文は明治になって、亀山社中など存在しないし、(軍艦・武器購入に関して)何もやっていない、などと苦々しく証言しています。
◆記者
 「薩長同盟」も…
◆町田
 これも、薩摩の西郷と長州の木戸(孝允)との会談場所に龍馬が乗り込んでゆき、西郷を怒鳴りつけた、などとされていますが、当時西郷は龍馬の直属の上司ですよ。そんな行為はあり得ません。そもそも薩長同盟なるものは、倒幕へのターニングポイントになったほどの重要なものではなかった。特に薩摩にとってはそうです。
 実体は、木戸と(薩摩藩家老の)小松(帯刀)による『覚書』程度のものでした。だから龍馬は薩長同盟の周旋などしておらず、たまたまそこへ来て立会人として覚書に裏書きしただけ。つまり木戸に龍馬は政治的に利用されたんですよ。

【聞きたい。】町田明広さん 『新説 坂本龍馬』“ぜい肉”削いだ実像の魅力 - 産経ニュース
 日本史上の人物でもトップクラスの知名度と人気を誇る幕末志士、坂本龍馬司馬遼太郎の代表作『竜馬がゆく』が描いたような、どこの藩からも自由な立場で己の力量のみを頼りに新時代を切り開いたヒーロー、といった人物像が一般に広く流通している。
 だが幕末政治史、特に薩摩藩研究を専門とする歴史学者の著者は「龍馬は巷間(こうかん)思われているような一匹オオカミではなく、実質的な薩摩藩士だった」と指摘する。一次史料を丹念に分析した実証的見地から、龍馬の事績とされてきた「亀山社中」創設や薩長同盟仲介などの伝説を一つ一つ否定し、複雑な政治情勢や身分制社会の中、薩摩藩に所属して各勢力のパイプ役として活動した一人の志士の等身大の人生を描き出す。
 「現在の龍馬イメージが形成されたのは、『明治百年』を迎えた戦後の高度成長期。今後は軍事ではなく経済で世界に伍(ご)していこうという時期に、創作を基に海援隊を率いた“ビジネスマン”龍馬像がクローズアップされた」
 ただ、だからといって龍馬の功績が全くなくなったわけではない。
「龍馬でなければ薩摩と長州の融和のきっかけは作れなかったし、外交家としての龍馬は大いに評価されるべきだろう。薩長関係といった幕末政治史の王道の中で龍馬は活躍しており、彼抜きにしては語れない」。
 特に慶応3(1867)年に 薩摩と土佐が締結し、その内容が後の五箇条の御誓文大政奉還にも影響してくる薩土盟約で龍馬がきわめて重要な役割を果たしたことはこれまで注目されておらず、膨らんだ虚像の裏で過小評価されている部分も少なくないという。
 「後世に盛られた“ぜい肉”を削(そ)ぎ落としても龍馬の価値は色あせない。今まで見落とされてきた部分に光を当てて実像を浮かび上がらせることで、新しい龍馬の魅力を感じてもらえれば」

坂本龍馬は教科書に必要か 大政奉還や薩長同盟、史実は:朝日新聞デジタル
 高校の歴史教科書から「坂本龍馬」が消えるかもしれない。
 昨年11月に歴史教育の専門家らが示した用語の精選案について、「声」欄に賛否の意見が多数寄せられました。史料を基に龍馬や吉田松陰らの実像に迫った「司馬遼太郎が描かなかった幕末*17」の著者、一坂太郎*18・萩博物館特別学芸員はこれをどう見るか、話を伺いました。
◆記者
 龍馬は教科書に必要だ、という意見が多かったです。
◆一坂
 今の教科書で龍馬がどう書かれているかというと、徳川慶喜が朝廷に政権を返還する「大政奉還」のところで出てきます。龍馬と土佐藩重役の後藤象二郎*19が、藩主を通して将軍慶喜大政奉還を勧めたと。しかし、ここに龍馬を入れるのは正しくない。龍馬が大政奉還を唱えたという根拠になっていた文書「船中八策」は、後世に創作されたとの説が有力です。龍馬が提唱したことを示す証拠は出ていません。龍馬は大政奉還が実現した後、新政府綱領八策という文書を書いていますが、当時の知識人たちが他に何人も言っている内容で、これも新政府に影響を及ぼしたという証言が見つかっていません。
◆記者
 薩長同盟はどうですか。薩摩藩長州藩が軍事同盟を結ぶ際に「龍馬らが仲介した」と教科書に出てきます。
◆一坂
 薩長の間で何らかの周旋をしたという史実はある。例えば、薩摩藩から頼まれて「幕府が2回目の長州征伐の命令を出しても薩摩は動かない」という文書を長州藩に届けている。しかし、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に出てくる、彼の一喝で両者がいきなり手を結んだとか、そういう分かりやすいものではありません。
◆記者
 長州が薩摩名義で武器を購入した史実は? 「竜馬がゆく」では龍馬が発案、仲介して両者の軍事同盟のきっかけをつくったと。
◆一坂
 発案は違います。長州の木戸孝允*20の回想録に「薩摩の名義で武器を買わせてくれと龍馬に言った」とある。木戸がお願いしますねと言ったと。龍馬はわかったと引き受けたが、何の返事もないので木戸がいらいらして、見切り発車みたいな形で伊藤俊輔*21(博文)と井上聞多*22(馨)を長崎に送り込む。ここは史料で確認できる。伊藤、井上の木戸への報告の中にも、薩摩が合意したとはあるが、龍馬は出てきません。
◆記者
 龍馬が仲介しているなら、名前が出てきてもよさそうですね。
◆一坂
 そうです。薩摩の要人が「ああ龍馬から聞いている」というような話にならないとおかしいのに、初めて聞くような言いぶりなのです。龍馬が仲介していたという史料は出てこない。


習近平国家主席の国賓来日に反対する声明を発表
奉祝 天皇陛下御即位
 習近平国賓訪日反対とか、天皇即位万歳とか、歴史教科書と全然関係ねえだろ、お前らどんだけ右翼なんだよ、と言う話です。


欠陥指摘 3つのケース - 新しい歴史教科書をつくる会

毛利輝元は西軍の大将格ではない?

 「3つしかあげねえのかよ!」感がありますね。まあ、善意に考えれば「特に酷いと思った検定意見だけ上げました」、悪意に考えれば「自分たちに都合のいいものだけ上げました」でしょうが。
 まあ、それはともかく。当初はアンチつくる会の俺ですら「え、その記述はいいんじゃねえの?(検定意見の方がおかしくね?)」と思ったのですが、しばらく考えて「いやこれは文科省の意見で問題ないだろ。文科省を非難するつくる会の方がおかしい」と考えが変わりました(他の二つについてはよく分からないのでコメントはしません)。
 というのも、どうもつくる会は「実質的な総大将が石田三成であること」にきちんと触れていない疑いがあるからです。
 「実質的な総大将」はもちろん「皆さんが大河ドラマなどでご存じのように」石田三成です。毛利輝元なんてのは、「五奉行*23の自分が総大将では家康に対抗しづらい、家康と同じ五大老*24を総大将にしたい」と思った三成が担いだ旗頭、神輿にすぎない。
 「輝元と三成」の関係は「鎌倉幕府におけるお飾りの将軍と執権・北条氏」「室町幕府・最後の将軍である足利義昭織田信長」「明治新政府における明治天皇大久保利通*25薩長」のような関係です。
 全て後者の方が実権を持っている。
 で、「輝元は確かに建前では総大将」ですがどうもつくる会は「それは形式であって、実質的な総大将は石田三成だ」ということについてきちんと触れていない疑いが濃厚です。であれば文科省に「三成が実質的な総大将であることが分かるように書き直せ」と書き直しを求められるのはむしろ当然でしょう(過去においてこの記述で検定合格していたのなら、今回扱いが変わった点が疑問ですが、「あえて言えば」むしろ「意見を付けなかった」過去の扱いの方が問題ではないのか)。
 ともかく、輝元は「三成などとのいろいろなしがらみから総大将になったことは仕方がないが、実際にあなたが合戦なんかしたら、毛利家が戦後、どんなことになるかわからない*26。「あなたの死罪」や「改易→浪人」もあり得る。せめて実際には合戦はしないでくれ(とはいえ何もしないわけに行かないので合戦は部下だけにさせた方がいい)」つう家臣の声に従って、三成の出陣要求を最後まで無視して、大阪城にとどまり続けます。その結果、毛利氏は戦後、領土を減らされたものの、石田三成*27小西行長*28増田長盛*29安国寺恵瓊のような死罪も、宇喜多秀家真田昌幸長宗我部盛親*30増田長盛*31のような「改易(宇喜多は八丈島流罪、真田、増田は高野山流罪)」もなかったわけです。


新しい歴史教科書をつくる会
「欠陥著しく多い」と指摘され、つくる会中学歴史教科書が検定不合格 撤回を要求 - 産経ニュース
「職権乱用」「ルール破った」 つくる会と文科省が応酬 - 産経ニュース

新しい歴史教科書をつくる会
 昨年12月25日、昨春より文科省教科書検定中であった令和3年度使用開始の中学校用教科書『新しい歴史教科書』(自由社)が、「不合格」の通告を受けました。
 この度の不合格通知は、万を持してこの度の検定に臨んでいた当会としては全く信じられないことであり、関連資料を見れば一目瞭然な、あまりに理不尽・不当と言わざるを得ません。もはや文科行政の大スキャンダルと言っても過言ではありません。自由社の教科書を推進してきた当会としてはこれを絶対受け入れることはできません。
 よって本日2月21日、9時30分、藤岡信勝*32副会長(『新しい歴史教科書』代表執筆者)ならびに越後俊太郎事務局長は文部科学省を訪れ、萩生田光一文科大臣宛に本件に関する公式声明を手交し、適切な処理を行うよう申し入れを行いました。 また、午後1時より文部科学省記者会において、高池勝彦会長、石原隆夫、岡野俊昭*33、皿木喜久*34藤岡信勝の4副会長、荒木田修理事が出席のもと、記者会見を行いました。

令和元年 11月5日
 自由社文部科学省からの検定不合格通知が交付される。不合格理由として「欠陥指摘」405箇所が示されるが、教科書検定規則に則り、これらについての自由社の反論の機会を与えられる。
11月25日
 自由社、欠陥箇所として指摘とされた405箇所のうち、175箇所について反論書を提出。
12月25日
 文科省自由社に対し、反論書について175箇所一切を認めない反論認否書を交付。併せて「検定審査不合格理由書」を交付する。

 「405カ所ダメ出しが入った」のに「175カ所しか反論しない」つうのが意味不明です。それは「残り230カ所はご指摘の通りなので全て修正(または削除)します」つう意味なのか。はたまた「最終的には反論しますがひとまず175カ所反論します」なのか。せめて「なぜ175カ所しか反論しなかったのか」説明したらどうなのか。

文科省の不当な検定制度を糾弾する緊急決起集会>(仮)の開催
  3月11日(水)18時30分 星陵会館大ホール
<ご協力のお願い>
①今回の資料をご覧の上、文科省にぜひ抗議の電話を入れてください。国民の皆さんの声が、文部科学省の不当な決定を覆す原動力となります。報道各社にも抗議や激励のメッセージを送ってください。
文部科学省初等中等教育局教科書課 歴史担当(代表電話03-5253-4111)

 文科省の電話だって何も「つくる会シンパの抗議対応」だけしてるわけじゃないんで、「仮に業務妨害の意図はないとしても*35」こういう行為は「業務妨害」で民事、刑事で訴えられかねないと思うんですが。
 これについては

事情がある程度わかってくるのは今後だが、たぶん安倍晋三も、「つくる会」系の教科書に展望を持ていないのだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
>今回の資料をご覧の上、文科省にぜひ抗議の電話を入れてください。国民の皆さんの声が、文部科学省の不当な決定を覆す原動力となります。報道各社にも抗議や激励のメッセージを送ってください。
文部科学省初等中等教育局教科書課 歴史担当(代表電話03-5253-4111)

とありますけど、こんな公然とした業務妨害の煽りをしてどうするんだよという気はします。文科省も激怒でしょう(苦笑)。

という俺とほぼ同じ指摘もされていますし。
 正直、「代表者が抗議文書を手渡す」で十分でしょうよ。
 「俺たちには多くの支持者がいる」アピールしたければ署名名簿でもくっつければいいんじゃないか。

「欠陥著しく多い」と指摘され、つくる会中学歴史教科書が検定不合格 撤回を要求 - 産経ニュース
・来年度に採択される中学校の教科書検定(令和3年度使用)をめぐり、「新しい歴史教科書をつくる会」(高池勝彦会長)は21日、同会が推進する「新しい歴史教科書」(自由社)が文部科学省の検定で不合格になり、採択できなくなったと発表した。平成28年に改定された審査基準により「欠陥が著しく多い」と指摘されたという。つくる会は「初めから落とす意図を持っていたと断じざるを得ない」と強く反発。文科省に対し検定結果の撤回を求めている。
つくる会の高池会長は21日、「(今回の検定は)初めに結論ありきの異常なもので、容認できない」と強く批判した。

「職権乱用」「ルール破った」 つくる会と文科省が応酬 - 産経ニュース
 「教科書調査官による職権乱用だ」。
 来年度に採択される中学校の教科書検定(令和3年度使用)をめぐり、自由社版の「新しい歴史教科書」が文部科学省の検定で不合格になったことに対し、「新しい歴史教科書をつくる会」は21日、文部科学省の姿勢を批判し、関係者の処分を求めた。これに対し、文科省は「検定途中のことを外に出すこと自体がルール違反」と主張。双方ともに「違反」を主張する異例の展開となっている。
 「私たちの検定は(不合格通告を受けた)昨年12月25日で終わっており、(ルールは)適用されるべきでない」
 「不正をただすために検定内容を公表するのは当事者の義務とすら言える*36」。
 文科省内で21日に開かれたつくる会の記者会見。藤岡信勝副会長は、全ての検定結果が(ボーガス注:文科省によって正式に)公表されるまでは(ボーガス注:教科書執筆者や教科書会社は検定意見の)内容を明らかにしないとする同省規則を承知の上で不合格通知を公表したことを、こう正当化した。
 同席した高池勝彦会長も「教科書調査官による職権乱用*37」「国家公務員法の規定にも反する*38」とし、関係者の処罰*39を求めた。
 一方、取材に応じた文科省の担当者は、同会からの反論書について「複数回審議した」と強調する。
 検定意見はすべて有識者の意向も入った妥当性のある判断だったとし、逆につくる会側が規則に反して結果を公表した事実を問題視。何らかの指導を検討する考えを示した。

 森友、加計、桜を見る会など「お仲間に利益誘導して恥じない」極右・安倍政権下において、「文科相も、安倍の子分で極右の萩生田」なのに、極右「つくる会」教科書が検定不合格とは驚きです。
 そもそも役員構成|新しい歴史教科書をつくる会によれば「理事の一人」は「自民党代議士の杉田水脈*40」ですし(ただし今回は自由社系のつくる会「不合格」であり、育鵬社系のつくる会がどうなるかは分かりませんが。能川元一氏などが危惧するように「育鵬社系は合格」という無茶苦茶の可能性は否定できません。今のところ『育鵬社(扶桑社が親会社)』とつながりのある産経の態度もそれほど藤岡らに好意的でもなさそうですし)。
 安倍は4月の習主席訪日への悪影響(訪日前に合格などしたら訪日がぽしゃりかねない)を恐れたんでしょうか?。
 「根拠があるわけではなく」あくまでも俺の邪推ですが、もしかしたら中国側から「検定でまさかつくる会を合格させる気はないですよね?」「日中友好の重要性に配慮してほしい」と牽制発言があったのかもしれません。
 それとも、もっとくだらない話で「育鵬社系のつくる会」をアシストするための「自由社系・つくる会」つぶしか。
 いずれにせよ、もはや安倍や萩生田にとって「高池勝彦藤岡信勝ら、自由社つくる会一味」は「加計と違って仲間じゃない」「安倍が見すてた籠池夫婦と同じ扱い」つう事なんですかね。
 「ルール違反かもしれないが、不当な処分なので検定意見を公開した(つくる会)→我々は何一つ、『不合格ありきの不当な検定』などしていない。つくる会の検定意見公開の方がルール違反であり、何らかの処分も検討する(文科省)」つう辺り「つくる会は安倍や萩生田に切って捨てられたのではないか」感がありますね(そうであるなら、つくる会批判派の俺としては、大変喜ばしいことですが)。
 つくる会に安倍や萩生田とのパイプがあれば「ルール違反の疑いのある行為」はわざわざしないでしょうし、文科省側も「つくる会の方がルール違反だ」とためらいなく突っぱねることはしないでしょう。つくる会も「文科官僚ガー」「教科書検定官ガー」しか言いませんが内心は安倍や萩生田への反発でいっぱいではないのか。


つくる会教科書不合格、坂本龍馬の功績も「誤解のおそれ」 - 産経ニュース
 残念ながら有料記事で途中までしか読めません。
 色々検定意見はあったようですが、産経記事に寄れば

中華人民共和国共産党政権)誕生」

 誤解する恐れのある表現。建国当時の中国は「自社さ連立」のような連立政権で共産党単独政権ではない。「共産党政権」では「共産党単独政権である」ように誤解を生む危険性がある。日本の例で言えば「自社さ連立」は普通「自民政権」とはいわない
→【俺のコメント】
 まあ、自社さ連立当初は首相が社会党の村山氏*41(ただし、後に自民の橋本氏*42に首相は替わる)だ、つうのもありますが(なお、橋本内閣は後に自民単独政権になりますが当初は社会党の久保亘氏*43が副総理・蔵相、新党さきがけ菅直人*44田中秀征*45がそれぞれ厚生相、経済企画庁長官を務める自社さ連立政権でした)
 ただし
民主党総裁(当時)の芦田均(後に首相。後に自民党に入党)が副総理・外相を、国民協同党委員長(当時)の三木武夫*46(後に自民党総裁、首相)が逓信相を務めるなどし、連立内閣だった片山*47内閣は一般に「片山社会党内閣(片山は社会党委員長)」と呼ばれることが多い(と思います)
田川誠一*48新自由クラブ代表(当時)が自治相として入閣した第二次中曽根*49内閣、山口敏夫新自由クラブ幹事長(当時)が労働相として入閣した第二次中曽根第一次改造内閣河野洋平*50新自由クラブ代表(当時)が科学技術庁長官として入閣した第二次中曽根第二次改造内閣は一般に「中曽根自民党内閣(中曽根はもちろん自民党総裁)」と呼ばれることが多い*51(と思います)
ので、この点、やや微妙な気もしますが。

つう趣旨の検定意見がついたそうです。まあ確かに「1957年の反右派闘争」で「非共産勢力」が激しい弾圧を受けるまでは「(中国共産党の指導性が前提だが)一応連立政権」らしいですが、結構、「建国当時から名実ともに一党独裁」と誤解してる人は日本人でも多いんじゃないですかね(俺も恥ずかしながら最近までそうでしたし)。ただし「建国当時は連立政権」ということを理解してないと「何で反右派闘争が起こったのか」「何で政治協商会議があるのか」などといったことはわからず本当の意味で正確な中国理解は出来ないかと思います。
 正直、今回の件によって「建国当初の中国は民主勢力の支援を受けて一応誕生しており、最初からガンガン独裁でいったわけではない(そうしたこともあって毛沢東蒋介石に勝利した)」という理解が少しでも日本に広まるといいと思います(怪我の功名?)。
 しかし極右・安倍政権でこんな検定意見がつくとはねえ。俺的には一番驚いた検定意見がこれですね。たぶん「つくる会」「日本会議」などウヨ連中もそうでしょうが。
 安倍政権以外でこの検定意見がついたら「中国の一党独裁イメージを薄め、イメージ改善しようとしてる、中国に媚びてる」「政治協商会議を過大評価してる」「4月の習主席訪日のためにそこまでするのか!」「ホニャララ首相を我々は許さない!」と悪口雑言でしょうにねえ。安倍だといつものように「文科官僚ガー」といっても安倍批判はしない無様さです。
 とはいえ内心では「また、中国に媚びやがって!。安倍の野郎、許さねえ!」「あいつは4月春の習近平国賓訪問を絶対に中止する気がねえな!」とつくる会一味が激怒してるのは間違いないでしょう。しかしそれでも「酒井信彦」「大森勝久」など一部例外を除けば「打倒安倍政権」どころか安倍批判すらろくにしないウヨ連中です。

「(仁徳天皇は)(ボーガス注:面積が?)世界一の古墳に『祀(まつ)られている』というのは、生徒が誤解するおそれのある表現である」。
 つくる会が明らかにした「欠陥」を指摘する検定意見の一つだ。つくる会が教科書調査官に理由をたずねたところ、「葬られている」が正しい表現だと指摘された。

 まあ「祀られてる」つうのは価値観が出過ぎですよねえ。「後世の天皇万歳右翼」にとっては「祀られてる」のでしょうが、同時代人にとっては果たして「祀られていた」のかどうか?。一方「葬られていた」ならそうした問題はないわけです。つくる会は「俺たちが正しい」と自信満々なようですが俺は文科省が正しいと思いますね。
 かつ「つくる会が全ての検定意見を公開はしてない」点に注意が必要でしょう。つまりは公開しないものはつくる会ですら「検定意見に反論できない」つうことではないのか。

◆反右派闘争(ウィキペディア参照)
 中国共産党中華人民共和国を建国するにあたり、党外の各民主党派から支持を受けており、国家副主席(中国国民党革命委員会名誉主席の宋慶齢*52中国国民党革命委員会主席の李済深)、国務院の閣僚や全人代副委員長、全国政治協商会議副主席などのポストを民主党派に渡し、少なくとも表面的には連立政権であった。
 1956年4月25日、毛沢東中国共産党中央政治局拡大会議で「十大関係を論ず」とした講話を行い、その中で百花斉放百家争鳴の方針を打ち出した。当時中央宣伝部長だった陸定一*53も、「文学や芸術、科学研究には独立思考の自由があるべきだし、弁論の自由や創作、批判、自身の意見を発表し、自身の意見を堅持し保留する自由もあるべきだ」と知識分子に対して講話を行った。
 1957年5月1日、人民日報は党中央が出した「整風運動に関する指示」を掲載し、全党は官僚主義、宗派主義、主観主義に反対する整風運動の展開を決定し、党外に自身の考え、意見を述べるよう奨励し、党や政府に意見を述べ、共産党の整風を助けるよう求めた。
 これらの呼びかけで知識分子を中心とした各界から党と政府に対する不満や提案が出されるようになったが、次第に過激になり「共産党民主党派が順番に与党となるべき」「共産党が天下を仕切ることに反対する」などの論調が出始めると、毛沢東は5月15日に「事態は変化しつつある」とする内部文書を回し、続けて6月8日、人民日報に「これはなぜか」と題された社論を掲載させ、「少数の右派分子が共産党の整風を助ける名目で、共産党と労働者階級の指導権に挑戦し、はなはだしきに至っては、公然と共産党に"下野しろ"とわめいている」と批判した。さらに6月14日には、再び人民日報で文匯報と光明日報を名指しで批判し、光明日報の章伯鈞社長、儲安平編集長、文匯報の浦熙修副編集長、民主同盟中央副主席の羅隆基が批判された。
 10月15日、党中央は「右派分子を決める基準」通知を出し、1958年には55万人の右派が辺境への労働改造や失職などの憂き目に遭い、あるいは死亡した。
◆後世での歴史的見直し
 1977年、胡耀邦*54が党中央党校副校長に任命され、党校の業務を握ると、冤罪事件の名誉回復が開始された。1978年4月には「反右派闘争自身に誤りはなかったが、問題は拡大化した事だ」として、誤って右派認定された人に対し正当な待遇をするよう指示した。9月には政治的な名誉回復や、剥奪された党籍の回復などが図られ、1980年5月までに右派の名誉回復は完了した。しかし、章伯鈞、羅隆基、彭文応、儲安平、陳仁炳などは名誉回復がなされていない。


比較文化で独創的研究、つくる会にも参加 芳賀徹・東大名誉教授死去 - 産経ニュース
 「つくる会にも参加」と書く辺りが産経らしい。
 芳賀徹さんが死去 東大名誉教授 :日本経済新聞などは芳賀*55の「黒歴史」と思っているのか一切触れていません。
 当然ながらあんな会に入る学者はまともな人間ではないわけです。


性犯罪の成立要件見直しを 自民、女性議連が提言へ - 産経ニュース
 共産党などの「性犯罪処罰法改正論」の動きを受けてか、稲田*56の「女性議員飛躍の会」もこの話に参入してきたようです。
 ひとまずは様子見ですね。共産党などに対し「冤罪が増える」などと因縁を付けていた黒坂真のような輩は稲田の動きに対してなんというのか気になるところです。


サンダース大統領なら尖閣はどうなる 島田洋一(福井県立大学教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 ばかばかしいですね。そもそも「民主党候補がサンダースに決まったわけでもない(将来はともかく、現時点では「有力候補の一人」ではあっても、「最有力候補」とも呼びがたい)」のにこんなことをいうこと自体が馬鹿げていますが、それはさておき。
 基本的に「民主党でアレ、共和党でアレ」誰が米国大統領になろうとも
1)中国の尖閣侵攻など容認しないが
2)とはいえ、米国が尖閣で中国でバトルする気も無い(米国にとって尖閣にはそこまでの価値はない)
3)一方で自衛隊尖閣常駐のような「日本側からの事態の悪化」も容認しない
という米国が過去実施し、今トランプがとってる路線は変わらないでしょう。
 島田が危惧するような極端な中国寄り路線も、あるいは島田が希望するような極端な日本寄り路線もあり得ない話です。


札幌高裁控訴棄却判決について « 最近の活動 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 完全勝訴などと放言するよしこですが「よしこの記事内容は事実に反する(が、現在はともかく当時においては事実と信じたことに正当性があったので民事賠償責任までは生じない)」という判決ですので完全勝訴ではないですね。
 そして「安部英元帝京大副学長の無罪判決」を「不当判決」と呼んで裁判所に悪口雑言した輩が、あるいは過去の「ウヨ連中の全面敗訴判決(沖縄ノート訴訟、百人斬り訴訟など)」を無視する輩がよくもこんなことがいえたもんです。

*1:江蘇省省都

*2:1897~1986年。広州市長、国防委員会副主席、全国政治協商会議副主席、党中央軍事委員会副主席、党副主席、全人代常務委員長など歴任

*3:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*4:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*5:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*7:自民党幹事長(小泉総裁時代)小泉内閣官房長官を経て首相

*8:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長、首相を歴任

*9:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*10:今のところ「通っては居ない」と思います。自由社つくる会のような抗議活動がない(そのため通るのではないかと予想されている)だけで。

*11:サーセン、正直、「アンチつくる会」として「安倍や萩生田(文科相)、文科官僚の思惑が何でアレ」、「良かった、良かった」「ざまあ」、そう思ってました。つうかこの件は別に一発不合格でいいんじゃないか。「俺たちも一発不合格になる恐れがある→批判」というのは「一寸違う気がします」。もちろん「育鵬社の扱いが合格」「何の落ち度もない某社の教科書が一発不合格」なら理不尽ですが、それは「育鵬社も一発不合格にすべきだ」「某社を一発不合格にするのかおかしい」でいいのではないか。自由社つくる会一派なんか擁護する必要はないでしょう。「検定制度を容認する」なら、ろくでもない代物は一発不合格でいいと思いますよ。いや「検定制度それ自体に反対だ」つうなら話は別ですが。俺個人は「死刑についての話」と「考えが同じ」だと思います。死刑制度そのものに反対ならまだしも「死刑制度に賛成」する人間が「冤罪死刑執行を助長する危険性があるから」といって「明らかに冤罪ではない(かつ殺害数を考えれば判例上死刑が当然な)宅間守宮崎勤の死刑執行」に反対するくらいおかしい気がします。

*12:著書『神国日本のトンデモ決戦生活』(2014年、ちくま文庫)、『まぼろしの「日本的家族」』(2018年、青弓社ライブラリー)、『「日本スゴイ」のディストピア:戦時下自画自賛の系譜』(2019年、朝日文庫)など

*13:タイ首相

*14:「日本の大東亜戦争はアジア解放戦争だ」云々つう日本擁護発言

*15:著書『海を渡る「慰安婦」問題:右派の「歴史戦」を問う』(共著、2016年、岩波書店)、『右派はなぜ家族に介入したがるのか : 憲法24条と9条』(共著、2018年、大月書店)

*16:神田外語大学准教授。著書『島津久光:幕末政治の焦点』(2009年、講談社選書メチエ)、『幕末文久期の国家政略と薩摩藩島津久光と皇政回復』(2010年、岩田書院)、『攘夷の幕末史』(2010年、講談社現代新書)、『グローバル幕末史』(2015年、草思社)、『薩長同盟論』(2018年、人文書院)、『新説 坂本龍馬』(2019年、集英社インターナショナル新書)

*17:2013年、集英社新書

*18:著書『長州奇兵隊』(2002年、中公新書)、『木戸孝允』(2010年、山川出版社日本史リブレット人)、『吉田稔麿』(2014年、角川選書)、『高杉晋作』(2014年、角川ソフィア文庫)、『吉田松陰』(2015年、朝日新書) など

*19:参議、工部大輔、黒田、第1次山縣、第1次松方内閣逓信相、第2次伊藤内閣農商務相など歴任

*20:参議、文部卿、内務卿を歴任

*21:参議兼工部卿宮内卿、首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人。

*22:参議兼工部卿、外務卿、第1次伊藤内閣外相、黒田内閣農商務相、第2次伊藤内閣内務相、第3次伊藤内閣蔵相など歴任。元老の一人。

*23:石田三成以外の五奉行浅野長政長束正家前田玄以増田長盛。このうち、浅野長政は家康率いる東軍に参加。長束正家前田玄以増田長盛は西軍に参加。戦後は長束が死罪、増田が改易、前田は「裏で徳川家と内通していたため」特に処分を受けなかった。

*24:家康以外の五大老上杉景勝宇喜多秀家前田利長毛利輝元。このうち、前田利長は家康率いる東軍に参加し、残りの大老は全て西軍に参加しました。戦後は石田が死罪、宇喜多が「改易&八丈島流罪」、上杉と毛利が減封(領土削減)です。

*25:参議、大蔵卿、内務卿を歴任

*26:要するに徳川家康の勝利が予想されていたわけです(実際にそうなりますが)。

*27:五奉行の筆頭。西軍の事実上の総大将

*28:いわゆる五奉行ではないが、豊臣政権下で重臣として活躍。

*29:五奉行の一人

*30:大坂の陣で豊臣方に参加したことで戦後、処刑

*31:五奉行の一人。尾張藩主・徳川義直に仕えていた息子の増田盛次が長盛との相談の上で義直の了解を取り大坂夏の陣尾張家を出奔して豊臣氏に与したが、戦後この責任を問われ自害を命じられた。

*32:東京大学教授、元拓殖大学教授。著書『「自虐史観」の病理』(2000年、文春文庫)、『教科書採択の真相:かくして歴史は歪められる』(2005年、PHP新書)など

*33:銚子市

*34:産経新聞論説委員長。著書『明治という奇跡』(2016年、展転社)、『子供たちに伝えたい日本の戦争 1894~1945年 あのとき なぜ戦ったのか』、『「令和」を生きる人に知ってほしい日本の「戦後」』(以上、2019年、産経NF文庫)、『天皇と法王の架け橋 軍服の修道士 山本信次郎』(2019年、産経新聞出版

*35:とてもそうは思えませんが。

*36:「断言してもいい」と思いますが、これを産経が左派扱いする教科書執筆者がやったら「ルール違反だ、文科省もそう批判してる」と平然と言ったでしょうね。いつもながらデタラメな産経らウヨ一味です。

*37:普通に考えて「萩生田文科相の了承がある」のに「ウヨ仲間として今まで持ち上げてきた」萩生田の批判に踏み切れないところがつくる会も哀れです。そして萩生田の了承(場合によっては命令?)があるものを「萩生田の職権乱用」というならともかく「教科書調査官ガー」としかいわないとは全く無茶苦茶です。

*38:どう反するのか説明できるものなら説明してみろ、ですね

*39:萩生田の了解があるもんで現場担当者だけ処罰なんかできるわけがないでしょう(おそらくこの「関係者の処罰」とは「萩生田の大臣更迭」ではないでしょう)。むしろつくる会はここまで文科省に悪口するなら萩生田の大臣更迭でも安倍に求めたらどうか(まあ、そんな萩生田批判はどうしても出来ないんでしょうけど)。

*40:それとも今後は杉田も「つくる会からトンズラする」んですかね。常識で考えてこの「不合格決定」は「萩生田文科相の了承(そして場合によっては安倍の了承)」があるに決まってますし。杉田も萩生田相手にケンカするほどの勇気はないでしょう。実際、杉田 水脈 (@miosugita) | Twitterにはこの不合格の件について何のコメントもありません。

*41:社会党国対委員長、委員長、首相を歴任

*42:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣副総理・通産相などを経て首相

*43:社会党書記長、橋本内閣副総理・蔵相、社民党副党首など歴任

*44:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*45:新党さきがけ代表代行、細川内閣首相特別補佐、橋本内閣経済企画庁長官を歴任

*46:国民協同党書記長、委員長、片山内閣逓信相、改進党幹事長(重光葵総裁時代)、鳩山内閣運輸相、自民党幹事長(石橋総裁時代)、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*47:社会党書記長、委員長、首相、民社党常任顧問を歴任

*48:新自由クラブ代表、進歩党代表を歴任

*49:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*50:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任。現在、 日本国際貿易促進協会会長

*51:まあ、中曽根の場合はほとんどの内閣は全て「自民党単独内閣」ですし、もともと田川、山口、河野氏の出自は自民党ですし、山口、河野氏は後に自民に復党もしていますが(田川氏は復党せず)

*52:1893~1981年。孫文の未亡人(ウィキペディア宋慶齢」参照)

*53:1906~1996年。党中央宣伝部長を務めるが文革で「彭真(文革当時、北京市長。文革終了後も全人代委員長などを務めた)、陸定一、羅瑞卿(文革当時、人民解放軍総参謀長。林彪と対立し失脚。文革終了後、名誉回復するが1978年に死去)、楊尚昆文革当時、党中央弁公庁主任。文革終了後、国家中央軍事委員会副主席、国家主席など歴任)反革命集団」の幹部として非難され失脚。文革終了後復権全国政治協商会議副主席などを務めた(ウィキペディア『陸定一』参照)

*54:1915~1989年。党中央組織部長(中央党校副校長兼務)、党中央秘書長(党中央宣伝部長兼務)、党中央書記処総書記、党総書記など歴任。保守派と対立して党総書記を解任され、後任総書記には趙紫陽が就任した。1989年の胡の死去は天安門事件の引き金になったとされる(ウィキペディア胡耀邦』参照)。

*55:著書『大君の使節:幕末日本人の西欧体験』(1968年、中公新書)、『明治維新と日本人』(1980年、講談社学術文庫)、『渡辺崋山』(1986年、朝日選書)、『与謝蕪村の小さな世界』(1988年、中公文庫)、『平賀源内』(1989年、朝日選書)、『文明としての徳川日本:一六〇三―一八五三年』(2017年、筑摩選書)など

*56:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任