今日の産経ニュースほか(2020年3月1日分)

イラン議会選挙|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「願望込み」とは断っていますが、イラン総選挙の保守派勝利でも、イランの外交路線は大きくは変わらないだろうとみる浅井先生です。
 理由は以下の通りです。
【理由1】
◆最高指導者ハメネイイスラム革命防衛隊など、「穏健派」「改革派」ロウハニ大統領の影響が及ばない存在が以前からあること
 以前から「ロウハニ」はハメネイや「ハメネイ直属のイスラム革命防衛隊*1」など自らの影響力が及ばない存在と妥協しながらやってきたのであり、フリーハンドで外交してきたわけではないと言うことです。
【理由2】
◆米国でガチンコでケンカしたら、国力の違いから、国家が滅ぶことは保守派ですらさすがに分かってること
【理由3】
◆イラン・米国関係が悪化した最大の原因は、イラン核合意破棄など反イラン政策をとるトランプにあること
 そもそも改革派とて、トランプの反イラン路線相手ではトランプと妥協することは決して容易なことではありません。つまり改革派が勝利しようと、保守派が勝利しようと状況が大きく変わることは考えづらいと言うことです。むしろトランプの再選が挫折し、民主党政権が米国に誕生することの方が状況を大きく変えるでしょう。
【理由4】
投票率が非常に低かったこと
 この理由としては
1)「選管にあたるイランの政府機関(保守派が牛耳っていると言われる)」が口実を付けていわゆる「穏健派」「改革派」の立候補を大量に不許可とし候補者の多くが保守派となったこと、そのため改革派支持層が大量に棄権したこと
2)ロウハニ外交について「保守派に妥協してろくな成果を出してない」と反発した改革派支持層が今回大量に棄権したこと
があるとみられています。つまり保守派が熱烈に支持された結果では全くなく「保守派の選挙制度悪用(改革派の立候補を妨害)」と「改革派の自滅(支持層が失望した事による棄権)」にすぎないのでありこのような状況では保守派としてもあまり無茶苦茶な暴走はしづらい状況にあります。


id:noharraのツイート

野原燐
‏ 「安倍晋三首相は29日の記者会見で、3月2日から春休みまで全国の小中高校に一斉休校を要請したこと」は法的根拠がない以上、安倍氏によるクーデターでしかない。

 アンチ安倍の俺ですがこれには「おいおい」ですね。
 現時点では「要請」にとどまっていますので「是非はともかく」違法とまでは言えないでしょう。
 むしろ「違法行為(クーデター?)」に文句なく該当するのは「検事長定年延長」の方です。
 

【産経抄】3月1日 - 産経ニュース

東京五輪の代表発表でむせび泣いた、柔道男子の井上康生*2監督である。会見で決意を問われ、声を濡らしながら口にしたのは選から漏れた2番手選手らの名前だった。
・ウイルス騒ぎの中でも口を閉じることを知らぬ人々が、「延期だ」「中止だ」と東京五輪をおもちゃにしている。

 おいおいですね。
 「井上監督の発言(候補になれなかった選手へのねぎらいの言葉)」と新型コロナウイルス予防と何の関係があるのか。
 結局「中止、延期論は井上監督ら、五輪のために頑張ってきた選手や指導者を馬鹿にしてる」という情緒論でしょうが実にばかばかしい。
 問題は『五輪は7月開催と大分先だが、新型コロナウイルス予防を理由に、現状(2月末~3月中旬)においてプロ野球、Jリーグ、大相撲などで「延期や中止」「無観客試合」がされている中、あるいは国立美術館国立博物館国立劇場が軒並み休館とされてる中、予定通り五輪が実行できるのか』という話であって情緒論を持ち出すなど何の意味もありません。

 侮辱を受けて、抗議の一つもできない人々がいる。

 何のことだ?。ですね。延期、中止論が選手や指導者を侮辱しているというのなら言いがかりでしかない。
 むしろ「新型コロナ関係での侮辱」というなら、安倍をかばおうとでも思ったのか、有本香など「一部の安倍万歳右翼」が「ダイヤモンドプリンセス号乗客」に向かって「自己責任論」を口にしたことの方がよほど侮辱でしょう。

*1:例えるなら「ハメネイ昭和天皇」「ロウハニ=首相」「イスラム革命防衛隊=(統帥権独立によって天皇直結の)陸海軍」といったところでしょうか。

*2:シドニー五輪男子柔道100キロ級金メダル