黒井文太郎に突っ込む(2020年3月4日分)

黒井文太郎
 みんな、トランプを褒めよう。2年前にイヴァンカさん*1に言われてアサド政権軍を空爆したときのことを褒め称えて、「アサドを懲らしめるトランプ様は英雄だ、トランプ様率いるアメリカはグレートだ」と褒めちぎろう。
トランプみたいなタイプには批判より褒めまくりが有効

 マジで言ってるならなら馬鹿だし、冗談でも少しも面白くありません。

黒井文太郎
 ここ数日のSNSの論調で、メディア関係者の中には、コロナ報道で間違った専門家を採用してきたのでないかと疑念をもたれた方もいらっしゃると思います。スタッフの皆様で是非議論を!
 今は非常時であり、メディアの役割は重要です。正しい方向への方針転換は正しきことです

 黒井は「軍事評論家」であって「医療評論家」ではないはずですが、まあ、「高まる安倍批判」を安倍信者としてなんとかしたいのでしょうね。
 もちろん安倍批判の中には「事実誤認」もあるでしょうが、黒井の言いたいことはそういうことではなく「新型コロナの死亡率は新型インフル程度」「新型コロナの感染力もそれほど強くない」「だから騒ぐな」つう話でしょう。
 とはいえ「全国一斉休校要請」などで騒ぎにしてるのは「黒井がかばおうとしている」安倍政権自身ですが。

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-mhlw
◆記者
 メディアに対する注文はありますか?
◆自称・厚労省職員
 一般論から話しますと、記者会見でも政権批判のために質問する記者もいっぱいいます。「安倍総理がこう言ったが、こういうことを政府として考えなかったということですか?」などと質問をしてきます。記者会見で答える役人も、安倍総理の意図は全てわかるわけではありません。別の部署で検討したことも全て把握しているわけがないです。人間ですから。それを「政府として」と大きな主語で聞いてくるから、そんな質問には答えられなくなります。誠実であればあるほどわからないから答えられなくなる。
 でも「わからない」と言えば、そう答えたことが批判を受けます。

 黒井がツイートで紹介する記事ですがこんな職員が本当にいるなら失笑物ですね。
 組織(国に限らない)のトップが何か言えば、「安倍に限らず」それが組織の方針に関係することなら「組織のトップがこういったことについて担当者としてどう思いますか?」と質問が来るのは当たり前です。
 それについて「トップと私は別人格だから分からない」てそんな馬鹿な話はない。
 組織の方針に関係ない「安倍の個人的な発言(安倍の趣味など)」について聞いてるわけじゃなんですから。
 それは「安倍と厚労省との間でまともな意思疎通がされてない」としか理解できないし、当然そういうことで安倍なり厚労省なりが批判されるのは当たり前です。それは「コロナを政権攻撃に利用している」つう話ではない。
 いずれにせよ「よほど酷い質問でない」限り、「すぐに返答できず済みません。後で確認してお返事します」でしょう。
 ただ「わからない」ではお話になりません。「まともに応答する気があるのか」と疑われて当然でしょう。
 質問者に逆ギレするような話ではない。
 こんなアホ発言を良くバズフィードも紹介できるもんです。
 というか「安倍総理がこう言ったが、こういうことを政府として考えなかったということですか?」の「こう言ったが」の具体例が出てこないので「はあ?」ですね。

◆自称・厚労省職員
 全国休校要請の話も酷いと思います。文部科学省が反対していたということですが、報道を見て、厚労省でも多くの人は驚いたのではないでしょうか。感染拡大を予防する根拠がないですから。

 おいおいですね。そんなんでいいのか。事実なら、メディアよりも安倍の方がよほど問題ではないのか。

*1:トランプの娘。大統領補佐官