義和団事変でも正しい歴史認識を 島田洋一(福井県立大学教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所
有元隆志氏*1が執筆した3月9日付の「今週の直言」に興味深い一節があった。中国の人権状況に一定の「懸念」を伝える日本政府に対し、中国側は義和団事件を反論材料に持ち出してくるという。以下は有元氏の「直言」にある「日本政府担当者」の言葉である。
「中国側は明治33(1900)年の義和団事件に出動した日本などには中国の人権問題を批判する資格はないと反論した。清国時代の出来事なのだが…」
これを見る限り、「日本政府担当者」は歴史認識に関し何ら再反論をしていないようだ。これはきわめて問題である
本当にそんな反論を中国側がしたとは信じられませんが、それはさておき。
おいおいですね。島田洋一らしいですが、ここで「義和団事変(北清事変とも言う)を鎮圧できない無能な清朝が悪い。国民の命を守るために日本や欧米が出兵して何が悪い*2」なんて言い出すのは島田ぐらいのもんでしょう。
まともな人間なら「そういうことと今の人権問題と関係ないでしょう?」としか言わないのは当たり前の話です。
それはともかく、島田が紹介した有元記事には
「国賓でないと国家主席は来ない上、主席でないと物事は進まない。」
この当局者は「2008年の胡錦涛国家主席(当時)の国賓来日時と比べ、中国の国内総生産(GDP)と国防費が3倍になっている現実も直視すべき」と付け加えた。
という「日本政府関係者の発言」が出てきます。島田は「安倍万歳」をする上で都合が悪いので、徹底的にこうした事実は無視しますが。
まあ有元にしても
なんて書いて安倍批判から逃げるわけですが。
有元の言う「媚中国派」の幹部とは、二階氏以外に誰なのか、岸田*4政調会長か、菅官房長官か、と聞きたいところですがどっちにしろ安倍が首相、自民党総裁である以上、安倍批判だけは避けるなんてデタラメの極みです。