今日の産経ニュースほか(2020年3月19日分)

「おじさん政治ぶっ壊す」 女性政策推進へ自民稲田氏 - 産経ニュース
 「おじさん政治」とは何か、その定義がなされなければほとんど無意味な発言ですが、とはいえ、この発言で「日本会議路線(稲田の従来のウヨ路線の継続)」では「なんだそりゃ?」ですから、稲田*1野田聖子*2のように「夫婦別姓を認める」など一定のシフトチェンジをする気ではあるかもしれません。稲田も「極右路線」にある種の限界を感じてるのかもしれません。
 「稲田とは色々と違いがある(野田は世襲政治家など)」とはいえ、極右でない野田の方が自民党の女性政治家としては「最も総理に近い」と扱われてるわけですし。
 もちろん稲田を過大評価する気はありません。彼女を「土井たか子社会党委員長」「福島瑞穂・元社民党党首」などといったリベラル、あるいは左派系の政治家と同一視などできませんが、杉田水脈櫻井よしこなどよりは「ずっとまとも」な気がします。そもそも彼女のウヨ性も実は「商売右翼」なのではないか。


【韓国情勢】注目すべき「アンチ反日」の台頭 西岡力(国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授
 文政権を北朝鮮シンパ呼ばわりするような、そして反北朝鮮のために西岡ら日本ウヨにへいこらし「慰安婦、徴用工問題での西岡らの暴言も容認する」ような極右勢力は「台頭というほどの勢力」ではないでしょう。おそらく日本における革マル中核派のようなマイナー集団にすぎないのではないか。
 文政権批判派(たとえば最大野党・未来統合党)ですら「あんな奴らと俺たちは違う。文政権批判派だからといって同一視しないでほしい」ではないのか。
 どっちにしろこんな連中が登場しようが日韓関係の悪化が主として「慰安婦や徴用工など日本の負の歴史を内心では否定したがってる」、「その結果、徴用工判決や慰安婦像に逆ギレしてホワイト国除外という無法を強行した」現首相・安倍の「歴史修正主義」「嫌韓国」にあることは言うまでもありません。
 まず日韓関係をよくするためには「安倍の下野」が不可欠でしょう。勿論安倍が下野すれば全てがバラ色になるわけではない。
 安倍政権以前にも「藤尾文相の韓国植民地化正当化暴言」などの問題事件はありました。とはいえ歴代自民総理の中で安倍ほど酷い嫌韓国も居ない(たとえば中曽根首相は韓国・全斗煥政権の抗議に応じて藤尾を大臣から更迭しました)。あんな嫌韓バカを長期政権にしてるのだから、自民党幹部議員(二階幹事長、岸田政調会長など)、自民党支持層の馬鹿さには心底呆れます。
 「自民の石破元幹事長、石原元幹事長、岸田政調会長」「最大野党・立民の枝野代表」など有力な「ポスト安倍候補」はいずれも、安倍ほどの嫌韓国ではない。そして安倍に嫌韓国を改める可能性がほとんどないとなったら「まず安倍下野」が日韓関係改善のため必要なことは明白でしょう。
 まあ、安倍の場合、一番問題なのは嫌韓国よりもむしろ「モリカケ」「桜を見る会」「検事長定年延長」といった政治私物化ですが。 


【産経抄】3月19日 - 産経ニュース

 黒を白と言いくるめる中国政府の論法に、国際社会は何度も悩まされてきた。さすがにこれは、無理筋というものだ。中国外務省の報道官は先週、新型コロナウイルスについて、「米軍が武漢市に持ち込んだかもしれない」とツイートした。厳重抗議だけでは、腹の虫がおさまらなかったようだ。トランプ米大統領ツイッターで、「中国ウイルス」と名指ししている。

 「大東亜戦争はアジア解放の聖戦」「南京事件などなかった」「モリカケ桜を見る会も野党の言いがかり、安倍首相は潔白」などと「黒を白と言いくるめ」強弁する産経が自分を棚上げして、良くもこんなことがいえたもんだと思いますが、それはさておき。
 「私的なツイッター」とは言え、そして根拠があるのならともかく*3、政府高官が「米軍が武漢市に持ち込んだかもしれない」は確かにまずすぎるでしょうが、それは当然ながらトランプや産経などの「中国ウイルス」「武漢ウイルス」呼ばわりを何一つ正当化しません。そうした中国政府高官ツイッターには「根拠があるのか?」「あるなら私的なツイートではなく、政府公式発表として明確に示すべきだ」「ないなら撤回し謝罪すべきだ」「このツイートに根拠がないなら、中国政府はこの高官を懲戒処分すべきではないか?」などと批判すれば必要十分な話です。
 とはいえ、トランプが無茶苦茶なツイッターをしていること、それを産経がろくに批判しないことを考えれば少なくとも「トランプと産経」にこの中国政府高官を非難する資格はないと思いますね。

 先週のコラムで、「発生源をあいまいにして被害者を装う、中国の欺瞞(ぎまん)が許されるわけではない」と書いた。

 発生源がどこであろうと、武漢市の対応に問題があろうと、中国がウイルスの被害者であることには変わりはありません。
 ならば

・「福島原発事故は日本の原発政策の欠陥がもたらしたものだから、日本は被害者面するな」「被害者面するのは原発政策の問題点をあいまいにしてごまかす日本政府の欺瞞だ」
・「今日本でコロナが蔓延してるのは安倍政権の初動の遅れが理由だ」「そうした原因をあいまいにして被害者を装う、安倍の欺瞞は許されない」

と誰かが言ったら産経は賛同するのか。おそらくほぼ確実に産経はマジギレするでしょうね。
 そもそも「コロナウイルス沈静化」に話を限れば「武漢市の対応の遅れ」云々なんてのはどうでもいい話です。

 独裁体制ならではの強権の発動を日本や欧米諸国も見習え、と言わんばかりの主張

 実際、この点では世界各国とも「中国ほどではない」にせよ、日本も欧米も「入国制限」「マスク転売禁止」など何らかの強権的措置を発動してますのでねえ。そして産経も安倍政権のそうした態度を今のところ批判しないわけです。
 「独裁の是非(勿論俺的に非ですが)」はともかく「強権の発動を見習え」は一概に否定もできません。

 中国ウオッチャー、福島香織さんの近著『習近平の敗北』で、「逢九必乱」と呼ばれるジンクスを知った。西暦の末尾に9のつく年に、必ず中国に乱や厄災が起こるというのだ。確かに中華人民共和国が内戦の末に建国したのは、1949年である。
▼59年のチベット動乱で、ダライ・ラマ14世が亡命する。69年にはソ連と、79年にはベトナムとの紛争が起こる。89年の天安門事件は世界を震撼(しんかん)させた。99年には法輪功の弾圧があった。2009年には新疆ウイグル自治区で騒乱が発生、いまもウイグル人への激しい弾圧が続く。
▼そして昨年の新型肺炎である。中国政府がいかに否定しようとも、ジンクスは破れなかった。

 ばかばかしいとしか言い様がないですね。


武漢肺炎、制圧に向けさらに力を尽くそう | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 WHOが「武漢肺炎と呼ぶべきではない」とし安倍政権ですら「麻生の暴言があった」とはいえ公式の場では「新型コロナウイルス(COVID19)」なのによしこら反中国ウヨも呆れたバカです。
 一方で「911テロ」を「異常な狂信から、飛行機で自殺攻撃とは、まるで戦前日本の神風特攻のようだ」と評価されると「日本を馬鹿にするな」「差別だ、反日だ」などと言い出すのだからまあ、デタラメです。

・(ボーガス注:田中均)氏は3月9日、BSフジの「プライムニュース」で政府の全校休校措置を批判した。大事なのは子供よりも高齢者への措置だというのだ。
・私は釈然としない想いでそれを聞いた。氏は安倍首相にお年寄りのための施策を打ち出すよう前向きに提言すればよいだけだろう。

 常日頃まともな提言などしないで反中国、反韓国、反共、安倍自民万歳だけの右翼・よしこが良くも言ったもんです。
 まあよしこの場合、田中氏の発言以前に「ウヨが外務省退官に追い込んだ不倶戴天の敵」田中氏の出演それ自体が不愉快なのでしょうが。
 それにしてもBSフジの「プライムニュース」というのは
【志位氏インタビュー】

新しい情勢にどうのぞむか/――「政治とカネ」から日米関係まで/BSフジ 志位委員長、大いに語る(2010年1月21日)
 日本共産党志位和夫委員長が生出演した19日夜放送のBSフジ報道番組「PRIME NEWS(プライムニュース)」。「政治とカネ」の問題から日米関係、経済問題、日本共産党第25回大会まで話題は多岐にわたり、志位氏は司会のフジテレビ報道局政治部の反町理氏と同元テレビアナウンサーの八木亜希子氏、解説役の若松誠・フジテレビ解説委員長と語り合いました。

初の訪米、参院選について/BSフジ 志位委員長 大いに語る(2010年5月27日)
 日本共産党志位和夫委員長は、25日放送のBSフジ番組「PRIME NEWS(プライムニュース)」に生出演し、党訪米団の活動や参院選の争点などについて縦横に語りました。

BSフジ 志位委員長、大いに語る(2011年9月10日)
 日本共産党志位和夫委員長が生出演した8日夜放送のBSフジ番組「プライムニュース」。野田新政権をどうみるか、日本共産党の震災復興、原発・エネルギー政策などテーマは多岐にわたり、志位氏は、司会の反町理(そりまち・おさむ)フジテレビ報道局政治部編集委員八木亜希子同元アナウンサーらと語り合いました。

年金「改革」/民主案成り立たない/TV番組で志位委員長(2012年2月15日)
 日本共産党志位和夫委員長は13日のBSフジ「プライムニュース」にテレビ出演し、民主党(ボーガス注:野田内閣)の年金「改革」案について(1)40~60年たたないと満額支給されない(2)財源が消費税頼みである(3)自営業者の保険料が高騰する―という問題点を指摘し、「とてもではないが成り立つものではない」と批判しました。

原発、経済、消費税から外交まで/BSフジ 志位委員長大いに語る(2012年7月6日)
 日本共産党志位和夫委員長は5日、BSフジの「プライムニュース」に出演し、「原発ゼロ」の道筋やデフレ不況脱却の方策などについて、1時間にわたって質問に答えました。

BSフジ・プライムニュース/経済・原発・外交 志位委員長大いに語る(2013年7月4日)
 日本共産党志位和夫委員長は2日、BSフジのプライムニュースに出演し、経済・原発外交問題で、視聴者の質問に答えながら大いに語りました。

北朝鮮核実験から「戦争法廃止の国民連合政府提案」まで/BSフジ「プライムニュース」 志位委員長大いに語る(2016年1月10日)
 日本共産党志位和夫委員長は、8日夜放映のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、直面する北朝鮮の核問題から、「戦争法廃止の国民連合政府提案」まで、質問に答え、大いに語りました。

消費税、経済改革、北朝鮮、野党共闘…/BSフジ「プライムニュース」/志位委員長、縦横に語る(2017年10月22日)
 日本共産党志位和夫委員長は20日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、総選挙の争点となっている消費税10%増税や党の財源提案、北朝鮮問題、さらに市民と野党の共闘などについて縦横に語りました。

日米首脳会談・北朝鮮問題/BSフジ番組「プライムニュース」 志位委員長、大いに語る(2018年4月22日)
 日本共産党志位和夫委員長は20日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、18~19日(日本時間)に行われた日米首脳会談の評価、北朝鮮問題解決に向けて日本共産党が行った6カ国への要請、当面する国会対応、野党共闘の展望などについて語りました。

安倍政権とどう対決、参院選の対応は/BSフジ番組「プライムニュース」 志位委員長、大いに語る(2018年10月20日
 日本共産党志位和夫委員長は17日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、安倍政権とどう対決するか、来年の参院選に向けた対応などについて答えました。

消費税増税・国保値上げ・財源・野党共闘/BSフジ番組プライムニュース 志位委員長、大いに語る(2019年3月21日)
 日本共産党志位和夫委員長は19日夜放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、統一地方選参院選の大争点になっている消費税10%増税国民健康保険料(税)の連続値上げの危険、それらを打開する財源論、野党共闘などについて語りました。

年金、財源、日韓・日米、野党共闘…/BSフジ番組「プライムニュース」 志位委員長、大いに語る(2019年7月21日)
 日本共産党志位和夫委員長は19日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、参院選の大争点となっている年金問題をはじめ、日本共産党の財源論、日韓、日米など政府の外交姿勢、野党共闘などについて縦横に語りました。

綱領一部改定案、野党連合政権/BSフジ番組「プライムニュース」 志位委員長、大いに語る(2019年12月21日)
 日本共産党志位和夫委員長は19日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、党綱領一部改定案や野党連合政権の実現への展望などについて語りました。

朝鮮学校関係者の出演】

テキストアーカイブ | BSフジ LIVE プライムニュース(2018年4月30日放送)
ゲスト
・李柄輝(朝鮮大学校准教授)
(以下略)

テキストアーカイブ | BSフジ LIVE プライムニュース(2019年3月4日放送)
ゲスト
・李柄輝(朝鮮大学校准教授)
(以下略)

ということなので「フジサンケイグループの中では比較的まとも」なのかもしれません。フジテレビや産経新聞で志位インタビューなんかまず見ませんので。もちろん、BSフジは赤旗ではないので「志位氏を持ち上げたりはしない」わけですが、記事を読む限り、志位氏に対し特に無礼な対応でもないようです。
 李柄輝氏(朝鮮大学校准教授)出演の回も特に李氏をつるし上げるような無礼な対応ではなかったようです。
 つうか「話が脱線します」が、「フジテレビ、朝鮮学校」でググったら意外なことに

第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『アンニョンハセヨ―朝鮮学校は今―』テレビ静岡
<2003年10月3日(金)3時05分~4時00分放送>
<番組内容>
 静岡県に1校しかない「静岡朝鮮初中級学校」は、39年前、静岡市に開校した。現在、県内に住む在日韓国・朝鮮人の小学生と中学生61人が学んでいる。こどもたちの国籍は、朝鮮籍韓国籍日本国籍とさまざまで、朝鮮籍が7割を占める。7年前から年に1回、公開授業を行ってきたが、この日以外は、詳しい授業内容を取材することはできなかった。しかし今回、初めて100日間にわたり取材することができた。
 今回、日本の学校と授業内容が最も違う「社会科」の授業を撮影した。小学3年生では、「自分たちがなぜ日本に住んでいるのか」を知るため、おじいさん・おばあさんの住んでいた場所・そして強制連行について学んでいた。日本人は、朝鮮学校に通っている人を「北朝鮮出身」と思いがちだが、ほとんどが今の韓国出身であることが分かる。授業を聞いたこどもたちは、昔、朝鮮が日本の植民地であったこと、日本人がしたくない仕事を、在日朝鮮人はさせられていたことを聞く。こどもたちは、日本のことを「今はそんなに悪くないけど…」と複雑な心境を話す。
 今年、朝鮮学校の教科書が10年ぶりに変わった。これまで革命史など、北朝鮮の考えに沿った教育が行われてきたが、北朝鮮一辺倒から朝鮮半島統一を意識した内容に変わりつつある。そして、これまで「南朝鮮」と呼んできた韓国を初めて「大韓民国」と表記するようになった。
<ディレクターからのコメント>
 今回、取材に制限はありませんでした。開かれていると感じました。朝鮮学校という知らない世界・そして、これまで在日の人々が口にしなかった事実を、ぜひ、感じてください。変わりつつある朝鮮学校を見てください。そして、この番組をきっかけに、日本のこどもたちと朝鮮学校のこどもたちがもっともっと素直に話せるようになって欲しいと思います。
<プロデューサー>佐伯裕、藤原一史

第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『ウリハッキョ…民族のともしび』テレビ愛媛
<2003年11月5日(水)2時38分~3時33分放送>
 2002年9月17日、平壌で行われた日朝首脳会談北朝鮮拉致事件を認めた。
 かつてない朝鮮人バッシングの中、民族学校に通う子どもたちも激しい逆風にさらされている。
 在日朝鮮人の学校「ウリハッキョ」(私たちの学校)は、苦しみの歴史の上に生きる在日にとって、民族そのものを守り伝える拠点。
 小さな朝鮮学校を通して、日朝関係のはざまで生きる在日の思いを描く渾身のドキュメンタリー!
(番組内容)
 在日朝鮮人朝鮮学校のことを、「ウリハッキョ」(私たちの学校)と呼ぶ。戦時中の強制徴用など苦しみの歴史の上に生きる在日にとって、朝鮮学校は単なる勉学の場ではなく、民族そのものを守り伝える拠点なのだ。
 番組では、小さな朝鮮学校を約9ヵ月にわたって取材。子どもたち、親、教師、そして在日1世たちの姿を通して、日朝関係のはざまで生きる在日の思いを描く。そこにはかたくなまでの民族へのこだわり、誇りがあふれている。
 テレビ愛媛では、かねてより朝鮮学校に関する報道に力を注いできた。特に一般の私立学校と大きな格差がある助成制度については、長期にわたってキャンペーン放送を続け、その結果、それまでまったく助成を行っていなかった愛媛県が、少額ではあるものの助成を開始するようになった。
 当時、「なぜ朝鮮人なんかのカタをもつのか」といった批判の声がよく寄せられた。しかし、私たちの主張はまさにこうした日本人の感覚への問いかけだった。「なぜ朝鮮人を差別するのですか?」
・連日、テレビや雑誌をにぎわす北朝鮮報道。しかし、残念ながらそこには、ウケねらいとしか思えないようなゴシップ的特集や、敵対感情をあおるような表現が多く見受けられる。新聞がそうした記事を一切扱わないのとは対照的ですらある。「朝鮮」と名のつくものを擁護することはタブーになった感が強く、日本のマスコミは客観的な視点を失いつつある気がする。
・この番組には実は2つ、隠しテーマがある。メインタイトルの「ウリハッキョ」は既述の通り、朝鮮語で「私たちの学校」という意味だ。在日朝鮮人は、たとえ自分がその学校の卒業生でなくてもこう呼ぶ。そこには民族教育への思いがあると同時に、学校そのものへの強い尊敬の念が込められている。
 「子どもを立派な朝鮮人に育てることが生きがい」
 そこには、朝鮮学校があるこの国の学校が忘れ去ってしまった「学び舎」の姿がある。
 そして、もう1つは「民族へのこだわり」だ。
 取材を始めた頃、ある先生に「どうして朝鮮人にこだわるんですか?」と質問したことがある。答えは「誇りを感じているからです」。そこで、さらに「どうして誇りを感じているんですか?」と聞くと、即座に「誇り高き民族だからです」という答えが返ってきた。
 今の日本人、特に若い世代は「無国籍」とさえいわれている。オリンピックやワールドカップの時は「がんばれニッポン!」と叫ぶのに、普段は何も意識しない。
 ただ一言問うてみたい。
「あなたは日本人であることに誇りを感じていますか?」
<プロデューサー>岡石啓(テレビ愛媛
<ディレクター>村口敏也*4テレビ愛媛
<撮影> 立川純(テレビ愛媛
<ナレーター>一色美和(テレビ愛媛

ですからね(もちろんフジサンケイによる朝鮮学校への誹謗中傷関係もヒットしますが)。過大評価は禁物ですが、こうした人間がフジサンケイグループにもいることはそれなりに評価したいと思います。
 そして俺に悪口雑言したid:noharraには、このテレビ愛媛(フジ系列)の言葉

・戦時中の強制徴用など苦しみの歴史の上に生きる在日にとって、朝鮮学校は単なる勉学の場ではなく、民族そのものを守り伝える拠点なのだ。
・「なぜ朝鮮人なんかのカタをもつのか」といった批判の声がよく寄せられた。しかし、私たちの主張はまさにこうした日本人の感覚への問いかけだった。「なぜ朝鮮人を差別するのですか?」
・「朝鮮」と名のつくものを擁護することはタブーになった感が強く、日本のマスコミは客観的な視点を失いつつある気がする。
・そこには民族教育への思いがあると同時に、学校そのものへの強い尊敬の念が込められている。
・そこには、朝鮮学校があるこの国の学校が忘れ去ってしまった「学び舎」の姿がある。

を「のしを付けて贈呈したい」ですね。まあどうせ「アンチ朝鮮学校id:noharraテレビ愛媛の岡石プロデューサー、村口ディレクターらに悪口するだけでしょうが。
 話が大幅に脱線しましたが元に戻します。

 立憲民主党も田中氏も反対のための反対、批判のための批判に終始するのでなく、もっと与党に協力したらどうか。3.11の大悲劇*5が発生したとき、当時野党だった自民党は全面的に民主党政権に協力した。

 おいおいですね。菅政権に不信任案提出した当時の自民のどこが全面協力なのか。
 是非はともかく*6「インフル特措法改定」に協力した立憲民主党の方がよほど協力的ではないのか。
 よしこもよくもまあモロバレのデマがほざけるもんです。

 彼らは、中国は「人類運命共同体」の理念で「世界保健機関(WHO)や国際社会と情報を共有し、感染の世界的拡大を防いできた」と主張する。WHO事務局長のテドロス氏は「中国の講じた大規模な感染予防・抑制行動によって世界はより安全になった」、国連事務総長グテーレス*7氏は「中国国民は正常な生活を犠牲にすることで全人類に貢献した」と各々称賛した。

 武漢市の対応の遅れはともかく、その後のリカバリーはテドロス氏、グテーレス氏の言うとおりでしょう。
 リカバリーを理由に「対応の遅れ」を正当化することはできませんが、リカバリーの事実を無視し、テドロス氏らに「媚中国」として悪口するよしこの態度ははっきり言って愚劣な中国叩きにすぎません。

 緊急時において「要請」どまりになってしまう現在の政府権限ではウイルス対策は機能しない。政府に強制力を持たせるべく法を整備し、根拠を憲法に定めるべきだ。

 火事場泥棒で「改憲による緊急事態条項」を狙うというのだからよしこも全く呆れたバカです。


【阿比留瑠比の極言御免】「武漢ウイルス」と呼ぶべき訳 - 産経ニュース
 もちろん「武漢以外は安全という誤解」「中国側が全て悪いかのような誤解(感染者が中国以外では韓国、日本、イタリア、イランなど特定国に集中していることを考えれば、そうした特定国の防疫体制などの不備も明らかに問題)」「中国人差別助長」の恐れを考えれば、WHOが言うようにそんな呼び方はすべきではない。安倍政権ですら「麻生の暴言があった」とはいえ公式の場では「新型コロナウイルス(COVID19)」です。
 「武漢市の対応が遅れたことが事態を悪化させた可能性が高い」という批判は必要でしょうが、そんなことは武漢ウイルスなどと呼ばなくてもできることです。


【主張】地下鉄サリン25年 脅威は過去のものでない - 産経ニュース
 オウム残党がああしたテロを起こすかと言えば「事件はもはや過去のもの」でしょう。
 今のオウム残党に何か問題があるとしてもそれは「世界平和統一家庭連合(旧名:統一協会)や幸福の科学のようなサギ宗教ではないか?」と言う話でしかない。
 それはどうでもいいとはいわないが少なくとも「テロの脅威」と言う話ではない。遺族がオウム残党に反感や憎悪を感じてるなんてのは「オウム残党にテロ実行の意思や能力があるかどうか」とは関係ない話です。
 一方、話をもっと幅広くとらえ「日本で今後、ああした組織テロが起こるか」とすれば「その可能性は当面は低いと思うが将来は分からない」ですね。
 ただその場合、話を地下鉄サリンのような「オウム犯罪」に限る必要もない。

【極右テロ】
血盟団による井上*8前蔵相、団・三井財閥総帥暗殺(血盟団事件
・(軍人クーデターという特殊ケースですが)青年将校による226事件(齋藤*9内大臣、高橋*10蔵相、渡辺*11陸軍教育総監を暗殺)
極左テロ】
東アジア反日武装戦線による三菱重工ビル爆破

など「オウムサリン」以外でも日本限定でも組織テロは色々あるわけです。

*1:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*2:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相など歴任

*3:現時点では特に明確な根拠は示されてないようです。

*4:著書『ウリハッキョ:民族のともしび』(2004年、創風社出版)、『この国の医療のかたち:否定された腎移植』(2007年、創風社出版)

*5:勿論東日本大震災のこと

*6:というのは共産党などは改定に批判的だからです。

*7:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官などを経て国連事務総長

*8:日銀総裁、第2次山本、濱口、第2次若槻内閣蔵相を歴任

*9:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任

*10:日銀総裁、第1次山本、原、田中、犬養、齋藤、岡田内閣蔵相など歴任

*11:陸軍航空本部長、台湾軍司令官、陸軍教育総監など歴任