黒坂真に突っ込む(2020年3月22日分)(追記あり)

黒坂真
 金正恩は日本のどこかに核ミサイル攻撃を断行すれば、民族の英雄になれますよ。

 もちろんそんなことをすれば在日米軍自衛隊の反撃が予想されるわけで、そんな馬鹿なことを金正恩がするわけもない。
 そんなことが分からないほど、黒坂が馬鹿だとも思えませんので故意に虚言を吐いてるのでしょうが、呆れたクズです。いかに反北朝鮮極右でも、ある程度、常識があればここまで非常識なことはとても言えたもんではない。

黒坂真
 私はこれまでの自民党の総裁や大臣、民主党の党首*1に利権まみれの方や、分別のない方、公務員に怒鳴りちらす方が沢山いたと思います。しかし殺人疑惑を公の文献や国会で提起された方を、長年党首にしていたのは日本共産党だけです。

 「安倍の様々な不祥事(モリカケ桜を見る会疑惑、ニッキョーソヤジなど)」「安倍政権閣僚の様々な不祥事(麻生*2財務相の「ナチス暴言」、甘利*3経済財政担当相(当時)のUR疑惑、河井法相、菅原経産相(当時)の公選法違反疑惑など)」を共産党関係者(党員や支持者)に非難されたら「宮本顕治*4は人殺し!」だそうです。
 まるで「新左翼泳がせ放言」を共産党議員に追及されたら、逆ギレして、「宮本顕治君は人殺し!*5」と暴言を吐いたハマコー浜田幸一衆院議員)のような所業です。
 「宮本氏が党幹部だった」ハマコーの時代ですら、「お前の新左翼泳がせ放言と宮本顕治君云々と何一つ関係ねえだろ、ハマコー」と言う批判は「自民党内からさえ」ありました。宮本顕治氏がもはや故人となった今、「安倍政権への不祥事追及」への逆ギレで、こんなことを言いだしても、黒坂の正気が疑われるだけです。

参考

浜田幸一ウィキペディア参照)
◆元ヤクザ
 テレビ等のメディアにおいて「千葉でヤクザをしていた」と公言。自ら「尊敬する人物」と公言してはばからないのが暴力団「稲川会」初代会長の稲川聖城である。
 国会議員になった当初は笹川良一や町井久之(暴力団・東声会元会長)が後援者になったとされる。
 政治学者の高畠通敏*6は、1980年代半ばのフィールドワークにおいて、当初は浜田を「ヤクザ上がりの政治家」と思っていたところ、「地元では、浜田を現役ヤクザの一員として誰も怪しまないこと」に驚いたという。
◆ラスベガス事件
 1980年(昭和55年)3月6日に発覚した。1973年(昭和48年)11月に「ラスベガスのカジノで、当時の為替レートに換算して4億6000万円程度を一晩ですってしまった」事件である。
 当然そんな大金を浜田が用意できるわけはなく、当時浜田が不動産関係で世話になっていた国際興業社主・小佐野賢治が代わりに用立てて支払った。
 当時の外国為替管理法に違反し、届け出無しで外国に日本円を持ち出して、アメリカ合衆国ドルへ両替した事実(発覚時は公訴時効が成立)や、刑法で賭博を禁じている立場の与党国会議員が、脱法的に海外で賭博を行ったこと、小佐野がロッキード事件で名前が浮上した政商であったことなどで浜田への道義的非難が起こった。
 野党も「浜田問題」を与党追及の柱に掲げたため、まずは自民党の国民運動本部長を辞任、ついで議員辞職を余儀なくされ、さらにこの年に行われた総選挙では自民党の公認が得られず無所属で出馬した(当選し、後に自民党に復帰)
◆法相殴打事件
 1984年(昭和59年)9月19日に、自民党本部が成田空港二期工事に反対する中核派に放火され、炎上した。浜田はいち早く駆けつけ消火にあたった。そこへ住栄作・中曽根*7内閣法相が酔っ払った状態で現れ、「マッチポンプな真似しやがって」と発言した。それに怒りを感じた浜田は、住を殴りつけてしまった。後に住は発言が不適切だったことを認め、浜田に謝罪した。
 1984年(昭和59年)9月20日に、日本テレビのワイドショーにおいて、浜田は「(自民党本部放火事件の)責任は誰にあるというかというと、泳がしていた我々にあると思いますよ。『中核派』を泳がしていた。やっぱり法律違反で破壊するものを泳がした。そういう一つの政策の誤りがあるんじゃないですか」と「過激派の泳がせ政策」を認めている。
◆「宮本顕治人殺し」発言
 1988年(昭和63年)の通常国会衆議院予算委員長に就任。2月6日、予算委員会で質疑に立った日本共産党の正森成二議員が、「過激派への政府の対応は、泳がせ政策ではないか」との趣旨の発言をし、竹下登*8首相が「泳がせ政策などをとったことはない」と答弁した。
 これに対し正森が、自民党本部放火襲撃事件後にワイドショーで浜田が述べた発言を引用したところ、浜田はその発言を認めたうえで「我が党は旧来より、終戦直後より、殺人者である宮本顕治君を国政の中に参加せしめるような状況をつくり出したときから、日本共産党に対しては最大の懸念を持ち、最大の闘争理念を持ってまいりました」と主張した。正森は「質問内容と関係ない」「事実無根の誹謗」などと激昂したが、浜田が正森の言う「泳がせ政策」発言をした事実を肯定したこともあり、正森は浜田とのやり取りを打ち切り、他の質問に移った。
 しかし委員会終了間際、円ドル為替問題についての質疑中であった正森に、唐突に浜田が、
「昭和八年十二月二十四日、宮本顕治ほか数名により、当時の財政部長小畑達夫を(中略)針金で絞め、リンチで殺した。このことだけは的確に申し上げておきますからね。私が言っているのは、ミヤザワケンジ君(〔ママ〕。宮本顕治の誤り)が人を殺したと言っただけじゃないですか。」
と不規則発言(ヤジ)を飛ばした。正森が発言の撤回を求めて抗議し、委員会室は一時騒然となった。
 この時、浜田を予算委員長に推薦した金丸信*9の妻・悦子は「バカ!あんたなんか死んじゃえばいいんだ」と号泣したという。浜田は、結局予算委員長を辞任した。NHKがこの模様を時間の関係上途中で打ち切って「大草原の小さな家」を再放送したことに対し、NHKには苦情の電話が殺到した。
◆その他の逸話
・当初、佐藤栄作*10派入りを希望するも、同期当選の佐藤派議員数名から「ヤクザのハマコーが佐藤派に入るのなら、派閥から出て行く」という声が上がり、断念。川島正次郎*11の派閥に入ることとなった。川島派解散後は無派閥となったが、金丸信の所へ押しかけ強引に用心棒となった。金丸の関係者は浜田を侍らすことを心配したが、金丸は「何とかとハサミは使いようだ。あれはあれで使い道がある」と意に介さなかったという。
・1978年(昭和53年)2月6日開催の衆議院予算委員会において、日本社会党の安宅常彦議員に対し「黙れ!強姦野郎」と、野次を飛ばし問題となった。元毎日新聞政治部記者で政治評論家の三宅久之によると、社会党は当初、浜田を懲罰委員会にかけると激怒したが、当の安宅が懲罰請求に消極的だった。社会党が安宅に事情を聞くと、確かに女性問題があった。このため次の衆院選社会党は公認を出さず、安宅は議員を引退したという。
・1989年(平成元年)の日本社会党のマドンナブーム直後に「社会党北朝鮮から金を貰っている」と発言し問題になった。
・元ヤクザという過去の経歴や、その口の悪さのために、政治家歴が長かったものの、国務大臣に就くことはなかった。浜田によると、いわゆる自民党四十日抗争の後に、大平正芳*12首相から入閣を打診され、一度は受諾した。そのことを田中角栄*13に報告すると「そんなつまらないのはやらずに内閣官房副長官をやれ」と言われたため、田中が手配してくれるものと思って、先の閣僚ポストを断った。しかし田中は手配してくれておらず、浜田は閣僚ポストを逃すことになった。また安倍晋太郎*14からは「自分が首相になったら、国務大臣に登用する」と言われていたというが、結局安倍は首相になることなくこの世を去ることになった。

【追記(豆知識)】
 ちなみに話が完全に脱線しますが「実際に人殺しだったらしい政治家」が伊藤博文*15で、「政敵の流したガセネタらしいがあまりにも酒癖が悪いので殺人の噂が流れた政治家」が黒田清隆*16です。

参考

◆塙忠宝(ウィキペディア参照)
 幕末期の国学者国学者塙保己一の四男。
 文久2年(1862年)、江戸幕府老中・安藤信正の命で、寛永以前の幕府による外国人待遇の式典について調査するも、孝明帝を廃位せしめるために「廃帝の典故」について調査しているとの誤った巷説が伝えられ、勤皇浪士達を刺激。12月21日、自宅前で知人の加藤甲次郎と共に襲撃され、暗殺された。
 忠宝を暗殺した襲撃者については伊藤博文と山尾庸三*17であると言われる。田中光*18が伊藤本人から暗殺時の話を聞いたと証言している。

黒田清隆ウィキペディア参照)
 明治11年1878年)3月28日、肺を患っていた妻の清が死んだ。ところが酒に酔って帰った黒田が、出迎えが遅いと逆上し妻を殺したのだという記事が新聞に載った。黒田は辞表を提出したが大久保利通*19の説得でこれを撤回した。岩倉具視の秘書の覚書によると、伊藤博文大隈重信*20が法に則った処罰を主張したのに対して、大久保は黒田はそのようなことをする人間でないと保証すると述べ自身の腹心である大警視の川路利良に調査を命じた。川路はこれを病死であると結論付けた。黒田はこの頃より酒が過ぎることが多かった。開拓長官時代にも商船に乗船した際に、酒に酔って船に設置されていた大砲(当時は海賊避けのため商船も武装していた)で面白半分に岩礁を射撃しようとして誤射し、住民を誤って殺害したことがあり、これは示談金を払って解決した。大久保暗殺後、薩摩閥の重鎮扱いされても、「長州の伊藤博文山県有朋*21」などに比べ、黒田の評価が低かったのは酒乱も原因の一つとされる。

 まるで本多勝一氏が批判した「石原慎太郎の砲撃未遂話」のようです(たとえばベトナム戦争での石原慎太郎参照)。

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。志位さんは覇権主義を許さない、と繰り返し強調していますが、中国が覇権のために日本に侵攻する可能性は皆無ですか。

 そりゃあ皆無でしょうね。何せ、「フィリピンやベトナムと争ってる南シナ海領土紛争」「インドとの国境紛争」だって軍事力で解決なんて方針を中国はとっていません。
 ましてや「フィリピンやベトナムより大国の日本相手」にそんな侵攻は「無人尖閣限定」ですらやらないでしょう。もちろん沖縄本島だの本州だのへの侵攻はもっとやらない。
 大体、中国の侵攻なんて安倍だって想定していないでしょう。想定してたら習主席の国賓訪日なんか計画しない。

林潤*22
 他国が軍事力を行使して横暴なこと*23をするのを見て「日本は同じことをする国にはなるまい」と考えるのではなく(ボーガス注:九条改憲で)「日本も武力行使の制限をなくそう」ってなるのはどうなんでしょう。
 踏みにじられた国や人々が「力が弱いからだ」って、よくある被害者叩きと発想が同じだと思います。

 全く同感ですが、これについて「そんな性善主義では国際社会でやっていけない」「力は正義というのが国際社会だ」と平気で居直るのが、黒坂らウヨ連中です。
 その一方で、例えば「ロシアの北方領土侵攻やクリミア編入国際法に反する」「中国のチベット解放は侵略だ」などと非難。
 「おいおい、国際法遵守が大事!なのか、国際法なんて有名無実だから力が正義だ!なのか、どっちなんだよ」ですね。
 大体「日本の武力行使は常に正義」なんて保証はどこにもないのだから、周辺諸国(特に日本の侵略を過去に受けた中韓)にとってこれほど恐ろしいこともないでしょうし、相手が「日本に対抗してこっちも軍拡する」と言われても文句の言える話ではありません。

*1:西松疑惑の小沢代表、故人献金疑惑の鳩山代表のことか?

*2:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~第四次安倍内閣副総理・財務相

*3:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二~第三次安倍内閣経済財政担当相、自民党選対委員長などを経て、現在、自民党税制調査会

*4:日本共産党書記長、委員長、議長を歴任

*5:但しハマコーはあまりにも興奮したせいか、「宮沢賢治君(→それ、銀河鉄道の夜の作者やろ?)」と言い間違ったことは有名。

*6:著書『市民政治再考』(2004年、岩波ブックレット)、『政治学への道案内』(2012年、講談社学術文庫)、『地方の王国』(2013年、講談社学術文庫)など

*7:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*8:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*9:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*10:運輸次官から政界入り。自由党幹事長(吉田総裁時代)、吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*11:鳩山内閣行政管理庁長官(自治庁長官兼務)、自民党幹事長(岸総裁時代)、副総裁(岸、池田、佐藤総裁時代)、池田内閣行政管理庁長官など歴任

*12:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*13:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*14:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*15:参議兼工部卿宮内卿、首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人。

*16:第1次伊藤内閣農商務相、首相、第2次伊藤内閣逓信相、枢密院議長など歴任。元老の一人。

*17:工部卿、法制局長官など歴任

*18:内閣書記官長、会計検査院長宮内大臣など歴任

*19:参議、大蔵卿、内務卿など歴任

*20:参議、大蔵卿、第1次伊藤、第2次松方内閣外相、首相など歴任

*21:陸軍卿、内務卿、第1次伊藤、黒田内閣内務相、首相、第2次伊藤内閣司法相、枢密院議長、参謀総長など歴任。元老の一人。

*22:岡山市議(日本共産党

*23:例えばロシアのクリミア編入のことか?