常岡浩介に突っ込む(2020年4月12日分)

常岡浩介
 発言するのを忘れていたけど、全面的に辛坊氏が正しい。新疆問題で中国政府(=弾圧者)を代弁する「専門家」を出して「バランスを取る」のは重大な間違い。だが、日本のメディアはそういうお粗末を繰り返してきた。身を挺してモラルを貫いた辛坊氏を評価すべき
辛坊治郎パワハラ疑惑で坂上忍、木村太郎がトンデモ擁護連発!「責任感あったら、コンプラ行かない」と被害女性を非難も|LITERA/リテラ
 「週刊文春」(文藝春秋)がスクープした、辛坊治郎パワハラ疑惑。辛坊氏がキャスターを務める『深層NEWS』(BS日テレ)でウイグル問題について取り上げた際、ウイグル族を弾圧する中国政府の代弁者を出演させたことを批判する辛坊氏の主張は(ボーガス注:彼の主張が事実ならば)正当性があるが、いずれにしても、その主張の是非にかかわらず、辛坊氏が「文春」が報じた報告書通りの言動を行なっていたとすれば、れっきとしたパワハラだし、壁ドンなんて暴力だろう。
 そんななか今回の辛坊パワハラ疑惑をめぐって、坂上忍が辛坊擁護、というかパワハラ擁護に必死になっている。
 坂上がMCを務める『バイキング』(フジテレビ)では、「週刊文春」第1弾発売後の1月13日と、第2弾発売当日の1月16日の2度にわたって、この問題を特集。
 13日の放送では、まずゲストコメンテーターの日本アンガーマネジメント協会・阿井優子氏や清原博弁護士が、辛坊氏が認めている事実だけを客観的に見てもパワハラに当たる、などの見解を示したのだが、すると坂上は大反論を繰り広げた。
 アンガーマネジメント協会の阿井氏も清原弁護士も、受けた側の気持ちがすべてなどとは言っておらず、抵抗できる環境にあったかどうか、職務上の適切な範囲を超えていたか、など客観的な基準もあげているにもかかわらず、それは無視して「受けた側の気持ちがすべてならお手上げ」などと、まるで被害を訴えることが理不尽かのように言うのである。
 さらに唖然としたのは、このセリフだ。
「これね、でもね。じゃあ、それだけの立場にいて、責任感を持って、じゃあ逆に演者が言われたとしましょうよ。あなた何やってるんだって圧を感じるような。でもその責任感があったら、コンプラのとこに行かないですよね」
 「責任感あったらコンプラ*1に行かない」って。コンプラに頼らず自分だけで処理するのが責任感だというのだ。それって、ようは、不正や横暴は表沙汰にせず丸く収めてなかったことにしろということだろう。そういう論理こそがテレビ局を不正の温床にしてきたのではないか。

 「週刊文春」が辛坊氏のパワハラ疑惑に関する日テレの社内報告書の内容を報じた16日の放送も、ひどかった。
 この日、タレントの楠田枝里子*2と東大出身の女性芸人・石井てる美*3がゲストで出演してたのだが、彼女たちは女性目線で辛坊氏のパワハラについて批判した。
楠田
「問題を深刻にしているのが、パワハラであると同時にセクハラでもあるんですね。もし相手が女性でなかったら、ここまで汚い言葉で追及したり、罵ったりしなかっただろうし、執拗に責め立てたりはしなかったかもしれませんね。圧倒的な男性優位社会であるこの日本においては、女性は常にセクハラとパワハラが表裏一体となった状況で責められることが多くてね、とても悩んでるんですよ。今回、文春さんが、こういう記事を掲載してくださって、こういう状況があります、この日本でこんなことが起こっていますということを明らかにしてくださったのが、そういう悩んでいる女性たちの力にもなるだろうなと思いました。一昔前までは声に出せなかったですから。泣き寝入りするか、消されるか、どっちかでしたから」
 楠田はパワハラであると同時に女性の立場の弱さという性差別の問題があるという重要な指摘をするのだが、坂上は楠田の発言を半ば遮るように芸人の石井てる美に話をふってしまう。
 石井が「やっぱり見てて、ん?と思うのが、壁ドン」と話すと、坂上はなぜか笑いながら「壁ドンなんだ(笑)」と小馬鹿にする(楠田の前に発言した薬丸が同様の指摘をした際は笑ったりしないで、普通に会話していたのだが)。
 石井は、壁ドンの話を続けた。
「だって、壁ドンって女性をドキッとさせるために男性がやることじゃないですか。追い詰めて」
「精神的に相手を緊張させる、心拍数あげるための行為を、こっちの文脈でされると、たとえ言ってることが筋通ってて、辛坊さんがおっしゃってることが正しいとしても、別の圧が加わるし」
 壁ドンという行為のそもそもの暴力性について指摘した石井は、さらに辛坊氏が自らを「出入り業者」と主張している問題にも踏み込んだ。
「あともうひとつ、これは辛坊さんお認めにはなってないですけども、『お前』ってずっとおっしゃってるのが気になってるんですね。自分は出入り業者だから、立場的には下だっておっしゃってましたけれども、下だったら絶対に『お前』って言葉、絶対に使えないはずですし。」
 ようするに、坂上は辛坊氏を擁護していたというより、自分を正当化したかったのではないか。坂上が番組で他の演者に対してパワハラ的な物言いをすることは度々指摘されているが、この様子を見ると、もしかしたら裏でのスタッフに対する自身の言動にも思い当たる節でもあるんじゃないか、そんな気すらしてくる。
 こうした反応をしていたのは坂上だけではない。9日放送の『直撃LIVE!グッディ』(フジテレビ)でも、こんな場面があった。
 宮澤智アナが「これ、立場とか、どういう言葉を使ったとか、そういうのあまり関係なくて、辛坊さんくらいのキャスター、アナウンサーの方っていう立場のある方に、みんなのいる前で大きな声で怒鳴られるだけでも、女性としては、受けるダメージはあるのかなというふうにも思います」とコメント。辛坊氏の「出入り業者だから」という主張に異を唱えたのだが、安藤優子キャスターがゴーン氏取材でレバノンに行っており不在だったこともあり、ほかの男性出演者たちは誰も同調しない。
 それどころか、大物ジャーナリスト・木村太郎氏が辛坊氏の「出入り業者」だという言い分を擁護(中略)したのだ。

 おいおいですね。
 「BS日テレ社員の行動に問題があろうと、パワハラなんか許されない。批判とパワハラは違う」「パワハラなんかしなくても批判は出来る」「相手を目下だ、目下相手には何でも許されると勘違いして馬鹿にしてるからパワハラするんじゃないのか」「バイキングのゲストコメンテーターもまともな人間はパワハラだと批判してる」というリテラ記事にこんなツイートが付けられる常岡はまさに「キチガイ」「サイコパス」と言っていいでしょう。
 パワハラのどこが「全面的に正しい」のか。リテラにせよ週刊文春にせよ、問題にしてるのは「パワハラ行為」であって辛坊がBS日テレ社員に対して「まともな批判」をしたのならば誰も批判なんかしません。問題になってるのは「パワハラ」であってそれ以上でもそれ以下でもない。
 大体、週刊文春なんてアンチ中国のウヨ週刊誌なのに。
 いずれにせよこのアホツイートで常岡は

1)「間違ったことをした奴にはどんな酷い態度をとってもかまわない。それはパワハラでも人権侵害でもない。悪人に人権などない。俺も常日頃から気にくわない奴には悪口している」と常岡が考えてるらしいこと
あるいは
2)「常岡の想定するファン層は『常軌を逸したアンチ中国』や『坂上忍を支持するようなゲス体質*4』なのでファン層に受けるために、どんなに非常識で反人権的で下劣でも、過激な中国バッシングや坂上的暴論を言えばいい」と常岡が考えてるらしいこと
あるいは
3)「辛坊に媚びることによって、彼の番組に呼ばれたい」と常岡が考えてるらしいこと

を露呈したわけです。
 常岡が人権派ぶって広河隆一氏をセクハラ問題であげつらっていたのも「単にアンチ広河だから」のわけです。「パワハラは容認するがセクハラは批判する」なんてそんな馬鹿な話はないですから(まあ、そもそも辛坊治郎パワハラ疑惑で坂上忍、木村太郎がトンデモ擁護連発!「責任感あったら、コンプラ行かない」と被害女性を非難も|LITERA/リテラが紹介する楠田発言のように辛坊の行為は「女性差別というセクハラ的要素*5」のあるパワハラの疑いもありますし、パワハラをやる辛坊のような奴は「性欲を満たすタイプのセクハラも働いてる疑い」濃厚ですが)。
 既に常岡と付き合ってる奴に「まともな奴はほとんどいない」でしょう。既に「以前、常岡と共著を出した高世仁」などは明らかに「常岡のやばさ&無能さ(常岡と交際してると奴のせいでトラブルに巻き込まれる恐れが高いが、奴が無能なので金には全くならない)」に気づいて、奴から離反していますが、改めて「常岡から離れる奴が増える」かもしれません。俺ならこんな非常識なクズ・常岡には「くたばれよ、糞野郎。パワハラ正当化するとはどんだけクズなんだよ、手前」「手前が何考えてるか知らないが、手前の行為はパワハラ被害者*6に対するセカンドレイプだし、こんな暴言をまともな人間が容認すると思ってるのかよ、手前」などと言う罵詈雑言しか贈る言葉はないですね。
 本当に「常岡は海外取材で銃弾でも食らって死ねばよかったのにな(まあ、どうせ死なないような安全地帯しかそもそも行ってないんだろうけど)」という怒りと憎悪すら感じます。しかし常岡もこうなると「長崎放送を退社したこと」は重大な失敗でしたね。長崎放送は「常岡がいなくなって本当に良かった」「今もウチの会社にいたら何か問題やらかしてたかもしれない」と思っているのでしょうが。俺も以前はここまで常岡がクズだとは思ってもみませんでしたが、見下げ果てたクズです。しかも現在、ジャーナリストとして誇れる業績はほとんど皆無(「長崎放送時代の警察裏金暴露」「過去のチェチェン取材」だのを自慢するだけ)なのだから常岡も完全に終わっています。
 もちろん坂上忍がクズだと言うことは言うまでもありません。
 「俳優として失敗したがゆえの今の司会業」なのでしょうが、同じ「俳優からの司会者転身組*7」でも「サンデーモーニング関口宏*8」などはここまで酷くないのだからやはり坂上がクズだという話です。

*1:コンプライアンス委員会のこと

*2:1952年生まれ。1974年、日本テレビにアナウンサーとして入社。1981年秋に退社し、フリーアナウンサーに転身。フジテレビ『なるほど!ザ・ワールド』(1981~1996年)、日本テレビ世界まる見え!テレビ特捜部』(1990年~2009年)司会などで活躍(ウィキペディア楠田枝里子』参照)。

*3:1983年生まれ。2006年、東京大学工学部卒業。2008年、東京大学大学院修士課程修了。大学院修了後の2008年、外資コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社したが「やっぱり芸人になりたい!」というかねてからの夢への思いを強め、約1年4カ月の勤務の後に退社。ネタはベースを弾きながらの東大あるあるネタ、少女時代のパロディーの一人コント「短足時代」、土偶コスプレキャラの「土偶ちゃん」、言いづらい言葉を英語っぽく言う漫談、ヒラリー・クリントンの物真似コントなどがある(ウィキペディア石井てる美』参照)。

*4:俺だったら自分のファン層がそんなんだったら屈辱ですが今の常岡にとっては「何の問題もない」のでしょう。

*5:広河氏のような「性欲を満たすというタイプのセクハラ」とは違いますが「女なんか男より格下だ」というパワハラはもちろんセクハラの一種です。

*6:辛坊の被害者は勿論ですが「それ以外の被害者に対しても」ですね。「部下がろくでもなければ上司は何をしてもパワハラにはならない(常岡)」なんてそんな馬鹿な話はない。

*7:失礼ながら坂上にせよ、関口にせよ「俳優業に限界を感じたが故の転進(つまりは俳優としては二流、三流)」でしょう。まあ、でも「暴言常習のクズ・坂上」はともかく関口には俺は何ら問題を感じないので彼を批判などしませんが。

*8:1943年生まれ。俳優としてデビューするが、現在ではTBS『サンデーモーニング』(1987年~)の司会など、司会業がメインとなっている。また芸能事務所『三桂』の経営者でもある。父は俳優の佐野周二。妻は元歌手の西田佐知子。俳優の関口知宏は息子。