今日の産経ニュースほか(2020年4月15日分)

「どこかへ行こうと」昭恵夫人が安倍首相“コロナ警戒発言”翌日に大分旅行(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

 安倍晋三首相が、新型コロナウイルスから「自らの身を守る行動を」と警戒を呼びかけた翌日、昭恵夫人が大分に旅行し、約50人の団体とともに大分県宇佐市の「宇佐神宮」に参拝していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。昭恵夫人は、同行者に「コロナで予定が全部なくなっちゃったので、どこかへ行こうと思っていたんです」と語っていたという。
 昭恵夫人の行動について、安倍事務所に書面で事実確認を求めたが、回答はなかった。
 この前日には、安倍首相が記者会見して、「現状は依然として警戒を緩めることはできません」「感染拡大の防止が最優先」「全国津々浦々、心を一つに、正にワンチームで現在の苦境を乗り越えていきたい」と国民にコロナウイルス対策の重要性を訴えていた。
 4月16日(木)発売の「週刊文春」では、昭恵夫人宇佐神宮参拝の詳細や、安倍首相が星野源とコラボして炎上した動画の仕掛人は誰なのか、さらには小池百合子東京都知事の9億円CMを巡る水面下の攻防など、「新聞・TVが報じないコロナ全真相」を22ページの大特集で報じる。

 週刊文春による安倍批判です。それにしても誰がたれ込んでるんでしょうか?。それとも「主観的には」たれ込んでるのではなく「この間、首相夫人と一緒に観光旅行したのよ」という自慢話が流れてきたのか。
 「緊急事態宣言発令前」とはいえ、コロナ感染予防のために「予定がなくなった」のに「観光旅行をする」というのだから、まあ非常識です。そして「無回答」安倍事務所も「緊急事態宣言発令前の行為だから問題ない」であれ「昭恵夫人の行為については把握してない(昭恵氏に直接聞いて欲しい)」であれ「昭恵氏の行為は問題だった。当人も今は深く反省している」であれ、何でアレ、回答すると「火に油を注ぐ」だけだと認識してるのでしょう。
 しかし、さすがに「緊急事態宣言発令後」にはこんなことはしてないと思いますが。

 参拝に同行したのは、医師の松久正氏が主催するツアーの一行。〈神ドクター降臨 in Oita〉と銘打たれたツアーを主催する松久氏は、慶応大学医学部出身で「ドクタードルフィン」「変態ドクター」などと自称し、鎌倉市内で診療所を経営しながら、講演やYouTubeでも活動している人物だ。松久氏の「診療方針」について、公式サイトではこう説明している。
〈ドクタードルフィンの超高次元医学(診療)では、薬や手術というものを一切使いません。患者自身で問題(人生も身体も)を修復する能力を最大限に発揮させます〉
 新型コロナウイルスについても、フェイスブックでこう述べている。
〈不安と恐怖が、ウィルスに対する愛と感謝に変わった途端、ウィルスは、目の前で、ブラックホールから、突然、喜んで、消え去ります〉

 観光旅行自体が問題ですが、更に問題なのは「同行者の松久某」でしょう。明らかにエセ医学であり「昭恵さんの支持もある」などと宣伝に使われたら昭恵が「エセ医療による健康被害」に加担していることになります。


【産経抄】4月15日 - 産経ニュース

日本科学未来館の次期館長に決まった浅川智恵子さん(61)が失明したのは、中学2年の時だった。
・2009年には、米IBMの技術者の最高職位「フェロー」に日本人女性として初めて任命されて話題になった。

 「女性で視覚障害者」でその地位に就くと言うことはかなり優秀なのだろうと言うことは想像がつきます。ウィキペディア「浅川智恵子」によれば以前、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2010年1月12日放送)』にも出演したとのことです。


米国務長官、中国の新型コロナ対応批判「責任を取らせる」 - 産経ニュース
 中国に因縁を付ける前に「米国のコロナ蔓延」をなんとかしろという話です。トランプ一味の行為が「米国のコロナ蔓延は全て中国が悪い」とする下劣な責任転嫁であることは見え透いています。むしろトランプ一味の方が「米国でのコロナ蔓延の責任をとったらどうなのか」。


【主張】テレワーク拡大 社会的な責任と自覚せよ - 産経ニュース
 テレワーク、モバイルワーク、リモートワークなどと呼ばれる「在宅勤務」が可能なら勿論すればいい。誰も「在宅勤務が可能であり、かつ労働者が希望し、会社もそれを認めてる」のなら反対しません。
 出勤しないのだから「出勤を減らしたのに他の外出を増やす」なんて馬鹿(?)なことをしない限り、新型コロナ感染防止効果は当然あるでしょう。
 ただし
1)感染防止に話を限れば在宅勤務しなくても「マスク着用」「手洗い励行」「いわゆる社会的距離の確保」など他の手段で充分可能なはず
2)全ての業務を在宅勤務化することはどう見ても不可能。そもそも「多くの人間にとって不要不急の土日の行楽*1」と必要な業務である「平日の出勤」を一緒にしないで欲しい
3)そもそも「ダイヤモンドプリンセスの横浜寄港時点*2」では、事態を甘く見て、ろくな対応もせず「政府を信じて」「きちんと対応してるから問題ない」などと楽観的な安倍政権の失政でこのコロナ事態になった。「ダイヤモンドプリンセスの横浜寄港時点」で台湾のように防疫に成功してれば何の問題もなかったはず。それなのに何で今頃になって「困難でも在宅勤務に務めてください、そうしないと感染爆発の恐れすらある、日本の危機なんです」「星野源も『家で踊ろう』と言ってる」などと政府に説教されなければならないのか。こんな事態にならなければそもそも「在宅勤務」なんて必要ない。そもそも安倍は一度でも「私のせいでこうなってすみません」とわびたのか!
と言う意味で釈然としません。
 大体、この在宅勤務励行は
ア)感染拡大防止には人の接触を7~8割減らさないといけない
イ)だから出勤を7~8割減らさないといけない
ウ)だから在宅勤務
と言う論理です。
 ア)自体、議論の余地がありますが「政府コロナ有識者会議」という専門家の意見にダメ出しできる能力は俺にはありませんのでそれは無視します。
 仮にア)を認めるにしても、果たしてそこからイ)やウ)が必然的に導き出されるもんなのか。
 「社会的距離」とやらをとっていれば*3、出勤したっていいのではないのか。「人の接触7~8割減少」と「出勤の7~8割減少」は違うのではないのか。
 どう見ても出来そうにないこと「出勤7~8割減少」を強要するより「できるであろうこと」を前提に対策を考えるしかないのではないか。
 正直、俺はア)ですら「実現できるのか」と思ってます。
 正直「人の接触(あるいは出勤)を7~8割減らさないといけない、実行できそうになくてもやるしかない(政府の言い草)」ではなく「ある程度実行できそうな目標を立てた上で、それで生じる弊害は別途解決する」しかないんじゃないかと思っています。
 「人の接触(あるいは出勤)を7~8割減少できないなら、感染者の拡大スピードは沈静化しても(遅くなっても)収束はしない(ゼロにはならない)(政府の言い草)」のなら、「当面、収束しないこと(感染者がゼロにならないこと)を前提に、できる限りスピードを遅くする方向で、対策を立てるしかない」のではないのか。
 「収束しないのはお前ら国民が、政府の要請を無視して出勤するからだ」と居直る気なのか、と疑いたくなります。
 こっちからすれば「仕事で必要だから出勤してんじゃねえか!。土日の行楽と一緒にするな!」「手前らが初期対応をちゃんとしてれば問題はなかったのに、そのことについて謝罪もしねえで、『出勤を減らさないと感染爆発しても責任が終えない』と国民を脅すとは何事だ!」ですね。

*1:ただし観光産業にとっては死活問題ですが

*2:この時点では明らかに蔓延などないでしょう。

*3:まあそれだって困難ですが