高世仁に突っ込む(2020年4/24日分)

岡江久美子さんはなぜ「発熱後4日」様子をみたのか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 タグを増やしすぎてしまい、「タグをあまり増やしたくない」ので今まで「つくってなかった」のですが、今後は「新型コロナ」というタグを使うことにします。
 「新型コロナ関係」の記事が結構増えてきた、そして当面それが続きそうなので。
 残念ながら早期収束は見込めそうにないと思います。非常事態宣言も「5/6で打ち止め」ではなくおそらく延長されるでしょう。過去記事については『新型コロナ』のタグをつけるのは手間がかかって面倒なので『新型コロナ』のタグを付けるのは「4/24以降の記事」になります。
 なお、小生も芸能界には疎いので今回、テレビを見ていて「大和田獏が岡江久美子*1の夫なのか?」「娘も女優なのか」と知った次第です。

 記事を見て、おや、と思った。
 《岡江さんは今月3日に発熱し、医師から4~5日様子をみるように伝えられ療養していたが、6日に容体が急変。病院に救急搬送されて入院し、PCR検査を受けたところ新型コロナウイルスの感染が確認されていたという。》
 熱が出て「医師から4~5日様子をみるように」言われ、3日目に容体が急変という経緯をたどったわけだが、いったいなぜ?
 岡江さんは、あの「検査基準」の4日ルールを適用されて手遅れになったのではないのか?
 もしそうだとすると、検査を絞ることで命を失ったことになる。
 このあたりの事実関係を取材して報道してほしい。

 ネット上で指摘があったので気づいたのですが「乳がん患者だった岡江」はそもそも「基礎疾患のある人間は、放置すると重篤化し死亡する危険が高いので例外として2日の発熱で検査対象」という「2日間ルールの対象(2日間ルールだって不適切な気がしますが)」であって、「4日間ルールの対象ではない」んじゃないですかね?。
 「ガン=基礎疾患」だと思いますが(実際、マスコミ報道も岡江が乳がんのために免疫力が落ちていたことが死亡の原因かもしれないと報じています)。「???」ですね。「2日間ルールなら助かった」かどうかはわかりませんが、「医師から4~5日様子をみるように」言われたというのは事実なら明らかにおかしいと思いますね。

・不幸にも岡江が「2日間ルールの存在」を知らず基礎疾患(乳がん)の存在を知らせなかったため、4日間ルールになってしまった

ということなのか。
 まあ仮にそうだとしても非難されるべきは「医療素人」岡江ではなく専門家である医師の方でしょう。
 「例外としての2日間ルール」を岡江に伝え「該当しないかどうか」確認するのが当然です。

 安倍首相も6日の対策本部の会合で、PCR検査の1日の実施数を現在の倍の2万件に増やすと表明していたし、Nスペで「PCR検査を抑えていることが日本が踏みとどまっている大きな理由」と検査を絞るのを正当化していた押谷仁*2 教授(厚労省対策班)までが検査を増やさねばと方針転換している。
 また15日、厚労省はこれまで否定的だったドライブスルー検査を容認する方針を明らかにした。

 「何もしないよりはマシ」でしょうが、後手後手も大概にしろという話です。
 PCR検査増加にせよ、ドライブスルー検査にせよ「台湾や韓国の成果」を元に以前から主張されていたことであり「もっと早くできたはず」です。
 今回の件で押谷ら「政府新型コロナ有識者会議」の連中は「専門家を名乗る資格のない無能」「自らの失策をわびもせず、居丈高に『8割接触減少』を国民に命令するクズ」であることが露呈したと言っていいでしょう。
 さすが安倍が選んだ有識者だけのことはあります。押谷らは「安倍並みの無能とクズ」といっても過言ではないでしょう。

東京五輪追加負担に「首相同意」 IOC見解、政府は否定(共同通信) - Yahoo!ニュース
ジュネーブ共同】
 新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪パラリンピックの1年延期に伴う追加費用について、国際オリンピック委員会IOC)は20日、「安倍晋三首相が、現行の契約条件に沿って引き続き日本が負担することに同意した」と明らかにした。日本側に負担を強いる姿勢をより鮮明にした。追加費用は3千億円規模が見込まれ、今後精査される。
(引用終わり)
 日本の事情で延期になったのではないのに3000億円?
 ただでさえ、コロナ禍で日本の財政は大変なことになるのに、これ以上国力をすり減らす余裕はないはずだ。
 こうなったら、オリンピックは返上だ。

 もちろん「海外でコロナが蔓延していた」ので「日本が仮に封じ込めに成功していても延期になった」とは思いますが、延期決定時にすでに日本で蔓延していたので「日本の事情で延期になったのではない」とはいえません。
 「日本だけの事情ではない」なら正しいですが。
 しかしそこまで負担が増えるのなら、高世が言うように「今の時点で即刻、返上も選択肢の一つ」でしょう。そもそも「1年延期で済むのかどうか」自体も疑問で「1年後に再延期」「1年後に中止」もありえますが。

*1:1956~2020年。1975年、TBSドラマ『お美津』の主演で芸能界デビュー。1978年からはNHK『連想ゲーム』に紅組レギュラー解答者として5年間出演。1983年、当時『連想ゲーム』の白組レギュラー解答者だった大和田獏と結婚。1991年から1999年まで、TBSドラマ『天までとどけ』で大家族の母親「定子」役を演じた。1996年から2014年までの17年半もの間、TBSのバラエティ番組『はなまるマーケット』の総合司会を薬丸裕英と共に務めた(ウィキペディア岡江久美子』参照)。

*2:著書『新型インフルエンザはなぜ恐ろしいのか』(共著、2009年、NHK生活人新書)、『パンデミックとたたかう』(共著、2009年、岩波新書)など