常岡浩介&島田洋一に突っ込む(2020年4月24日分)(追記あり)

常岡浩介
 WHOが「ウイルスは人口物ではないから、研究所から流出したものではない」と主張してるのが完全な「論点ずらし」だとわかる。

 そもそもWHOはそんなことは言っていません。常岡が「WHOを誹謗するデマを故意に垂れ流してる」のか、バカだから「WHOの主張について馬鹿げた事実誤認をしてる」のか知りませんが、常岡の物言いはWHOの主張をねじ曲げています。
 WHOは「研究所での過去における新型コロナウイルス保管が確認された*1」「研究所付近でのウイルス罹患者が極端に多い*2」など、「現時点において、研究所から流出したと見なす根拠はない(武漢でウイルスが流行したことと、武漢にウイルス研究所があることだけで流出論を唱えるのはまともな論法ではない)」としているのであり「ウイルスが人工物ではない(WHO)」と言う話はそもそも「論点ずらしでもなんでもない」「『自然ウイルスの研究所からの流出論』とは別途されている議論」です。
 実際に「ウイルス・細菌兵器説」があるのだから、WHOなどが「ウイルスは人工物ではない」と主張するのは当然の話です。
 そもそも常岡ら「流出」云々を主張する方が「流出したと見なす根拠」を提出すべきでしょう。まあ提出できないわけですが。
 そもそも「武漢の研究所から流出したのでは?」などと根拠レスで決めつけるより、「虚心坦懐にデータを集めて客観的に感染ルートを分析すること」でしか「感染ルートをつきとめること」はできないでしょう。本当に「武漢の研究所から流出した」のなら「常岡らのようには決めつけない」まともな調査をしたところで結論は「武漢の研究所から流出した」に行き着くはずです。
 むしろ、こんな決めつけをすることはかえって感染ルートの確定に障害をもたらしかねません。
 その意味で「流出説」を「根拠がない」とWHOが批判するのは当然の話です。中国への媚びへつらいでも何でもない。
 常岡も反中国ウヨ(おそらく今の常岡にとっての顧客層)に媚びるために怪しい説に乗っかるのも大概にしたらどうなのか。しかもまともな取材活動は今現在、常岡は何もしていませんからね(国の行政処分でパスポートがないなどと言うことは常岡のそうした無様な生き方を正当化する理由には全くなりません)。どこまでも哀れで無様な常岡です。もはや「今の常岡」と付き合うなどと言うのは「人間性が疑われる」といっていいでしょう。
 なお、同じ「反中国ウヨ」でも黒井文太郎などはツイートにおいて「将来はともかく現時点*3では流出説に信用できる根拠はない(将来はともかく現時点ではまともに取り上げるべき説ではない)」としている点は常岡に比べればずっとマシと言えるでしょう。まあ、黒井がまともと言うより常岡があまりにも屑すぎるのですが。

KaSuehiro
· シリアの惨状や人権侵害について他の国が介入すべき*4と書いた時に、「国連の枠組みで」「内政には干渉すべきではない」と言って来た人々はみんな左翼*5だったんだよね。また、アメリカがソレイマニ*6を爆殺した時に起こった「アメリカ帝国主義の侵略だ!」という議論が起こった。これらの議論とロックダウンに対する「ファッショだ!」というものは全く同じ意味なんだよね。つまり、このテの一部左翼は、世界に対する認識をアップデート出来ていない。

 常岡と類友って本当にバカなんだなと心底、呆れます。
 本気で「米国のシリア介入」「米国のスレイマニ暗殺」と「コロナでのロックダウン(感染予防のための都市封鎖)」を一緒くたに出来ると思ってるんですかね。
 「コロナでのロックダウン」は「政治的是非」はともかく「必ずしも違法ではない*7」のに対し、「米国のシリア介入」「米国のスレイマニ暗殺」は「文句の余地のない」国際法違反の犯罪行為なのですが。
 むしろ常岡と類友の方こそ「米国に対する批判意識のなさ」と「左派に対する不当な偏見」があまりにも酷すぎでしょう(まあ常岡の場合は「商売としての右翼言動」でしょうが)。
 仮に「アサドやソレイマニの無法が放置されるよりも連中が打倒された方がまし」と考えて「結果論として」米国のこれらの行為を容認するとしても*8、「米国は正義の味方ではない」のであり、常岡や類友のように米国を手放しに称えるなど論外でしょう。

【追記:島田洋一に呆れる】

ジョー・バイデンは外交通か
 今年1月3日、トランプ政権は、イランの対外破壊活動部門の中核ソレイマニ司令官の殺害作戦を実行し、成功させた。
 民主党は大勢として、外国の「政府高官」を狙った違法な「政治的暗殺」である上、(ボーガス注:イランと米国の)本格戦争を招きかねない無謀な作戦だったと批判した。
 バイデンもその一人で、「ソレイマニによる差し迫った攻撃の危険があったという証拠はなく、自分なら(殺害命令を)出さなかった」と語っている。
 テロ勢力にとっては非常に安心できる米大統領となろう。

 ということで「常岡&類友」は「スレイマニ暗殺を支持するのが世界の常識。そうでない日本左翼は時代錯誤」という趣旨の無茶苦茶なツイートをしていましたが、島田記事で分かるようにそれは全くの嘘の訳です。何せ「オバマ政権副大統領にして次の大統領選の民主党公認候補バイデン」がスレイマニ暗殺を「すべきでなかった」と批判してるわけですから。
 しかし「常岡&類友」といい、島田といい、スレイマニ暗殺行為を正当化し、バイデンら批判者を「スレイマニのテロ行為を容認するのか!」と悪口雑言とはおよそ正気ではありません。
 しかし「常岡&類友(自称アンチトランプ、アンチ安倍)」に「安倍シンパ、トランプシンパの島田洋一さんと同意見ですね!。ご感想をどうぞ!」というと嫌な顔するんでしょうねえ(苦笑)。

*1:勿論そんなことは確認されていません。

*2:勿論そんなことは確認されていません。

*3:なお、こう黒井が言ってるのは1)現時点では流出説を裏付ける証拠もないが、否定する証拠もない、2)だから、将来、流出説を裏づける証拠が出ないとは断言できない、程度の意味でしかありません。

*4:はっきりと「アサド政権転覆の方向性で米国がシリアに介入すべき」と書かない辺り「はっきり書けよ」ですね。常岡と類友のいう「他の国の介入」には「ロシアやイランのアサド政権支援」は明らかに含まれないわけですから。

*5:ここからして事実誤認、ないし(左派を誹謗するための?)嘘ですね。「みんな左翼」なんて事実はないでしょう。

*6:イラン革命防衛隊幹部

*7:もちろん場合によっては違法に該当することもありますが

*8:ただし、俺個人は容認しませんが。