「となりのシムラ」をユーチューブで見る

志村けんについて(追記あり)(志村コント&横溝『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』のネタばらしあり) - bogus-simotukareのブログの続き的な意味で書いてます。
 検索をかけたら、1つだけ動画がヒットしました。「著作権侵害なのかなあ?」と思いながら視聴。なお、以下の文はかなりいい加減なので正確に知りたい方は動画を見て下さい。

◆『コーヒーショップ』 
 スタバ的なところに入る中年サラリーマンの志村。
 昔ながらの喫茶店の感覚で、志村の近くを通りかかった男性店員(第三コントに続いて野間口徹*1)に『ブレンド1つ』。
 男性店員(困惑した表情で)『お客様、注文はあちらのカウンターで』
 志村『ああ、なるほど、そう言う仕組みなの(小声で『サービスで注文ぐらい受けてもいいと思うんだけどねえ』とぼやく)』
 女性店員(第1コントに続いて波瑠*2)に向かって、志村『ブレンド1つ』
 女性店員(困惑した表情で)『すみません、ウチの店にはそういうメニューはなくて』
 志村(困惑した表情で)『え、ブレンドないの?。へえ(信じられない表情で)。じゃあアメリカン』
 女性店員(「アメリカーノ」はあっても「アメリカンはない」ので困惑した表情で)『こちらのアメリカーノでよろしいでしょうか?。エスプレッソに熱いお湯をたっぷり注いで』
 志村『エスプレッソって苦い奴だろ。俺苦手なんだよ』
 女性店員「それでしたらミルクを入れてはどうでしょう」
 志村『カフェオレか』 
 女性店員『カフェオレというメニューはないのですが。ウチのメニューですとミルクの入ったものはカフェラテ、カフェモカカプチーノがございます』
 志村『(メニュー表を見れば違いが書いてあるのか、と思ってメニュー表を見ても何も書いてないので困惑した表情で)何が違うの?』
 どう説明したらいいのかと困惑した表情の女性店員を見て、志村「一番人気があるのは?」
 女性店員「それですとカフェラテですね」
 志村「ならカフェラテで」
 女性店員「カフェラテのミルクは普通でよろしいですか?」
 志村(困惑した表情で)『どういうこと?』
 女性店員『ミルクの種類が普通のミルク、低脂肪乳、無脂肪乳、ソイ(注:豆乳のこと)とありまして』
 志村(困惑した表情で)『ソイて、何?』
 女性店員『豆乳です。ソイにされますか?』
 志村『ソイ(それ)じゃあ*3ソイで』
 男性店員(野間口)から『休憩入ります(注:交代します、の意味であり、志村の注文をほったらかしにするという意味ではないのですが)』
 志村(腹立たしい表情で)『今俺が注文してるのに何で休憩が入るの?』『怒ったら汗かいて熱くなって来ちゃった。』『悪いんだけど注文変えていい?。冷たいもんにするわ』
 女性店員(やや困惑した表情で)『それではフラペチーノはいかがでしょうか?』『フラペチーノはアイスフラペチーノ、マンゴーフラペチーノ、バニラフラペチーノ、ゆず抹茶フラペチーノなどがございますが』
 志村(困惑した表情で)『多すぎてわけが分からないな。じゃあ(変わったもんが入ってないらしい)アイスフラペチーノでいいや』
 女性店員『シロップは入れますか?。シロップはバニラシロップ、キャラメルシロップ、アーモンドシロップ、ヘーゼルナッツシロップなどが』
 当初は説明を聞く気だったがあまりにも種類が多いことにいらだって女性店員の言葉を遮って、志村『シロップいらないよ』
 女性店員『サイズはどうしますか、ショート、トール、グランド(ボーガス注:もちろんグランド=大、トール=中、ショート=小)から選べますが』
 志村(腹立たしい表情で)『意味が分からないよ。とにかく俺はアイスのコーヒーが飲めればそれでいいんだよ。ややこしいもん要らないから』
 女性店員(困惑した表情で)『それでは、アイスフラペチーノのトールでよろしいでしょうか?』
 志村(腹立たしい表情で)『うん、もうそれでいいから』
 男性店員(野間口)から『休憩終わりました』
 志村(腹立たしい表情で)『誰に報告してるんだよ、そういうのは小声でやれよ。客に聞かせなくていいから』
 志村の対応が長引いて、後ろに列ができてしまっているので、男性店員(野間口)が「こちらでも注文できます」
 志村(腹立たしい表情で)『(行列が出来てるのは)俺のせい扱いかよ!、客に対して失礼だろうが!』
 複雑な表情の女性店員。
 コーヒー購入を諦めて、自販機でコーヒーを買う志村。しかしその自販機にもなれておらず購入に失敗し「今日はもうコーヒーはいいや」とぼやく志村。

 ドリフコント、馬鹿殿と違い、志村が完全に真面目な表情なのが面白いですね。やりとりも「スタバに一度も行ったことがない人なら確かにこうなるかもしれない」という感じの比較的、自然な演技です。
 「志村もやろうと思えばシリアスな演技は出来る」「そして最近はバカ殿などからそうした方向性に移行しようとしていた」事がうかがえる動画であり、コロナによる死去が実に惜しい。出来れば「探偵佐平の続編」を1作でいいのでつくって欲しかったところです(その場合、第1作に登場した成瀬親子を短時間でいいので登場させる形を希望)。
 しかし、こうなると「ネット上では動画がほとんど見られそうにない(現在、見られるものも著作権侵害の疑いがあり、今後削除されるかもしれない)」ので「となりのシムラがDVDボックスでも出てるのなら一式購入してもいい」気になってきています。
 というか「となりのシムラ&探偵佐平」でNHKからDVDボックスでも出して欲しい。

*1:まあ、この人はこういうエキストラがやってもおかしくないような地味な演技を自然にやるのが美味いですね(このコントでの野間口の演技は志村との絡みはほとんどない上に印象に残るような言葉でもありません)。一方で『2007年の34歳の時、フジテレビのテレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』で主役の岡田准一をストーカーのように監視する公安の田中一郎役でレギュラー出演してブレイク(ウィキペディア野間口徹」参照)』ということで「地味ではない演技」ももちろんできるわけですが。

*2:1991年生まれ。2007年5月よりファッション雑誌『セブンティーン』(集英社)の専属モデルとして活動。2010年、『マリア様がみてる』に小笠原祥子役で長編映画初主演。2012年3月に表紙を7回務めた『Seventeen』を卒業、同年4月より『non-no』(集英社)の専属モデルとして活動。2014年、『おそろし〜三島屋変調百物語』(NHK BSプレミアム)でテレビドラマ初主演。2015~2016年にNHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015年9月~2016年4月)でヒロイン・白岡あさ役(大同生命保険創業者の広岡浅子がモデル)で主演。また2016年、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(関西テレビ)で民放連続ドラマ初主演(ウィキペディア『波瑠』参照)

*3:もちろんどうでもいい親父ギャグですね。個人的にはこういうのは全くなしで「コーヒーショップで何をしたら良いか分からずとんちんかんな応対になる」だけでいいと思いますが。