高世仁に突っ込む(2020年5/2日分)

危機は進化を加速する - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 「生物学的な意味での進化」について言えば「危機は進化を加速させません」。
 「生物学的な意味での進化」とはそういうものではない(この辺り小生もうまく説明できなくて恐縮ですが)。
 一方で「比喩としての進化」なら「危機は進化(変化)を加速させることがある」。
 例えば是非、評価はともかくとして、明治維新は「このままでは日本は近代化できず欧米の植民地になるかもしれない」という危機意識からの「進化(変化)」だった。

「ナチドイツ政権」「ルーズベルトニューディール政策」「戦前日本の中国侵略」

などは「世界恐慌」という危機に対する「進化(変化)」だった。
 戦後日本共産党における「宮本執行部体制」は「党を壊滅の危機に追い込んだ徳田・前執行部体制」という「危機からの進化(変化)」だった。
 文革終了後の「鄧小平の改革開放」は「このままでは中国が滅ぶ」という危機意識からの「進化(変化)」だった。
 今のコロナでのテレビ局の対応、例えば「テレビ会議システム・ズームなどを使ったインタビュー取材」「人気ドラマの再放送」なども「コロナ危機からの進化(変化)」のわけです。
 まあ、こういう事例はいくらでもあるでしょう。
 問題は、敗戦をもたらした「ナチドイツ」「戦前日本の中国侵略」でわかるように、「危機からの変化」が「正しい方向に行く保証はない」ということです。「正しい方向に行く」ためにはそれなりの工夫や努力が必要になる。