島田洋一に突っ込む、ほか(2020年5月6日分)

文科省「不正検定」を正す会・意見広告

https://www.fuseikentei.org/
 1口1万円のご寄付をお願いし、意見広告参加者を募集させていただきましたが、おかげ様で、締め切りの4月24日現在 1,392名 の方々にご参加いただきました。ご支援いただきました皆様、どうもありがとうございました。
 4月28日発売の産経新聞全国版の意見広告上掲に、全参加者のお名前を掲載させていただきました。どうぞよろしくお願い致します。

 興味深いのは広告に氏名は載っていてもその人間の属性(肩書き)はさっぱりわからないことです。
 おそらく「育鵬社合格」「不合格を決定したのはウヨ政治家の安倍首相、萩生田文科相」ということにより大物右翼の不参加が危惧されたため、小物でもいいからかき集めよう、つくる会関係者でもいい、でも「つくる会関係者や小物ばかりではみっともない」ということで肩書きをのせないことにしたのでしょう。
 実際、意見広告の賛同者には、通常こういう場合に「問題の当事者なので」賛同者に名を連ねない

【つくる会本部役員】
【順番は役職順、役職が同じ場合は名前のあいうえお順】
◆会長:高池勝彦
◆副会長:石原隆夫
◆副会長:皿木喜久
◆副会長:藤岡信勝
◆理事:赤尾由美
◆理事:荒木田修
◆理事:小山常実
◆理事:高森明勅
◆理事:諸橋茂一
◆監事:尾崎幸廣
◆顧問:杉原誠四郎

つくる会地方支部役員
【順番は名前のあいうえお順】
◆池田元彦:東京支部
◆犬塚敦典:愛知県支部
◆井上寛康:愛知県支部事務局長
◆加藤幸太郎:東京支部支部長(企画・総務)
◆神野直道:東京支部筆頭副支部
◆川端賢一:千葉県支部
◆篠原寿一:埼玉県支部
◆中野長司:神奈川県支部支部
◆正岡富士夫:栃木県支部

の名前が載っています。
 なお、俺の知ってる人間としては

【順番は名前のあいうえお順】
◆荒木和博:特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表
葛城奈海:予備役ブルーリボンの会広報部会長
◆小林正:日本教育再生機構代表委員。「新しい憲法をつくる国民会議」理事。元「新しい教科書をつくる会」会長(ウィキペディア『小林正』参照)
デヴィ・スカルノスカルノインドネシア大統領の元妻
土屋敬之:元都議
中山恭子:元ウズベキスタン大使。第一次安倍、麻生内閣首相補佐官(拉致担当)、福田内閣拉致担当相を歴任
西岡昌紀ホロコースト否定記事を文春「マルコポーロ」に寄稿し、マルコポーロを廃刊に、田中文春社長(当時)を引責辞任に追いやった御仁。
西村真悟小渕内閣で防衛政務次官
茂木弘道:「史実を世界に発信する会」代表代行・事務局長
山本優美子:なでしこアクション代表

が賛同者にいますね。
 予想の範囲内ですが

【順番は名前のあいうえお順】
櫻井よしこ:国家基本問題研究所理事長
島田洋一救う会副会長
西岡力救う会会長

など、「賛同者に名を連ねてない右翼」がいるのは要するに「安倍や萩生田とトラブりたくない」ということでしょう。


島田洋一のツイート

島田洋一
 月刊正論6月号でひときわ印象的だったのは「本誌編集部」執筆の「つくる会教科書不合格 文科省批判と再検定要求の前に」だ。文科省つくる会双方にかたくなさがなかったかと具体的に問題提起している。今後、つくる会文科省の代表者も加わって建設的で踏み込んだ議論が進められることを期待したい

 月刊正論編集部は、おそらく下手につくる会に「行政訴訟だ!」「不合格の背景に何があったのかを全て公の場にさらけ出す!」などとヒートアップされると「水面下で産経が、文科省や安倍につくる会不合格を要請したことがばれかねない」のでこういうことを言っているのでしょう。
 しかしこうも堂々と「どこかで文科省つくる会で談合して円満解決したらどうか?*1」と言うとは月刊正論編集部もどれほど頭が狂ってるんでしょうか?。それ明らかに不正行為でしょうよ。
 で「本誌編集部」執筆の「つくる会教科書不合格 文科省批判と再検定要求の前に」を評価する島田(つまりはおそらく育鵬社日本教育再生機構理事長・八木秀次育鵬社教科書執筆者の中心人物、麗澤大学教授)のお仲間である島田)とは違い、「抗議する」つくる会です。

◆「新しい歴史教科書をつくる会」がツイート
 正論の論文を改めて読んでみたけど、どう考えてみてもこれを書いた人間は、失礼ながら検定制度を全く理解していないただのバカか、文科省の言いなりになっている確信犯*2かとしか思えないのですが。
 何度も書いてますが、文科省と検定意見のすり合わせや修正をする機会などないんですよ。「一発不合格」制度なんですから。こんなことも理解せずにのうのうと書いている。これでは『正論』のブランドも信用*3も失墜しますよ。
 早めに訂正記事なりなんなり出されてはいかがでしょうか*4

月刊誌『正論』令和2年6月号に掲載された「正論編集部」論文への抗議声明
 新しい歴史教科書をつくる会は、本日5月1日発売の月刊誌『正論』に掲載された、文科省不正検定問題の論文について、内容が事実と異なり、また著しく偏っているとして下記の緊急抗議声明を発信しました。
 これまで月刊誌『正論』はその名前のごとく、わが国を正しい方向に導くべく、その指針となるべき多くの論文を掲載してまいりました。またこれまで当会の教科書改善運動に対しても大きな理解をいただき、まさに共に闘ってきた戦友とも言える発信媒体でした。それだけに、今回のまさに背後から撃たれたような、文科省の代弁者*5かとも思われる「つくる会」批判には驚きを禁じえません。極めて残念の一言です。
 当会としては、この度の(ボーガス注:月刊「正論」編集部の)愚挙の背後に何があるのかの真相も含め、この論文を絶対に看過するわけにはいきません。
 会員、支援者の皆様には、『正論』の当会批判について、極めて不当であることをご認識いただき、ともに強く抗議いただきますよう、お願い申し上げます。

 声明<月刊誌『正論』令和2年6月号に掲載された「正論編集部」論文への抗議声明>
  令和2年5月1日
  一般社団法人新しい歴史教科書をつくる会
 本日発売の月刊誌『正論』令和2年6月号(産経新聞社発行)に、「正論編集部」名で執筆された論文「『つくる会』教科書不合格 文科省批判と再検定要求の前に」が掲載されました。この論文は、「一発不合格」制度に対する初歩的な知識すら持たないままに書かれた誤りだらけのもので、事実誤認に基づく「つくる会」への批判となっており、強く抗議します。
 周知のとおり、本年3月に検定合格予定であった、当会が推進する『新しい歴史教科書』(自由社発行)は、検定が始まる3年前に導入された「一発不合格」制度によって、昨年12月に不合格が確定しました。当会はこの検定が、教科書調査官を中心とした文科省関係者による「不正検定」であると主張し、国民の皆様に訴えてきました。*6
 ところがこの論文は、今回の検定に不正などは無く、当会が文科省の意図を忖度しない頑なな態度をとったから不合格になったのであるとする主張を展開しています。
 また当会は、「教育再生」を掲げた安倍政権が誕生し、これで教育の正常化が進展するものと期待しましたが、今回の検定は「従軍慰安婦」の復活や南京事件の扱いなどで、その流れを逆転させる「自虐史観」の復活であるとも主張してきました。この論文は、当会のそうした主張をも否定する内容となっています。
 さらにこの論文では、当会が検定意見の不当性としてあげた論点を逐一反論しつつ、文科省の主張が正しいとしたり、それほど不当ではないとしたりしつつ、当会が文科省の指摘に従えばよかったと思わせる主張をしています。これは明らかな事実誤認です。
 そもそも、文科省の指摘に従うといっても、「一発不合格」ですから、執筆者側には一切の修正も再申請も認められていないのです。だからこその「一発」不合格なのです。昨年の11月5日に、405ヶ所の「欠陥個所」をいきなり突きつけられ、そのうちの175箇所について反論したにもかかわらず、ただの1箇所も認めずに拒否され、不合格が確定したのです。だからこの論文が、「修正すれば、文科省のいう記述の正確さも、本質を見失うことも回避できたのではないだろうか」(193頁)などということは一切成り立たない制度なのです。
 検定制度の目的は、子供たちにより良い教科書を届けることにあるはずです。特定の教科書を落とすことが目的ではなく、それぞれ合格させることが目的であるはずです*7。こうした検定制度の趣旨に照らして、「一発不合格」制度は廃止すべき*8であると当会は訴えています。しかし、この論文は、「不正検定」の存在を否定し、「一発不合格」制度を擁護する、当会の立場とは対極の見地に立ってものを見ています。
 この論文は『正論』誌の公式見解であるという体裁になっています。そうだとすれば、悪質な「一発不合格」制度に対する無知をさらけだして「不正検定」を美化したこの論文の罪は、ますます重大です。なぜ一つの雑誌の公式見解などという形でこのような論文を発表する必要があったのでしょうか。極めて不可解です。(ボーガス注:産経グループ育鵬社の歴史教科書を応援するために、自由社の不合格を正当化しようとしているなどの)何か他の思惑があるのかとの疑惑を生じさせるに十分なものがあります。
 「つくる会」は、この誤りだらけの論文の掲載について雑誌『正論』に強く抗議し、今後その謬論に徹底的に反論することを通して教科書検定制度の正しいあり方を追求していくことを国民の前に宣言します。

 赤字強調は俺がしましたが確かに「文科省の修正要求を全てかたくなに拒否したつくる会も悪い」「文科省の指摘には正当な物もあった、そういう物はつくる会が素直に修正すべきであった。そうすれば合格したかもしれない」「仮に不適切な検定意見があったとしても、少なくともつくる会が言うような『不合格という結論ありき』の意図的な不正、言いがかりは認められない」などと言われれば確かにつくる会の立場ではマジギレするでしょうね。
 つうかそれが事実なら産経に掲載された藤岡の文【正論】つくる会狙い撃ちの「不正検定」 教育研究者・藤岡信勝 - 産経ニュースと明らかに矛盾するんですが。
 いずれにせよこうした「月刊正論編集部の見解」には明らかにバックに「育鵬社つくる会と違い、検定合格)」「日本教育再生機構理事長・八木秀次育鵬社教科書執筆者の中心人物、麗澤大学教授)」「安倍首相、萩生田文科相」などがいるでしょうから、月刊正論が訂正、撤回することは期待薄ですし、「我々の月刊正論批判にご支援を!」とつくる会が呼びかけても、「つくる会関係者以外のウヨ仲間」がどれほどご支援してくれるかどうかも不明です。
 いよいよ高池勝彦つくる会会長、藤岡信勝つくる会副会長らつくる会一派も政治的に追い詰められてきたと言うことでしょう。

*1:とはいえ本気で月刊正論がそういうことを画策してるかは甚だ疑問ですが。あの不合格はどう見ても「育鵬社を応援し、つくる会を潰すことが目的」でしょうからねえ。どうせ「適当なことを言って丸め込んで、つくる会行政訴訟など起こすのを阻止しよう、そして同時並行で育鵬社つくる会の切り崩し作業(つくる会から脱落者をつくり、それを可能な限り育鵬社に引き込む)でもやらせよう」つう謀略でしょうね。政府、文科省がそんな談合に応じなくても(というか確実に応じないと思いますが)「我々正論編集部は談合を提案しただけで、談合させる責任まではない。政府が応じる気がないならどうしようもない」で逃げられますし。

*2:文科省と言うより「育鵬社」「育鵬社の依頼を受けて、文科省に不合格にしろと命じた安倍、萩生田」に忖度した確信犯ですね。まあ、モリカケなんか擁護すればこういう事態もあり得たわけで「俺たちは絶対に安倍の無法の被害を受けない」と勘違いしてモリカケで安倍擁護なんかしたつくる会の自業自得です。

*3:まともな人間はそもそも『正論』に信用なんか置いてませんが。まあ、つくる会連中は『正論』への信用はなくなったかもしれませんが、『正論』的には「つくる会を切って八木秀次一派(育鵬社一派)を選ぶ選択」を何ら後悔してないでしょう。

*4:まあ、八木秀次一派(育鵬社一派)とつくる会の間に手打ち(和解)でも成立しない限り、絶対に訂正しないでしょうね

*5:もちろん「文科省が月刊正論(と言うか産経グループ)の代弁者」でしょうね。あの検定不合格は「教科書検定版・モリカケ」でしょう。森友学園加計学園に当たるのが育鵬社です。さすがのつくる会も「政府、文科省とグルであることを隠そうともしない月刊正論」にマジギレしたようです(それでも安倍や萩生田を名指しでは批判できず「月刊正論」についても「編集部の真意を問いたい」という腰の引けた批判ですが)。

*6:「政府(あるいは国)による不正検定」「文科省による不正検定」ではなく「教科書調査官を中心とした文科省関係者による「不正検定」」とするあたり安倍首相や萩生田文科相ともめたくないつくる会のせこさが露呈されています。

*7:追い詰められたことによる泣き言とは言え「検定制度の目的は、特定の教科書を落とすことが目的ではなく、それぞれ合格させることが目的であるはず」とつくる会が言い切ったことは大変いいことです。これにより連中は今後「学び舎」など連中が敵視する教科書が不合格になった場合、安易に支持することは「論理上」できなくなりました(まあ、そう言う論理的整合性を平気で無視するクズの集まりがつくる会ではありますが)。

*8:追い詰められたことによる泣き言とは言え「「一発不合格」制度は廃止すべき」とつくる会が言い切ったことは大変いいことです。これにより連中は今後「学び舎」など連中が敵視する教科書が「一発不合格」になった場合、支持することは「論理上」できなくなりました(まあ、そう言う論理的整合性を平気で無視するクズの集まりがつくる会ではありますが)。