横田滋さんの逝去によせて2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月5日分)(副題:横田滋死去)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで取り上げた高世記事横田滋さんの逝去によせて - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月5日分)(副題:横田滋死去)(追記あり) - bogus-simotukareのブログに書こうかとも思ったのですが、すでに今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月5日分)(副題:横田滋死去)(追記あり) - bogus-simotukareのブログの分量が多いので改めてここに別記事で書きます。
2010年9月、札幌でひらかれた「拉致問題を考える道民集会」で、滋さんと私が講演した。高橋はるみ*1知事や自治体幹部のほか、マルクス主義の立場から『拉致・国家・人権――北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』 (大月書店)を書いた中野徹三氏*2など、幅広い市民が参加して盛況だった。
・『拉致・国家・人権――北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』 (大月書店)というのは実は高世の誤記で版元は「大月書店」ではなく「大村書店」というところです。
仮にも自称ジャーナリストがこういう所を平気で間違えるとは高世も呆れたバカです。そういう「詰めの甘さ、デタラメさ」が会社倒産の一因ではないのかとすら思います。
ちなみに大村書店ですが「サイトもあれば、ウィキペディアの項目もある大月書店」と違い、ググってもサイトが見つからず、ウィキペディアにも項目がないので「会社が今もあるのかどうか」すら不明です。昨今は出版不況のため、中小出版社の倒産が珍しくないので「倒産した」のかもしれません。
ググったら【楽天市場】大村書店 学校を変える!「教育特区」 子供と日本の将来を担えるか /大村書店/下村博文 | 価格比較 - 商品価格ナビなんてのがヒットしました。
「あの下村の本を出すところ」なら『拉致・国家・人権――北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』 (大村書店)なんてのも不思議ではないのかもしれません。大体、刊行年が「2003年」ですからねえ。下村が文科相になったときにこういう本を出すのならともかく「大村書店、お前、下村とズブズブすぎやろ」ですね。あるいは「飛鳥新社」「青林堂」「勉誠出版」などがウヨ商売に乗り出したのと全く同じパターンか。
大村書店からは
楽天ブックス: われわれの政治的課題 - 戦術上及び組織上の諸問題 - レフ・トロツキ- - 9784756310316 : 本(1990年)
楽天ブックス: 現代日本の人権状況 - 未批准国際条約から考える - 宮崎 繁樹 - 9784756350022 : 本(1993年)
楽天ブックス: オリーブの木政権戦略 - イタリア中道左派連合から日本政治へのメッセージ - 後 房雄 - 9784756310637 : 本(1997年)
楽天ブックス: ポスト・マルクス主義と政治 復刻新版 - 根源的民主主義のために - エルネスト・ラクラウ - 9784756320216 : 本(2000年)
楽天ブックス: ラテンアメリカ従属論の系譜 - ラテンアメリカ:開発と低開発の理論 - クリストバル・カイ - 9784756320292 : 本(2002年)
楽天ブックス: これでいいのか日本の外交・防衛 - 「危険な日米基軸外交」から「憲法に立脚した平和政策」へ - しもみち 直紀 - 9784756330291 : 本(2005年)
などというウヨ的でない本も出ているようですのでね(いずれにせよ10年以上前の古い刊行年の本しかヒットしないのでやはり「倒産」でしょうか?)。
それにしても高世を信じれば『自称・マルクス主義者(中野某)』が「下村の本を出すようなウヨ(?)出版社」から本を出す(ちなみに刊行年は下村著書の刊行年と同じ2003年)。
「お前が本当にマルクス主義者(左派)ならせめて他の出版社から出せよ、中野」と言いたくなります。まあ、高世の主張は間違いであり、本当は「反共主義者かもしれない」ですが。
・『北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』という副題からして「アホか」ですね。
交渉相手(本の刊行年である2003年当時は金正日?)を「国際法廷(ICC?)に引きずり出したい」なんて言って北朝鮮が交渉に応じると思ってるのか。
それにしても「マルクス主義の立場」ねえ。
むしろ「北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ」て「反マルクス主義の立場」じゃないか。
いや俺も別に北朝鮮が「マルクスの目指した国家」だとは全く思いませんけどね。そもそも俺は北朝鮮シンパでもないですし(ただし「味方でなければ敵」という「二分論」でしか話ができない「反共、反北朝鮮分子」id:noharraのような人間は「太陽政策賛成」「朝鮮学校無償化除外反対」「北朝鮮拉致問題は経済支援とのバーター取引で解決すべき」と主張する俺を北朝鮮シンパ呼ばわりしますが)。
ただし、「反マルクス主義=反共・反北朝鮮ウヨ」でもない限り「北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ」なんていわんでしょう。現実性がない上に日朝交渉を阻害して拉致解決に明らかに逆効果だからです。高世の主張に反し、中野は本当は「反共、反マルクス主義のウヨ」ではないのか。
◆チャールズ・テーラー - Wikipedia
元リベリア大統領。反政府勢力の攻勢を受け、2003年8月11日に辞任しナイジェリアへ亡命。
2006年3月、亡命先のナイジェリア当局に拘束される。シエラレオネ内戦で、虐殺や非道な行為を働いたとして国際戦犯法廷から起訴。
2012年4月26日に国際刑事裁判所(ICC)で開かれていたシエラレオネ特別法廷で禁固50年の刑を言い渡された。国連が設置する法廷での国家元首経験者に対する有罪判決は史上初。
なんてのはあくまでも例外的ケースであって「だから北朝鮮指導者も、チャールズ・テイラー元リベリア大統領のように、拉致問題でICCに引きずり出して有罪判決が出せる」つう話ではない。そもそもテイラーの逮捕、裁判は「反政府勢力に抵抗しきれずにナイジェリアに亡命」後の話ですからね。北朝鮮で「反政府勢力による政府転覆」なんてあるのか。そこで「日本が反政府勢力をてこ入れして北朝鮮打倒」なんて言い出したら「もはや正気の沙汰ではない」。
しかしよくもまあ高世もこんな非常識な著書を紹介できるもんです。
俺なら
の部分は書きませんけどねえ。仮に中野氏の名前を紹介するにしても『拉致・国家・人権――北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』 なんて著書名は紹介しません(仮に著書名を紹介する場合も、少なくとも『明らかに非常識な副題』は紹介せず『拉致・国家・人権』という主題だけ紹介します)。だって「繰り返しますけど」非常識じゃないですか。
シベリア抑留された人間がまだソ連にいるのに『シベリア抑留・国家・人権――ソ連独裁体制を国際法廷の場へ』なんて本を出すくらい非常識でしょうよ。そんなことしたらシベリア抑留者の帰国が遅れるだけでしかない。ソ連のシベリア抑留を国際法廷に出すなんて事は現実的じゃない。
懇親会には滋さんの出身校、札幌南高時代の同期生が何人も顔を見せた。高校の一年先輩の作家、渡辺淳一が、自殺した同級生を書いた小説『阿寒に果つ』の話で盛り上がったのを覚えている。拉致の話は一つも出なかった。
滋氏ご本人も拉致の話はしたくなかったし、周囲もしたくなかったんでしょうね。だって明るい展望がないもの。かつそんな話は救う会や家族会相手に嫌と言うほどやってるわけです。
お開きになった後、一緒にタクシーで空港へ。滋さんには酔い覚ましにロビーで待っていてもらい、私が二人分のチェックインをしにいった。
戻ってみると滋さんがいない。売店やトイレなども探したが見つからず、空港の職員に届け出た。すると、滋さんは医務室で介抱されているとのこと。ロビーの椅子から転げ落ちている滋さんを職員が見つけて運び込んだという。
便を一つ遅らせることにし、しばらく休んだあと、滋さんは車イスに乗せられて機内へ。羽田に着いたら、そこでも車イスが待ち受けていた。足元のおぼつかない滋さんをタクシーに乗せ、川崎に向かった。
雨の中、早紀江さんが、マンションの1階まで下りて傘をさして待っていた。
「おとうさん、お酒をのんじゃだめっていったでしょ。私が付いていない*3とこうだから」と叱られ、滋さんがしゅんとなっていたのがおかしかった。
いくら注意されても、お酒には手がでてしまう。そして飲みだすと止まらなくなってしまう。滋さんが長年耐えてきた、私には想像もつかない苦悩と強烈なストレス。飲まずにはいられなかったのだろう。
2010年当時、高世って随分横田夫妻に食い込んでたんだなと思いますがそれはさておき。
失礼ながら「横田滋氏ってメンタル的に弱い人だったんだな」と思います。彼が家族会会長になったことはその意味では「全く不適切だった」でしょう。だからこそ結局、「精神的ストレスに耐えきれず」会長を退任したのでしょうが。
まあ、早紀江がそう言う「あたしがいないとこの人は駄目な人」みたいな態度だからこそ「俺を馬鹿にするな!」と思いながら、それが早紀江相手に言えずストレスから更に酒に走るわけでしょうが、そう言う認識は早紀江にはないんでしょうね。酒が、そして「早紀江の悪妻ぶり」が寿命を縮めたといっていいでしょう。
そしてそのストレスの原因を「救う会、家族会」べったりの高世は「拉致した北朝鮮が悪い」「結果を出せない政府、外務省が悪い」としかいわないわけですが、「酒に逃げた」と言う意味では一番悪いのは「孫との面会を妨害し続けた救う会と家族会」「そんな家族会に同調した妻・早紀江と二人の息子」でしょうよ。
イフの話をしても仕方ありませんが、もっと孫に会っていれば、酒に逃げることもなく寿命を縮めることもなかったんじゃないか。
何というか早紀江を見ていると藤子・F・不二雄作品『老雄大いに語る』に出てくる『妻に言いたいことが言えず鬱憤を募らせる夫』と『そんな夫の思いに気づかない悪妻』を連想しますね。
【参考:阿寒に果つ】
阿寒に果つ - Wikipedia
◆小説
『婦人公論』の1971年7月号から1972年12月号にかけて連載された。渡辺淳一によれば、主人公・時任純子は札幌南高校時代の同級生で天才少女画家と呼ばれた加清純子がモデルであり、私小説的な側面を持つ。
◆映画化
五十嵐じゅん(現・五十嵐淳子)主演の経緯について山口百恵の主演映画として企画されたが、裸体シーンなどの問題点があり山口のOKが取れず。急ぎ主演女優を選考し、6人の最終選考の中から強く主演を望んだ五十嵐が抜擢された、と書かれたものと、五十嵐が原作を読んで渡辺淳一に「映画かテレビドラマになる時は私をヒロインにして欲しい」とファンレターを送っていて、渡辺が東宝の田中収プロデューサーに五十嵐を推薦し、田中が五十嵐に会い即座にヒロインに決めた、と書かれたものがある。「6人の最終選考」も「渡辺の推薦」も双方とも事実なら、最終選考は最初から五十嵐で決まっていた出来レースということになる。
興行的には振るわなかったとされる。なおDVDやBDの発売は、2019年9月時点で確認できない。VHSテープは1988年に東宝から出ている。
【参考:老雄大いに語る】
老雄大いに語る(SF短編) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
藤子・F・不二雄の短編の1つ。
◆あらすじ
合衆国宇宙局長サミュエル・クリンゲラインは冥王星探査ロケット「プルート13号」の搭乗員に自分自身を指名した。
異例の決定を下した老雄の真意とは。
◆登場人物
・サミュエル・クリンゲライン
合衆国宇宙局長。52歳。
過去の大戦では最高殊勲飛行士章を得た名パイロットであった。
非常に寡黙な性格。
周囲からの猛反対を退け、冥王星探査ロケットに搭乗する。
・アグネス・クリンゲライン
サミュエルの妻。
口やかましい性格でサミュエルを尻に敷いているが、彼の健康を第一に考えている。
サミュエルのロケット搭乗に反対していた。
・以下ネタバレ注意。
二年余の大航海を終え、遂にロケットは冥王星へ到着。
着陸成功の知らせが5時間20分をかけて地球に届いた。
地球からは微笑んだアグネス夫人の画像が送られ、サミュエルが第一声を語りかけることになっていた。
ロケットに夫人の画像が届き、サミュエルが口を開く……。
「この瞬間をわたしはどんなに待ったことか!!」
「沈黙しているおまえに向かってひと言以上しゃべる機会をどんなにかユメ見て来たことか……」
「いいたいことは山ほどある。わしは……わしは……」
以下、空気の読めない野暮な解説
(ボーガス注:この藤子作品の設定では)光速がこの距離*4を踏破する時間は5時間20分である。会話なんてできるわけがないので、メッセージはお互い全て一方通行である。
よって、(ボーガス注:すぐには)何か言い返されることも口を挟まれることも全くない。
(ボーガス注:寡黙なサミュエルを尻に敷いて、普段は彼に何も言わせない妻アグネスのような)どんなに口やかましい人でも自分の前で(ボーガス注:5時間20分後でない限り)単なる映像となって「沈黙」してくれるのだった…
【藤子・F・不二雄SF短編】老雄大いに語る - 今日も暇なことを書くブログ改め
サムが冥王星までに行く理由、それは「黙っているだけの妻に対して今までの文句をぶちまけること」。作中、サムがアグネスに言われている描写が多い。
1.野菜ジュースのことをどうこういう(サムは仕返しなのかアグネスの方だけタバスコを入れた)。
2.(ボーガス注:冥王星行きに)反対しておりどうこういう。
そう、口うるさく言いかえそうとしても無意味だった。そのため、沈黙している時を狙えるのは冥王星にいるだけと考えた。なんともギャグな感じか。
まあ、「自分の尻に夫を敷いてやりたい放題の悪妻に、思う存分物が言いたいという、ただそれだけのために夫が冥王星なんか行くのか!(呆)」つう馬鹿馬鹿しさがこのマンガの肝ですが、まあ、とはいえ「これはオーバーだけど俺も女房には普段物が言えないなあ」つうサラリーマンも結構多いのでしょう。藤子Fの妻がどうだったのかは知りませんが。横田夫婦の関係はこれに近いものがあったんじゃないか。なんて言うと恐らく早紀江は大激怒でしょうが。
ちなみに藤子作品では逆に「DV夫に妻が殺意を募らせる」コロリころげた木の根っ子 - Wikipediaという作品もあります。
【参考:コロリころげた木の根っ子】
コロリころげた木の根っ子 - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
藤子・F・不二雄の短編の1つ。
以下ネタバレ注意。
まだ原稿が出来ていないことに慌てる西村を尻目に呑気に酒を飲む大和。
「酒!!」
大和は空になったボトルを廊下に投げ出し、妻を呼びつける。
すぐさま新しいボトルを持って来た妻だったが、大和は「ボトルが空になる時間ぐらい見計らえないのか」と激怒し妻を突き飛ばす。
西村は大和をなだめ、一旦編集部に連絡を入れるために1階へ。
この時西村は危うく先程投げ捨てられた空ボトルを踏みそうになり、端へと寄せる。
編集長にまだ原稿が出来ていないことを伝え、部屋へ戻る西村。
するとまたもやボトルを踏みそうになってしまう。
「? たしかにさっき……こうすみっこへ……」
再び端にボトルを寄せ部屋に入る。
とにかく早く帰りたい西村は明日また出直そうとするが、それだと(ボーガス注:大和の)エンジンがかからないらしく、結局泊まることに。
西村は再び電話を借り今度は自分の家へ連絡。
部屋に戻る際に大和の妻から新聞を借りる。
西村が新聞を読みながら階段を昇っているとボトルを踏んでしまい、階段から転げ落ちてしまう。
大和は「(ボーガス注:怪我をするから酒のボトルはすぐ片付けろと)いままでに何度も注意した」と妻を怒鳴りつけるが、とにかく原稿を仕上げてほしい西村は大和を再びなだめる。
その後、旅番組を見た大和は突然取材旅行へ行こうと言い出し、あろうことか妻自身に自らの愛人を電話で呼び出させる。
しかし愛人が旅行を嫌がり、尚且つ占いで旅行は大凶となっていたために中止。
と、そこへ妻がトランクを持って現れる。
「旅行のおしたくです。」
妻は気を遣ったつもりだったのだが、逆に大和の怒りを買ってしまう。
「したくしろとおまえにいいつけたか。さしでがましいことをするな。行くか行かんかおれが決めることだ! たった今行かないことに決めた!!」
大和は妻を何発も何発も殴りつける。
愛人は言う、「先生いつかおくさんに殺されるよ」……。
喧嘩が収まり食事を済ませ部屋に戻った大和と西村。
大和は西村に語る。
「色々やってはいるが本当は妻を愛しており心の中では感謝している。そしてそれは妻もわかっているはずだ」と。
「だからこそ、理不尽な暴力にも文句も言わずに20年間も自分についてきてくれているのだ」と。
「酒!!」
いつものようにボトルを廊下に投げる大和。
そしてついに作品の構想がまとまったという。
タイトルは「コロリころげた木の根っ子」。
主人公を徹底的に受け身な人間にし、童謡「待ちぼうけ」のように自分は手を下さずひたすらチャンスを待つのだという。
早速書き始めようとするのだがまだ酒がこない。
西村が様子を見に階下へ降りると、どうやら奥さんは入浴中のようであった。
西村は奥さんの代わりに酒を持っていこうとするが、どこに酒がしまってあるのかがわからない。
色々と部屋を探していると奥さんが作った1冊のスクラップブックを発見する。
「トイレが爆発」
川崎市の会社員Aさんがタバコを吸いながらトイレに……汲み取り式であったためガスが……引火し爆発したもの……
「おもちゃで大けが」
階段の上に置き忘れられたおもちゃにつまずき……首の骨を折って……
「ペットからの伝染病」
Bビールス症 東南アジア産の野生猿が運び屋……脳、神経系統をおかし……死亡率が高い…………
「水銀汚染魚安全献立表」
一週間に小アジ12匹マグロ47切れ以下……
その内容はいずれも西村がこの家の中で見てきた物(ボーガス注:汲み取り式トイレで喫煙する大和、階段の上に酒瓶を置き忘れる妻、大和が妻からプレゼントされたペットの猿、夕食にだされたアジ、マグロの刺身)と酷似したものであった。
驚愕した西村が部屋に戻ろうと階段まで来ると、そこには空のボトルを階段前に置き直す奥さんの姿があった。