高世仁に突っ込む(2020年6/15日分)

◆高世のツイート

高世仁リツイート
有田芳生
横田滋さんの逝去によせて - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 横田めぐみさん拉致を先駆的に報じた高世仁さんの回想です。2人で川崎に横田夫妻に会いに行ったことも思い出しました。「意見広告7人の会」の同志で、もっとも信頼できる記者のひとりです。

 「有田さんに褒められました!(高世)」て、「こんな過去の自慢しか出来ないのか、高世って哀れだな」と思うとともに、「高世なんていかがわしい人物を未だにそこまで絶賛?」と有田氏にも呆れます。
 大体週刊文春の写真掲載の時に救う会に悪口雑言された有田氏を何一つ擁護しなかったのが高世でしょうに。しかし有田氏も「横田夫妻に裏切られた」と言う思いがあるでしょうに良くこういうツイートするもんだなあとは思います。


横田滋さんの逝去によせて8 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世仁に突っ込む(2020年6/13日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた高世記事横田滋さんの逝去によせて7 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。

拉致問題の解決のために、何かしたいんですが」
 「何かお手伝いできること、教えてください」
 これまで何度、尋ねられたことか。
 拉致問題ほど、国民が「何かやりたい」と思い、大衆運動の巨大な潜在エネルギーを持つテーマはないだろう。

 小泉訪朝直後はそうかもしれません。しかし今は明らかにそうではないですね。
 拉致は完全に風化しています。
 それは当然でしょう。拉致問題は「外交問題」であり基本的に一般人が何か出来る話ではないからです。
 「点字ブロックの上に自転車を置くのはやめよう」「視覚障害者の転落事故防止のために駅全てにホームドアを設置するよう鉄道会社に要請」「阪神大震災東日本大震災)の現場で被災者支援ボランティアしよう」などの運動を一般人が出来る話では全くない。
 当然、拉致問題で何の動きもなければ、国民はどんどん関心を失っていきます。

 私もひんぱんにコメンテーターとして、テレビのワイドショーなどに呼ばれていた。

 小泉訪朝直後は救う会(例:荒木、島田、西岡)や家族会(例:横田夫妻)の連中も良くテレビワイドショーに出ていました。しかし今はそうではない。このこと一つとっても拉致の風化は明らかです。

 11月4日、日テレの「ザ・ワイド」に出演し、レギュラーの有田芳生さん(現参議院議員)とスタジオで同席した。放送後、有田さんから、米紙『ニューヨークタイムズ』に拉致問題の意見広告を出さないかと誘われた。
 有田さんは、湯川れい子さんや勝谷誠彦さんなどを誘って「7人の会」を作った。

 「ザワイド」つうのは「1993~2007年まで日テレでやってたワイドショー」です(ザ・ワイド - Wikipedia参照)。今は「ミヤネ屋」になっていますが。
 それはともかく「など」で片付けるのは失礼すぎでしょう。
 ちなみに「など(3人)」が誰かというと意見広告7人の会 - Wikipediaによれば

【氏名のあいうえお順】
・一橋大名誉教授(政治学者)の加藤哲郎
毎日新聞元ソウル特派員、早稲田大学名誉教授の重村智計
フリーライター日垣隆 

です。「事故死なのに弟は殺されたとデマ」「著書に盗作が発覚し絶版」など、デマライター、盗作ライターとして「危なすぎて使えない」ということでメディア業界からもはや追放されたも同然の日垣の名前を隠すのはよく分かりますが、なんで加藤氏や重村氏の名前を隠すんですかね?
 一方でデマ右翼として悪名高い勝谷誠彦(故人)の名前なんか出すのは意味不明です。日垣の名前を隠すのなら勝谷の名前も隠したらどうか。

 かなり「右」の人から筋金入りの「左」まで入った顔ぶれの統一戦線だった。

 右は日垣と勝谷でしょう。左なんてこの顔ぶれでは加藤氏しかいないと思います。どっちにしろ日垣だの勝谷だのと名を連ねて疑問を感じないとは正直、「有田氏辺りに言われるがママに名前貸ししたにしても加藤氏は酷いな(呆)」ですね。まあ加藤氏にとってもこの件はもはや「忘れ去りたい、なかったことにしたい黒歴史」ではないか。
 どっちにしろ「こんなもんに何の意味があるんだ?」ですね。
 正直、この7人、失礼ながら「超有名人」つうわけもなくこの意見広告ほとんど話題になりませんでした。かつこのうち、朝鮮半島専門家と言えるのは重村氏だけですからねえ。まあ、大甘で高世も入れてもいいかもしれませんが。
 加藤氏は「政治学者」といっても別に北朝鮮の専門家ではない。

 集まったのは1400万円。広告費が650万円だったので750万円もの余剰金が出た。「家族会」に寄付することにし、有田さんが全額を横田滋さんに手渡した。おそらく「家族会」への一回の寄付としては、過去最高の金額だっただろう。
 この活動をつうじて痛感したのは、拉致問題に寄せる関心の高さと、「拉致問題解決のために行動したい!」という潜在的なエネルギーの大きさだ。
 それなのに今、呼びかけられるのは署名やカンパという旧態依然としたものばかり。多くの市民がよろこんで参加できる形の活動が見当たらない。

 「高世はアホか」ですね。高世の運動で金が集まったのは「小泉訪朝直後はそれだけでの熱気があったから」にすぎません。
 高世の運動が魅力的だったからでもなんでもない。
 今同じ運動をしてもカネなんか集まらないでしょう。
 大体「ジンネットが潰れたこと」それ自体が「拉致の風化を象徴」しています。
 一時期、高世のジンネットは「拉致番組作成」を売りにし、ウハウハでした。高世もコメンテーターとして呼ばれることもあった。
 しかし拉致が風化し,拉致番組など全くつくられなくなると「拉致番組作成」という売りはむしろ「足かせ」になります。他の番組をつくろうにもライバルは既に沢山いる。
 ジンネットの独壇場状態だった拉致番組ほど状況は甘くはない。その結果がジンネット倒産です。
 今も拉致が風化してなければ「今も拉致番組作成でジンネットはウハウハ」でジンネット倒産などなかったでしょう。
 そもそも高世の意見広告になんか意味があったのか。拉致なんてもんは繰り返しますが外交交渉でしか解決しません。そう言う意味で意見広告なんか全く無意味です。
 その点が意見広告に意味がある一般の人権問題と違う。
 そもそも「喜んで市民が参加する必要」なんかどこにもない。外交交渉の進展にどう市民が関係するのか。
 しかも救う会や家族会は「拉致解決のためには九条改憲が必要だ」「安倍首相しか拉致は解決できない。モリカケ桜を見る会などの安倍批判などどうでもいい」などという主張する右翼集団です。そんな連中の運動にまともな人間が参加できるわけないでしょう。
 それにしても

 それなのに今、呼びかけられるのは署名やカンパという旧態依然としたものばかり。多くの市民がよろこんで参加できる形の活動が見当たらない。

と書いて救う会、家族会が政治力を衰退させていること、拉致に対する国民的関心が失われてることを事実上認める高世も実に滑稽です。

 弾圧の中立ち上がる香港の若者や、アメリカ全土を席巻する人種差別撤廃*1運動を見るにつけ、拉致問題が、日本の市民のエネルギーを有効に引き出せていないのが残念だ。
 支援団体はもちろん、私のように拉致問題に少しでも首を突っ込んだものは、反省すべきではないか。

・「支援団体」と抽象的な書き方で救う会とはっきり書かない辺りが無様です。まあ、確かに「あさがおの会横田夫妻の住む団地住民の有志の会)」とか救う会とは違う支援団体もあるようですが、「一番大きな団体」は救う会ですし、高世がもっぱら想定してるのも救う会でしょうに。
・「どう反省するのかいってみろ!、田中均氏に謝罪でもしてくるのか?」
 「反省する気もないくせにふざけんな!。安倍の『断腸の思い』と変わらないだろ、お前」
 「大体『すべきではないか?』だ?。『ではないか?』いらねえよ、バカ。『私は反省しているし、救う会や家族会も現状を反省すべきだ』と断言しろ、バカ!」としか思いませんが高世ですら、こう言わざるを得ない惨状に拉致問題はあります。なんとも滑稽で無様です。
 まあ

拉致問題が、日本の市民のエネルギーを有効に引き出

すには
1)救う会や家族会は「拉致解決のためには九条改憲が必要だ」などという非常識な右翼主張(護憲派を拉致界隈から明らかに遠のかせてる)をやめ、
 また
2)蓮池透氏の除名を撤回し和解することが必要でしょうが、救う会、家族会はそんなことしないし、高世もそんなことは主張しません。
 高世が「反省」というなら「蓮池透氏の家族会除名」「救う会、家族会の九条改憲論」を批判すべきでしょう。
 大体高世は「自称護憲派」のわけですしね。「拉致解決のためには九条改憲が必要だ」なんて主張は護憲派にとって容認できる話ではありません。
 「日本の憲法九条に当たるものなどないルーマニア拉致被害者がいること(曽我夫妻の証言による)」「拉致ではないが身柄拘束された米国人ワームビア君の存在(米国には勿論憲法九条に当たるものなどない)」など考えれば、明らかに嘘ですし、これでは「護憲派のせいで拉致が解決しない」と護憲派を誹謗してるのも同じです。よくもまあ自称護憲派のくせに救う会や家族会の暴論を高世は容認できるもんです。

 武志さんの母、友枝さんは、社会党代議士と朝鮮総連の斡旋で北朝鮮に渡り、息子と涙の再会を果たしていた。

 つまりは北朝鮮は「公然と北朝鮮に悪口する」など面子を潰すことをしない限りいくらでも会わせてくれると言うことですね。
 横田夫妻も家族会、救う会と縁切りすればいくらでもウンギョンさんと会えたでしょうにねえ。まあ、「死亡した横田夫」はともかく存命の横田妻は今からでもそれが一応可能ですが。でも横田妻は死ぬまでそういうことをやりそうにないけど。

 武志さんがあくまで「遭難したところを北朝鮮の船に救助された」と言い張るため、今も政府は拉致事件と認定していない。

 つまり

横田滋さんの逝去によせて7 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
めぐみさんと同じ13歳の中学生が北朝鮮に連れ去られたという事件

とはは寺越さんのことだったわけですが、それはさておき。
 「そりゃ当たり前だろ」て話です。当人が拉致でないと言ってる物を拉致認定できるわけがないし、拉致認定して何のメリットがあるのか。
 しかし「あくまで言い張る」ねえ。せめて中立的表現で「主張する」などと書いたらどうか。
 まあ「あくまで言い張る(どう見ても事実に反すると思う主張を行う)」つうなら

「特定失踪者は北朝鮮拉致の疑いがある」
「制裁路線しか拉致解決の道はない」
蓮池透の家族会除名には問題はない」
「安倍首相しか拉致を解決できない」

救う会、家族会、あるいは

「孫と一回しか会ってないことを後悔しない」

の横田奥さんの方がよほど「あくまで言い張る」でしょうよ。
 高世も

「特定失踪者は北朝鮮拉致の疑いがある」
「制裁路線しか拉致解決の道はない」

と「あくまで言い張っていた」一人でしょう。

実は、政府に認定されていない「拉致事件」は少なくない。

 「ああ、はいはい、特定失踪者ね。でも国内で何人も見つかってるような代物は拉致じゃないから」で終わるバカ話です。

 めぐみさんがいまだ消息が分からないのに対して、武志さんは北朝鮮で家族を持ち、日本の肉親と再会できた。今も武志さんは拉致を否定し、北朝鮮の公民として、指導者の恩恵に感謝しながら生きている。

 「消息が分からない」て「あくまで言い張る」のは辞めて欲しいですね。
 「いつ、どこで何故死んだか」「死ぬまでどんな生活だったか」「遺体はどこにあるのか」はともかくどうみてもめぐみさんは死亡しています。
 拉致の事実を認め、ウンギョンさんの存在も認めて、しかしめぐみさんだけは隠すなんてあるわけもない。
 まあ、「あえて言えば」武志さんや「5人の帰国拉致被害者」に比べてめぐみさんはメンタルが弱かったんでしょうね。
 その結果、精神を病んで病死した、あるいは自殺したというのが一番あり得る可能性でしょう。

こうして、私たちは新たな拉致事件を発掘していった。
 (つづく)

 「もうそういう過去の自慢話でしか生きることが出来ないのか、哀れだなあ。まあ、会社も潰したし、高世は今後活躍も出来そうにないしね(苦笑)」ですね。
 つうかこの自慢話は

 弾圧の中立ち上がる香港の若者や、アメリカ全土を席巻する人種差別撤廃運動を見るにつけ、拉致問題が、日本の市民のエネルギーを有効に引き出せていないのが残念だ。
 支援団体はもちろん、私のように拉致問題に少しでも首を突っ込んだものは、反省すべきではないか。

つう文章と矛盾しないのか。
 「反省」云々と言いながら書かれる内容の大部分は「過去の自慢話」なんだから高世も本当にいい度胸をしています。

*1:人種差別一般というよりは黒人差別、それも「警察の黒人差別」にもっぱら話は限定されてると思います。