黒坂真&黒井文太郎に突っ込む(2020年6月15日分)

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。世論とたたかいの勝利、との呟きですが自衛隊解散までの道のりは遠い。
◆吉岡正史
【速報】世論とたたかいの勝利。
「新型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』の山口県秋田県への配備計画をめぐり、河野防衛大臣は、15日午後5時半すぎ、防衛省で記者団に対し、コストや技術的な問題を考えて計画を停止する考えを表明にしました」
河野防衛相「イージス・アショア」配備計画停止を表明 | NHKニュース

 「コストや技術的な問題」というのは詐欺的な表現で実際には「現地住民の反対」ですね。現地住民の反対を抑え込むのには「相当のコスト(現地へのいわゆる対策費)がかかる」し、それでも「予定通りのスタートが技術的に可能か疑問」と言う話です。地元の反対運動と関係なく「コストや技術的な問題」で白紙にしたわけではない。ただ「やたら面子にこだわる安倍政権の連中」としては素直に「地元の反対運動に配慮しました」とはどうしても言いたくないのでしょう。
 それはともかく黒坂らしいトンデモぶりで吹き出しました。
 ここで

◆イージスアショアの山口、秋田配備は白紙撤回されてもイージスアショアの配備自体は撤回されてない
◆最初から無理して山口や秋田に配備しようなんて思ってない。地元の了解が得られるところに置くつもりだった。山口や秋田が唯一の選択肢じゃない。だから今回の一件は安倍政権の政治的敗北なんかじゃない

などと黒坂が「強がる」のならまだわかります。
 何でそこで「自衛隊の解散はまだ遠い」とかわけの分からない話になるのか。イージス反対派には自民党支持者もいるし、この件で誰もそんな話はしてない。
 ちなみに「イージス配備支持のウヨ」黒井文太郎は同じNHKニュースに

黒井文太郎
 国民の安全は?
 北朝鮮が核ミサイル武装してることの危険性は計り知れないのですが

などと憤慨(?)していました。
 「お前未だに北朝鮮が日本めがけてミサイル(それも通常ミサイルではなく核ミサイル)ぶち込む可能性があるとか言うのかよ、黒井!。お前だって本気でそんなこと思ってないだろ!。デマもいい加減にしろよ!」ですが。
 まあ、「北朝鮮を大いに上回る軍事力」を保有する中露ですら日本めがけてミサイルなんかぶち込まないでしょう。ましてや北朝鮮がミサイルぶち込む可能性などまずありません。人間として「黒井のようなデマ屋」にはなりたくないもんです。黒井のようなデマ屋と付き合える人間には心底呆れます。
 まあそれはともかく。

南北関係「収拾できないところまできた」 北朝鮮が談話:朝日新聞デジタル
 北朝鮮で対南対策を担う朝鮮労働党の統一戦線部長は12日夜、「北南関係はすでに収拾できないところまできた」との談話を発表した。朝鮮中央通信が同日伝えた。
 談話は、韓国の脱北者団体が北朝鮮体制の批判をするビラを風船を使ってまく活動に対し、韓国大統領府が厳正に対応するとの姿勢を打ち出したことに言及。韓国側の行動が遅すぎると批判したうえで、「(韓国への信頼は)粉々になった」と非難した。

北朝鮮、韓国揺さぶり 連絡事務所破壊を予告 韓国統一省、敵対行為の自制呼びかけ(写真=ロイター) :日本経済新聞
 北朝鮮が韓国への揺さぶりを強めている。金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長は北朝鮮の開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所の破壊を予告し、次の報復行動の行使権を軍総参謀部に渡すと指摘した。韓国は敵対行為を自制するよう呼びかけている。
 北朝鮮朝鮮中央通信が13日に報じた談話によると、金与正氏は「遠からず北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」と威嚇した。韓国の脱北者団体が北朝鮮体制を批判するビラを北朝鮮に向けて大型風船でまいたことを巡る報復の一環だ。報復行動を軍総参謀部に託すとも主張している。
 金与正氏は南北経済協力の中核である開城工業団地の完全撤去や、軍事境界線の緊張緩和策を盛り込んだ南北軍事合意の破棄も検討するよう指示した。韓国統一省によると、北朝鮮は9日以降、韓国との通信を遮断して通話に応じていない。
 北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長も13日の談話で、韓国政府を名指しして「非核化などとたわ言を言うのはやめた方がいい」と指摘した。
 韓国統一省報道官は同日「(南北双方が)あらゆる合意を順守するために努力しなければならない」と、敵対行為の自制を呼び掛ける声明を発表した。韓国側の報道官は「国防部は現状を厳しく認識している。北朝鮮軍の動向を綿密に監視している」と説明し、偶発的な衝突防止に備える構えを見せている。

などを理由に黒井が「今まさに北朝鮮の脅威ガー、イージス配備白紙撤回は問題」などといっても世論はそうした方向に明らかに向かってないのが興味深いですね。
 コロナ騒動の影響が大きいとは言え、一時のテレビでの北朝鮮バッシングが嘘のような状況です。