島田洋一に突っ込む(2020年6月18日分)(追記あり)

トランプ大統領“暴露本”の一部が公開。「ウイグル族を強制収容するよう中国に勧めていた」ボルトン氏が主張(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

■主張1:ウイグル族の強制収容を勧めた
 2018年4月から2019年9月まで、トランプ大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めたボルトン氏。
 トランプ大統領から2018年に「ほとんどがイスラム教徒であるウイグル族の扱いに関して、なぜ我々が中国に制裁を課すのか」と尋ねられたという。
 さらにボルトン氏は本の中で、2019年のG20サミットでのトランプ氏と習近平国家主席のやりとりについて次のように書いている。
「2019年6月に大阪で開かれたG20の夕食会で、習氏は通訳だけがいる場所で、新疆(ウイグル族が住む新疆ウイグル自治区)に、基本的には強制収容所となる建物を建てることをトランプに説明した。我々の通訳によると、トランプ氏は習氏に、強制収容所を建てるべきだと伝えた。トランプ氏はそれはまさに正しいことだと思っていた。」
■主張2:再選のために農作物を買うように求めた
 また本でボルトン氏は、トランプ大統領は習主席にアメリカから農産物を買うよう求めたとも主張している。
 それは2020年の大統領選再選のためで、トランプ大統領は「中国が大豆や小麦を購入することが大統領選の勝利につながる」と述べたという。
 ボルトン氏の主張に対し、トランプ大統領は「彼は嘘つきだ」「ホワイト・ハウスの全員が彼を嫌っている」とウォールストリートジャーナルに反論した。

 ボルトン&トランプを散々「反中国の闘士」と褒め称えてきた島田のようなウヨにとって、ボルトンが暴露本で「トランプは過去に中国べったりだった」と非難していることは頭の痛いことでしょう。
 ボルトンが嘘をついてるにせよ、ボルトン発言が事実にせよ、「ボルトン発言をなかったことにしてすっとぼけない限り」、過去の「ボルトン&トランプ絶賛発言」を撤回し「ボルトンは嘘つき」と批判するか、「トランプは嘘つき」と批判せざるを得ないからです。


島田洋一のツイート

島田洋一
 何十万人を瞬時に殺害する核ミサイルの迎撃よりカラのブースターが人を直撃する極めて小さな可能性の方を重視する河野防衛相の説明。これまた倒錯のきわみだ

 イージス配備撤回について「首相の安倍の了承」は当然あるに決まってますが、安倍は批判せずに「河野防衛相ガー」のいつもの安倍信者・島田です。
 「つくる会教科書不合格」の「文科官僚ガー」といい、「習主席訪日計画」での「外務官僚ガー」といい、島田らウヨ連中も、詭弁で安倍批判から逃げるのも大概にしたらどうなのか。

島田洋一
 6月18日。アメリカがウイグル人権政策法を成立させた同じ日に、日本は習近平国賓招待をにらんで媚中派の五百旗頭元防衛大学校長を天皇陛下の相談役に起用。シュールなまでに日米の差異が浮き彫りになった。これは要するに習近平国賓招待シフトだ。

 五百旗頭氏に限らず、そもそも過去の宮内庁参与(島田曰く「天皇陛下の相談役」)だって島田レベルの反中国極右など一人もいないので「はあ?」ですね。
 もちろん「親中国」云々で五百旗頭氏が宮内庁参与に選ばれたわけではなく「穏健保守」を選べば、自然と「島田の言う親中国派になってしまう」と言うだけの話です。いくら何でも島田や櫻井よしこ西岡力や荒木和博レベルの非常識極右が宮内庁参与に選ばれるわけもない。

島田洋一
 五百旗頭氏は、拉致を解決済みとして日朝正常化(経済援助)を進めようとした田中均氏を「戦後日本外交の限界に挑んだ」と絶賛したことでも知られる。その人がなぜ安倍政権下で天皇陛下の相談役に選任されたのか。宮内庁の実態も含め政治のプロに徹底分析してほしいところだ

 さすがの島田も「徳仁と雅子の野郎許さない!」「小和田恒(雅子氏の父。元外務事務次官)の差し金か!」などとはいえないようです。それにしても「宮内庁ガー」ねえ。今が安倍政権でなければ首相に悪口雑言したのでしょうにね。島田らウヨ連中も、詭弁で安倍批判から逃げるのも大概にしたらどうなのか。 

【追記】

島田洋一リツイート
 産経記者の質問に対して。宮内庁が自ら選任しておきながら天皇陛下に最終責任を帰すような回答をするのは論外だ 
宮内庁参与への五百旗頭氏起用に菅氏「陛下のお許しを得てお願い」 - 産経ニュース
 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、天皇陛下の相談役である宮内庁参与に兵庫県立大の五百旗頭(いおきべ)真理事長らを起用した理由について「宮内庁の参与とは皇室の重要事項の相談役であり、経験、人格、識見ともにふさわしい者として、天皇陛下のお許しを得て宮内庁がお願いしている」と述べた。
 五百旗頭氏をめぐっては、北朝鮮による日本人拉致事件に関し、平成12~13年頃に「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしいよ。あんな小さな問題をね」などと発言していたと福井県立大の島田洋一教授*1が証言している。菅氏は「個人の発言の一つ一つについて、コメントすることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

・島田が指摘するように「安倍政権として五百旗頭氏を次期参与の一人に決定した」であろうに「宮内庁が提案した物を天皇陛下が了解しました」と天皇宮内庁に責任転嫁してる辺りが菅は姑息ですね。
・それはともかく島田同様、産経も五百旗頭氏を嫌ってるらしいことがうかがえますが、まあ、安倍はそんなことは無視して五百旗頭氏を参与にするでしょうし、そうなれば産経も島田も安倍批判などできず黙りでしょう。
 五百旗頭氏がそんな発言をしたかどうか自体怪しいでしょうが、いずれにせよ「小泉訪朝直後なら」島田救う会副会長が「五百旗頭氏は拉致を軽視してる。そんな人間を宮内庁参与に、天皇陛下の相談相手にするのか!」と叫べば、「西岡救う会会長」「荒木特定失踪者問題調査会会長」「増元照明」なども「そうだ、そうだ」と叫び、田中均氏が外務省退官に追い込まれたように、五百旗頭氏の参与就任がぽしゃったかもしれない。
 しかし今や救う会にも家族会にもそんな権力はありません。
 「そもそも本当にそんな五百旗頭氏の発言があるんですか?。確実な証拠があるんですか?」と突っ込まれて「うっ」と詰まって醜態をさらすのでは無いか。まあ、それ以前にこんな島田の悪口雑言は何ら世間の話題にもなってないわけです。拉致は完全に風化した、改めてそう実感します。

*1:救う会副会長と書かない理由が謎です。産経にとって救う会とはそんなに不名誉な団体なのか。