黒坂真に突っ込む(2020年6月28日分)

黒坂真
 日本共産党、左翼は定住外国人地方参政権を付与すべきと主張します。池内さおりさんも、中国共産党員や韓国左翼が日本の政治に参画できる仕組みを何とかして作りたいのでしょう。

 いつもながら「やれやれ」ですね。
 在日外国人で数が多いのは「在日中国人(ただし、終戦直後から多かった在日朝鮮・韓国人イコールとは違い、中国の経済発展以降、日本に来る中国人が割と最近になってから増えてきたようですが)」「在日朝鮮・韓国人」とはいえ、在日外国人には勿論「欧米人」「東南アジア人」などもいる。
 静岡県浜松市群馬県太田市なんかは出稼ぎの日系ブラジル人が多いわけです。
 そして「在日中国人イコール中国共産党員では無い」し、「在日朝鮮・韓国人イコール左翼でも無い」わけです(外国人地方参政権を要求している民団はとても左翼とは言えないでしょう。むしろ右寄りだと思います)。
 大体、外国人地方参政権はそもそも「欧米でそう言う制度があるから日本でも認めてもいいのでは無いか、別に弊害はないのでは無いか」「在日外国人も行政サービスの受益者&納税者である以上、可能な限り政治に口が出せるようにすべきだ」「それが多様性の尊重や多文化共生の精神にも合致するのでは無いか」と言うだけの話です。最高裁外国人地方参政権については「外国人地方参政権制度容認・合憲判決((1)そのような制度を制定する義務までは無く制定しなくても違憲にはならないが、2)一方で制定しても政治的に適切かどうかはともかく、違憲にはならない)」という判断を下している。
 自民党公明党ですら民団の『最高裁の判決を契機に外国人地方参政権を認めて欲しい』という陳情について「ご意見は承った。前向きに検討したい」として頭ごなしに否定などしてないのに黒坂は全く何を言ってるのか。
 つまり外国人地方参政権とは、黒坂のようなウヨが「外国人に日本の政治が乗っ取られる」などと因縁付けるような話ではそもそも無い。大体、黒坂は「外国人地方参政権には弊害がある」というならどんな弊害があるのか具体的かつ現実的な弊害を出してみろという話です。
 「沖縄に中国人が大量に移住して県議選で米軍基地反対候補を支援したら、県議会が中国に乗っ取られ、中国による沖縄侵略の危険性ガー」
 「島根に韓国人が大量に移住して県議選で運動したら、県議会が韓国に乗っ取られ、『竹島は韓国の領土だと認める』という県議会決議ガー」的な非現実的な与太しか黒坂らウヨからは「外国人地方参政権反対理由」として提示されたことが無い。
 そもそもそんな与太でいいなら「今のままでも中国人や韓国人が大量に帰化した上で、沖縄や島根に移住すれば」黒坂の言う「県議会乗っ取りの危機」はあるわけです。
 まあ、「オウム教団が一時大量移住した山梨県上九一色村熊本県波野村(地名はいずれも当時)」のような「小規模自治体」ならまだしも、普通の自治体で「外国勢力が議会乗っ取り」なんてできるわけがないし、山梨県上九一色村熊本県波野村のような小規模自治体ですらオウムは世論の批判によって、撤退を余儀なくされました。「外国勢力が議会乗っ取り」なんて現実性皆無の与太でしか無い。