今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月28日分)

【論点直言 敵基地攻撃能力】政府が検討する敵基地攻撃能力の課題とは - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが「ウヨ産経なので予想の範囲内」ですが呆れるのは

 神保謙氏(慶應義塾大学教授)、武田康裕氏*1防衛大学校教授)、河野克俊氏*2(元統合幕僚長、元海上幕僚長

と出てくる人間が全員「敵基地攻撃論支持」の人間だと言うことです。普通は「違憲の疑いがある」「朝鮮半島の緊張を高め、かえって有害」など「批判的立場の人間」も公正の観点から登場させるもんですが。
 まあ、それは「政府が検討する敵基地攻撃能力の課題とは」という記事タイトルからも予想がつきますが。「敵基地攻撃」を支持した上で、「具体的にどうすべきか(イージスアショアを配備すべきかなど)」という方法論の議論しかしないわけです。だから「問題点とは」「論争点(論点)とは」ではなく「課題とは」と言う記事タイトルになる。


横田滋さんの死で蓮池透さんが語った危機感!「家族会、救う会の“日本会議”化に抗する最後の砦だったのに」|LITERA/リテラ
 優柔不断な横田滋が「砦」になれたとは思いません。せいぜい「日本会議化のスピードを落とすブレーキ程度の役目」しかできなかったでしょう。
 そして既に「蓮池透除名」の時点で「日本会議化」は「ある意味完了した」と思いますが、それでも横田滋増元照明や有本明弘、横田早紀江、横田拓也、哲也兄弟に比べたら「ずっとまとも」だし、滋の死で「家族会の安倍万歳、救う会万歳路線」に、遠慮しながらの弱々しい態度ですら「異を唱える人間がほとんどいない→もっと家族会が酷くなる」のは蓮池氏の言うとおりでしょう。

 当初、拉致被害者蓮池薫さんの兄として「家族会」(「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」)事務局長を務めていたものの、ある時期から「家族会」と距離をおき、いまは安倍首相や「救う会」を批判している蓮池透さんに、横田さんへの思いと拉致問題の現状や今後について話を聞いた。
◆インタビュアー
 横田滋さんが亡くなられて、いまは率直にどういう思いですか。
◆蓮池
 マスコミは滋さんの死を受けて、「頑張った」「リーダーシップ」などと美談仕立てで報じています。まるで芸能人が亡くなったときと同じような報道じゃないですか。でもそれは違うでしょう。滋さんを追悼するのは当然のこととして、それに加えてなぜ拉致問題はこんな長い間、解決しないのか、できないのか。日本政府の問題も含め、あらためて検証するのが筋でしょう。亡くなられる前の滋さんの行動を讃えるばかりで問題をきちんと捉えてない。“夢叶わず”なんて言うんだったら、なぜ叶わなかったのか、それをきちんと検証すべきですよ。解決できない政府を批判、検証をすべきです。そうでなければ拉致問題はこのままダラダラと解決せず時が過ぎるだけです。実際、ワイドショーや報道もお涙ちょうだい一色報道でしたし、それも数日で終わってしまうでしょう。それが怖いなと思っています。
◆インタビュアー
 9日には、妻の早紀江さんと息子の拓也さん、哲也さんが会見をしました。
◆蓮池
 正直に言うと、早紀江さんには「安倍さん、何やってるんだ!」くらいは言ってほしかったです。早紀江さんは数年前から政府への不信感を少しずつ口にしていましたから。この機会に強く要求してほしかった。しかし、そうした安倍首相への注文はなく、逆に息子さんが「安倍総理、安倍政権は動いてくださっています。なので何もしない方*3が政権批判をするのは卑怯だと思います」と言っていて。「安倍総理とともに」には違和感を覚えましたし、まだ安倍さんを評価し、頼るのかと悲しい気持ちになりました。
 ただ、これも「救う会」の影響があるんでしょうね。「救う会」はいまや極右思想と安倍首相礼賛の日本会議一派に牛耳られていますから。
 そもそも「救う会」は被害者を救出しようなんて気もまったくない。「安倍さんがやってくれる」という礼賛ばかり。「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」も、(ボーガス注:国家基本問題研究所理事長という右翼活動家の)櫻井よしこ氏などが司会をするようになって、安倍教信者*4の集まりのようになってしまった。 
 最近はさすがに国民大集会でも安倍首相に対して「何年経ってると思うんだ」などというヤジが飛ぶようになってきましたが、そうすると司会の櫻井氏が「総理のありがたいおことばですから、静かに聴きましょう」なんて止めるんです。一方、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が「(北朝鮮と)戦争しろ」と連呼しても止めようともしない。安倍首相への批判は止めるのに、戦争しろという暴論は制止すらしない。結局、「救う会」も櫻井さんも北朝鮮と戦争したいからでしょう。そんな危険な暴論がまかり通っているのがいまの拉致問題の現場なんです。
◆インタビュアー
 安倍首相は滋さんの死を受けて、会見で“断腸の思い”と言っていました。少しは反省しているんでしょうか。
◆蓮池
 とてもそうは思えない。拉致問題を政治的に利用して、“闘う政治家”イメージをつくりあげ、(中略)それを武器に2回も総理大臣になったのに、何も事態を進められていないわけです。
◆インタビュアー
 亡くなった横田さんはそうした安倍首相の、安倍政権の拉致問題政治利用についてどう考えていたのでしょう。
◆蓮池
 本当に温厚な方で。自分の意見を声高に主張するのでなく、代表としてみんなの意見を聞いて、調整役に徹していた。「救う会」の批判も聞いたことがありません。過激な活動方針を出されても「わかりました」と受け入れてきた。でも、実際は苦しかったんじゃないでしょうか。 
 「家族会」の代表を辞めたのも体調の問題に加えて、「救う会」との調整が辛くなったという部分はあると思います。
 実際、「救う会」は逆に解決を先延ばしさせるために、年々ハードルを上げ続けてきましたからね。最初は全員帰国、次は全員一括帰国、そして全員一括即時帰国(ボーガス注:しかもその「全員」は政府認定拉致被害者限定では無く現在では特定失踪者が入っている)。安倍さんの逃げ道をつくっているとしか思えない。まるで拉致被害者を救うのではなく、安倍首相を救う会のようです。
 ただ、滋さんはそれでも表立って、批判しなかった。私から見ると、よく耐えていたなと。たとえば2016年、横田夫妻がモンゴル・ウランバートルで初めてキム・ウンギョンさんと面会し、同行した夫や生後10カ月のひ孫と過ごした際に撮られた6枚の写真を「週刊文春」(文藝春秋)が掲載しましたが、その後、横田夫妻は「写真は横田家から提出したものではない」という声明を出した。これだって「救う会」から圧力をかけられたからです。それでも横田さんは自分を抑え、「救う会」の言うことに従った。
 私が、横田さんが「救う会」に激怒しているのを見たのは一度だけ。酒の席で「救う会」幹部を大声で怒鳴りつけたんですが、本当にその一度きりでした。
 いまになって思えば、滋さんにはもっと自分を出してほしかった。

 全く同感ですね。有田芳生氏や高世仁もはっきりこう言って救う会や家族会を批判したら、どうなのか。

*1:著書『日米同盟のコスト』(2019年、亜紀書房

*2:護衛艦隊司令官、自衛艦隊司令官海上幕僚長統合幕僚長などを歴任(河野克俊 - Wikipedia参照)

*3:まあ、ほぼ確実に「何もしない方」には蓮池氏も入るでしょうからね。蓮池氏も横田兄弟にはもはや怒りや呆れと言った負の感情しか無いでしょう。

*4:原文のまま。「安倍教・信者」なのか「安倍狂信者の誤記」なのか気になるところです。どっちでも意味はほとんど同じですが。