「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年7/2分:荒木和博の巻)

コロナからもらった救出運動についてのヒント(7月2日のビデオメッセージです): 荒木和博BLOG
 普通に考えて「コロナと拉致問題」と何の関係も無いでしょう。何とも奇天烈なタイトルなので興味をもって視聴することにしてみます(全部で8分程度)。
 まあ、荒木の主張はとりとめも無くて要約しにくいのですが、視聴内容をあえて要約すれば「三密こそが拉致の宣伝活動のポイントだ」「コロナのように拉致宣伝を国民に広げよう」ということでしょうか。
 まあ、ばかばかしいですね。
 もはや拉致問題は宣伝活動云々という話では無い。拉致解決に必要なことは北朝鮮との外交交渉ですよねえ。
 大体「三密(集会などで密着する、密集する)」て、よほど荒木ら救う会連中に好意的な人間でもない限り「お前らみたいな馬鹿右翼なんかと誰も密集、密着なんかしたくねえよ!」「お前らの巣くう会ウイルス(?)に感染しないようにマスクの代わりに耳栓するから。お前らの話は聞く気ねえから。」で終わる話です。


「その後」を考える集い21 in Zoom【調査会NEWS3294】(R02.7.2): 荒木和博BLOG

 テーマ 「音楽・漫画・小説・ゲーム… 拉致問題に接しなかった人への『濃厚接触』のために」

 荒木らの運動がろくでもないから支持されないのであり、それを「宣伝活動で何とかしよう」とは根本的に間違っています。
 とはいえ、荒木らには「宣伝能力が無い」がゆえに「宣伝活動で何ともならない」わけですが。
 一時期、週刊漫画アクション双葉社)で『めぐみ』(原作:横田滋・早紀江)、『奪還』(原作:蓮池透)、『母が拉致された時僕はまだ1歳だった』(原作:飯塚耕一郎)なんて拉致関係漫画が本そういちの絵で連載されてましたが「本そういち漫画アクション」なんて二流どころでは大して話題にもなりませんでした。まあ、『奪還』原作者の蓮池透氏自体が、その後『奪還』のような『アンチ北朝鮮』の立場から交渉路線へと大きく変わったが故に漫画『奪還』が話題にならなくなったと言う面ももちろん大きいです。
 ああそれと、以前今日の産経ニュースほか(2020年2月13日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが拉致関係では

北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる(テレビ東京、2003年)
◆原案:
 横田早紀江『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(1999年、草思社→2011年、草思社文庫)
◆主なキャスト
横田めぐみ拉致被害者):若原めぐみ
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):加藤剛
横田早紀江横田めぐみの母):竹下景子
・蓮池秀量(拉致被害者蓮池薫の父):長門裕之
・蓮池ハツイ(拉致被害者蓮池薫の母):南田洋子
蓮池透拉致被害者蓮池薫の兄、元家族会事務局長):風間杜夫
・増元正一(拉致被害者・増元るみ子の父):田村高廣
増元照明拉致被害者・増元るみ子の弟、元家族会事務局長):江藤潤
・有本昭弘(拉致被害者有本恵子の父):高松英郎
・有本嘉代子(拉致被害者有本恵子の母):正司歌江
・地村保(拉致被害者・地村保志の父):左右田一平
・地村と志子(拉致被害者・地村保志の母):中村たつ
・奥土一男(拉致被害者・蓮池(旧姓・奥土)祐木子の父):滝田裕介
・浜本雄幸(拉致被害者・地村(旧姓・浜本)富貴恵の兄):神山寛
・石高健次(ジャーナリスト):三浦浩一
・荒木和博(救う会元事務局長、特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表):藤田宗久
高世仁(ジンネット社長(当時)):宅麻伸
◆再会〜横田めぐみさんの願い〜 (日本テレビ、2006年)
◆主なキャスト
横田めぐみ拉致被害者)(13-15歳):福田麻由子
横田めぐみ拉致被害者)(成人後):片瀬那奈
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):片岡鶴太郎
横田早紀江横田めぐみの母):原日出子
・横田拓也・哲也(横田めぐみの弟)(成人後):工藤兄弟工藤順一郎工藤光一郎
蓮池透拉致被害者蓮池薫の兄、元家族会事務局長):風間トオル
・蓮池祐木子(拉致被害者蓮池薫の妻):生田智子
・地村富貴恵(拉致被害者):田中美奈子
・地村保志(拉致被害者。地村富貴恵の夫):篠田剛
田口八重子拉致被害者):佐田真由美
曽我ひとみ拉致被害者):堀越のり
・金英男(横田めぐみの夫):和泉宗兵
◆独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ(フジテレビ、2017年)
◆主なキャスト
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):勝村政信
横田早紀江横田めぐみの母):菊池桃子

なんてテレビドラマも一応あります。
 ちなみに、「本そういち漫画アクション」では、百田尚樹のウヨ小説『永遠のゼロ』も漫画化されています(ただし、『永遠のゼロ』漫画化においては「須本壮一(本名)」名義)。要するに本ってのはそのレベルの馬鹿右翼です。
 一応「プロ漫画家の端くれ」なのでもちろん「絵はそれなりに上手い」ですが

本そういち - Wikipedia
【「本そういち」名義】
◆めぐみ(週刊漫画アクション双葉社)連載、原作:横田滋・早紀江)
◆奪還(週刊漫画アクション双葉社)連載、原作:蓮池透
◆母が拉致された時僕はまだ1歳だった(週刊漫画アクション双葉社)連載、原作:飯塚耕一郎)
◆ホリエ戦記(近代麻雀竹書房)連載、原作:堀江貴文
【「須本壮一(本名)」名義】
永遠の0*1(週刊漫画アクション双葉社)連載、原作:百田尚樹
海賊とよばれた男*2(イブニング(講談社)連載、原作:百田尚樹
◆罪の声*3(イブニング(講談社)連載、原作:塩田武士)

と「原作付き漫画が多い」のが「本の特徴」です。もちろん「原作付き漫画ですら連載できないで、漫画家を諦める人間がゴロゴロいること」を考えれば「本はスゴイ」でしょうが「自作漫画が少ない」とは所詮「一流にはなれない、二流漫画家」といえるでしょう。まあ、本が二流でもどうでもいいのですが、拉致漫画や百田漫画を書きたがる「本の右翼性」は「どうしようもねえな(呆)」と心底呆れます。

*1:百田の作家デビュー作(永遠の0 - Wikipedia参照)

*2:出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造が創業した国岡商店(出光興産がモデル)が大企業にまで成長する過程が描かれている。第10回本屋大賞受賞作品(海賊とよばれた男 - Wikipedia参照)。

*3:グリコ・森永事件をモデルとした企業恐喝事件「ギンガ・萬堂事件」追及をテーマとしている。2016年に週刊文春ミステリーベスト10・国内部門第1位、第7回山田風太郎賞受賞。小栗旬(事件の調査報道を行う大日新聞大阪本社記者・阿久津英士役)の主役で2020年秋に映画版が公開予定(罪の声 - Wikipedia参照)。