黒坂真に突っ込む(2020年7月6日分)(副題:都知事選での黒坂のトンデモツイート)

黒坂真
 今回の選挙ですが、わたしから見れば左翼候補は移民労働者の大量受け入れを政策として正面から掲げ、論戦を挑むべきでした。私は断固反対ですが(中略)自民党でも賛否両論となるでしょう。左翼なら大量移民を認め、安倍内閣打倒のために彼らと協力するのが筋。

 保守政党の立民や、保守政治家の小沢一郎氏らが支持表明した宇都宮氏は「左翼候補」ではありません。
 共産や社民が支持してれば左翼候補というなら、例えば、自民党出身の「故・翁長沖縄県知事」も左翼候補になってばかばかしい限りですが、それはさておき。
 国政選挙でも無いのに「移民労働者の大量受け入れ」が公約になるわけが無い。そんな受け入れを決める権限は都知事には無い。
 まあ、外国人関係、移民関係の公約であり得るとしたら「外国人の増加に対応した行政の実施」でしょうね。もちろん、既に東京には沢山の外国人がいますので。
 それにしても「私は断固、移民の大量受け入れに反対ですが」という黒坂が安倍自民を支持するのはどういうことなのか。
 「自民党でも賛否両論」も何も「入管法改定」で明らかに安倍自民は「移民の大量受け入れ」に舵を切りました。
 入管法改定後は明らかに「移民の大量受け入れ」が「自民党の党としての公式な方針」なのに何が「自民党でも賛否両論」なのか。
 「否」なんてもんはもはや安倍自民では少数派、非主流でしかない。
 既に自民は入管法改定で党としては「移民受け入れ賛成!」なのだから黒坂的には「入管法改定限定」ですら安倍自民を批判すべきでしょうにねえ。「安倍自民は何一つ批判しません、出来ません、野党(特に共産党)に悪口しかしません」と言うのだから黒坂ら安倍信者ウヨには心底呆れます。
 入管法改定の実行者が菅首相辺りなら糞味噌でしょうにねえ。まあ、これは「李首相の北海道訪問への安倍の同行」「習主席国賓訪問計画」「イージスアショア配備撤回」「つくる会教科書不合格」なんかも同じで、ウヨ連中は「安倍以外が、特に民主党政権がやったら、糞味噌に悪口するであろう事」でも、とことん安倍に甘いですが。
 「左翼なら移民を認めるのが筋」というのも意味不明で別にそんな筋も無いでしょう。
 とはいえ、「安倍自民が入管法改定をした以上」、それを今更全てちゃらにして「移民ノー」というわけにも現実的にいかないので、ポスト安倍が石破元幹事長だろうが岸田政調会長だろうが枝野立民党代表だろうが、誰であっても「移民の受け入れ」を前提にした上での制度設計を今後していくほかは無いでしょう。
 なお、「安倍内閣打倒のために彼ら(移民)と協力する」も何も、野党が共闘すべきなのは「反・安倍自民」であって、それ以上でもそれ以下でも無い。何も「移民(というか外国人や、外国国籍から帰化した日本国籍保有者)=全て野党支持層、自民批判層」でもないでしょう。

日韓「慰安婦合意」と安倍首相の「在日人脈」(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース
 たとえば、かつて晋太郎氏が住み、いまは安倍首相名義となっている下関市内の敷地面積2千平方メートルの豪邸のかつての持ち主が、在日のパチンコ業者であったことはつとに知られている。

と高英起が書くように、安倍には「親(安倍晋太郎*1)の代から長年、政治的に支援してきた在日パチンコ業者がいる」なんて報道も過去にありました。

黒坂真リツイート
 渡辺輝人さん。私は左翼知識人、運動家の皆さんが金正恩の核軍拡と政治犯処刑、収容所送りなどの人権抑圧に一切関心を持たないのは異様だと思います。
◆渡辺輝人*2
 すごい良いこと言うな。無関心は怖い。
東ちづる 無関心って、吐きそうになるくらい恐怖だ - 芸能 : 日刊スポーツ
 女優の東ちづる(60)が、東京都知事選の投票率が前回を下回ったことを受け、「無関心って、吐きそうになるくらい恐怖だ」と思いを吐露した。
 東は投開票が行われた5日にもツイッターで「『投票したい人がいない』『投票しても変わらない』という若い人たち、選挙に行こう!若い人の投票率があがれば、政治家は若い人にもウケる政策を考えるようになる。それが次の票につながるから。そうなったら、これからの政治を変える、生きやすい社会をつくるチャンスになるよ!」「『政治には無関心です』と言えても、無関係ではないのです。私たちの暮らしに、人生に、命に、ガッツリ関係しています。アレもコレもと」呼びかけていたが、投票率は55・00%で、前回2016年の59・73%を4・73ポイント下回った。
 この結果を受け、「無関心って、吐きそうになるくらい恐怖だ」とツイート。「そして、次に怖いのが、活動でも仕事でも、自分の心が萎えること、折れること、無関心でいるほうがラクだと思い始めること」と懸念するとともに、「さあ、ここからですね。腐らず、諦めず、焦らず」とつづった。

 黒坂のリツイートは完全なデマ中傷ですね。もちろん関心は持っています。ただそれは黒坂ら反北朝鮮極右のような「経済制裁で打倒」「軍事攻撃で打倒」などという物騒な代物ではないというだけの話です。
 むしろ「北朝鮮と戦争状態になった場合の人的、経済的ダメージ」に黒坂ら反北朝鮮ウヨが「一切関心を持たないのは異様だと思います」。
 しかし、北朝鮮などかけらも関係ない「渡辺氏のリツイート」や「渡辺氏がリツイートした日刊スポーツ記事」からよくもこんなことが思いつくもんです(呆)。
 それにしてもこうしたツイートをする東は「都知事選で誰(宇都宮、山本、小野)を支持したかはともかく」おそらく小池には批判的なのでしょう。

黒坂真リツイート
 小池晃書記局長。今回、日本共産党日米安保の問題を選挙で訴える事ができなかった。

 そりゃ国政選挙でなくて都知事選ですからねえ(苦笑)。しかも宇都宮候補は「野党共闘候補」であり共産党の単独候補では無いですし。
 まあ、「横田基地の基地被害問題」なんかは都民に関係するので、都知事選で訴えてもいいでしょうが。

*1:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*2:著書『ワタミの初任給はなぜ日銀より高いのか?:ナベテル弁護士が教える残業代のカラクリ』(2014年、旬報社)、『残業代請求の理論と実務』(2018年、旬報社