三浦小太郎に突っ込む(2020年7月9日分)

自由と民主主義を踏みにじる香港国家安全法に抗議し 日本政府に中国への制裁を求める声明文 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会
 まあ安倍*1はこんな声明文は無視して「粛々と」日本にとって「重要な貿易相手国にして隣国」中国のトップ・習近平*2国賓として招き、それに対して三浦ら反中国ウヨは結局腰砕けになるでしょう。
 なお、「中国と日本の経済関係重視」は与野党、経済界、官界全て同意見ですので、秋(9or10月予定)の習主席訪日時が安倍首相である場合は勿論、仮に安倍が「安倍批判派にとって幸せな事に」、習主席が訪日する予定の秋を待たずに、「田中*3首相の金脈疑惑辞任、宇野*4首相の女性スキャンダル辞任などのような不祥事などによる辞任*5」や「石橋*6首相辞任、池田*7首相辞任*8のような病気辞任」で8月で退陣したとしても、ポスト安倍が「石破*9元幹事長、石原*10元幹事長、岸田*11政調会長」ら自民党幹部であるにせよ、「最大野党・立民」の枝野*12代表ら野党幹部であるにせよ「習主席の国賓訪日」は中止されることは無いでしょう。


6月16日放送「とくダネ!」が中国における臓器移植美化報道 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 この文章「だけ」を読んだのでは、「三浦が中国やフジテレビに悪口雑言したいらしい」と言う以外は「三浦が何を言いたいのかさっぱり分からない」という意味で読んでいて頭痛がしてくる文章です。
 まあ「三浦ウオッチャー(?)」の俺のように、過去に三浦や「三浦のお仲間」野村旗守らウヨが
「中国における臓器移植を考える会」 発足会のおしらせ | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会*13
月刊WiLL-2019年3月号:「中国「臓器狩り」の実態」(野村旗守) | SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)
などでわかるように、「中国では法輪功の信者など政治犯が違法に臓器を摘出されて」云々と、法輪功の言い分*14を鵜呑みにして、中国非難をしていたという「予備知識」があれば何となく予想はつきますがその種の予備知識なしでこの三浦文章を読んだらほとんどの人間は三浦が何を言いたいか全く意味不明でしょう。なぜなら三浦は「不可思議なこと」に「中国では法輪功の信者など政治犯が違法に臓器を摘出されて」云々という「過去に三浦が野村旗守らウヨ仲間と一緒にしていた中国非難話」をこの文章では明確な、具体的な形では全く書かないからです。もちろん「三浦が非難する」フジテレビの報道自体にはそんな物騒な話は全く出てきません(三浦らウヨは「(中国を美化するための?)故意の隠蔽」とフジテレビをネグりたいようですが)。
 三浦が「中国では法輪功の信者など政治犯が違法に臓器を摘出されて」「にもかかわらずこんな報道をするフジテレビは問題だ」云々とはっきり書かないのは、うかつなことを書いてフジテレビや藤田医科大学病院などに名誉毀損で訴えられるのを恐れてるんですかね?
 まずは三浦は
1)フジテレビの何が問題だと思うのか(それともフジテレビの番組には問題は無く、出演者の発言にのみ問題があるのか)
2)藤田医科大学病院と中国領事館の何が問題だと思うのか(それとも病院や領事館には問題は無くフジテレビや番組出演者にのみ問題があるのか)
3)番組に出演したという「番組司会の小倉智昭氏」「医療ジャーナリストの伊藤隼也氏*15」「コメンテーターの三浦瑠麗*16カズレーザー(お笑いコンビ『メイプル超合金』メンバー)」の発言の何が問題だと思うのか
4)移植を受けた患者自身も何か問題があると思うのか、もしそうなら何が問題だと思うのか
もっとはっきり具体的に、明確に書くべきでしょう(おそらくは三浦の言いたいことは「中国では法輪功の信者など政治犯が違法に臓器を摘出されて」云々であり「フジテレビも藤田医科大学病院も番組出演者も、この番組に関わった人間、団体のほとんど全てが非難の対象」なのでしょうが)。
 もし三浦がこの文章で「はっきり具体的に明確に書いてる」「フジテレビや中国、番組コメンテーターなどを非難してるらしいが何が言いたいかさっぱり意味が分からないという人間はバカか、故意にとぼけてるかどちらかだ」というなら「ああ、そうですか。でも私にはあんたの言いたいことがさっぱり分かりません(正確に言うと俺に限れば『三浦とウヨ仲間の日頃の論調』について予備知識があるのでなんとなく分かりますが予備知識が無ければさっぱり分かりません)」「あんたの方こそ、バカか故意にとぼけてるんじゃないんですか、三浦さん?」としか言いようが無いですね。
 以上で終わらせてもいいのですが三浦の駄文にも突っ込んでおきます。

ネットでは既に話題になっていますが

 「ネットで話題なんだから俺が詳しく書かなくてもぐぐれば分かるだろ!(ボーガス注:まあ、確かにぐぐれば、この件でフジに悪口するウヨブログが多数ヒットしますので分かることは分かりますが)。詳しく書くのは蛇足だから書かない!」ということで、詳しく書かずに曖昧な表現でごまかしてることを正当化する気なのでしょう。全く姑息な男です。「違法な臓器摘出ガー」などと具体的に三浦が書けないのは「フジテレビなどの抗議が怖いから」「違法な臓器摘出話の信憑性が怪しい、と三浦が思ってるから」でしょうに。

中国武漢*17(!)

 何が「!」だかさっぱりわかりません。「武漢で新型コロナが流行ってたなんて事」と、「この移植が武漢で行われた事」と何の関係があるのか。
 今の「感染者が毎日100人越えの東京」で移植が行われても三浦は「日本東京(!)」なのか?。たぶんそうではないでしょうが。

 あらゆる意味で突っ込みどころが満点の番組

 何が突っ込みどころが満点*18なんだかさっぱり分かりません。むしろこの三浦の駄文の方こそ「言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい自信だ!(キン肉マン風に)」と言う意味で突っ込みどころ満載でしょう。

 この女性が助かったこと、それ自体は否定するものではありませんし、善意の医師の努力は認めますが、少なくともそれを「日本と中国の国境を越えてつないだ命のバトン」(番組内のナレーション)などと美化することは、現在の中国政府の人権弾圧や国家犯罪を事実上看過することになります。

 「はあ?」ですね。この文章だけでは「人権弾圧や国家犯罪って何?。香港デモ弾圧のこと?。でも移植と関係ないだろうし、言ってる意味が分からない!」ですよね。
 おそらくは「中国では法輪功の信者など政治犯が違法に臓器を摘出されて」云々なのでしょうが、少なくともこの文章だけではそんなことは絶対に分かりません。それはともかく、三浦らウヨにとってはその「政治犯が違法に臓器を摘出されて」云々にはもしかしたら今後は「香港デモでの逮捕者」なども入るのかもしれません。

 カズレーザーという方(すみませんよく知らなくて)一人だけがまともな疑問を発しています。それに対し、「移植に対する国の考え方がそれぞれ違う」って何なんですかね。そして、この問題を語りたくないかのように、日本の医療技術の話に逸らせる。どう読んでも、この伊藤という方、「わかってやってる」としか思えない。
カズレーザー
 もともと心臓病に罹患する方の割合というのは(ボーガス注:日本と中国で)あまり変わらないと思うんですけど、そこまでドナーの数に差がある根本的な理由はなんなんでしょうかね?
◆小倉
 隼也さん、どうですか。
◆伊藤
 やはり日本と制度が違うとか人口がすごく多いとか、さまざまな理由があるのですが、やはり移植に対する国の考え方そのものとか国民のいろいろな考え方が違うので、これは一概に比較はできないので、僕はこの日本の補助人工技術、これは藤田医科大学はすごいと思うんですよね。(ボーガス注:補助人工心臓を)2個つけた人がこれだけ自由に動き回るというケースは本当に僕自身は驚きました。

 三浦にはいつもながら「はあ?」ですね。
 三浦の日頃の主張から考えるに、おそらくは「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー、だからドナー数が中国は多い」「そうした事実をフジテレビや伊藤が知らないなら無知だし、知っていて隠してるなら不誠実」が三浦の言いたいことなのでしょうが、伊藤氏やフジテレビの抗議を恐れてか、何故か三浦が曖昧な文章で書くので、俺のように「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー」という過去の三浦の主張を知らない人間がこの文章だけ読んでも三浦の言いたいことはさっぱり分かりません。
 むしろ伊藤氏よりも「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー」とはっきり書かない三浦の方が

・この問題(政治犯に対する違法な臓器摘出ガー)を語りたくないかのように、曖昧な表現ではっきり明確に書かない。
・どう読んでも、この三浦という方、「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー」が「信憑性の怪しい話」だと「わかってやってる」としか思えない。

ですね。
 中国を「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー」で誹謗したいが、はっきり書いたら親中派や中国政府関係者どころか、中国に批判的な人間ですら「根拠、何?」「中国批判する場合でも信憑性の怪しい話はいかんよ」などと三浦に対し言いかねないこと、その場合に三浦も「信憑性も、根拠もあります!」などとまともに反論できないことを自分でも自覚している。
 だから曖昧に書くが、それでも臓器移植をネタに中国を誹謗したくて「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー」という日頃の三浦の論調を知ってる人間にだけは意味が分かる文章を書くという、ある意味「非常に意味不明なこと」になるわけです。
 なお、伊藤氏の主張の是非はともかく、伊藤氏の言う「中国でドナーが多い理由=日本と制度が違うとか人口がすごく多いとか、さまざまな理由があるのですが、やはり移植に対する国の考え方そのものとか国民のいろいろな考え方が違う」は十分理解が可能ですよね。
 「制度が違う」「移植に対する国の考え方」というのは「日本に比べて手続きが簡便でドナー登録がしやすい」とか「ドナー登録者に金銭支援するなど国が積極的にドナー登録を推進してる」とかそういうことでしょうね。もちろんこの短い言葉だけでは伊藤氏の主張の詳細まではわかりませんが。
 「国民のいろいろな考え方が違う」というのは「日本人に比べ中国人はドナー登録を積極的にする人が多い」つうことでしょう。
 どっちにしろ三浦も「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー、だからドナー数が中国は多い」「そうした事実を伊藤が知らないなら無知だし、知っていて隠してるなら不誠実」と言いたいならはっきりそう書いた上で、まともな証拠を出せ、こんな意味不明な文章を書くな、という話です。
 こんな「三浦の日頃の論調を知っている、分かる人間だけには分かる意味不明な文章」を書くなんて三浦本人も「政治犯に対する違法な臓器摘出ガー、だからドナー数が中国は多い」「そうした事実をフジテレビや伊藤が知らないなら無知だし、知っていて隠してるなら不誠実」とははっきり言えない、つまりは三浦自身がそうした説の信憑性を疑ってると自白してるのも同然でしょう。こういうのを「問うに落ちず、語るに落ちる」といいます。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委委員会主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*4:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*5:本来はモリカケ桜を見る会発覚でそうなってもおかしくないのですが。日本社会も劣化したもんです。

*6:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*7:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*8:病気を理由に退任した石橋と違い、池田の辞任は表向きは病気辞任ではありませんが「1964年11月退任、1965年8月死去」で既に退任時にガンがかなり進行していたというので事実上は病気辞任でしょう。もちろん池田政権の長さを考えれば病気で無くても池田は退任したかもしれませんが(池田勇人 - Wikipedia参照)。

*9:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相などを歴任

*10:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*11:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党幹事長

*12:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*13:なお、三浦はアジア自由民主連帯協議会の事務局長です。

*14:「そんな違法な臓器摘出の事実はない」と断言できる根拠が俺にないので「ない」とは言いませんが、ただしそのような事実が本当にあるかどうかは疑問符がつきます。なぜなら法輪功と「三浦ら法輪功を言い分をそのまんま垂れ流す反中国極右」以外にはそのような後追い報道が無いからです。なお、興味がある方は「法輪功、臓器移植」でググればその種の「中国非難記事」がいろいろヒットします。この記事で紹介した「中国における臓器移植を考える会」 発足会のおしらせ | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会月刊WiLL-2019年3月号:「中国「臓器狩り」の実態」(野村旗守) | SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)はその一例です。信憑性の怪しい、うさんくさい記事ばかりなので読むことを積極的にお薦めはしませんが。ただし、繰り返しますが「そのような事実が本当にあるかどうかは疑問符がつきます」。なぜなら法輪功と「三浦ら法輪功を言い分をそのまんま垂れ流す反中国極右」以外にはそのような後追い報道が無いからです。

*15:著書『ボケない「長寿脳」の作り方』(2014年、宝島社新書)、『認知症予防のための簡単レッスン20』(2014年、文春新書)、『誰も言わなかった新型コロナウイルスの本当の話』(2020年、宝島社)など

*16:著書『シビリアンの戦争』(2012年、岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(2015年、文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(2017年、潮新書)、『あなたに伝えたい政治の話』(2018年、文春新書)、『21世紀の戦争と平和』(2019年、新潮社)など

*17:湖北省省都

*18:つまらないことですが日本語としては「満載」の方が正しい気がします。