今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年7月11日分)(注:『探偵物語』などのネタばらしがあります)

【ソウルからヨボセヨ】文在寅政権へのアラーム ソウル市長の自殺 - 産経ニュース
 何が「文政権へのアラーム」なのかさっぱりわかりません。彼の自殺原因は今のところ「元女性秘書のセクハラ告発」と見られています。
 このセクハラについて「文政権がもみ消しに動いた(安倍が警察に不当な圧力をかけ、山口某のレイプ逮捕をもみ消した疑惑があるように)」などの事実でもない限り、セクハラ自体が事実だとしても「自殺した市長氏の個人的犯行」にすぎず、文政権がどうこういう話では無い。
 むしろセクハラ、あるいは性暴力での問題というなら「安倍政権が当初、セクハラ疑惑の福田財務次官(当時)を公然とかばおうとしたこと(世論の批判でかばいきれなくなって結局更迭しましたが)」「安倍に山口某のレイプ逮捕もみ消し疑惑があること」の方がよほど問題でしょう。


◆国家基本問題研究所のツイート

国家基本問題研究所
国基研 活動報告:第7回「国基研 日本研究賞」受賞者決定
◆日本研究特別賞
 李建志氏(関西学院大学社会学部教授)

 この李氏、李建志 - Wikipediaによれば在日韓国人三世で

◆『朝鮮近代文学ナショナリズム』(2007年、作品社)
◆『日韓ナショナリズムの解体』(2008年、筑摩書房
◆『李氏朝鮮 最後の王 李垠』(2019年、作品社)
◆『松田優作と七人の作家たち:『探偵物語*1』のミステリ』(2020年、弦書房

と言う著書があるそうですが、何せ、賞をくれるのは「河野談話は間違ってる、慰安婦は公娼」「徴用工は違法でも不当でも無い」「関東大震災朝鮮人虐殺など無かった」「ホワイト国除外して何が悪い」の嫌韓国デマ極右の国家基本問題研究所(国基研)ですからね。
 まともな人間なら受賞を拒否するでしょうし、受賞した時点で「研究者として大丈夫なのか、こいつは?」でしょう。
 なお、松田優作 - Wikipedia在日韓国人であることを知っていれば『松田優作と七人の作家たち:『探偵物語』のミステリ』が「その点に触れてるのかどうか」が気になるところではあります(著者が在日であること、過去の著者が韓国について著書で何度も取り上げてることを考えれば恐らく触れてるでしょうが)。
 「7人の作家たち」とは探偵物語 - Wikipediaに出てくる

・原案:
小鷹信光 - Wikipedia*2
・脚本【順番はドラマの放送順】:
丸山昇一 - Wikipedia*3(第1作『聖女が街にやって来た』、第5作『夜汽車で来たあいつ』、第11作『鎖の街』、第13作『或る夜の出来事』)
那須真知子 - Wikipedia(第2作『サーフ・シティ・ブルース』、第14作『復讐のメロディー』、第23作『夕陽に赤い血を!』)
佐治乾 - Wikipedia(さじ・すすむ)(第3作『危険を買う男』、第4作『暴力組織』、第6作『失踪者の影』(柏原寛司との共同脚本)、第7作『裏街の女』、第25作『ポリス番外地』)
柏原寛司 - Wikipedia(第6作『失踪者の影』(佐治乾(さじ・すすむ)との共同脚本)、第15作『脅迫者』、第19作『影を捨てた男』、第26作『野良犬の勲章』)
◆中島紘一(第8作『暴走儀式』)
宮田雪 - Wikipedia(みやた・きよし)(第9作『惑星から来た少年』、第17作『黒猫に罠を張れ』、第24作『ダイヤモンド・パニック』(大和屋竺(やまとや・あつし)との共同脚本)、第27作(最終作)『ダウンタウン・ブルース』など)
白坂依志夫 - Wikipedia(第10作『夜の仮面』)
和久田正明 - Wikipedia(第12作『誘拐』)
内田栄一 (作家) - Wikipedia(第16作『裏切りの遊戯』、第21作『欲望の迷路』)
◆井戸昌雄(第18作『犯罪大通り』)
桂千穂 - Wikipedia(第20作『逃亡者』)
田中陽造 - Wikipedia(第22作『ブルー殺人事件』)
大和屋竺 - Wikipedia(やまとや・あつし)(第24作『ダイヤモンド・パニック』(宮田雪(みやた・きよし)との共同脚本))

の中から7人取り上げたと言うことでしょう。まあ7人の中には「第1作の丸山昇一」と「第27作(最終作)の宮田雪(みやた・きよし)」はおそらく入っているでしょうが。
 第27作(最終作)『ダウンタウン・ブルース』ですが、

「探偵物語」でハートボイルドを学ぶ #27「ダウンタウン・ブルース」 - ハートボイルドマスターへの道
 店員が走り去った方向を見て、自分の腹に刺さったままのナイフを引き抜くと、血を拭き取って畳んで放り投げてこう言うのです。
 「おい、忘れ物だよ。誰にも言わないから、これ持って帰れ」
 私が思うにこの最終回で工藤は「ハートボイルドの究極形」を体現したのです。自分の生命が危ぶまれる状態で、それでも赤の他人、それも自分に危害を加えた相手の事を思いやれる。こんな苛烈とも思える優しさの表出は、後にも先にもこの瞬間だけでしょう。だからこそ、「探偵物語」が唯一無二のハートボイルドたり得るのです。

「探偵物語」最終回 | コーキのテキトーク
 松田優作も、この頃のアメリカンニューシネマを見ていただろう。
 工藤ちゃんの最後を、どうしようとかと悩んでいたはずである。
 その時、(ボーガス注:主人公が最後に殺される俺たちに明日はない - Wikipediaワイルドバンチ - Wikipediaイージー・ライダー - Wikipediaといった)アメリカンニューシネマのテイストを取り入れたのでは、ないだろうか?
 そういう気がしてならない。

なども指摘するように、工藤がナイフで刺されて生死不明(絶命したようにも見えるがはっきりそうとは示されていない)という落ちは有名なのでご存じの方も多いかもしれません。
 作品中で工藤の生死は結局明らかにされません*4し、「日テレドラマ版の続編」としては「探偵物語」はつくられませんので結局工藤の生死は不明です(探偵物語 (1983年の映画) - Wikipediaでも松田優作が探偵を演じますが、1)原作は赤川次郎で日テレドラマとは全く関係ないし、2)したがって探偵の名前もそもそも工藤ではありません)。

*1:松田が主役(探偵の工藤俊作)を演じた日本テレビのドラマ(1979~1980年)(探偵物語 - Wikipedia参照)

*2:著書『探偵物語』(1998年、幻冬舎文庫)、『赤き馬の使者:探偵物語〈2〉』(1999年、幻冬舎文庫)、『新・探偵物語』(2001年、幻冬舎文庫:ただしこれらの小説は日テレドラマとは直接には関係ない)、『翻訳という仕事』(2001年、ちくま文庫)、『アメリカン・ヒーロー伝説』(2002年、ちくま文庫)など

*3:探偵物語」以外でも松田が主役を務めた映画『処刑遊戯』(1979年)、『野獣死すべし』(1980年、大藪春彦原作)、『ヨコハマBJブルース』(1981年)、『ア・ホーマンス』(1986年、原作は『漫画アクション』(双葉社)で連載された狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画による漫画)の脚本の執筆で知られる。

*4:とはいえ「探偵物語」でハートボイルドを学ぶ #27「ダウンタウン・ブルース」 - ハートボイルドマスターへの道が指摘するように最終話での松田(工藤俊作)はそれまでのコメディタッチとは打って変わって『処刑遊戯』(1979年)、『野獣死すべし』(1980年、大藪春彦原作)で演じた殺し屋のように「(仲間の敵討ちですが)四人も殺害」していますので、「生死不明」だとしても、事件が迷宮入りしない限り厳罰は避けられませんが。