今日の中国ニュース(2020年7月20日分)

中国共産党統治に対する中国人の満足度|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ

 ハーバード大学アッシュ・センターは、西側の見方に反し、中国人の多くは中国共産党統治に対する満足度を高めている、とする報告を発表しました。

 つまりこの調査に信用性を認める*1ならば「昔に比べれば」中国において経済的利益も政治的権利も拡大の方向にあり、その点に多くの中国人が満足していると言うことです。
 もちろんだからといってハーバード大学アッシュ・センターも浅井先生も中国現政権(習近平指導部)を手放しで称えるわけでは無いことは、浅井先生の記事を読めば分かるかと思います(ここで詳細な引用はしませんが)。
 ただし浅井先生も指摘していますが「問題は現実的に考えないといけない」。「現実とかけ離れた理想論」を口にしてもただ空しいだけです。
 現実に現中国政府が「昔に比べれば」経済的利益も政治的権利も拡大の方向にあり、その点に多くの中国人が満足している中、いたずらに中国政権を「西欧的民主主義の観点から」批判することが果たして妥当かは疑問符がつくでしょう。
 そもそも西側諸国が「独裁的国家」を軒並み批判してるかと言えばそんなことはまったくなく、例えば「反体制派ジャーナリスト暗殺疑惑」のあるサウジを平然と容認していますし。
 まあ、こういう浅井先生や小生のような「中国に対する現実主義」は一部からは「中国に甘い」と評価されることはよく分かっていますが、俺はそう言う価値観です。

*1:浅井先生は「天下のハーバード大学」なのでさすがに学問的なレベルはキープしてるだろうし、また「左翼的なわけでも中国と深いつながりがあるわけでも無い」ハーバード大学が中国に政治的忖度をするとも思えないので「概ね信用していいのでは無いか」としています。