高世仁に突っ込む(2020年7/24日分)

露わなり「日本モデル」の正体が - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 新型コロナの感染者数が連日記録を更新している。
 23日は東京都で366人、大阪府で104人、愛知県で97人など全国で981人の感染者が出て、1日の感染者数としては、22日の795人を上回り、これまでで最多となった。
 非常に心配な状況だ。今朝の朝日川柳は安倍首相はじめ政府の無策を刺すものばかり。
◆露わなり「日本モデル」の正体が (東京都 北島文明)

 一時「コロナが収束したように見え、緊急事態宣言を解除したこと」を安倍が「日本モデル」と自画自讃した事への高世の批判ですね。
 今はコロナ感染者が明らかに増加しており、にもかかわらず、安倍は表舞台に出ず、出るのは西村コロナ問題担当相など子分だけのわけです。

 テレ朝『モーニングショー』の「そもそも総研」で「PCR検査がなぜ増えないのか」について特集していた。
 新型コロナ対策分科会メンバーの小林慶一郎氏(東京財団政策研究所)が、玉川コメンテーターの質問に答えて、大要以下のように語った。
 なぜPCR検査を大規模に行えないのか。
 《擬陽性が出て、健康な人を間違って隔離したら人権問題になると。こういう人権侵害を起こすことに極めて慎重になっている。》
 そしてコメンテーターの玉川氏は、PCR検査が増えないことで特定の誰かを責めても仕方ない、我々国民が意識を変えなくては、というまとめで終わった。

 なお、この小林氏

◆『逃避の代償:物価下落と経済危機の解明』(2003年、日本経済新聞出版社
◆『経済ニュースの読み方』(2005年、朝日選書)
◆『日本経済の罠』(共著、2009年、日経ビジネス人文庫)
◆『時間の経済学』(2019年、ミネルヴァ書房
◆『コロナ危機の経済学:提言と分析』(編著、2020年、日本経済新聞出版社

等の著書がある経済学者であり、感染症の専門家ではありません。
 で高世は玉川コメンテーターは日本でなぜPCR検査が増えないのか3 - 高世仁の「諸悪莫作」日記で触れた様な利権話を何故しないのかと書いていますが、そりゃしないでしょう、普通に考えて。
 よほど堅い証拠があるのならともかく、そうでないなら「利権」云々と言うことは、「利権の証拠があるなら出してみろ」となります。
 出せるのならともかく出せないならそんなことを言うことはPCR検査増加を目指す上でかえって有害でしょう。
 そもそも「厚労省の本音がどうかはともかく、小林氏も『擬陽性が出て』云々と発言している」のであって利権云々なんて話はしていない。
 である以上、「PCR検査を早急に増やすべきであり、増やさない判断を是としているらしい厚労省は間違ってる」としかいいようがない話です。