黒坂真に突っ込む(2020年7月24日分)

吉岡正史
共産主義は国の富の目的を国民の福祉のために向ける、とてもいいことだと私は最近気づいています。資本主義とは国の富の目的は資本家の喜びのために富を自己増殖する。あしき資本主義がいま花開いている。いまこそ共産主義が正当に評価されるべき」(小林節憲法学者
日本共産党創立98周年記念講演会/心こもったビデオメッセージ

 小林氏以外にも有識者のメッセージがありますのでぜひ日本共産党創立98周年記念講演会/心こもったビデオメッセージを見て頂ければと思います。
 黒坂が「小林氏は間違ってる、旧ソ連・東欧も中国もそんな体制では無い*1(俺の要約)」云々と悪口リツイートしていたので気づきました。
 まあ、小生もこうした小林メッセージを「全くの本心」と思うほどナイーブでもありません。
 吉岡氏も赤旗編集部も志位委員長ら共産党執行部もそこまでナイーブでは無いでしょうが、少なくとも保守派で「以前は明らかに自民支持だったであろう」小林氏が「安倍自民万歳の黒坂」と違い「日本政治を良くするには安倍自民を打倒するしか無い。そのためには共産党を含む野党共闘を大いに進めるべきだ」という立場であることは確かでしょう。一共産支持者として大変嬉しいことです。
 それにしても黒坂が「資本主義にはそんな問題は無い*2」とも「確かにそうした問題はあるが共産主義で無くても解決できると思う。自民党もそうした解決のために努力してる」ともいえず「旧ソ連、東欧ガー」としかいえない点は実に哀れです。
 黒坂が
1)「小林氏が重要視する『国民の福祉』」に興味関心が無い(日本共産党共産国共産主義マルクス主義)に悪口することにしか興味が無い)、あるいは
2)自民党がそうした福祉問題に強く力を入れてるとは言えない*3と認識してる
と自白してるのも同然のリツイート旧ソ連、東欧ガー」でしょう。
 さて「話が脱線しますが」、日本共産党創立98周年記念講演会/心こもったビデオメッセージによれば、創立98年*4(1922年創立)だそうですが、
1922年 - Wikipediaによればこの年には「部落解放同盟の前身である全国水平社」が誕生しています。
 1922年に生まれた「日本共産党と同い年(?)」の著名人としては

【順番は誕生月順】
水木しげる - Wikipedia
 2015年死去。漫画家。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』。
山下清 - Wikipedia
 1971年死去。切り絵画家。裸の大将 (映画) - Wikipedia(1958年、東宝、主演・小林桂樹)、裸の大将放浪記 - Wikipedia(1980~1997年、フジテレビ、主演:芦屋雁之助)等で知られる。
三浦綾子 - Wikipedia
 1999年死去。作家
岩井章 - Wikipedia
 1997年死去。元総評事務局長
瀬戸内寂聴 - Wikipedia
 作家(現在も存命)
鶴見俊輔 - Wikipedia
 2015年死去。評論家。市民活動家。
藤原彰 - Wikipedia
 2003年死去。一橋大学名誉教授(日本近代史)。『南京大虐殺』(1985年、岩波ブックレット)、『南京の日本軍:南京大虐殺とその背景』(1997年、大月書店)の著書があり南京事件研究の草分けとしても知られる。
丹波哲郎 - Wikipedia
 2006年死去。俳優。1980年の『二百三高地』(日露戦争での満州軍総参謀長・児玉源太郎を演じた)でブルーリボン賞助演男優賞日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。
中内㓛 - Wikipedia
 2005年死去。ダイエー創業者。
宇野宗佑 - Wikipedia
 1998年死去。元首相
ノロドム・シハヌーク - Wikipedia
 2012年死去。カンボジア国

などがいます。まあ当然ですが、瀬戸内寂聴など一部を除いて全て故人ですね。

*1:もちろん小林氏も日本共産党も「旧ソ連・東欧は福祉の面においても貧弱で共産主義とは言えない体制だった」という認識なので黒坂リツイートは何ら批判になっていませんが。黒坂は「日本共産党は昔はソ連の福祉制度を褒めてた、掌返しだ(俺の要約)」などともリツイートしてますが「昔っていつの話だよ」つう話です。

*2:まあ、さすがにそんなことは言えませんが。

*3:まあ、確かにそうでしょうが。

*4:ただし第一次共産党 (日本) - Wikipediaによれば、誕生時のメンバーには、徳田球一野坂参三といった「戦後共産党幹部」も参加している反面、荒畑寒村堺利彦、山川均ら後の「社会党左派」も参加しており、必ずしも今とは直結していない面もあります。